1. XCrossing
  2. ep66 ディズニーが開発中のXR..

仮想体験といえばゴーグルと考えるのは早計!? 音や振動などを駆使して、仮想世界に没入する新しい方法のアレコレと感想を徒然と話しました

ディズニー・リサーチが開発中のHoloTile(ホロタイル)− 自分が立っている範囲内で歩ける体験が得られる

似たような体験だけと作りが全然違うデバイスへの投資検討エピソード

HoloTileが解決する(かもしれない)実用性へのポイントと自然な体験

床も自分自身も動いていないのに、船に乗って前進している体感を得たときの話 − 音と振動がポイント

デバイスを一切つけない体験設計(USJのクッパJr.のアトラクション)

多くのデバイスをつける体験設計(USJのモンスターハンターVR)と記憶に残っていること

ライゾマティクス x イレブンプレイによるイマーシブ体験「Syn」

坂本龍一さんのMR(Mixed Reality)ライブ「KAGAMI」で体験したこと

虎ノ門の新しいビル内にあるTOKYO NODE、ラスベガスのSphere

Transparent LEDの展示と、興味を喚起する見せ方

もともと家電展示会だったCESの変遷:1990年代、2000年代、2010年代に注目されたもの

エピソード内で取り上げた情報へのリンク:


テック業界で働く3人が、テクノロジーとクリエイティブに関するトピックを、視点を行き交わしながら語り合います。

及川卓也  @takoratta
プロダクトマネジメントとプロダクト開発組織づくりの専門家
自己紹介エピソード ep1, ep2

関信浩  @NobuhiroSeki
アメリカ・ニューヨークでスタートアップ投資を行う、何でも屋
自己紹介エピソード ep52

上野美香  @mikamika59
マーケティング・プロダクトマネジメントを手掛けるフリーランス
自己紹介エピソード ep53

Official X: @x_crossing_
https://x-crossing.com

サマリー

ディズニーリサーチが開発したホロタイルは、半径2メートルの範囲内で自由に歩行体験ができるデバイスです。靴にローラーが組み込まれており、床が動く体験も可能です。光学センサーを使用して、装着デバイスなしで人間に体験を再現することができます。この技術はまさにARの拡張を実現するものです。現在、ディズニーリサーチが開発中のXRには動く床が含まれており、さまざまなアプローチで仮想体験を実現することができます。今後のテーマパークやパフォーミングアートの可能性が広がるでしょう。ディズニーが開発中のXRでは、床が動くという特徴があります!さまざまなアプローチを使用して、仮想体験を実現するための話をしています。

00:01
Mika Ueno
XCrossing、英語でスクランブル交差点を意味します。 趣味も世代も、住んできた町も違う3人が、スクランブル交差点で出会うように、さまざまな話題を聞かせる、おしゃべりの交差点です。
今日のXCrossingであなたが出会うのは、どんな話題でしょう?
Nobuhiro Seki
おはようございます。ニューヨークからお届けしております関信博です。 普段はスタートアップの投資なんかをやっております。
Mika Ueno
こんにちは、上野美香です。マーケティング、それからプロダクトマネジメントなどのご支援をしているフリーランスです。
こんにちは、及川です。といいところなんですけれども、今日は及川さんがお休みの回でございます。
Nobuhiro Seki
ということで及川さんの分も、頑張っていろいろボケも避けないこともしたいと思います。
Mika Ueno
及川さんのお声を期待していた方がいたらごめんなさい。
ホロタイルの概要
Nobuhiro Seki
これ何ですか?急にシェアしてくれた。
Mika Ueno
気になるニュースというか、今共有したんですけど、ディズニーリサーチが開発したというホロタイルっていうデバイスが、デバイスって言うんですかね。
施設のインストールするものなんですけど、機器があって、一つの例えば半径2メートルとかね、その場所で自分が歩ける。
複数人の人たちも歩けるっていうデバイスなんですよ。
実際に人が距離を歩くんじゃなくて、その同じ場所で歩くっていう動作ができるっていうタイルなんですけど、
例えばVRとかね、ああいうのをつけてると歩いてっちゃうじゃないですか。
周りが広くないと危なかったりするんですけど、それは例えば半径1メートルとか2メートルとか、その範囲内にホロタイルを置いとくと、
VR被りながら方向を変えてどっかに動き回ったとしても、床が自分の足に合わせて動いてくれるんで、
同じ場所の中で自分も歩行してるよっていう体験が得られるものなんですよね。
ほうほう。
記事とYouTube、YouTube見ると一番わかりやすいんですけど、動画見ると。
これを開発した方が解説してるものになって。
靴による歩行体験
Nobuhiro Seki
実はこれとちょっと違うんですけど、投資検討したことがあります。
やっぱり似たような、ゴールは一緒なんですけど、要は狭い場所で動き回れますっていう同じ発想で、
そのプロダクトは靴の裏にローラーを入れて、前に例えば動くとその分後ろに下がるんです。
だからローラースケートのローラーが勝手に動く方向とかをやって、
本人はすごい例えば走って5m走ったつもりでも、
ローラーが逆に戻してるから実際は50cmしか動いてませんみたいな。
いうのを計測してその分を差引くことで、本人は前に動いてる感じがするけどっていうやつ。
多分それを床でやってるってパターンですね、これね。
Mika Ueno
そうですね。今関さんお話したやつ、投資検討した前に話しましたよね。
巨大な漢字機みたいな話をしましたよね。
Nobuhiro Seki
見たのは5,6年前ですね。
Mika Ueno
MITのチームの中じゃなかったっけ?
Nobuhiro Seki
カネギメロンのチームです。
いまだにアップデートが来るんですよ。こんなことをやりました。月に1回ぐらい。
最初はゲームっていうことで、漢字機みたいなやつもその前には何があったかというと、
3mぐらいのリングになってて、それとはまた違うソリューションがあって、
そのリングの端に行くとそれ以上外に出られなくなりますっていう。
だから本当はたどり着いちゃって分かるんだけど、それでも外に出ないっていうことで、
一人一人で動く範囲を制限しようっていう。
ゲームとかでも歩いて行っちゃっても、いわゆるプロレスリングみたいなすごいちっちゃい場みたいなやつで、
壁にぶつかるからそれ以上先に進めませんと。
でも足は動かしてるから一応動いてる感じになりますみたいな。
っていうのがさらに前にあって、でもそれってやっぱりあんまり体験としても良くないし、
よく壊れるとかっていうことで、じゃあ靴でやればいいんじゃないっていうふうに知ってる人たちはやっています。
でもそれもやっぱりすごいコストもかかるし、靴で補正するのって結構大変なんですね。
かなりコストもかかるんで、その人たちはビジネスとして何をやろうとしたかっていうか、
お金を出してくれるところがどこにあったかっていうと、巨大プラントとかの施設のメンテナンスとか、
いろいろやるときにトレーニングって実際にそんな巨大のところに行って実際にやるって危ないし、
いきなりやるとコストも時間もかかるじゃないですか。
その前の段階としてVRでプラントでここに行ったらまずこれをこうやって動かして、
その後に5メートルぐらい離れたところに行ってこのボタンを押してくださいみたいな、
そういう研修をやるっていう目的で使っていて、
そうすると割と小さいエリアの中で実際に動いたようなこともできますみたいなことです。
やっぱりそんなにそれで急に需要がバーンと伸びるわけでもないし、
漢字機もすごい量産して安くなるみたいなこともあんまりできなくてっていう感じで、
すごい伸び悩んでる感じだったんですよね。
これを見て確かにこれが本当にできるとすると、
今まで言った大掛かりですごい不自然なものからだんだん、
汎用的な製品でなおかつ自然な感じになってる感じがするので、
確かに漢字機よりもより普通の服、普通の靴でできるっていうのが、
これ見るとなかなかいい感じっていうふうに思いましたけど。
Mika Ueno
自分がつけるデバイスがなんか大げさになっていくとかね、
デバイスつけるっていうだけでもストレスになりますけど、
これ本当にうまいなと思ったんですよね。
VRとかやってるととにかくヘッドセットつけるだけでもめちゃめちゃ重いじゃないですか。
それがあってかつ動くってなると、下に靴入ってっていうのもそれもないだろうし、
これのホロタイルのすごいとこは、
本当に小さい面積でも自分が動くっていうような動作ができるんですよね。
この動画だと多分半径2メートルぐらいですかね。
そのぐらいのとこしか引いてなくて、自分が自由に動き回れて、
かつホロタイルというか面全体が動いてるわけじゃないので、
自分が接着した足、その足の方向のとこだけが動くから、
前に進もうとしても斜めに方向転換しても全然対応できるみたいなんですよ、これが。
一人だけじゃなくて、2人いたとしても、その人はその人なりの足の接着面が動くから、
複数人で体験できるっていうのもそれもなんかうまいなと思って。
Nobuhiro Seki
これってホロタイル自身が何か計算して、
デバイスによる体験拡張
Nobuhiro Seki
こっちに走ってると反対側に回るようにしてるとかそういうわけじゃなくて、
歩いてる場所の下を動いても空回りするから、
あんまり前に進まないっていう。それのロジックがよくわかんない。
Mika Ueno
仕組みもっと知りたいですよね。動画になるとセンサーみたいな一個一個のホロタイルで、
タイル一個一個ちっちゃいんで数センチくらいしかないんですけど、その上にどう動いたかみたいな奇跡を捉えている、
画面もちょっと映ってたりしたんで、何かしら入ってると思うんですけどね、センサーとかね。
Nobuhiro Seki
まあ楽ちんなのは光学センサーですよね。
クルクル回るやつとかにちっちゃい印が付いてて、
動いてるのを光学でチェックしてどのくらいのスピードで回ってますか。
メカニカルだと結構壊れちゃうんですよね。ギアとか入ってたりすると、
ギアの回転とか測っちゃうとどうしても細かく壊れるじゃないですか、部品だと。
こういうのって結構壊れるとメンテナンス性が悪いっていうことで、
1日1回部品交換しなきゃいけないみたいになっちゃうと、現実的に無くなるじゃないですか。
だからなんなく光学センサーと、
単純で壊れにくいタイルみたいな
セットなんじゃないかなっていうのを想像はしますけどね。
Mika Ueno
数年前ですけど、コロナの前だから4,5年経ったのかな、その時に日本で体験したVRの体験なんですけど、
ヘッドセットをかぶって、白亜紀とかジュラ紀とか恐竜がいる時代に、
そこを仮体験できますよみたいなアプリだったんですね。
その時に一室の部屋の中にいくつか柱みたいなのがあって、
ここの中を動き回って自分がジュラ紀を探検しているような体験ですみたいなのでやったんですよ。
その時に船に乗って川をずっと下っていって次の大陸に移動するっていう場面があって、
その時に確実に床は動いてないはずなのに、自分も止まってるんですけど、
船が前に流れていって動いてるっていう感覚が確実にあったんですよ、自分の体験で。
後で聞いたら、それは音と振動で再現してるらしくて、
人がずっと動いている感覚を音と床の振動と何かもう一個組み合わせてやってるっていうのがあったから、
人に何かデバイスつけなくても振動でそれが再現できるんだっていうのはすごく感動的な体験だったんですけど、
それも何も自分にデバイスはないところで再現してる体験で、
このホロタイルも人間には装着デバイスはなくて、動いているっていうのを実現できるっていうのがあって、
前USJに3人で行った時もクッパジュニアのやつ、自分の影が前に映ってぴょんぴょん飛び跳ねながらだったじゃないですか、
あれも自分にデバイス全くつけずに楽しめたっていうのがいっぱいあって、
最近は結局いい体験として記憶に残っていたり楽しいなと思ったやつってそんなに大げさなデバイスをつけることなく、
人間の皮膚の外側にいろんなものが用意されてて、そこで何かを再現する感覚に疑似体験できる感覚を再現できる振動とか、
ホロタイルみたいなものとか、人間の外側にあるもので体験を再現するっていうのが一番私は心地いいなと思ったんですけどね。
ホロタイルを見た時にまさにそれを思いました。
Nobuhiro Seki
まさにこういうのがあると普通の生活の中にこういう、ある意味本当にAR、オーグメンティティなちょっとした拡張みたいなことができるじゃないですか。
例えば、キッチンの下にこれが実際埋めてあって、必ずしもゲームをするとかそういうのじゃなくて、
何かそういう動きをするところでこういうことをやることによって、
全然わざわざVRのグラスをつけるとかっていう、何かその儀式なく入れるっていうのはちょっとゲームとかと違う体験なんだろうなってちょっと思いましたね。
ゲームとかっていうと、例えばUSJってときにモンハンみたいなやつやったじゃないですか。あれモンハンですよね。
やってるときはつけたりいろいろ取ったりして重かったっていう意識ももちろんあるし、かなり入る前に儀式があるわけじゃないですか。つけて何とかしてみたいな。
でも今になって思い出すと結構シーンシーンでしか思い出さないんですよね。
例えば道を歩いてて、歩いてる途中で何か見つかったからこうやって取って、何か集めてたよねとか、岩壁を登るみたいな。
そういう動きをするみたいなことっていうシーンでしか覚えてないから、それは何か映画で見たみたいな感じのイメージになっていて。
でも実際にやってるときって、ここってこういう動きをするとちゃんと追従するんだみたいな、何かどっちかっていうとまだハックしてるみたいな感じの第一印象だったんで。
それが今になってみると、自分の体験というよりは体験と映画の間ぐらいの体験みたいな。
そんな感じに今記憶が補正されてきてるんで。
どのくらい行々しくやるのかっていうのも、いろんなパターンが今後出てくるんだろうな。
今までってVRって言うとやっぱりもうゴーグルつけるところでもすでに品質上に入るっていう、そういうオンオフが必要だったよね。
僕は少なくともそういう感じがあるんですけど。
XRの新たな体験領域
Nobuhiro Seki
なんかこんなホロタイルみたいなやつで、なおかつそういう儀式がいらないとなると本当に自然な、気がついたらVRの中、一部使ってましたみたいな。
ARとして使ってましたみたいな。
なったらすごい自然な生活拡張みたいな感じになるかなって。
こういうのができたらね。
Mika Ueno
たぶんこのホロタイルみたいなやつ、今床ですけど、例えばさっきのモンハンで壁登る、崖登るとかね。
ああいう自分の身体の動きとほぼ同期してるっていうような体験になったら一番いいですよね。
Nobuhiro Seki
なんかそういうのがね、特に最近ちょっと減ってるのか。
減ってることもないのかもしれないけど、やっぱりメタバースメタバースって言ってたじゃないですか、この2年くらい。
だからその時はすごい新しいものがいっぱい出てたし、注目もしてたけど。
やっぱり最近ちょっとこういうのって、ちょうど先週くらいって言っていいのかわからないけど、
Vision Proがやっと受け付けて買えますみたいなぐらいにはなったんですけど、
なんかそれ以外にこの辺りのところですごい新しい製品が出てて、新しいっていうのがやっぱりちょっと減ってきた感じがするんで、
逆にこういう自然なものが気が付いたら身の回りに入ってますみたいな。
こんな感じになってくれると、10年経ってやっと生活に溶け込んできたかなという感じがします。
Mika Ueno
ディズニーリサーチがやってるくらいだから、エンターテインメントからいろんなものを試して変わっていくっていうのはすごい期待したいところだし、
これがどういうふうにパークとかで使われるのかなっていうのも想像するだけでも楽しいですけど。
例えばメディアアートとかでもこういうのが使われてくると、やっぱりすごい変わるんだろうなっていうのは感じて、今思い出したんですけど、
去年ね、ライゾマティクスとELEVENPLAYっていうチームがやった、メディアートなんだろうな、
身体を使ったダンスとビジュアルと音楽の融合みたいな、そういうパフォーマンスアートをやったんですけど、
虎ノ門ヒルズの新しいビルの上にすごいギャラリーができて、天井が高くて、そこでやったんですね。
それはパフォーマンスアートなんですけど、座ってオーディエンスが挫して見るんじゃなくて、会場って言うんですかね。
その会場を歩き回って、その世界の中に入り込んで、体全体で感じるものだったんですよ。
ダンサーさんが前にいるんだけど、こういうふうに手で招かれて自分たちも動きながら、どこにいてもいいんですよね。
そういう感じで、どんどん場面が変わっていくんですよ。
ライズマティクスだから、3Dの立体視の背景を使ったりとか、
あと自分の影とか、物の影まで立体に見えるように、その影まで使ったものとか、
あとリアルな人、目の前にダンサーさんが何人もいて、リアルな人とデジタルレイヤーが被るような演出もされているし、
もちろんプロジェクションマッピングもあるし、でっかい柱とか、何ですかね、数メートルあるような巨大なオブジェクトが動いたりするんですよ。
そこにプロジェクションマッピングとかすると、バーチャルでありながら実際の空間でありながらちょっと非日常みたいな、そういうものが見れるんですけど、
そこに自分が動いていて、こういうホロタイルみたいな新しいものは加わってくると、表現もきっと変わってくるだろうし、
やっぱり自分が見てるだけじゃなくて、その現場にいて体験型で入り込んで見れて、
っていうところが今求められているなっていうのは、パフォーマンスアートを見て本当によくわかっているのはその通りだなと思うし、
だから視覚、聴覚、あとこれから触る、自分が動くっていう感覚、あとそれからそこに錯覚が入ってきて、デジタルとかでね、錯覚が入ってきて、
メディアアートに使われる技術
Mika Ueno
自分の肌含めた全身で受け止めるような体験に、またまた新しくできていくような感じが今ふとしました、思い出しました。
Nobuhiro Seki
それってライブのパフォーマンスだから、下手するとダンサーさんとかと接触するぐらいの距離ってことなんですね。
Mika Ueno
いや、まさにそうです。もう接触してもいいし、ダンサーさんはすごくクールに踊ってるんですけど、日本人はね、距離を見て、
見てる感じですけど、例えば一緒に横で踊ったりとかっていうのももちろん可能なぐらい、その場に入るっていう感じですね。
Nobuhiro Seki
なんでそれを持ったかというと、去年坂本龍一さんのやつに行ったじゃないですか。
Mika Ueno
行ってましたね。
Nobuhiro Seki
名前ちょっと忘れちゃった。やっぱりあれもMagicLeapつけて、基本的にはその場に入っててください、いいですよって、どこに行ってもいいですよって言われるんですね。
で、真ん中に坂本龍一さんが映ってるんですよ、ピアノと一緒に。
で、近くに行くんだけどもちろん本人はいないからそこはスルーになっちゃうんだけど、でも近くに行ってみると当然見え方が変わってきたりとか。
で、実際には床があるんですけど、床が途中で割れるみたいな演出があるんですね。
Mika Ueno
バカって。
Nobuhiro Seki
オーディエンスは最初円になって座ってるんですよ。で、内側を向いてみんな座ってるんですね。
ゴーグルつけて。
ゴーグルつけると真ん中に坂本龍一さんがピアノ弾いてる映像が出てきて、で、弾いてます。
で、それは聞こえます。
最初みんな座って見てるんだけど、立ってどこに行ってもいいですよって言われるとみんな歩き出して、近くに行くと当然ピアノ弾いてるとこが近くに行けばいくほどよく近くに見えるんですね。
あんまりその解像度が高くないからそんなに綺麗には見えないんだけど。
で、やって歩いてるともちろんARだから床は普通に床なんですよ。
他の人がいると他の人がいるんだけど、普通のその床が途中でひび割れて下になんかひび割れる演出みたいなのがあるんですね。
弾いてる最中に壁とかに音楽に合わせた写真が出たりとか木が大きくなってとかっていうのをやったりするんだけど、その中に床が割れるっていうシーンもあって、
それはなんか一瞬ちょっとみんなビビるみたいな、そういう演出があったってこと、ちょっと今急に思い出したんですけど。
でもそういうときに例えばこういうタイルみたいなものがあったりとか。
だからそれって要するにエレベーターに入ったら実はエレベーターの床が液晶になってて、いきなり床が抜けるっていうやつやるとみんなすごい逃げるってやつやるじゃないですか。
だからそれに近いことはできるんだけど、そのときに別の動き、だからそのホロタイルみたいなやつで引っ張られて急に坂になったりとかして、
これが自然にシューッと動くようになったりすると、やばいやばい、落ちる落ちるみたいな。
Mika Ueno
恐ろしい。
体験型クリエイティブの可能性
Nobuhiro Seki
そういうのが今できるなってふっと思ってですね。
Mika Ueno
いろんな可能性感じますよね、これね。
Nobuhiro Seki
そうそうそう。
Mika Ueno
人間の外側でやって実現可能なものっていうのがじゃんじゃん増えてきて、なんか楽しみだなあ。
Nobuhiro Seki
だからね、ARだから割と自然に近くなるじゃないですか。
もうグラスとかがもっと薄くなって軽くなると普通にそういうのができるようになってきちゃうんで、
ポコって見えてきて、あれって思って行ってみたら急に引っ張られるとか。
そういうのってゲームの演出としてはすごい面白いわけじゃないですか。
基本はやっぱりびっくりさせるとかね。
そういうのってすごいギミックとしていいわけじゃないですか、ゲームの中ではね。
だからこれ本当にテーマパークとかにも使えるし。
Mika Ueno
さっき話したね、ライゾマのイベントやパフォーミングアートやったとか、虎の門の新しいビルなんですけど、
あそこの会場はいわゆるギャラリーって名前がついてるんですよ。
ギャラリーって名前がついていて、地上の40何階とかにあるやつなんですけど、
会場自体もすごかったんですよね。
パフォーミングアートとか、何かいろんなもの体験型イベントとかをやるように設計されてるんだろうと思う感じになってて、
本当テーマパークみたいな。
だから天井がまずすごい高いんですね。何メートルもあって。
天井が高くて、広さはもちろん広くて、おそらく防音もすごくて。
ライゾマティクスのパフォーミングアートってちょっとずつ時間差で始まっていくから、
結構な音量あるんですけど、時間差で始まっているところの音ってそんなに聞こえてこなくて気にならなかったから、
そういうのもちゃんと考慮されてるだろうし、
おそらくものすごい数の機材とかそういうのが入ってるんだけど、
それを受け入れられるだろう、柔軟性があったりとかしたんで。
いわゆる美術展をやるような、いわゆる今までのギャラリーっていうのとは違う設計がされてて、
パフォーミングアートとか体験型のクリエイティブとかね、
例えばホロタイル入れるにしても、持ってくるにしても多分柔軟に対応できそうだから、
場所の可能性としてもすごい感じましたね。
Nobuhiro Seki
天井高いところは、ラスベガスにSphereってできてるじゃないですか、巨大な円球。
Mika Ueno
あれの、なんかミニな感じだったんですよ。
天井高が10メートル以上あったと思うんですけど、そこが半円球になってて、
そこにプロジェクションマッピングされるんですけど、
そこになんか水が降り注いできたり、宇宙になったりとかっていうそういう映像が映し出されたりとかして、
なんだスフィアは虎のままにもあったじゃないかと思ったんですけど。
会場とか場所を提供する人たち側も、多分見せるだけっていうのじゃないことに思い置いてるんだろうなと思いました。
Nobuhiro Seki
スフィアのインパクトはやっぱり外側でもやってる方ですよね。
Mika Ueno
外に見えるやつ?
Nobuhiro Seki
そうそう、顔だけじゃなくて。
Mika Ueno
あれいつも気になるんですけど、メンテナンスどうやってやってるんですよね。
本当に外側って太陽光線とかめちゃめちゃ浴びるじゃないですか。
あれ、どんな耐久性ももちろんあるんだろうけど。
Nobuhiro Seki
このぐらいのLEDが何万個、何万個っていうか何十万個。
基本LEDなんですね、あれね。
だから近くに行った写真とかを見ると、結構スカスカなんです。
このぐらいに置いてあって。
Mika Ueno
遠くから見て、きれいに見えれば。
Nobuhiro Seki
そんなにメンテナンス性が激悪っていう感じではなさそうだけど、やっぱりそれで上の方とかって変えるの大変なんだろうなと思いますけどね。
CESに行った人たちは、知ってた人は事前に予約とかして見に行ったみたいな人多分いたんだと思うんですけどね。
Mika Ueno
CESといえば、結構話題になったLGとかサムソンが出してたトランスペレントLEDっていうのがあって、
今まではテレビじゃなくて、本当にガラスみたいな透明な板がバーンって一個だけあって、そこに映像が映る。
ちょっと奥行き、デプスも多分表現できるんだろうけども。
いわゆるガラスみたいなとこに少し奥行きがある映像が、まさにそこで動いているような感じで見えると。
映像をオフにすると、普通の部屋のガラスと同じだからっていうのがあって、あれはすごく印象的でしたね。
Nobuhiro Seki
あれってでも韓国勢だけだったんですよね。
Mika Ueno
でしたね。あれでも確か日本のNTTとかすごい前から同じような研究所でやってて、
でもこうやって発表してきちんとプロダクトの形として見せるっていうことがやっぱり大事だから、今はそちらだと思うんですけど、
NTTとかもやってるはずなんですけどね。
Nobuhiro Seki
多分どこもみんな技術としてはやれるんだろうけど、商品として量産して、
CESの変遷
Nobuhiro Seki
さらにああいうのになるともうどういう使い方しますかっていう提案からしなきゃいけないじゃないですか。
新しい製品だから。
Mika Ueno
見せ方伝え方ですよね。
Nobuhiro Seki
本当にああいうのとかもね、それこそああいう形になるとテレビ台の下からテレビがニョニョニョニョと出てきます。
そういうのとかっていうのがちょっと前まであって、確かにそれがないときはテーブルみたいに使えるわけじゃないですか。
いいんだけど使うかとかね、やっぱり思うわけじゃないですか。
でも、CESってもともと家電ショーじゃないですか。
コンシューマーエレクトロニクスショーだったんで、つい18年くらい前はね。
家電製品がやっぱりすごい大結集するっていう、そういう印象があって、
僕実は最初に行ったのが1998年なんですよ。
そのときはまだ日経BPのときで、テレビに行ったときは本当に日本勢がコンシューマーエレクトリックスだから日本勢だらけなんですよ、メーカーがね。
それが2007年に今度は産業に呼ばれてシックスアパートとして行ったとき。
ほぼ10年経って行ったんですけど、そのときはシックスアパートで一応ザクティと連携するっていうんで、
ミナを連れて当時の会長、産業の野中さんと対談させるっていうそういう企画ですね。
今思い出すとすごい大変だったなっていう記憶が一瞬思い出したんですけど。
そのときもやっぱり家電なんですよ。ザクティとかって家電じゃないですか。何とかそれ売りたい。
2014年になると家電とかわざわざそこに新しいものを見るとかってなくなってて、CESなくなんじゃないのみたいな話だったんですよね。
それが家電のところに電気自動車を持ってきたんですよね、彼らが。
確かに自動車が電気自動車になって部品も家電的な部品じゃないですか、モーターとかね。
作りとかもそういう風になってきて、急にクルマJが大量にキーノートもやって、
あそこで実際に試乗させたりとかして、復活したんですよ、CESがね。
すごいみんな来るようになって、そのうちIoTとかっていうのがあって、IoTをみんなすごい並べるようになって、
その後にスマートスピーカーみたいな感じで、やっぱりその後に、
昔言ってた家電じゃないんだけど、自動車を経てまた家電が帰ってきたみたいになって、
だからCOMDEXみたいにCESもなくなるのかと思ったら、よくわかんないけど復活したみたいな、
いうのをちょっと感じてですね。
それこそAIになぜCESは残ってCOMDEXはなくなったんでしょうかとかいう質問を、
1ヶ月くらい前に質問したくらいだったんですけど。
Mika Ueno
どういう回答でした?
Nobuhiro Seki
そういう新しい、まさに今みたいなことをよく知ってて、
COMDEXはそういうのを取り入れなくて、お客さんとか展示者がいなくなったんで、
あれってPCなんですよ。
COMDEXってPC、パソコン系の最大の展示会だったんで、
パソコンそのものが一気になくなったじゃないですか。
主流からなくなってきたじゃないですか。
それでやっぱりもう人がいかなくなって、
でもどっかの中でもやめちゃいましょうみたいな。
Mika Ueno
じゃあ納得の答えだったんですね。
Nobuhiro Seki
納得の答えです。
みんなはそういう分析ってウェブ上でむちゃくちゃしてるからみんな。
だからそうするとやっぱりそういうのをまとめてきて、
こんな感じでしょうっていうのを出してくれたみたいな感じなんですよね。
イベントへの参加と動機
Mika Ueno
CESの歴史。
Nobuhiro Seki
CESとか行ったことあります?
Mika Ueno
ないです。
ああいう展示会とか、エキゾーションはね、ほとんどないですね。
出展する側になったら行くって感じですけど、
いわゆるネットソフトウェア系ではほとんどない。
Nobuhiro Seki
ゲーム系は?
Mika Ueno
東京ゲームショーはあります。
それ出展で。
Nobuhiro Seki
あとインディーとかね。
Mika Ueno
出展ですね。
ほんとなんか行ったり取材したり、ネットワーキングしたりっていうのをみんなうらやましいなと思うんですけど、
そういうのに行くっていう、なんもないですね。
Nobuhiro Seki
まあ、わからんの。
僕自身もやっぱり行くときってまだあんまりみんな人が、
人はいそう言ってるんだけど、
そのね、投資家とか、
そういう視点で行ってる人はなんかあんまりまだいないとかいうときにまあ、
行ったりするんですけど、
みんなが来てると差別化要因がなくなっちゃうじゃないですか。
別に人があんまり行かない、
そういうのに行くっていうことが自分の差別化になるんで、
行くんだけども、
国からお金をもらって大量に人が来るみたいになっちゃうと、
どっちかっていうと僕らがすると、
また違うのを探そうみたいな感じになって、
そろそろ探すのがなくなったんで、
自分たちで始めましたみたいなのがその前。
実際に行ったら、
自分たちでオーガナイズするとすごい大変じゃないですか。
移動して、荷物持って、
当日もずっと立ち仕事でって言って、
なんかちょっと嫌な予感するなと思ったら、
ぎっくり腰になりました翌週にね。
ちょっと体を考えて、
イベントをやりましょうと。
そんな感じでしょうか。
Mika Ueno
で、イベントに参加してやりましょうと。
Nobuhiro Seki
だからやっぱりホロタイルみたいなやつも、
立ってるだけで自動的に、
行き先に送ってくれると楽ちんってやつ。
Mika Ueno
楽ちんですね。
まとまりました。
こんな、こんなですかね。
Nobuhiro Seki
こんなとこで。
29:46

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