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2024-09-11 28:35

ep96 デジタルでは得られない、リアルならではのセレンディピティ

書籍の改訂をしている話から、デジタルかリアルということを超えたメディアから得られる体験の違いを語りました

執筆していた本がまもなく出版。書き始めるときは浅はかな考えだった?!

ダイヤモンドオンライン向けの記事を書くプロセス

紙の書籍とオンラインの記事原稿、執筆者としてどう違う?

レイアウトの柔軟性から見たときの紙とウェブの違い − 1行の文字数、改行、図表

dマガジン、楽天マガジンでたくさん読めるデジタル雑誌

紙の雑誌でパラパラめくったときの情報の出くわし度(セレンディピティ)

美容室でデジタル雑誌が読めるタブレット渡されるが、結局自分のスマホを見る(が、セレンディピティは少なくなった)

フルリモートワークとオフィスでの直接対話の体験の差が、スタートアップにもたらす影響の実際

バーチャルオフィスツールでは、相手に話しかけていいタイミングかがつかみにくい(Readinessが分からない)

”今忙しいので話しかけるな” オーラを出しているとき

話しかけるほうは、声をかけやすい人を瞬時に判断している

Google Mapで旅行のしかたが変わった − 道を覚えない、事前に大局的に把握しない


エピソード内で取り上げた情報へのリンク:

テック業界で働く3人が、テクノロジーとクリエイティブに関するトピックを、視点を行き交わしながら語り合います。

及川卓也  @takoratta
プロダクトマネジメントとプロダクト開発組織づくりの専門家
自己紹介エピソード ep1, ep2

関信浩  @NobuhiroSeki
アメリカ・ニューヨークでスタートアップ投資を行う、何でも屋
自己紹介エピソード ep52

上野美香  @mikamika59
マーケティング・プロダクトマネジメントを手掛けるフリーランス
自己紹介エピソード ep53

Official X: @x_crossing_
https://x-crossing.com

Summary

ポッドキャストでは、XCrossingというテーマのもと、執筆や雑誌、オンラインメディアの特徴について議論が行われます。特に、紙媒体とオンライン媒体の違いや、執筆スタイルにも触れられます。デジタルメディアの普及により、読書習慣や情報の受け取り方が変化しています。このエピソードでは、紙媒体の雑誌やリアルなコミュニケーションの重要性、特にセレンディピティの機会がどのように減少しているかについて語られています。デジタル時代において、リアルな体験から得られるセレンディピティの重要性が述べられています。また、地図や方向感覚の喪失が旅行や日常生活にどのように影響を与えるかについても考察されています。

XCrossingの紹介
Mika Ueno
XCrossing、英語でスクランブル交差点を意味します。 趣味も世代も、住んできた町も違う3人が、スクランブル交差点で出会うように、様々な話題を聞かせる、おしゃべりの交差点です。
今日のXCrossingであなたが出会うのは、どんな話題でしょう。
Nobuhiro Seki
おはようございます。ニューヨークからお届けしている関信信博と申します。 普段はスタートアップの投資などをしております。
Mika Ueno
こんにちは、上野美香です。マーケティングとプロダクトマネジメントの支援をしています。
この間、海釣りに行きまして、その時に乗った船のモニターを見たら、数回前にお話したガーミンのマークが入ったモニターでした。
ちょっと繋がった感じがした。
Takuya Oikawa
おはようございます。及川拓也です。
長いことかかっておりました本の執筆がようやく終わりまして、一息つけるかなと思ったのが浅はかだったことに気づいております。
Nobuhiro Seki
長かったですか。浅はかだった。一息つけない。
Takuya Oikawa
浅はか。そうなんです。
そもそも本を出しましたのアナウンスにノートを書いたんです。ノートってブログみたいなやつ。
それのタイトルも始まりはいつも浅はかだった。
基本私全てが浅はかなんですね。きっと。
Mika Ueno
なんでそんなことないでしょ。
Nobuhiro Seki
浅はかって後悔してるって意味ですかと聞いてます。
Takuya Oikawa
浅はかって考えが浅いっていう。始まりはいつも浅はか、横島だったみたいな形で簡単に書けるかな楽してまたたくさんの人が読んでくれればいいなみたいなところから始まったら
そんなに簡単じゃなかったぞみたいなことを書いたんですよね。
あと、執筆が終われば楽になると思ったのは、執筆の間にやっていなかった仕事の存在というのを忘れていただけなので、それが怒涛のように押し寄せているという形で
これを予想できないのも極めて浅はかだったなというふうに思ったわけです。
Mika Ueno
執筆に集中して没頭して楽しくてちょっとハイ状態になって仕事を忘れたとかっていう。
Takuya Oikawa
いや、そんなことはないです。仕事も楽しいですし、執筆が楽しかった、いつも楽しかったわけでもないし。
Mika Ueno
そうなんだ。
Nobuhiro Seki
本は、及川さんはいくつか書いてますけど、美香さんの本書いたことあります?
ないですよ。
本書くの嫌いそうだなと思った時に聞いてみたんだけど。
Mika Ueno
雑誌の連載をしたことありますけど、ほんと苦しかったですよ。
Takuya Oikawa
あれ、マックの雑誌家なんかじゃなかったでしたっけ?
Mika Ueno
そうそうマックファンっていう雑誌で2年か3年くらいやってたんですけど、月1回1500文字なんですね。
それを書くだけなんですけど、1500なんて言ったら及川さんとか関さんからしたら、はぁもう一瞬じゃんと思うと思うんですけど、
ほんとに苦しくて、テーマとかがこれがこうっていうのはずいぶん前から頭にあるんですけど、
書き出し?書き出し書くだけでも何日もかかったりとか、だいたい締め切り過ぎて書くとか。
そんな感じでしたね。だから世の著書の皆さん全リスペクトです。
Takuya Oikawa
思い出しました。私ダイヤモンドオンライン連載を持っていて、その締め切り的なものが今日なんですよ。
Mika Ueno
ほんと?
Takuya Oikawa
やばい思いました。
Nobuhiro Seki
今日は今日の23時59分までですか?
Takuya Oikawa
明日、私の作った原稿をもとに会議があって、そこで内容をザーッとレビューするっていう形を取ってるんですね。
なので明日の会議までに揃ってなきゃいけない。
Mika Ueno
でも一瞬ですよね。及川さんはサザナッと。
Takuya Oikawa
いやー、そんなことないですよ。
Mika Ueno
めちゃくちゃだって、量多く書かれるじゃないですか。いろんな媒体とか書籍とか含めて。
Takuya Oikawa
そうですけどね。ダイヤモンドオンラインはすごい大きなテーマがあるわけじゃなくて、書く会議、このネタにしようっていうのを前の月に決めて、1ヶ月間温めて書くっていう形になってるんだけど。
1ヶ月はずっと温めてるわけじゃなくて、締め切りが近づいたら温めるわけですけれども。
一体決めたこのテーマに関して、トピックに関して何をどう書こうか、どう肉付けしようかっていうことが決まってないことが多く、一生懸命頭をひねるんですよね。
Nobuhiro Seki
及川さんどういう書き方されますか。後半追い上げ方ですか、それも割と先行握り方ですか。絶対今は先行握り方じゃないって、一斉な気がしますね。
一応コアの部分はだいたいもう決まってはいるんですよ。それにどういうふうに周りを肉付けしていくかなんですけれど、あれですね。
Takuya Oikawa
だいたいできれば冒頭にネタを投入して、後半それを回収するみたいなことをやりたい人なんですね。
今も一応冒頭のネタは決まったんですよ。それをどう展開していって、最後のところにさらに肉付けするようにするかを考えなきゃいけなくて。
Mika Ueno
つまり今日書くんですね。今の話を聞くと。
Takuya Oikawa
何を言ってるんですか。当たり前じゃないですか。
Nobuhiro Seki
完全締め切り追われ方ですね。
Mika Ueno
あれって時数って決まってるんですか。
だいたい。
Takuya Oikawa
オンラインなんで、そこまで厳密じゃなくて、紙の媒体は時数がもうがっちり決まってるから、そっちのほうが大変ですよね。
私も昔、技術評論社のソフトウェアデザインっていうところに連載を持っていたことが。
ソフトウェアデザインは何回か連載を持ってたんですけれど、1年以上続いたやつ2年ぐらいかな。
あるんですけど、あれは結構大変で、初め見開きの2ページだったのを倍にしてもらったのかな。
片目1ページだったのを見開き2ページだったのかな。
忘れましたけど、最初、量がこれじゃ全然書けないからって増やしてもらったら、今度は増やした文字数を埋められないという状況になって、どうすれんだって感じでしたけど。
Mika Ueno
倍になるわけですもんね、見開きだと。
Takuya Oikawa
いやでも本当に文字数決まってるって難しいですよ。
オンラインメディアの特徴
Takuya Oikawa
書こうと思ったらその分量じゃ収まらないからっていうので、どこでうまく分割して2回にするんだったら、2回目のところにちゃんと適切な量を考えてそっちに入れられるようにしなきゃいけないかっていうのを。
だから連載だと1回分じゃなくて、2回分考えなきゃいけなくなるようなこともあるんですよね、結果。
Nobuhiro Seki
行数を合わせるとかって、長い分には削っていくのって結構簡単なんですけど、短いやつを引き伸ばすのはすごい難しいですからね。
僕もたまになんですけど、やっぱり著者の人がいて編集するっていう仕事が、ほとんどは自分で書いて自分でデスクに出すっていう感じだったんで、人のやつをしたことないんですけど、頑張ると普通の人の原稿は半分ぐらいできますよね。
だいたい半分できるって言ってて、だからすごい2倍ぐらいもらっても、言い回しが足りないところはすごい短くしていけるんですね。
だからあんまり削りすぎて、紙に流したら足りないとかいってことになって、それをまたダラダラに戻すみたいなことをしなきゃいけないとかっていうのがあったりするのがすごい懐かしい思いです。
Mika Ueno
紙とオンラインだったら、それぞれ特徴違いますけど、追川さんだったらどっちが書きやすいんですか?
Takuya Oikawa
オンラインですね、やっぱり。
Mika Ueno
オンラインのほうなんだ。
Nobuhiro Seki
オンラインのほうが書きやすいっていうのは、原稿用紙に書く人とかそういう意味は分かるけど、紙のほうが制限が多いから、そういう意味で言うとオンラインのほうが書きやすいとは思いますけどね。
Takuya Oikawa
ただやっぱり紙のほうが書きがいはありますよね。
Mika Ueno
書きがい?
Nobuhiro Seki
書いた後のアウトプットを見たときの感想みたいな感じ。
Takuya Oikawa
それもそうだし。
違うな。
雑誌に書くのとオンラインメディアに書くのにおいては大差なく、やっぱりカッチリとした、
いやーまって関さん言ってるのもあるかもしれないな。
そうですね。
自分でもどうだろうと考えたんだけれども、雑誌に書いたときには、この雑誌に記事載ってるかみなさん見てくださいって言われても見れない人は多いわけですよね。
オンラインの場合URLをピッと貼ることによって、多くの人が興味あったら読んでもらえるというのがあると。
一方、専門誌とか、技術評論社のソフトウェアデザインとか一緒の専門誌だと思うので、
そういうのがあって、例えば同じような内容でもオンライン上に書いてある方が多くの人に見てもらえるっていうのがあるかもしれないと。
一方で、DAIMとかに、それは書い書くっていうよりも取り上げてもらってみたいなときがあったときに、
同じようなやつがあったら、これはすごい私の偏見かもしれないし、
紙のDAIMとオンラインのDAIMって、紙のDAIMの方がインパクトあるんじゃないかなと思ったんですよね。そんなことないですかね。
Nobuhiro Seki
テクニカルに言うと、たぶん雑誌って横の一行の文字が少ないんですよね。
二重文字がだいたいいかぐらいで。だからすごい開業して、その代わりに二段組とか三段組とかになってるじゃないですか、雑誌の中でいうと。
ウェブだと横幅って決まってないんで、横にだらーっと流れるから、
開業の位置とか見出しの位置とかによって読みやすさが変わるっていうことはあると思うんですよ。
だからそういう意味で言うと、紙の方が読ましやすいような体裁をある意味決め打ちでできて、
ウェブだとやっぱりどこで開業されてもいいように書かなきゃいけないみたいなのはあるんですよね。
ただそれは見せ方そのものも意識する場合に限っちゃうと思うんですけど、
そういう意味で言うと、図を入れたときに図があって、本文が次のページにまたまたいじゃったりとか、
そういうようなことも意識して書くとか、図の位置をページのどこに置くかによって、そのページの見栄えがどう変わるのかっていうのは、
ウェブとかであんまりできないから、そういう意味で言うと、より同じ文章を読ませるっていうときに、
紙の方が再加しやすいっていうのがあるかもしれないですね。
だから作品としての出来はいいと思うんですよ。
さっきのダイブとかでも、たぶん写真もあって、文章もあって、いろんなものが並べてあって置いてあるのと、
ウェブだとそれがレイアウトをあまり意図したとなってないことがあったりすると、
それは確かに紙の方が作品としては出来がいいから、見た目的にもすごい出来たっていう感じになるのかなとは思いましたけどね。
Takuya Oikawa
レイアウトの柔軟性が高いっていうのは言われる通りで、柔軟性を生かしてよりインパクトのある見せ方ができるのは紙媒体の方っていうのはあるかもしれないですよね。
ただそれと加えて何だろうな、オンラインだと同じっちゃ同じなんだけど、どうなんですかね。
毎週号に近く同じ雑誌を買ってる人って、昔は結構いたと思うけど、今ってどのぐらいいるもんなんですかね。
いるんですかね。
Nobuhiro Seki
雑誌さんは何もないですね。
Mika Ueno
そうですね。売ってはいるんだけど定期的に紙でって。
オンラインメディアの影響
Takuya Oikawa
ライアモンドとか東洋経済とかエコノミストとか、ああいったビジネス系の雑誌って、皆さんどうしてるんでしょうね。
ああいうのを読む人いるのかな。
Mika Ueno
ビジネス系だったら、なおさらアクセスしやすさとか考えたらオンラインのほうがって思っちゃいますけどね。
Nobuhiro Seki
僕の雑誌って飛行機の中で読んだっていうのが最後で、それも結構前ですよね。10年ぐらい前じゃないかな。
Takuya Oikawa
あ、わかった。僕は結構オンラインのDマガジンとか楽天マガジンとかああいうのをサブスクしてるんで、そこで見れるやつはざっと見るんですね。
Nobuhiro Seki
PDFでってこと?
Takuya Oikawa
PDFっていうか、何だろう、e-bookの形。
タブレットで見るんですよね。
全ページはないんですけど、見れる雑誌は関係なくいろいろ見れるんで、自分が普段見ないような雑誌とかもたまに見たりするんですけど、
でもそうするとビジネス雑誌はだいたい見て、特に特集とかに興味があったら見るんですよ。
だからやっぱりそういったタブレットで見たりだとか、もしくはリアルな紙雑誌を手に取ってっていうふうになると、
強制的にすべてのページ、強制的じゃないけどパラパラパラッとすべてのページを見るじゃないですか。
そうすると、この記事面白いっていうふうに思って読んだりとか、めくっていったら関さんが載ってるとかと思うことがあったりするわけで、
つまり何かっていうと雑誌っていう決まったフォーマットのものになっていたならば、その中にあるコンテンツは自分が興味なかったとしても、
ザッピングというかパラパラパラッとめくって目につくことがあるけど、オンラインならば結構この記事を読むっていう、たまたまなんか辿ってその記事を読んで、
一応そこからいろいろ動線を張られてるけれども、じゃあその時の雑誌の記事がそのままオンラインになっていることもあると思うんですけれども、
その何月何日号の雑誌の記事全部をバーッと見てみようっていうふうにはならないと思うんですよね。
だからいわゆるセレンディビティというか、自分の中から興味あるところから関係ないところかもしれないけど、それも覗いてみてその内容が面白かった。
見てみたら関さんいるじゃんみたいな話、美香さんいるじゃんみたいな話っていうのがあんまり気に気づきにくいところがあるのかなというふうに思って。
新聞部だから同じですよね。そんなふうに思いましたね。
Mika Ueno
紙の雑誌とかって、女性とかの役場よくあると思うんですけど、美容室で読むっていうのがすごい今までは多かったんだけど、近年タブレットになってるんですよ、配布されるのが。
Takuya Oikawa
同じですよね、Dマガジンとか契約してるんですよね。
Mika Ueno
そうそうそうそう。タブレットがバーッと置かれるんですけど、でもそれでもタブレットでも読まないっていうか、自分のスマホ持ってってスマホで読んでるっていう人が多いって、
この間誰か言ってたんだけど聞いて、自分もそうだなーと思ったんですね。
SNSとかネットとか、それ自体が雑誌の感覚になっていて。
でも美香さん今おっしゃったみたいに、今その自分の興味はここでしょってアルゴリズムというかね、デコメントが強すぎて、自分が何かしらクリックした記事に紐づくキーワードでこれしょこれしょこれしょって出てくるんですけど、
セレンディピティというか、そういえばこれ好きだとか、これはなぜっていう気になるものの詳し度っていうのは激減しているのはありますよね。
紙っていうのは強制的にそれが出てくるとか。
あとニュースサイトとかでも、YouTubeのもそうですけど、右に出てくる今日のアクセスランキングとか、こんなの関係あるみたいな、あっちの方がこんなのあるんだっていうので見つける方がなんか自分は好きかなっていうのがあったりする。
全然関係ない記事ですけどね、自分が読んでたやつと。
Nobuhiro Seki
セレンディピティ的な話というと、最近ちょっとよく話題にしてるのは、リモートワークとオフィスに行って、人がいるオフィスに行きますとかっていう話で、やっぱり人と一緒にいることによって目的外の話を結構するじゃないですか。
それによってやっぱり新しい考えが生まれたりとか、イノベーションが起きたりとかする中で、リモートがずっと進んでて、やっぱりそういう機会が自分にもすごい少なくなってるし、周りにもすごい少なくなってて。
特に僕らみたいにある程度まだ業務経験もあってっていう人あたりですけど、やっぱり若い人、若い人というか経験があんまりない人の経営差、結構それがマイナスになってるなと思うところがあって、
僕自身スタートアップの投資をしてると、スタートアップ初めて経営経験をする人で、1年目こういうことやって、2年目こういうことやって、3年目こういうことやってみたいなことがある中で、じゃあ来年はこれやるからこれを備えましょうみたいなものがないんですよね。
だから例えば資金調達、資金調達でもシードラウンドとシリーズAでやり方も全然違うし、提出するものも違うし、会う人も違うんですけど、やったことないから、じゃあシリーズAに備えてどんなことをやったらいいんですかって聞く人もいないんですよ。
で、それっていうのは、やったことないことを自分の想像力だけで先取りとかできないんで、昔って言うとそういうときにオフィスとかに先輩がいたりとかメンターがいたりとかそういうのがあって、知らないうちにそういう話になったりするんですけど、今って自分がやらなきゃいけないことだけですごい手一杯だから、
アポイント、ミーティングとか見ても自分が今やらなきゃいけないことだけに暴殺されていって、そういう新しいことをする時間もないし、周りから言われないと意識してできない。
それ自身もリモートだから、わざわざ声を、お前こういうことやったらいいよって言いたいんだけど、そのミーティングが入れられないみたいなことが起きてて、実際に近くにオフィスに行って5分ぐらい話をすればそれでOKなんだけど、その適当に5分話すってことってフルリモートだとすごい難しいじゃないですか。
だから、そういう中でどうやったらそういう時間をとれるのかな。よくチームになるとスタンダップミーティングで毎朝ちょっとだけシェアするとか、そういうことをやってると思うんですけど、そういうのをありとあらゆる場面で入れるようにしないと、リモートと実際のリアルなオフィスでの経験の差っていうのが2年、3年、4年ですごい差がついてきてるなっていうのが最近感じたりします。
リアルなコミュニケーションの重要性
Nobuhiro Seki
本の話とちょっと外れましたけど。
Mika Ueno
すごい感じますよね。目的があってとか、これを伝えるっていう何かしらの目的があって連絡するのがオンラインで、ビデオ会議にしてもあとチャットのメッセージ一つにしても何かしら伝えるというか、理由がなければっていうところがあったりするじゃないですか。
例えば岡田さんと関さんがここにいて、そういえばみたいな感じで話すものとか、空気感があるからちょっと会話始まっちゃうみたいなところっていうのは、問題だと目的ありきだからテンポが悪くなるのかなっていう感じはしますね。
Takuya Oikawa
そうじゃなくしようということで、オンライン上での雑談みたいなものを増やすようなことを試みているサービスもコロナ禍とかにいくつも出てきて、とてもいいやつもたくさんあるんですよね。
今も使われているリモートを中心にした会社とかっていうのは活用されていてっていうふうに思うんですけど、なかなかやっぱり人によってはオンラインだとっていう人もいたりするので、向き不向きもあるし、やっぱりリアルのほうがいいねって言われたときに、絶対そりゃそうなわけで、それを否定できないところがあるなというふうに思いますよね。
Mika Ueno
あるクライアントのスペーシャルチャットって使ってるんですけど、2次元の画面にオフィスとか広場とか劇場みたいなワールドがあって、そこの中にアイコンがあって、近くに行くと声が聞こえる、ちょっと遠ざかっていくと声が遠ざかっていって、ある距離になると聞こえなくなるみたいな、そういうやつなんですけど、音楽ライブとかで最初使われてて、バーチャルオフィスで使ってはいるんですけど、
それでもオンラインになって近づいて行って話すとか、どうもこんにちはみたいな感じで、ちょっと今いいですかっていうのができるようになってるんですけど、それがオンラインになってアバターであって自由にできても、なんかしら心理的なハードルっていうのはあって、そこがまだちょっと大きくあるところなんだろうなと思いますね。
Nobuhiro Seki
あれってレディネスがわかんないですよね。オフィスでちょっと自販機に買い物に行きますとか、トイレに行きますとかって時に通っていく時に見て、この人今ちょっとほんのちょっと手が合いそうだなと思ったら寄るけど、むちゃくちゃ忙しそうだったら寄らないじゃないですか。でもああいうアバターのやつってわかんないでしょって思ってて。
Mika Ueno
確かにね、取り掛かるときに、どうもどうも今何やってるんですかみたいな会話って始まりやすいですけどね、リアルだとね。
Takuya Oikawa
私が手伝ってるエンティティコミュニケーション時にニューワーク、ニューっていうのとダブルがワークに重ねてニューワークとかニューワークって言ってるんですけれど、それも同じようなやつなんですよ。
一応自分のステータスっていうのを決められて、今は忙しいですとか、今もう雑談OKみたいな感じとかっていうのを変えられたりはしたりとか、あとやっぱり、たぶん似たようなサービスと同じで、それぞれ村というかサークルみたいなのができてて、そこに入ったならばこのトピック、自分大丈夫だよとかっていうふうにやるんだけれども、なかなかやっぱりみんながみんなそういうのを使い分けられるわけじゃなかったりとか、
あとリアルで会ってる時だって、一生懸命、私とかよくやったんですけど、俺は今忙しいんで話しかけるオーラを出して仕事するわけですね。
でもこの時で会ったとしても、ちょっとどうしてもって声かけられて、その話題がすごい今聞くべきだなとか、今ちょっと自分の忙しい仕事を手を止めてでもとかってことがあったりするんで、だからわかんないんですよね。
特に忙しいオーラを出して仕事してるのの、たぶん8割ぐらいは、別にそんなには忙しくないんだけど、単に話しかけてほしくないだけだったりするわけですけれど。
Nobuhiro Seki
それで言うとよく、新聞を見てるときにすごい声をかけられることがあって、実際に聞いたら新聞を見てるときに声をかけてますっていう人が結構周りにいたんですけど、僕ね新聞読むときって集中的にその早く、僕新聞読むのあんまり好きじゃないから、
セレンディピティの影響
Nobuhiro Seki
タスクとしてすごい短期間に終わらせたいと思って、すごい集中してやろうとして、始まった瞬間に声をかけられることがすごく多いんで、なんでこの一番自分的に言うと集中してる時間にインタラクトされるんだろうって、いつも思うことなんですよね。
Mika Ueno
話し書きやすさとかあんのかな。
Nobuhiro Seki
やっぱりその暇のときに読んでるって印象があるらしくて。
瀬木さんいつもあの時間、大抵新聞読んでて暇なんですよね。
本当にあの時間だけ、本当に短く全部読みたいからやってないからって話をしてるんですけど。
Mika Ueno
観察されてるじゃないですか。
仕事じゃないんだけど、よくお店に入ると、店員さんに話しかけられる率っていうのがすごい高いんですよ。
例えば2人とか3人とかで一緒に入ったとしても、私だけ話しかけられるんですよね。
しかも私も話しかけないでくれオーラをお店の中で出してるはずなんですね。
別に買う気はそんなにないし、さーっと見てるだけって、動きもそんなに脆いわけじゃないんだけど、
必ず、「どうもいらっしゃいますね。」とか、「試着できるのでどうぞ。」って必ず言われて、
話しかけられると、ちょっと気まずくなってお店出ちゃうんですけど、興味があるものがあっても。
Nobuhiro Seki
それは買おうと思われるっていう、そういう。
Mika Ueno
なんかそんなの知らない、この人買うかもしれないとか、そういうのあんのかな。
Nobuhiro Seki
知らない人に道を聞かれたりとかいうのはむちゃくちゃ多いですね。
道を聞かれる。昔って言うと、カメラを撮ってください。その2つはむちゃくちゃやられました。
海外旅行とかしてても、道を聞かれることがすごく多くて、
自分もツーリストなんですけどみたいな話をしても聞かれるの、あれは何なんですかね。
Mika Ueno
やっぱパッと見たときに、自分も聞くときに人って選ぶじゃないですか。誰でもいいと思わないから、
多分、実際の人を見たときにパパパッと瞬時に判断してるんでしょうね、なんとなく。
Takuya Oikawa
多分ね、声かけやすい何かがあるんじゃないですかね。
Mika Ueno
何かがあるのかもしれないですね。オフィスとかでも、今いいんじゃないみたいな。
Takuya Oikawa
道聞かれるとかは、道聞くときどう考えるかっていうと、この人知ってそうっていうのと、この人なら声かけやすいっていう。
やっぱりいかつい人に声かけないじゃないですか。
Mika Ueno
そうですね。絶対そう。
Nobuhiro Seki
声をさそうな雰囲気がきっと出てんですよ。
あと僕、旅行先で地図を広げたりするのは嫌なんですよ。
だから、そこに行くときの行く道とか、前途とかにその街の地図とかを暗記するようにするんですよ。
だから確かに歩くときに道がわかんなくて、キョロキョロしてることはないと思うので。
それは確かにこの部分をもし見てるんだったら、それが理由なのかなと思ったことはあるんですけど、
それにしても、例えばインドとかにいて、こんな東の人たちに声かけんなよとか思うんだけど、
Mika Ueno
それはもしかしたら脚引きなのかなと思ったりします。
今Googleマップでみんなスマホ見て移動してるから、わかんないですよね、地元の人なのかツイリストなのかね。
Nobuhiro Seki
本当、Googleマップとかって旅行の仕方とか、ほんと変わりますよね。変わりましたよね。
Mika Ueno
道を覚えなくなったのはあるかも。
とにかく行って、Googleマップがあるからそのまま行けばいいやっていうふうに、心の中でもすごい安心してるし、
歩いて得られる道を覚えるっていうところが弱くなってる気がする。
Nobuhiro Seki
言われるがままになった方が、自分が下手に考えるより最適な解がここに示されてるわけですよね。
地図と方向感覚
Takuya Oikawa
地図を見ないんですよね。地図はGoogleマップで示されてるから見てるのかもしれないけれども、
要はでかい地図を見て、対極的にというか、こう通ってこう行くんだな、
ここには他にもこんな場所があって、今歩いてるところ、もしくは今から歩こうとしてるところはこんなところなんだなっていうのを、
あまり見なくなっちゃってるのかもしれないなと思いますね。そんなことないですか。自分は結構そうですね。
Mika Ueno
ありますね。聴観図的に見てっていう。
Nobuhiro Seki
よく行く場所はあまり見なくなるんですけど、やっぱり初めて行くとこは最初にそれを覚えます。
Takuya Oikawa
素晴らしい。
Nobuhiro Seki
だいたい大きく大きな場所で、目立つ建物はどこで、何かが見えたら、その街のどの辺にいるのかとかいうのはすごい。
そこだけ覚えてから行くようにします。だから大きく迷子になることはないみたいな。
Mika Ueno
素晴らしい。
地図の話で飛びましたね。
Nobuhiro Seki
原稿の話だったと思ったら、気がついたら。
Mika Ueno
セレンディフィティの話になり。
Nobuhiro Seki
そう、紙のセレンディフィティの話になり。
Mika Ueno
地図の読み方でした。
28:35

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