Nobuhiro Seki
それがすぐ10分になって、5分になって、今って5分もしない間に、ほとんど聞きたいことをきっちりしゃべれる人がすごく多くてですね、ある意味すごいびっくりします。もちろん必要があって順番にやらなきゃいけないと。
ある程度10分くらいになるんですけど、やっぱりうまく作ってあって、5分くらいで必要なこと全部しゃべりきれるみたいな人がかなり多いですね。
ノンネイティブスピーカーでもそうだから、やっぱり短くしてそれになれるってやると、やっぱりそれなりのものがちゃんと作れていて、そこにノウハウとかすごい詰め込まれてるんだなってすごい思いましたね。
Takuya Oikawa
それは最近特にそういう傾向があるんですかね。どうしてみんなうまくなったんだろう。
Nobuhiro Seki
スタートアップ増えてきて、短く言え短く言えってなってて、ただ基本のフォーマットってあんま変わってなくて、僕の時もまさにガイ・川崎だったんですけど。
僕実際ガイ・川崎の授業を受けたことあるんですよ、一回。
それは2001年9月11日。まさに9・11の日にロンドンで受けたんですけど、ポロンドビジネススクールに2001年の夏にアントレプレダンシップサマースクールに行っていて、
一回8月で期間が終わったんですけど、9月11日に彼の授業があって、少しヘルプをしてくれて、
翌日からロンドンの投資家に向けてピッチするっていう、そういう日程だったんですよ、最後。
彼が来て、もう全然昔と変わらなくて、来てくれて話を聞いて。
彼は次はドイツに何か用事があるとかつって、そのまま空港に行っちゃったんですね。
で、昼ぐらいだったんで、彼が出てきた後にCNNとかテレビを、ロンドンビジネススクールの受付に大きなモニターがあってCNNが流れてるんで、
それを見に行こうとしたら、クラスメイトの一人が、飛行機がぶつかってるぜみたいな感じで、フランス人の友達が飛行機の格好をしながら帰ってきたんですよ。
その時はまだ全然シリアスじゃなくて、行ってみたら、ワールドレースセンターから煙が出てるんですね。
小型飛行機がぶつかったのかなと思って、でもロンドンもやっぱり重視系の人がすごく多いんで、クラスメイトの仲間も2割ぐらいいたんですね。
彼らはマジでヤバそうだってことで、ガンガン電話始まって、連絡がつかないみたいな話になってた。
で、みんなで見つけたら、2期目がぶつかったんですよ。2期目の時は生だったんですけど、本当に起きてんだみたいな話になって。
そしたら飛行機飛ばなくなって、外川崎に帰ってきたんですよ。3時間ぐらいしてから。空港も封鎖されてて、どこにも行けないみたいな感じで帰ってきて。
話が全く予想じゃない方向に行ったと思うんですけど、それが僕が外川崎にそのピッチのコーチを受けた日の思い出なんです。
Takuya Oikawa
911の話はまた知りたいところがあるけれども、外川崎の授業ってどんな感じだったんですか?
Nobuhiro Seki
外川崎のプレゼンテーションを見てもらったおかげで、文字がすごいでかいじゃないですか。とにかくあんまり大きく書いてなくて、
とにかくそのとき何ポイントか忘れましたけど、何ポイント以下のフォントを使うという感じでメッセージを砕けるという感じで、
バックグラウンドはこの色で文字はこの色みたいな感じで、これが一番サイコロジカルに一番フィットするんだとかですね。
そういう話をしていて、彼はそういうことを言ってくれて、こんなふうにこういうふうにしゃべればいいんだよみたいな話をしてくれたっていう記憶がある。
なるほど。それ今活かしてます?
結構活かしてますね。やっぱりそのときのやつを使って自分のピッチもちょっと変えて、
結局その後1年間ぐらいひたすら英語、まだ当時英語はそんなに得意じゃなかったので、とにかく練習するっていうところで、
やっぱりそれを思い出しながらやってるとやっぱりその1年間がすごい大きいんで、やっぱりそのときの自分に身についたことってその後20年経っても全部じゃないですけど、
普段は意識しないけどやっぱり出てきますね。
Takuya Oikawa
そういうのを聞きながら今日午後にあるイベントのスライドを思い出して、文字サイズちっちゃいなとかと思ったりして。
Nobuhiro Seki
日本語だと特に文字がいっぱい入ってるやつが多いっていうのもあって、
日本語で作ったやつとかを英語に切り替えみたいにすると、もうトランスレーションしても全然入り切ればいいから結局もう英語で作るときって全く作りだましみたいになっちゃうことが多くて、
英語のやつを日本語にするほうが簡単ですね。日本語のやっぱり一つの文字の文字情報が多いから。
Takuya Oikawa
ただあれじゃないですか。英語を日本語訳したら基本は文字数は増えますよね。
Nobuhiro Seki
ひらがなに開いちゃうと増えちゃうんで、うまく漢字を使うみたいな感じになりますよね。
そうするとだんだん黒い部分が多いプレゼンになっていくっていうパターンですけどね。
まさに台湾とか香港の新聞がもう墨だらけみたいな感じになります。
どうですか?プレゼンの資料とかって、講演のときって、例えばどういう考えたことありますか?1分に1枚とか。
よくあるじゃないですか、枚数を。これは守ってるっていうか、これ気にしてる?
Takuya Oikawa
僕は結構、なんだろう。それこそ本当に一瞬見して次に切り替えてみたいなことをやることも多いんですが、
一方で一つのスライドでそれなりにじっくり説明することもあったりするので、まちまちですね。
全部が全部そうじゃないんですけれど、情報量ボーンと多すぎる。要はなんだろう。
スライドって本来ならばドキュメントにしてないのにスライドにしてるような資料ってあるじゃないですか。
その資料をそのまま投影するようなこともあるじゃないですか。あれは基本してないんですよ。
要はどこの説明してるかわかんなくなっちゃうしっていうのがあるので、基本それはしないようにしているので、どんなに長くても1スライド4分ぐらいかな。
普通は2、3分って言われてるんですよね、1スライドにつき。
僕さっき言ったみたいに、一瞬で次にめくってみたいなこともあるんで、本当に5秒とか10秒でどんどんめくっちゃうときもありましたね。
Nobuhiro Seki
僕も基本は1枚詰め込むのを減らすと、逆に1分ぐらいで次のスライドに行っちゃうみたいなことも多いんで、僕は割と1分に1枚みたいな感じですね。
その代わり1枚の文字量を減らすみたいな感じにはしてます。
やっぱりあとはインパーソンっていうか、聴取の人がいるケースってどのくらい見えてるかわからないじゃないですか、スライドが。
オンラインだとある程度どのくらい見えるのかっていうのが読めるから、オンラインのほうが実はスライドを読ませるやつって多くなりやすいかなって。
Takuya Oikawa
そう思いますね。だから手元で見れるんで、ピッチが小さいやつでも大丈夫だなっていうふうに思えるし、
ただ普通に投影して後ろのほうからって考えたときには文字は書いてあっても読めなくてもいいような文字を入れておくような感じですね。
Nobuhiro Seki
最近わからないですけど、やっぱり僕が日本にいた頃って、それこそ解読させるようなすごい結構文字がいっぱい詰まってるようなスライドって結構多いじゃないですか。
そうするとやっぱり読み始めちゃうと全然人の言ってること聞こえなくなっちゃうんで。
だからあの辺で結構どういうふうにプレゼンテーションを作るかとか、会社で教えてるって言い方変ですけど、
なんかあんまりそういうこと気にしてないというかいうのも多いし、あとは資料として後からコピーをもらうっていうかっていうようなことをもう初めから前提にしていて、
Takuya Oikawa
いや、そうだと思いますよ。実際そういうの持ち帰ったら運営側からもアドバイスするかもしれないし、結構やっぱり出る側もそれはわかってるんで、そもそも宣伝だけするんじゃなくて、内容として面白くて、ぜひそれで何か持ち帰ってほしいけれども、ちゃんと自社の何とかを宣伝したいっていうのがあるっていう感じにはなってる。
ウェブとか雑誌とかもそうですけど、タイアップ広告みたいな感じですよね。だからああいうのもちゃんと記事として非常に読みごたえがあるけれども、どっかの会社の宣伝であるっていう感じの、そういったものじゃないかなと思いますね。
Nobuhiro Seki
ただその話で言うと、タイアップ広告みたいなやつってステマにならないようにちゃんとPRですとか、入れましょうとかっていうのはかなり徹底してますよね、この10年ぐらいというか。
イベントのやつやってると、イベントも当然共産枠のイベントのスピーチのセッションってあるんですけど、共産ってしないでくださいって言ってくると結構多いですね。
で、あとは共産って言わないでくださいから始まって、ツアーとステマに近いんですけど、あとはそもそもスポンサーとは共産ってすると社内の決済が通らないんで、違う要件でお金を徴収して、
その枠を買ってませんっていうようにいろんなことをしたい。もしくは会社自身も枠を買って喋るのやめてくれみたいな。なんかそういうのもあるみたいで、
それってタイアップ広告みたいにもう完全に広告だってわかってるものだったらいいんですけど、やっぱりプレスメント広告に近い感じになってくるわけじゃないですか。
どこまでが、例えばパネルディスカッションの一人だけその実は枠を買ってる人がいたときに、その人だけその枠を買ってますって同盟一致するんだみたいな。
いうのもあったりするんで、なんかその辺は本当にイベントの場合は結構難しいなっていうかですね。
多分アメリカだともしかしたら厳密にそれもルールがあったりするのかもしれないけど、多分まだそこまで一般的にはそこにメクセラ立てるみたいになってないと思うんで、
実際にはまだその辺で、これって実は共産党で喋ってるよねみたいな感じのやつって、
オーディエンスから見てると、もしかしてみたいなやつがあってもちょっとグレーなやつとかってあるんだろうなと思って見てますけどね、多分ね。
それがいけないって話だったらまたそれはしょうがないって話ですけど、
オンラインでやってると結構そこがもう少しこれは広告枠だよね、だからちゃんと言わなきゃいけないよねっていうのは多分もう少ししやすいと思うんですけど、CMとかと一緒。
でもやっぱり普通の番組の中でも、例えばなんとかに取り上げられる、あるコーナーに取り上げられるテレとかのビジネス系の番組とかの枠に取り上げられるとかっていうのも、
PR会社がすごい働きかけて、そういう枠を取ってあげますみたいな。もちろん取ってあげますって保証はできないんだけど、
ありとあらゆる骨を使って取りますっていうのがあって、成功報酬型ですみたいなそういうメニューとかを見たこともあってですね。
それも本当にどこまで枠なのかって本当にボーダーは結構難しいなと思いますけど。
Takuya Oikawa
まあでもテレ東のビジネス系のやつもいい例だと思うんですけど、ぶっちゃけ聞いたり見る側からすれば面白くて参考になればいいんですよね。
Nobuhiro Seki
ただやっぱり限られたリソースの枠を押されるかどうかっていうのが、いくらいいコンテンツを持っても押さえられないってなるじゃないですか。
逆にね、どうでもいいようなものが流れることもあるわけじゃないですかね。それは別に編集コンテンツもなかなか難しいなっていう。
運営側になるといつも思いますね。
Takuya Oikawa
関さん、米国とかでイベントやるとき、集客ってどうやってるんですか。
Nobuhiro Seki
それはね、いい質問なんですけど、最近はアメリカにいるとビジネス系のカンファレンスなんで、リンクトインが結構聞きますね。
リンクトインであるって、広告じゃなくてリンクトインでタグ入れたりとかしたりとか。
やっぱり最初、まさに聞きたいような内容のやつだと、見た人がすぐ反応したりリポストしたりする。
そうすると割とすぐに広がるんで。
例えばイベントの告知とかをすると、すぐにリンクトインでインプレッション1000超えましたみたいなやつがパッと返ってくる感じになって。
どうでもいい話だとそんなに増えない。ある程度は皆さん、この内容に興味を持ってるんですねっていう。
Takuya Oikawa
そういう部分にうまくイベントできてるのかなと思うんですけど。
あともう一個聞きたいのが、米国の方ってオンラインイベント、ハイブリッドイベント、インパーソンのイベント、今、ちょっと難しいかもしれないけど比率ってどのくらいなんですか。
Nobuhiro Seki
それは本当に難しいですね。ハイブリッドは減ったかなって感じがします。運営が大変なんですよね。
だからやっぱり、わざわざインパーソンでやるっていうのはそれなりの価値がある。集まることに価値もあるし。
あとインパーソンでやるときってその後の日本でいう名刺交換とか交流みたいなのがすごい重視されてるってこともあって。
やっぱりそれが多いかなと思うんです。
オンラインのやつってみんなの集中度も低いじゃないですか。流れで見てる人も多いし、何か話しかけるとか呼びかけてもやっぱりレスポンスがないみたいなことも多いんで。
だからやっぱりそういう意味で言うと、リアルインパーソンでやって、でもそれを一応ビデオで撮っておいて、本当にそれ見たいって人用にちょっと編集して後から流すっていう感じなのかなと思います。
あとはもう本当にインタラクティブにできますよっていう。内容だけじゃなくて内容に合わせて質疑応答の時間を結構用意するとかいう感じにはなってます。
だいたい僕もやっぱり自分でもオンラインのやつだと、ちょっと他の用事があると他の用事に優先して、どうせこれ後からビデオをシェアしてくれるだろうなと思うとやっぱりそうなっちゃうんですね。
Takuya Oikawa
そうですね。日本だとインパーソンのイベント、だいぶそっちも増えてきてるんですね、当たり前のように。
昼とかでエンタープライズ向けのやつとかはそれなりに以前と同じように集まってるようなイメージなんですけれど、夜とかにエンジニア向けの勉強会みたいなやつとかって、やっぱりオンラインでやるのも未だにたくさんあったりするから、インパーソンだと、著名のやつはともかくとして、そうじゃないやつは結構集客に苦労してるっぽいところがあるなと思うんですよね。
Nobuhiro Seki
勉強会は、特にエンジニアの勉強会のやつって、やっぱりよりオンラインに対する抵抗感がないっていうか、オンラインの方がやりやすいみたいなものも内容的にはあるからなのかもしれないんですけど、
でもそれはもしかしたら日本とアメリカの差なのかもしれないんですけど、やっぱりこっちは夕方のやつ。テックのやつでもネットワーキングが中心になるので、人はやっぱり来ますね。
ただやっぱりこっちだと遅い時間にはあんまりならないんですよ。夕方5時とか5時半くらいから始まって、7時、7時半に終わる。そこからは完全に交流のみで、残れる人は残るけどみんな必要に。メインの目的の人は帰っちゃうみたいな。
Takuya Oikawa
そうですね。そうかと思うと、エンジニアは会社にもよるけれど、リモートでっていうのが未だに許されている人たちも多くて、そうなると勉強会だけは出てくるかっていうふうにはならないのかなって思いましたね。
Nobuhiro Seki
僕もエンジニアじゃないけどリモートの家からが多いんですけど、逆に言うと夕方に着替えて5時半、6時のイベントだけに行くみたいなことは結構多いですね、一日特に。
こっちは木曜日が多いんですよ。だから日本の金曜の朝と木曜の夕方ってあんまりやったことないと思うんですけど、まさにこの時間って結構イベントが多くて。1、2、3が寒いんで暑くないんですよ、イベントがね。
Takuya Oikawa
それはわかるなぁ。日本はそういうのって意識されてるのかなぁ。わかんないけど、やっぱり夜とかもう出たくないですからね。
Nobuhiro Seki
やっぱり出たい出たくないじゃなくて、久しぶりに行こうとしてもニューヨーク、僕が来て2度目のすごい寒い冬なんですけど、普通にマイナス10度ぐらいになると、もう出たくないんですよね、ほんとね。
実際集めても人があんまり来ないっていうのがあるみたいで。来るよ来るよって言ってもやっぱり当日になるとめんどくさくて来ないみたいな。
この前やったイベントは150人という想定でやって、220人ぐらい。
Takuya Oikawa
レジストレーションがあって。
Nobuhiro Seki
レジストレーションがあって。当日ちょっとうまく数えられなかったんですけど、150ぐらい来たんですね。
結構な人が出張で来たんですよ。西海岸とかボストンから人が結構出張で来たんです。
その人たちって、わざわざ出ないってことは許されないんで、その人たちが底上げしたんですけど、ニューヨークの地元の人はやっぱり出席率低かったですね。
その日マイナス12度とかになってすごい寒かったんで。
Takuya Oikawa
ニューヨークってマイナス12度とかになるんですね。
Nobuhiro Seki
で、晴れてたりする。だいたい晴れてるんですよ、寒い日って。
だからそれで人が来なくてどうなるかと思ったんですけど、ベースの出張の人たちがいたおかげで席は一応ちゃんと埋まったんですけど、若干地元の人が少ない感じになってしまって、ちょっと申し訳なかったなって感じがします。
なるほど。
という感じで、プレゼンの話。割とプレゼントイベントの話って感じですね。
Takuya Oikawa
ちょっとグダグダな感じだったけど。