今回は、細谷功さんの書籍「具体と抽象」を参考にしながら、ビジネスの世界で日々行われている具体と抽象の往復について、話してみたいと思います。
具体と抽象の関係性/人は具体を見て日々の判断・行動をしているが、抽象化した概念を作る意味と効果/具体を見ている人と抽象化した世界を見ている人は別々の世界を見ている/相手の言っていることが分からない、こちらの意図が伝わらない原因/知識労働社会の仕事は具体と抽象の往復で成り立っている/川喜田二郎氏が考案したKJ法で抽象化を訓練/経営者や起業家は抽象化が得意/経営は不確実で正解がない行い/アクテナブルという概念を実現するための活動も抽象的な行い/メタファ(隠喩)を使って相手に理解してもらう/課題・問題の見極めや目標設定でも具体と抽象が使われている/具体と抽象の往復で業界、業種の壁を越えよう
『ワーク・ライフ・ラン』
これからの時代を健康的に、そして前向きに生きるためのヒントや問いをお届けする番組です。仕事(ワーク)、日々の生活(ライフ)、ランニング(ラン)をテーマに話しています。
パーソナリティ
宮﨑晃(Miyazaki Akira)
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ワーク・ライフ・ラン
こんにちは、株式会社 アクテナブルの宮崎アキラです。
この番組は、仕事のワーク、日々の生活のライフ、ランニングのランを中心に、
毎回テーマを変えながら、時にはゲストを招きして、
これからの時代を健康的に、前向きに生きるためのヒントや問いをお届けする番組です。
さて、今回ですが、具体と抽象というテーマで少し話してみたいと思います。
何のことかという感じなんですけれども、
この具体、具体というのは具体的にの具体ですね。
抽象というのは抽象的な抽象。
この2つの概念について学んだきっかけがありまして、
それ以降、この2つの概念を日常生活であったり、ビジネスの中で結構意識することになりました。
それで、この具体と抽象という概念を特に意識するようになったきっかけの本が、
細谷勲さんの、その名もズバリ、具体と抽象という本です。
これをですね、読んでみてですね、私的には比較的すごく読みやすい本で、そんなに分厚い本ではないんですが、
途中ですね、図であったり、あと4コマ漫画も差し込まれていてですね、楽しく気楽に読めるような本でした。
4コマ漫画はですね、猫の村長さんとその猫の部下さんがいて、猫の村長さんは抽象的思考に優れていて、
部下の猫さんたちは具体の世界を見ていて、そこで起きるコミュニケーションギャップなんかをちょっと4コマで面白く表現していたりします。
それでですね、この具体と抽象っていうのが、どうしてビジネスの世界とか日常で日々使われているのかっていうところを話してですね、
今まであまりそういったことを意識してこなかった方がもしいらっしゃったらば、何かヒントになればなぁとは思っています。
本の中でですね、ここは引用する部分なんですが、人間が頭を使って考える行為は、実はほとんど何らかの形で具体と抽象の往復をしていると。
この具体か抽象かは人間にしか持っていない頭脳活動の根本であるというふうに書かれています。
こう言われてもですね、あまりピンとこない方もいると思うんですけども、今回私が過去に経験してきた具体と抽象の例というか、これがそれに当てはまるようなケースなんじゃないかなって解釈を少しお話ししてですね、
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実際には本を手に取って読んでいただくのが一番いいんですけども、その何かきっかけになればなぁとは思っています。
それでまず日常生活の中であったり、ビジネスの世界でよくあることとして、相手の言っていることがわからない、話がかみ合わない、こちらの意図が伝わらないということは誰しも必ず経験していると思います。
今まさにそのことで頭を悩ませている人もいるかなと思います。
これは相手と私、自分の知識であったり情報量の差によって起こる理解の差っていうのも原因の一つにあるんですけども、
もっと根本的に自分と相手の見ている世界が具体の世界と抽象の世界でずれている。こういった違いが起こるとなかなかコミュニケーションできないというか意思疎通が難しくなったりします。
見ている世界が違う。例えばAさんは抽象の世界を見ていて、Bさんは具体の世界を見ている。
これどういうことかっていう話なんですけども、ここ本の一部を引用すると、図の話をするのでポッドキャストだとあまり分かりづらいのですが、本の中では頻繁に三角形の図が出てきて、
三角形の頂点に丸があって、底辺にたくさん複数の丸がある。頂点には1個の丸があって、底辺にはいくつもの丸があるっていう図が登場するんですけども、これがある意味、具体と抽象の関係性を表しているわけです。
底辺にあるたくさんの丸が個別個別の具体で、頂点にある一つの丸が抽象。抽象というのは個別個別の辞書を共通の特徴で一つにまとめて一般化したものという形で表しているわけですね。
つまり、複数の具体Nに対して一つの抽象1が存在するので、具体と抽象はN対1の対応関係になります。
例えばですね、マグロ。皆さん好きな魚かもしれないんですけども、マグロと、あとイワシとカツオという言葉はすべて魚という概念でまとめられますよね。
また、マグロ、イワシ、カツオ、牛、馬、ライオン、これらはすべて動物という概念でまとめられます。
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こういうふうに個別個別の名詞であったり動詞を一つ大きな括りにまとめることがある意味抽象化とも言えるわけです。
聞けばそれは当たり前だよと思うかもしれないんですけども、もしですね、日本の中でまだ魚という概念を知らない人がいたらですね、
当然ですね、マグロとイワシとカツオは全部別々のものに見えてしまっているわけです。
当然魚に詳しい方であったり、漁業されている方は当然それら別々のものに見えて当たり前なんですけども、
逆に魚という概念を知っているけども細かいことがわからない人は、それって全部魚に見えるわけですよね。
こんな感じなのかなと思います。
ちょっと話戻すと、魚という概念を知らない人がマグロとイワシとカツオを渡されて、
あなたスーパーマーケットを経営してくださいって言われたら、もしかしたらその人って入口にマグロを置いて、
中央にイワシを置いて、レジ付近にカツオを置いてしまうかもしれません。
全部別々のものとして捉えているわけです。
でも魚という概念を知っている人がいれば、鮮魚コーナーを作ってそれらをまとめておくわけです。
その方が買う側にとって当然わかりやすいわけですよね。
こういう感じで具体と抽象を捉えていただければなと今日は思っています。
日々人は具体を見て行動しているわけですね。
具体というのは日々の行動や判断に直結している事柄で、
物理世界、フィジカルの世界では具体がすごく溢れているんですけども、
それを抽象化して一般化すると今度は精神世界というか、
ある意味バーチャルな世界で取り扱われるような概念が多くなってきます。
私の仕事で言えばDX支援という言葉自体もすごく抽象化された概念ですよね。
DX支援といっても実際にはプログラミングをするであったり、
サーバーを構築するであったり、
システムの運用のルールを定める、
システム化の要件を整理する、
プロジェクトの進捗を管理する、
開発会社に発注するための使用書作成するなど、
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実際にDX支援一言で言っても多分いろんな会社さんであったり、
いろいろな人が行っていることはこういった様々なことになるんですが、
あなたの会社は何をやっていますかDX支援ですとか、
あなたは何をやっていますかDX支援ですといった時に、
時間があればこれらを丁寧に説明できますが、
それらを一つ一つ説明していたら時間がかかってしまって、
シンプルに伝えられないというケースもあるわけです。
名刺交換なんかの時にこういったことを全部細かく話していたらば、
ものすごく時間がかかってしまいますし、
相手のことをあまり配慮しないような自己紹介になってしまいますよね。
こういったことをですね、
例えばDX支援という概念を知らない人にとってみては、
馴染み深くないというかちょっと分かりづらいことでも、
当然それをやっている方々にとってみたらば、
こういった言葉でもある程度のイメージや枠ということがあるわけです。
抽象化するというのはこういった効果もあるわけですよね。
なので抽象化した概念で説明する方が非常に効率的な場合もたくさんあります。
なので抽象的思考力が高いというか、
そういったことに慣れている方は、
すごく抽象的に表現するケースも増えてくるのですが、
ここで常に悩ましい問題がついてきてまして、
先ほど言った具体をすごく見ている人と、
抽象化して見ている人では見えている世界が違う。
これは本ではマジックミラーとも呼んでまして、
抽象化した世界を見ている人というのは具体もあるというのが見えるわけですよね。
それらを一つにまとめているというところもあり、
ただ逆の具体を見ている人というのは、
抽象化した世界というのが見えないというところがあります。
なので話がなかなか意思疎通が難しくなってしまったところが生まれてくるというところですね。
もう一回魚の話で言えば、魚という概念を知っている人は、
マグロもイワシもカツオも魚の一種というふうに理解できるんですけれども、
魚という概念を知らない人にとってみたらば、イメージができないわけですよね。
マグロとイワシとカツオも全然別のものというふうに見ている。
そっち側から魚ということを理解するということがなかなか難しい。
具体から抽象を見るというのはなかなか難しいということです。
例えば、これがいい例かちょっとわからないですが、
皆さんが社会人に入りたての新人だった頃に、
例えば上司の方と一緒に取引先に同行して、
そこで先方の偉い方と上司が話している会話を隣で聞いているという、
そういったシチュエーションがあったとします。
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その時に話している内容、当然日本語は理解できるんですけれども、
なんでこの文脈で意思疎通が取れているのかがわからない、話についていけない、
といった経験ってあるでしょうか。
この時、上司と取引先の方は抽象化した概念を多く使って、
もしかしたら会話をしているのかもしれません。
でも自分はその抽象化された概念を知らないので、話の内容が頭の中でイメージできない。
そういったことが一つ例としてあるのかなと思います。
それで、現代って知識労働社会、工程が細かく分かれて、
分業化されて、専門化されて、知識をベースにビジネスをしているというか、
経済を回している、仕事をしているということがすごく多いわけなんですけれども、
この知識労働社会では何かの活動を完全一人で自己完結するというのは少なくて、
先ほど申し上げました通り、作業は工程化、プロセス化されて、
かつ一つ一つの作業は最終的に一人で行えるレベルに細分化されていきます。
そうすると、誰かの作業結果、アウトプットが誰かのインプットになって、
それらの連続的な工程を通して最終的な成果、アウトプットが作られるわけなんですけれども、
こういった活動をやっている中で、ある所々で手段が目的化されるケースってよくあると思います。
これも具体ばかりに気を取られてしまうと、そもそも何のためにやっているんだっけということを見失うということなんですね。
なので、何か価値を作るとき、アウトプットを作るとき、そこには一つ抽象的な概念があり、
それが一つのミッションであったり目的ゴールとなっていて、それを具体のレベルに細分した結果、
それらをみんなが分業でやっているといったところを意識していかないと、
ある工程でやる作業の求められている品質とか、かけるべき時間というのがわからなくなってしまうんですね。
なので、本来そこでそのくらい時間をかけるべきかとか、そこに求められる品質ってそんなに必要なんだっけということも、
具体ばかり見ているとちょっとよくわからなくなるでしょうということがあります。
なのでビジネスの世界では、やはり具体と抽象を往復する。
そこでは個人でもそこを意識する必要があるんですけれども、組織で動いているのであれば、
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組織のリーダーであったりマネージャーというのが常にこの具体と抽象を意識しながら、抽象的な目的もメンバーと共有するということがすごく大切であったりします。
あとは会社の事業活動をしている中で、数字の独り歩きっていうところもよくあると思うんですけれども、目標として挙げた数字が目的となってしまって、それを達成することが全てになってしまう。
そうするとプレッシャーですよね。必要以上のプレッシャーがかかって、チームであったり個人の指揮が下がったりとか、
あとはそこにあまりにも執着をしてしまったりとか、それによって体調を崩したりとか、もっと言うと不正、数字を達成するために不正が起こってしまったりなども起こり得ます。
これはどんなに高度な知的教育を受けてきた人にも起こり得る話です。
なので、誰しもが具体に問われすぎて本末転倒に陥るようなリスクは持っていると思います。
なので私自身もそういったことは気をつけないと、いつか手段が目的化してしまうという可能性もあるので、そういったところは日々気をつけながら何のためにやるのかというのを考えて活動するというのはすごく大切だと思います。
なので、物事を抽象化する思考というのは知識労働社会ではすごく重要なんですけれども、その思考は日々みんな無意識的にはやっているんですけれども、
意識的に訓練したり、今回のような本、具体的抽象本で体系的に学ぶという機会はなかなかなかったりしますよね。
訓練という意味で言うと、訓練というと少し大げさなんですけれども、例えば問題の原因を探ったり、問題を俯瞰して捉える作業を行っている人とか、
そういったことをしたことがある、そういった経験がある人というのは少なからず抽象化の訓練をやっているわけですね。
例えばなんですけれども、私が過去に分かりやすく経験したワークショップとかグループワークとか、そういったトレーニングで言えば、経済法というのがあります。
これは文化人類学者の河北二郎さんが考案したもので、情報やアイデアを効率的に整理するための手法なんですけれども、
これなんかがすごく抽象化を必ず中でやっていくのでいい訓練なのかなと思っていまして、
どんなことをやるかというと、大きな模造誌とか、ホワイトボードでもいいんですけれども、そういったところを一つ用意して、
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あとグループワークなんでいろんな人が参加して、ポストイット、俯瞰誌に各自がアイデアとか情報を書き込んでいくんですよね。
何かテーマがあるわけなんです。このテーマについて各自が考えたことをポストイットや俯瞰に書いて、
それを発表しながら、模造誌であったりホワイトボードにペタペタ貼っていきますと。
順番に貼っていくと、模造誌やホワイトボードにはランダムにですね、いろいろな人が考えたアイデアだったり情報が貼られていくんですけれども、
みんなが発表し終わった後に、それらを近い概念同士でグルーピングしていくんですね。
塊としてまとめていくんです。そうすることで複数のポストイットでAの塊、Bの塊っていうのができるんですけれども、
それって何で塊にしたかっていうと、共通的な概念があるからなんですよね。
その共通的な概念っていうのをイメージできているってことはある意味抽象化をしているってことなんです。
例えばあるシステム開発のプロジェクトの振り返りをやったりするとします。
その時にある人が仕事の期限を守れない時があるっていうのをポストイットに書いてありましたと。
別の人が仕事の優先順位がつけられないっていうのを書いてありましたと。
そうすると、これら2つって抽象化してこれはプロジェクトマネジメントの課題だなって位置づけることができたりします。
他には顧客や社内からクレームが来るとか、上司から仕事のやり直しを言われることが多い。
こういった2つの情報が張られたら、これらはある意味品質の課題であると抽象化できたりするわけですよね。
こういうのを訓練してやっていくとパッとできるようになるんですけども、
これがなかなかできない人はまだ抽象的な思考っていうのが、
あまり今まで日々の生活であったりビジネスの中で触れる機会がなかったり、訓練がなかったりっていうケースもあるので、
そういったことを意識してやっていくと徐々に徐々に共通的な特徴っていうのを見つけて、
それを1つのまとまりにするっていうことがしやすくなったりします。
経営とか経営者・起業家っていうのはですね、抽象的な思考が非常に得意な方が多いと思います。
何でかっていうと、そもそも取り扱っている、向き合っていることが往々にして抽象的なんですよね。
会社を経営している場合は、1年間の起業活動の結果を決算という形で占めて財務書表を作るので、
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その数字を見ると会社の1年間の業績が分かり、評価もできます。
会社というのは、基礎に立てた目標を達成するために、この決算に向けて努力するということで、
それはすごく具体的な行いなんですが、でも立ち返るとですね、会社はですね、
基礎に立てた目標を達成するために別に存続しているというか、社会に存在しているわけではないんですよね。
じゃあその会社、企業が何のために起業活動をしているのかといえば、
それはやはり会社のミッションやビジョンを実現するために行っているわけなので、
そのミッションやビジョンというのは非常に抽象的なものが多いです。
あと経営という行為自体そのものがとても不確実で正解がないので、個別の具体にですね、
右往左往しすぎると大きな目標に向かえないわけですね。
スタートアップなんかも大きなミッションであったりビジョン、目標があって、
そこにたどり着くまでは、もう投資先行で赤字を掘るというかですね、赤字の期間があり、
そこからJカーブという形で飛躍的に業績が伸びていく、
そういったことも事前から思い描いて経営されているようなケースもありますけれども、
そういった時にですね、1年2年の赤字でもうそこを取り返すことに右往左往していると、
Jカーブというのは描けないというところもあったりするので、
どうやって時間軸で物事を捉えるのかというのも含めて、
具体をちゃんと見なければいけないケースと、
もっと長期的に、中小的に事業を見なければいけないケースといったものがあります。
なので、やはり細かいところ、目先のところで一揆中はできないというのも経緯にはあります。
例えば私の会社で言えば、アクテナブル、行動を可能にするというコンセプトを創業企業のタイミングで作って、
それに向かって経営しているんですけれども、
そのためには日々クライアントへの貢献と、
それによっていただく対価がちゃんと存在しないと持続的な経営はできないです。
なので、ちゃんとクライアントに貢献する、
具体的な数字や成果を達成するということはとても重要なのですが、
目の前の数字目標だけを意識して行動していても、
アクテナブルというコンセプトにはたどり着けないと思います。
それでも、どんな人でも人間なので、
目の前でうまくいかないときは落ち込んだり落ち込んだりしますし、
逆にうまくいったときは浮かれたりするというのはそうなんですけれども、
それでもありますけれども、長い目で見て、
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何のために、抽象的思考で物事を捉えるというのが、
やはり大事かなと思います。
あとはですね、
社長や上司の言っていることが抽象的でよくわからないという経験も、
皆さん一度は、いや二度はあるかなと思うんですけれども、
逆に、上司に今自分たちの起きている具体的な問題を理解してもらえないと悩んだりする場合もあったりします。
上司はメンバーが具体的な問題しか見ていないので悩んだりしたり、
こういったケースというのは全部具体と抽象の間の壁にぶつかっているわけですね。
逆というか、メンバーの方の方が抽象的な思考ができていて、
上司の方が具体しか理解できないケースも、そういったこともあるかもしれないです。
そういったときにはどうするかなんですけれども、
メタファー、隠誘とも言われますが、
メタファーを使って相手に身近な例で説明すると、理解してもらいやすくなると思います。
このメタファーを使って相手に説明するときには、
今自分が起きている具体的な事柄を一回抽象化して、
それを相手にとって分かりやすい例の具体に落とし込むという、
具体と抽象の往復が行われるわけなんですよね。
だから相手にとって身近な例で例えるという作業を行うことで、
この具体と抽象の訓練をするというのも一ついいんじゃないかなと思います。
他にはですね、私が携わっているDXの現場というのは、
やはりこの具体と抽象ってすごく日常的に使ってまして、
例えば課題の見極め、イシュードリブンですね。
その課題が本当に取り扱うべきかの見極めであったり、
システムやツールを開発する際の要件整理でも、
この具体と抽象の往復を頻繁に行います。
何かのビジネス的な課題の解決策として、
ソリューションとしてシステムが作られたり、
ツールが作られたり、実際に使われたりするんですけども、
いきなりですね、ユーザーが言っていることをシステム化すると、
大概ですね、あまり価値が生まれないものが出来上がってしまうということがあります。
何か課題があるときにですね、2つの段階を踏むのがいいです。
まず最初は課題、課題自体は原稿化されていると思うんですけども、
その課題の背景と目的も一緒に原稿化するということです。
何々困っているだけではなくて、何の背景があってそれに困っているのか、
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その困っていることを解決したい目的って何なのかというところの原稿化ですね。
ここがですね、意外に原稿化されていないことが多いです。
あとですね、原稿化された課題がですね、すごく具体的すぎて分かりにくいという、
そういったときはその課題をですね、抽象化してですね、構造とか特徴というのを整理するということもあります。
その逆で、課題が抽象的すぎて、結局何を解決策にしたらいいか分からないというときは、
具体化して、WHHの観点整理するといったところがすごく大事ですね。
ここでもこの具体と抽象の往復で、課題を持っているユーザーでシステム開発であったりツールを作るITの担当者が
同じ解像度で事象を見えるようにするというところがまず大事です。
これをやはり最初にやっておかないと、双方が想定していないものが出来上がってしまったりします。
なので、こうやって具体と抽象で同じ解像度で見えるようになった段階で、その後に具体的なソリューションをイメージするということですね。
いろんな例があるんですけども、あとはですね、例えば個人の評価とか目標設定のところも結構、
具体と抽象を往復するようなケースっていうのはあるのかなと思ってまして、
例えばですね、会社だと1年間や半年の目標を設定をして、それを定期的に上司の方が面談で評価するということがあると思います。
そういった会社もそれなりにあると思います。
営業部門のようにですね、数字の目標が明確な組織であれば、評価機関での数字が達成したかしなかったかというところですごく分かりやすい評価ができるんですけども、
例えばバックオフィス系の組織であったり、IT部門であったり、KPIであったり、数字目標がなかなか立てづらいような組織で働かれている方もたくさんいらっしゃると思ってまして、
そういったときにですね、会社の人事評価制度で非評価者の自分が目標を立てて、それを上司が評価するっていう仕組みになっているときに、
その非評価者の方が立てた目標が抽象的すぎると評価しづらいわけですよね。
抽象的な目標ってのはですね、得てして達成できたとも言えるし、達成できなかったとも言えるものになりがちです。
極端な例で言えば、例えば他のメンバーのサポートを積極的に行ってチームの生産性を高めるっていうような目標を上げたとするときに、
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この目標自体はとても素晴らしいものなんですけども、それができたかできなかったのは主観になってしまいます。
本当にその人がサポートに心を砕いていたとしても、別の要因でチームの生産性が上がらなかったりすることも当然あるわけですよね。
なので目標も具体と抽象を往復して、抽象的な目標を最終的には具体的な数字に落とし込まないと評価しづらいわけです。
このようにビジネスの世界というのは具体と抽象の往復にあふれているわけですね。
なのでそういったことをこれまでも意識していなかった方がもしいれば、このような視点で日々の活動を眺めてみるのも良いと思います。
これをやっていくと業界や業種の壁も越えていけるようになると思います。
つまりある業界業種で行っていることを抽象化して、別の業界業種の仕事に関わった時に応用が効くということなんですよね。
例えば私の場合で言えば製造業や物流業のITシステムの構築を行っていた会社から資材サービスの会社のIT部門に転職した時には、
知的財産の管理についての業務知識や経験はなかったわけなんですけども、
でも行われていることが本質的に期限管理、タスク管理なんだと抽象化できたので、
心理的な抵抗がなく会社の業務を理解していけるようになりました。
別の業界業種の仕事に関わる際のポイントっていうのは、やはり知らないことに落ち着けづかないことかなと思います。
具体と抽象の話は少しそれるかもしれないんですけども、
それでやはり謙虚な姿勢で教えてもらうことっていうのがすごく大事で、
知らないことは全然恥ずかしいことではないので、
分からないことをちゃんと分からないと伝えて、
情報をもらう。それで理解をする。
今までの経験から抽象化した概念にそれを当てはめて、
自分の中で推論をして仮説を立てて相手に説明する。
こういったことをやっていくと、変な方向には進みづらいですね。
多少の間違いがあっても、ちゃんと相手からのフィードバックで軌道修正されながら、
正しい方向に仕事が進んでいけると思います。
こうやって業種や業界の壁も越えていけると、
自分の能力や知っている世界がより広がって楽しいのかなと思います。
今日は具体と抽象について話してみました。
今回の話でも大変参考になった本は、
細谷勲さんが執筆された具体と抽象という書籍ですので、
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ご興味ある方は読んでみていただけたらなと思います。
今回もご視聴ありがとうございました。
この番組をもし気に入っていただけましたら、
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皆様からの声が番組継続の力になります。
それでは良い一日をお過ごしください。
また次回お会いしましょう。
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