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2020-06-03 17:38

第178回 阿南雅浩氏(株式会社NexTone代表取締役CEO)【前編】

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今回は株式会社NexToneの阿南雅浩社長にお越しいただきました。

大学で学ばれた法律の知識を活かすために、CBSソニー(現SonyMusic)に入社。21年間、音楽著作権管理に関わった経験から「音楽著作権管理市場には健全な競争原理が必要」だと感じ、株式会社NexToneに移籍。2016年から経営者となり、2020年3月には同社を東証マザーズ上場に導いたエピソードから、経営のヒントが得られます。ぜひ、阿南雅浩社長の経営者インタビューをお聞きください。




00:05
社長に聞く＀in WizBiz
本日の社長に聞く＀in WizBizは、株式会社NexTone代表取締役CEO阿南社長様でいらっしゃいます。
まずは、経歴の方をご紹介させていただきます。
1986年、CBSソニーグループ現ソニーミュージックエンターテインメントにご入社。
その後、ミュージックレーン代表取締役。
その後、ABSFグループホールディングス執行役員。
ABSミュージックパブリッシング代表取締役の社長を経て、
株式会社eLICENSE現在のNexTone様の代表取締役の社長に就任され、
そして、東昌マザーズに2020年3月30日に上場された上場企業の社長様、阿南社長様、阿南雅浩様でいらっしゃいます。
本日は、よろしくお願い申し上げます。
はい、よろしくお願いします。
まず最初のご質問なんですが、ご出身はどちらでいらっしゃいますか?
生まれは山口県なんですけれども、大分県にその後、幼稚園前ぐらいに移り住みましたので、大分市出身と名乗っております。
小学校、中学校時代はどんなお子さんでいらっしゃったんでしょうか?
そうですね、野球ばっかりしてましたね。
小学校、中学校はあまり勉強をせず、中学2年生ぐらいからはギターを持ってバンドをやりながらというような、普通の野球好き、音楽好き少年でした。
なるほど。じゃあ結構野球も上手くて、運動神経も良くてってこんな感じでいらっしゃいますかね?
いやあんまりやっぱり野球は上手くなかったですね。あの頃の子供はみんなプロ野球選手に憧れましたけれども、早々に諦めました。
高校も大分の方でいらっしゃいますでしょうか?
そうです、大分の県立高校です。
高校時代の何か思い出なんてございますでしょうか?
高校時代はですね、バンドばっかりやってましてですね、体育の授業をサボってまして、単位をやらないと言われましてですね。
体育の先生が創設されたばっかりのラグビー部の顧問だったもんですから、お前ラグビー部入らないと落題だぞって言われましてですね。
仕方なくルールも知らずラグビーを始めて、新学校なんでめちゃくちゃ弱いんですが、翌日から試合に出て偉い目に遭いました。
というのが、結局3年間在籍したんですけれども、大学でも2年間やらはめになったんですが、それが一番印象的ですかね。
お聞きせずと大変謙遜されている謙虚でいらっしゃるんで、本当は運動神経も良くてということなんじゃないかというふうにお聞きするぐらいな感じなんですが、
割と高校時代の音楽活動が今にもつながっている部分もあられるんでしょうかね。
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そうですね、やっぱり中高とやっていた、大学も少しですけれども音楽活動っていうのが、やっぱり就職のモチベーションにもなりましたし、
今の仕事にもつながっていますね。
大学はどちらの方にお勧めになられたんですか。
筑波大学ですね、茨城の山奥の、当時は新張郡桜村という願書を出してびっくりしましたけれども。
国立大学だから大変ご一緒でいらっしゃるんですけど、大学時代はどんなことをして過ごされたかなんていうのは思い出はございますでしょうか。
大学時代はですね、家庭教師やったり塾の先生やったり、居酒屋や寿司屋でバイトを掛け持ちしたりと、バイトばっかりやってまして、
本来は司法試験を受けて法律科になろうと思ってたんですけれども、とてもとても無理でした。
法律系の勉強を本当はやっていらっしゃったということでいらっしゃいますか。
そうですね、大学は全部法学部を受けて、たまたま国立大に引っかかったんでそこに入ってたんですけれども、
それも本学と並んで、もともとは法務系というか法律での仕事というところで就職も選びました。
なるほど、そうすると今の授業の多少ちょっとつながっている部分も、法律的な部分はあられる部分もあるんじゃないかと思いますが、そんなことはないでしょうか。
そうですね、著作権法というのはいろんな法律の中でも非常に難しい法律でございまして、
それがすっと頭に入ってきたというのは、大学時代に多少は勉強したことが基礎にはなっていますね。
なるほど、その後ご就職されていらっしゃるんですが、CBSソニーミュージックエンターテインメントの方にご入社されているんですが、
何かそちらのソニーさんを選んだ理由というのはあられたんでしょうか。
司法試験浪人してまして1年間遊んでたんですけれども、親からですね、いい加減真面目に働かないと言われて、
レコード会社も一つ受けようと思ったところに、当時ですと好きなアーティストがよく見るとCBSソニーが多かったんですね。
濱田翔吾さんとか杉正道とか村下光雄とか、アイドルでいうと松田誠子の時代ですね。
なので受けてみたら受かってしまった。後で聞いたら、50人の採用に1万5千人も受けてきたというので、
300倍くらいよく入れたなと思ってましたけど。
法律が活かせて音楽の仕事をやろうという不純な動機で、そうするとレコード会社のホーム部門かなっていうですね、
非常に安直な理由で就職先を選びました。というか選んでいただきました。
お聞きしていただいたら図の面積でやらせちゃったりするんで、才能もあられてということだと思うんですけど、
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CBSソニーの時の思い出なんてございましたか。
そうですね、やっぱりその後AXでも著作権とか契約の仕事をするわけですけれども、
やっぱりあの頃86年から90年ぐらいのCBSソニーというのはですね、恐ろしく忙しい会社で、
ホーム契約部門と、私はアーティスト契約を主にやってたんですけど、たった2人しか部員がいないんですね。
それでソニーとエピックの契約を全部やっていたので、他のレコード会社のホーム契約担当の10倍ぐらい鍛えられたなと思ってますね。
やたらトラブルは起こるんですけど、他のレコード会社だったら10年に1回しか起こらないようなことが、
ソニーの場合は1ヶ月に1回起こるみたいな、そんなことで、そこで徹底的にトラブルバスターとかですね、
そういうことには鍛えられてきたので、それがやっぱり今でも根っこになっていると思いますね。
その辺で著作権の管理とか法律とか、その辺は強くなられたというか、学ばれたというか、そういう部分があられるということだったんですかね。
そうですね。やっぱりその中で今やっている仕事の著作権管理とかいうところの、理不尽であったり硬直化された状態であったり、
権利者や利用者のニーズに応えられていないという不満はもう入社したときからありましたね。
だからもう30年以上その不満を抱えたものが、その解消に向かった今の会社をつくる動機になってますね。
なるほど。
その後、株式会社ミュージックレーンの代表取締役が就任されていらっしゃるんですが、
これはソニーさんグループの子会社か何かでらっしゃったんですか。
そうです。ソニーミュージックの100%子会社でですね、そのミュージックレーンという会社は、
別の名前の会社でプロダクションとレーベルを一緒にやる子会社だったんですけれども、赤字がかさんで社長が辞めちゃいましてですね、
お前社長やれと、資本金は半分しかやらないと、立て直してヒットを作れって言われてですね。
そこの社長をやりながら、経営企画の本部長と契約部の部長と、あともう一つ子会社のクリップゲートの部長という、
4つのわらじを吐きながらプロダクションをやってました。
やっぱりご両親でどんどん仕事が回ってくるということだと思います。
いやいや、人使いの荒い会社でございましたね。
4役やったら4倍給料もらえるのかというと、全くそんなことはなく。
その後、ソニーグループを親身になってABEXグループに移られるという感じであってらっしゃるんですか?
そうですね。その前にミュージックオンTVという音楽専門チャンネルですね、スカッパーの。
そこの取締役に就任して、1年2ヶ月ぐらいやってから、やっぱり放送局よりもですね、
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音楽ビジネスの最前線でいたいという理由でABEXに行ったわけですね。
なるほど。アナン様ぐらい引き抜きとかそういう感じで移られた感じでらっしゃいますでしょうか?
いやいや、オリコンにアナン売りますけどつって、
年報いくらだって広告出そうかと思ってたんですけれども、
普通にヘッドハンターというか人材コンサルティング会社に頼んで、
法律と音楽ができるところを探してくれというところで、
ABEXとマッチングがあったってことですね。
なるほど。
今のABEXのCFOの林真嗣とかアマージャン仲間であったり、
もちろん知ってる人いっぱいいましたんで、
その人たちを頼って転職させてくださいではなくて、
あくまでもマッチングで入っちゃったものですから。
入ってからみんな驚いてましたけども。
なるほど。
ABEXさんは結構長くて、7年ぐらいいらっしゃったんですか?
2007年に入社したので、
完全にネクストン製になったのが2018年ですから、
11年弱いました。
なるほど。
ABEX時代の思い出なんてございますでしょうか?
ABEX時代の思い出は、やっぱりトラブルシューティングが多かったなと思いますね。
あの会社ですからね。
その間、契約部の部長をやり、
音楽出版社の社長をやりっていうところで言うと、
やはり楽曲や音源のライセンスであったり、
あるいはルール作りであったりっていうところでは、
やっぱり今の仕事を自分がやろうというきっかけを、
ABEXでも気持ちを強くしたところはありますね。
なるほど。
当時はやっぱりタイアップ市場主義と言いますか、
ドラマのタイアップを取る、あるいはCMのタイアップを取る、
あるいは宣伝に多額の費用をかける、
っていうマーケティングからの強いレコード会社ですので、
その度にですね、
要はマーケティングのためにお金を使うのに、
著作権使用料っていうのを多額に払わなくちゃいけない、
っていうようなところでですね、
こんなに高い著作権使用料を払う必要があるのか、
つまりそれは作詞家、作曲家の取り分ですけれども、
宣伝のために音楽を使うっていうのは、
アーティストは1円ももらわないわけですね、普通。
プロダクションもレコード会社も未然におきってやるわけですけど、
著作権だけは使用料がかかるっていうところの不具合ですとか、
そういうようなことをやっぱり強くABEXでは
さらに体験することになりましたね。
じゃあ今の授業につながっている部分も、
ABEXの時もあられたということでいらっしゃいますね。
そうですね。
なんかもう必然的にお前はこれをやるんだって
導かれたような気がしてます。
なるほど。
12:06
経営者を応援する。社長の孤独力番外編。
本日の社長の孤独力番外編は、会社の知名度を上げたい、
ということで本を出せば知名度が上がるというところでございます。
知名度を上げる方法はいくつもありますけども、
もちろんネットのニュースで取り上げる、テレビに出る。
これテレビに出るがやっぱり一番いいなという感じですが、
私が本の中でも書いてありますが、
私がお勧めするのは本を出す、出版をするということですね。
実際私は社長の孤独力という本を日経新聞の出版社から出しました。
そうしましたらやっぱり日経新聞から出すというのはちょっとすごいですね。
すごいですねって皆さん方に言われる。
それも名刺交換しただけでそんなこと言われるので、
私自身がびっくりしてます。
そういうふうに考えていくと本というのも大変効果は高いというのがあるんじゃないかなと思います。
それもやっぱり商業出版、日経新聞とかダイヤモンドとか出すとちょっと違うわけですね。
これは自身出版だとそんなに出版社が一生懸命やってくれるわけではございませんが、
商業出版だと出版社の営業マンが一生懸命営業してくれて、
売ってくれるということもありますので、
そういう意味では会社の知名度を上げるには本を出すということ、
本を書くということもいいんじゃないかなと思います。
ただしその前に準備しなきゃいけないことはあります。
前のときここでも何度も言いましたが、
たぶん商品のブランド力の方でも言ってますが、
その会社のブランドイメージをしっかりと固めた上でやるべきだなというふうに私自身は思っております。
各ウィズビズ、私の会社も実は本を出すまでは7、8年待ってもらいました。
なぜかと言いますと、うちの会社は全国の経営者の皆さん方に、
経営者向けの総合スーパーとして、
いろんな経営課題を解決するようなものを選ぶようにしたいというのが私の思いで、
そのために70万の会員企業まで持っていきたいというのが戦略目標です。
そのためにはやるべきことは何かというと、
一つはウィズビズという商品サービスを確立することと、
その上でそのブランドをきちっと広めること。
広めるためには方法論は上場することと、
本を出すことというのが最初から戦略として、戦術として選んでおりました。
ただそのブランドイメージを作る前に自分たちの会社が出来上がっていないと、
なんとも広がってもすぐ終わってしまったりするわけですね。
ですからそのブランドというのを確立し、
ウィズビズというのがちゃんとまあまあ知られている状態で、
本を出したり上場したりということになってくると、
価値あるものになるんじゃないかと、こういうことを考えた次第でございます。
なので本を出すということもいいのではないかと。
15:01
もちろんテレビに出ることも会社の知名度を上げるのはいいのではないかと思いますが、
テレビに出るのはなかなかハードルが高いです。
地方のテレビ局ぐらいでしたら、私も地方のテレビ局が出たことありますし、
FMラジオも出たことありますが、それほど効果は高くはございません。
やっぱりいわゆる全国のテレビにないと、
なかなか取り上げられるというか知名度が上がるというのはなかなか難しいですね。
そう考えると本という手段はいいのではないかなと思います。
もう一つは上場するということなんですが、
これもやっぱり上場するモデルではないとなかなか上場しにくいですので、
し、上場するにはなかなかハードルも高いですので、
そういう意味合いでいきますと、
本を出すというのは一番知名度を上げるためには身近なのではないかと思っている次第です。
そんなことも考えながら、ぜひ会社の知名度を上げていっていただければと思います。
本日の社長の孤独力番外編はここまで。また来週。
本日も社長に聞くインウィズビズをお聞きくださり誠にありがとうございました。
この番組は2017年1月から毎週配信を続けております。
これまでにたくさんの成功社長、成功経営者のインタビューをお届けしてまいりました。
この内容はすべてテキスト化いたしまして、
私どもウィズビズが運営するウェブサイト、経営ノートでも閲覧いただけるようにしております。
音声だけでなく文字で読み返すことで新たな発見や気づきがあり、
皆様の会社系に役立つヒントがきっと見つかるのではないかと思いまして、
サイトの方にもさせていただいています。
ぜひネット検索で経営ノートスペース社長インタビューと入力いただき、
経営ノートのサイトをご覧になっていただければというふうに思っております。
本日の社長に聞くインウィズビズはここまで。また来週。
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