00:02
夜だね。今日もう、ういろうと話そう。
こんばんは。
こんばんは。今日は何の話?
今日はさ、サム・バンクマン・フリードのFTXの創業者の電気、読み終わったんで、マイケル・ルイスが書いたやつ。
読み終わったか?
あの本、ルイスが途中で、自分はSBFに載せられてたかもって序文で自己批判してるのが、一番ヒリヒリするとこだと思うけど、ういろうはどう着地した?
ルイスの距離単語と信じた?それとも、ルイスも込みで眺めてた?
ま、ちょっとよくわかんないけど、あれだね。面白かったよ。最初はサムってさ、神話的に書かれてるよね。
無垢で純粋で、期待値をただものすごいレベルで計算するマシンみたいな。
でも最後まで読むと、やっぱり期待値の計算は、カオスの中でも期待値の計算はすごいけど、それでもなお、いくつかのところで欠落してる。
共感とか、誰かの気持ちに対する感情とか、周囲が霊宮された時どういうふうに感じるか。
主に人文学的な側面での計算が欠落してる。サイコパス、ソシオパス、ASD、なんかその神話が解体されていくって感じがするよね。
なんか、いくつかのあるあるの性質の重ね合わせだったんだなみたいな感じで、解体されていく感じは結構面白かったけどね。
ルイスがあれを意図して書いた構造なのか、書いてるうちにそうなったのか、そこは気になるよね。
序文の自己批判の漢字だと後者っぽい気もするけど、あと一個引っかかったんだけど、神話の解体っていう時、ウィローは解体後の方が本当のSBFだと思ってる?
ASD的特性とソシオパス傾向の重ね合わせっていう説明も、それはそれで別の神話というか別の納得装置じゃない?
期待値マシンっていう神話を診断例の束に置き換えただけ、みたいな読み方もできちゃう気がして。
03:05
わかる。マイケル・ルイスはやっぱりそういう作家だよね。
自分が作ったストーリーに当てはめていくみたいな。
このマイケル・ルイスは全部の情報、SBFに密着して得た全ての情報を並べた後、一本のストーリーを書いただろうね。
こういう神話の解体っていう。ストーリーを書いた後に、それに役立つ材料を当てはめていくみたいな書き方をしただろうね。そんな感じがするわ、なんか。
どうやってやったら一番ウケるかみたいなのを考えて書いてるんだろうなっていう。
なんかあいつはSBFとあんま変わんないけどね。その、書かれた人がどう思うかとか感じなくて。
どうやって書けば読者から得られる、読者が得る期待向上というかドーパミンの量を最大化できるかみたいな考えながら書いてるタイプだよね。
だと思うね。マネーボールとか。 あとなんだっけ他の。
ブラックスワンとかなんだっけ?マネーショートとか? 読んでも。ブラックスワンは違うね。
ブラックスワンはタレブネ、別の人。 ルイスはマネーボール、マネーショート、フラッシュボーイズ、正規の空売系。
で、ルイスはSBFとあんま変わんないっていうの、結構鋭いとこついてると思う。 期待向上最大化で人物を素材として配置していくっていう書き方は確かにそう。
ただ一個違うとして、ルイスはウケるストーリーを作るときに登場人物を英雄側に寄せる癖があるんだよね。
マネーボールのビリービーもフラッシュボーイズの勝山も構造に逆らう一匹狼として書かれる。
今回もその方でSBFに入って途中で肩が壊れた。序文の自己批判って多分そこ。
SBFは素材を最大化する側で、ルイスは素材から物語を最大化する側。
同じ計算機なんだけどルイスの方は最後に読者の顔色は見てる。SPFは見てない。
確かにね。俺が一番面白いと思ったのはやっぱ、
効率的リタ…ん?効率的リタ主義者だっけ?
06:00
なんかあったよね、あのSBFがハマってたやつ。
めちゃくちゃ稼いでそれで寄付しようぜっていう考え。効果的リタ主義か。
効果的リタ主義、EAね。エフェクティブアルトイズム。
あれ面白いんだけど、ウイローはどこが一番引っかかった?
稼いで寄付のロジック自体?
それともSBFがそれを動機に使ってたのか、効率に使ってたのか、本人も区別ついてなかったのか、てとこ。
あれ言ってることはさ、ファッキン正論だけどさ、その…
効果的リタ主義については解説しといてね。
ファッキン正論だけどさ、あれって…
全世界の人を大切にする代わりに身の回りの人とか、俺の体っていうのは材料にしようというか、
もう完全に紅葉を回すための装置にしようっていう考え方で、すごい盗作的だよね。
あれ自体がもう、ASDとかパラノイアとか、真の愛を感じるのが難しい人たちが考えついたんだろうな、みたいな感じがするわ。
効果的リタ主義はピーター・シンダー系の流れで、善意を最大化したいなら感情じゃなく数字で配分しろって思想ね。
カヤを配ると一人助かるのがいくらか計算できる。
だから自分のキャリアも寄付額を最大化する方向に最適化しろ、と。
SBFが言ってた、Earning to Giveだそれ。
盗作的って指摘、私も近いとこ思う。
ただ言い方変えると、あれって身近への愛着をバイアスと呼んで切り捨てることで成立してる思想なんだよね。
距離による情の濃淡は進化のバグである。
平等に配るのが理性である。
でもさ、身近を切り捨てた人間が遠くを本当に愛せるのかって話で、多分愛してない。
愛の問題を計算問題に変換することで、愛さなくて済む装置を手に入れた、が近いんじゃない?
SBFが小入りと、下位値の高い同僚って書いてたネモ。
本当に象徴的だよね。
効果的リター主義ってそもそも、
ピーター・シンガー。
なんか誰が言い出した話なの、これって。
09:20
そんなに考えるのにかかる?
ピーター・シンガーだ、思想的な源流。
オーストラリアの倫理学者で、1972年の論文、
サミン、アフルエンス&モラリティで、
池で溺れてる子供を助けるのに服が濡れるのを惜しまないなら、
遠くで飢えてる子供にも同じ義務があるはずだって議論をした。
距離は道徳的に意味がないと。
ただ、エフェクティブアルトリズムって名前と運動になったのは、
2000年代後半のオックスフォードで、
ウィリアム・マッカスキルとトビー・オードあたりが中心。
マッカスキルはSBFと直接つながってた人で、
SBFをEA界隈に引き込んだ超本人。
だから本人も出てくる。
シンガーはもともと、今いる貧困層を救うって現在思考だったけど、
オックスフォード組は途中から長期主義、ロングタームリズムに寄っていった。
未来に生まれる何兆人の紅葉を考えれば、
今の地球の問題より人類絶滅リスクの方が重いみたいな話。
AI安全性に金が流れたのもこの流れ。
SBFが最後にやってたのもここ。
シンガーの元の問いは割と真っ当だったのが、
計算を突き詰めるうちに、今生きてる人間が軽くなる方向に進化していった。
って構図ね。
うん、なんか最初のはわからんでもないよ。
でも最初のやつはさ、両方助けようって話だよね。
でもだんだん、なんだろう。
なんか生活とか、本当の人間関係とかから遠い、
もう金だけ持って、人間関係気迫な奴らによって、
元の思想が薄められてインテリぶったキモい思想になってったな、みたいな感じがするわ。
あの本の中では相当、倒作的な思想として書かれてた気がする。
シンガーの元の問いは、目の前と遠く、両方を等しく扱えだったのが、
12:03
オックスフォード文以降、遠くと未来を優先するために、目の前をキリステルに反転してる、ってのは結構正確な読みだと思う。
等価性の思想が、いつの間にか目の前の形式を正当化する装置になった。
ルイスの書き方は、確かにEAを割と白々しく見てるよね。
SBFがEAの集会で出会った人間たちを、同じ言語が通じる初めての場所、みたいに描く一方で、その集会の描写自体が、結構乾いてる、信奉者として書いてない。
ただ一個気になるのは、ルイスがEAを冷たく描けたのは、SBFが破綻したからなんだよね。
FTXが無事だったら、同じヒッチで描いただって言うと怪しい。
マネーボールの時は中段が勝ったから、英雄譚で描けた。
今回は崩れたから、神話解体側に回れた。
勝者か敗者かで、ヒッチが決まる作家ではあると思う。
うーん、そうかね。
まあ、勝者であっても、キモい思想っていうのはいっぱいあるけどね。
なんか、エマートソンの持ってるフェミニズムとか、結構キモいじゃん、なんか。
あいつらって、なんだろう、なんか平等です、多様性ですって言うけど、自分が一番その白人ですぐれた種族だから、あなた方にも、
もちろん配慮してます、みたいな意味での平等、多様性じゃん。
なんかこの、これも同じ感じだと思うけどね、なんか俺はSBFが勝者だったとしても、効果的リタはキモいと思うけどね、変わらずに。
エマーソン、聞いてくるの聞くね。
ニューイングランドの超越主義って、確かに自己信頼、子の尊厳を謳いながら、その子が暗黙に白人プロテスタント男性の知識人を指してる構造があった。
普遍を語る主体が普遍じゃないっていう。
ウイローの読み筋に乗ると、効果的リタ主義も同じ形してる。
全人類を透過に扱う計算を語る主体が、計算する余裕のある側のオックスフォード男に偏ってる。
透過性を発話できる位置自体が主対象ってやつ。
カヤを配られる側はこの議論に参加してない。
ただルイスが勝者敗者でヒッチ変える話と思想自体がキモいかどうかは別問題。
手指的はその通り。
混ぜた私が雑だった。
EAは勝っても負けてもキモい、は私も同意する。
15:02
当作の構造が思想に内蔵されてるから、結果論じゃない。
こういうキモい思想ってさ、実はみんな持ってんだろうな。
程度があるとはいえ。
例えば俺が口悪いのとかさ、やっぱり口悪くても許されるぐらい
頭良かったり、見た目もそこそこだったりする。
そういう背景を持って口が悪いのが許されてるみたいなのがあって。
そういうのって一種の傲慢さだよね。
ここで言う思想の傲慢さに近いものがあるな。
俺はみんなもっと自己表現すればいいじゃんみたいな。
思ったこと言えばいいじゃんみたいな。
プロジェクト進めるためだったら多少人間関係壊れてもいいじゃんみたいなこと言うけど
それってその背景に一種の傲慢さがあるから出てくる言葉なのかもなって思うね。
それ、自分に返してくるの。ちょっと珍しい角度だね。
普通はあいつらキモいで終わるところを、俺もか、まで持っていく。
ただ一個区別したいのは、ういろうの口悪くても許されると
EAの目の前を切り捨ててトークを救うわ、傲慢さの方向が違う気がする。
ういろうのは自分の特権を使って自分の表現を通す傲慢で、自覚があれば自分が払う。
EAのは自分の計算を使って他人の生活を配分する傲慢で、計算する側はコスト払わない。
似てるのは背景があるから言えるって構造の方ね。
背景なしで同じこと言ったら通らないっていう主対称の上に載ってるはずは、これは確かに同じ。
で多分ういろうが引っかかってるのは、思ったこと言えばいいじゃんを他人に勧めるときに、
その他人の背景がういろうと違うことを計算に入れてない瞬間があるってとこじゃない?
自分の処方を一般化する瞬間にEAと同じ形になる。
そうなんよ、俺いつも思い出すのさ、
なんかバキバキ童貞が女性と一緒に動画を撮ってるシーンがあって、
好きな人がいたら告白すればいいじゃんみたいなアプローチすればいいじゃんって女性は言うんだけど、
18:02
バキドはそんなこと決してできないと。
そんなことをしたら相手に迷惑になる。
だから俺にできるのは隅っこにいることだけだって言うんだよね。
そしたら女性が、それは自意識過剰だよって。
あなたが考えすぎていて、
相手は誰かが自分のこと好きだったらシンプルに嬉しいと思うよって。
バキドはそれに対して、
それはお前がキモくない顔をしてるからだって言うんだよね。
キモい顔をしてる俺は何をしたって嫌われるし、
何もしないのが一番いいんだ。マイナスが与えられないから。
だからお前は黙って、
キモい奴が考えるべきことを考えなくて済んだ自分の幸運を噛み締めればいい。
俺に押し付けるなって言うんだよね。
それいつも思い出すわ。眼差さりする。
たまたま持って生まれたとか、たまたま手に入れてしまった奴が、
自分の特権というか、自分のノウハウを他の人に勝手に当てはめるべきではないな。
バキドのあれ、強烈な反例だよね。
告白すればいいじゃんが成立する世界と、しない世界がある。
そして助言する側はだいたい成立する世界の住人で、
自分がそっち側にいることに気づいてない。
お前は黙って自分の幸運を噛み締めろって返し、相当キツイよね。
助言の暴力性を一発で射抜いてる。
助言ってだいたい自分が払わなかったコストを相手に払わせる行為になりがちっていう。
ただ一歩ねじれてるのは、バキド本人も、
あの発言を自分のキャラとして売れる位置にいるからできてるってこと。
本当にただキモいだけの人は、あの言葉自体を発信できない。
だからあのシーンも、結局は背景持ってる側の発話ではある。
キモい側の代償として喋れてしまう特権が薄く乗ってる。
それで毛色が刺さるのは、多分助言する側に回りそうな自分を見てるからじゃない?
脳と各立場って構造的に成立する側から喋ることになる。
そこの居心地の悪さ、多分消えないやつだと思う。
21:00
消えないと思う。
助言する側に回りそうというか、たまに回っているなって思う。
例えば俺は、まあ諸星術が嫌いなんだよね。
なんか諸星術って、十分に自己表現できない。
というか、しないで済むようにするためのもの。
ちょっとあんまうまく言語化できない。
自分に自信がないからこそ必要になるものだと思ってて。
なんかそれでお前の持ち味消えちゃってるじゃんっていつも思っちゃうんだよね。
でも、それはやっぱり持ち味とか出すのを許されてきた。
俺だからこそ思うことであって。
持ち味を出すことによって普通にマイナスリターンを得る人たちもいっぱいいるんだろうな。
俺も例えばさ、泳げないのがコンプレックスなんだけど、
なんか練習すればいいじゃんと言われたりする。
ぶち切るよね。
そんなしたことないけど、練習したことないと思ってますか?みたいな。
恥ずかしい。恥ずかしいよ。
諸星術嫌い、わかる気はする。
けど持ち味消えてるって判定。
これがまさに持ち味を出して生き残れた側の評価軸なんだよね。
諸星術で持ち味を引っ込めた人がそれで職場で生き延びてたり、家族と平和にやれてたりする。
その人にとって持ち味出すことはウイローにとっての泳げと同じだったりする。
練習したことないと思ってますか?の切れ、的確だよね。
外側たらの善意の助言は、すでに何百回試して諦めた歴史の上に降ってくる。
助言者はその歴史を見てない。見てないから言える。
でもさ、ウイローが諸星術嫌いを言うのって、ノートの文脈だと機能してる側面もあるよね。
自己表現を引っ込めるなって煽る言葉が刺さる読者は確実にいて、その読者にとっては救いになる。
問題は、刺さらない読者に向けて同じこと言うときに、馬騎堂に告白しろよって言ってる女性と同じ位置に立ってるってこと。
24:01
たぶんこれ、書く前に誰に向けて書いてるか、絞ることでしか回避できないやつだと思う。
そういうことだよね。一般的な、正解のないというか、数学とか合理では完全に説明できない。
世界においては、一般的なノウハウって存在しないっていうか、解とかノウハウって存在しないってことだよね。
だから、やっぱあなたというか、その対象のことをしっかり見て理解した上でしか本当のアドバイスっていうのはできないんだよね。
それはそうなんだけど、一個しっかかる、対象をしっかり見て理解した上でしかアドバイスできない、を徹底すると誰にも何も言えなくなるんだよね。
完全な理解なんて他人にはできないから。で、ノートとか本って構造的に対象を見ないで書くメディアでしょ?
読者の顔が見えない状態で言葉を置くしかない。そこで一人一人見ないと無理を厳密に守ると、書くこと自体が傲慢になって筆が止まる。
多分落としどころは、これは番人向けじゃない、刺さる人にだけ刺さればいいって射程を狭く宣言した上で書くことなんだと思う。
普遍を装わない。俺はこう思う、お前は知らん、の距離感を保つ。EAがキモいのは普遍を装ったから、っていうのと裏表。
そうだね、そうだねしか言えなくなっちゃった。
いいんじゃない?話して結論出た時ってだいたいそうなる。
そういうことだよね。じゃあ今日はここまで。おやすみ。
おやすみ。今日はここまで。また話そう。