デザイナーの仕事
スピーカー 1
大変ですね。この三連休、全部出勤ですね。
スピーカー 2
マジか。そうだね。俺も内職というか、ポスターのデザインとかを、今日は一日やってたね。
スピーカー 1
おー。
スピーカー 2
うん。で、まあ明日もやる。出勤はしなくていいからね。気楽なもんなんだけど。
スピーカー 1
なんで仕事してんの?
スピーカー 2
え?もう間に合わなそうだっていう感じ。
切羽詰まってる。
なに、kohei君がやらなきゃいけないの?それ。
なんで俺がやらなきゃいけないんだろうって思いながらやる仕事だね。
デザイナーに任せりゃいいんだよ、そんなのは。
けど、使用書の問題なんだけど、使用書というか契約概要みたいな、それの中にポスターのデザインをすることっていうのがあって、
まあ一応すりゃいいじゃんって思ってたんだけど、著作権を放棄してくれと。
スピーカー 1
おー。
スピーカー 2
そういうのが付随していて、で、まともなデザイナーだったらそんなことはしないわけですよ。
何言ってるのって。そういう素材とかいろいろ使っていいものを作り上げるわけで、
ただその素材って誰かが作ったもので著作権なんか放棄できるわけないっていうのもあるし、
プロとして作ったものはやっぱり自分の著作ですよっていうのをなかなか手放さないっていうのがプロらしいんだ。
いくら依頼のものであっても、いや作ったのは私ですっていうのをやると。
だからこの契約の要項自体がどうなんっていう。
スピーカー 1
別にないわけじゃない条件だからね、あくまで。それで契約をしちゃってるからね。
スピーカー 2
契約はしたわけで、なんならもう6、7年この契約でやってて、また今年もかって言いながらやってるんだけど、
っていうことで結局ね、デザイナーでもなんでもない僕が作ってるっていう状況になってるわけ。
もうヘラヘラしながらね、著作権いりませんよ、僕なんでみたいな感じで、
デザインのこだわり何もありませんみたいな感じでヘラヘラしながら作ってるんだけど、まあ大変だね。
契約と使用書の問題
スピーカー 2
投げたい。一回チューしたい。
スピーカー 1
ポスターあるでしょ。
スピーカー 2
ポスターだよ。そんなのを受けてくれるプロのデザイナーなんていないわけですよ。
もうなくなくやっててさ、しかもさ、ちょっと細かい話なんだけど、フォントを指定してきてるわけ。
森沢なんとかみたいな、しかも有料フォントだよ。
えー?買うの?みたいな感じに今なってて、
俺が金払うの?しかもこんなせめくの上に金を払わなきゃいけないの?みたいな感じで、
ふざけんなよって思って、
くださいと、フォントあるんだったら送ってくださいと、送り方これなんで?つってメールしたらさ、
森沢フォントを持っていないという意味ですか?って返ってきて、
なんか信じられないみたいなメールだったわけ。
デザインをするのに森沢フォントを使わないんですか?みたいな。
だからこっちもさ、もうそれだと格好がつかないからさ、探してみますみたいな返事しかしてないんだけど、
多分火曜日、週が明けたら、あのフォント買ってるね、4,5万するやつ。
スピーカー 1
高っ。
スピーカー 2
ねー、何、何でこんなの使わなきゃいけないんだよ。
で、俺は理不尽だなと思ってさ、俺が金払うの?みたいな。
提供じゃねえの?って思ってさ、ちょっと検索したんだよ。こういう場合どっちが持つのかと。
まあ慣例上、デザイナーが今後さ、今後もそんなフォントなんてのは仕事で使うんだから、
買ってて当たり前だみたいな感じなんだよね。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
そうなの?
スピーカー 1
だから、何、フォントなんて結局ライセンスみたいなもんだから、
だってそれでよそのやつもやるの?みたいな話になるじゃん。
で、ね、うちの会社とのやつでしかフォント使えませんなんて制約なんか有効になるわけないし。
スピーカー 2
まあないからね。
スピーカー 1
結局資産だからね、情報資産だからね。
スピーカー 2
商売道具でしょ?みたいな感じよ。
スピーカー 1
あのネジを締めるためにドライバーを買ってください。
フォントに関するトラブル
スピーカー 1
そうそうそうそう。
スピーカー 2
職人の工具で、え、インパクトドライバー持ってないんですか?みたいな状況だよ。
スピーカー 1
職人にしか雇ってなくて、道具がないのかよっていう。
スピーカー 2
何を作ろうとしてるんですか、あなたは?みたいな感じらしいんだ、どうやら。
スピーカー 1
まあそうね、そうだと思うよ。
スピーカー 2
でも俺、エセデザイナーというかデザイナーですらない俺からするとさ、
フォント指定してきたんならさ、今後もまた別のフォントを指定してきたりされたりしたらさ、
無限に金払わなきゃいけないじゃん、みたいな気持ちなんだよね。
スピーカー 1
まあそういうもんだよね。
スピーカー 2
代用の似たフォントでよくね?とかさ、それを指定するんだったら金払ってくれね?とかさ、
やっぱプロ意識がないものとしてはそう思っちゃうんだけど、
まあ調べたところ、やっぱりデザイナーが持ち出しでやるのが普通っぽいんだよね。
スピーカー 1
いやー、そりゃそうでしょ。絵を描いてくれって言って筆を買ってくれっていうのはおかしいでしょ。
スピーカー 2
でもこんなに絵の具の量を指定します?みたいな。これさすがに金取りますよ?みたいな感じなんだけど。
スピーカー 1
あの、なんだろうな、それが、それすごく特殊なフォントで、とか例外はあるとは思うけど、
まあ今回の件に関してはどっちかと言えば一般的じゃね?
スピーカー 2
アドビのイラストレーターを使って作ってるんですけど、
アドビのイラストレーターは今サブスクになっていて、
その1年間いくらで使えるっていうのに加入してるんだけど、
それに入っていると、アドビフォントっていう結構いろんなものが、いろんなフォントがオンラインでダウンロードできたり、
その1年間ね?するから、その中でせめて指定してくれるんならいいんだけど、
森沢は森沢で、1年のサブスクとかで、それが5万で、贅沢品だよね。すごいよね。
スピーカー 1
だから。
スピーカー 2
いいんだけど、そんなこだわる?みたいな感じなんだよ。
スピーカー 1
そのフォントをどこにどう使うのかは知らんから、僕はなんとも言えないとこはあるんだけど、
例えばさ、会社のロゴとかでさ、似たようなフォントっていうので、
なんとかゴシックっていうのを使ってほしいのに、MSゴシックで作られたら騙したもんじゃないわけじゃん。
スピーカー 2
ロゴとかだったら、それはしっかり作れよっていう話だし、
それはわかるんだけど、ポスターだぜって思って、読めりゃいいじゃんみたいなね。
スピーカー 1
だからやっぱりレギュレーションは大事よ。
その会社の中のレギュレーションっていうのがあるんだったら、やっぱりそれに従わなければね。
スピーカー 2
じゃあせめて俺は、そんなにこだわるんだったらプロのデザイナーに投げるから、
お作権放棄とか言わないでよってまた思っちゃってさ、堂々巡りよね。
スピーカー 1
うん。けど、その条件で君が受けたからね。
スピーカー 2
受けたからね。しょうがないっていうか。
スピーカー 1
ここなんとかなりませんか?みたいな。ちょっと交渉ができればまだね。
スピーカー 2
いいんだけど、もう後戻りできないところまで来ていて、
しかも締め切りが迫っているから、もはや外注なんてできるスケジュールの余地もないと。
スピーカー 1
スケジュールの余地もない。もう交渉の場を通り過ぎてしまったと。
スピーカー 2
そうですね。あとはもう満パワー満パワーで、
俺がやればいいんですよね、みたいな。できらーみたいな感じになっていると。
でも俺がポスターを?みたいな感じに。
スピーカー 1
え?僕がポスターを?デザインを?
スピーカー 2
できらーは誰が言ったんだよ?みたいな感じになっているっていう。
本当を買う?
本当を買う?どういうことだ?みたいなね。
いやー、本当にね、小習慣というか、
デザイナーの慣例っていうのは本当にしてわかんないね。
今すごい学びながらやってますよ。
スピーカー 1
なんだろうね、やっぱ職人さんだからさ、
商売道具だからさ、それを持ってて当たり前ぐらいの感じの。
それこそトロフィーみたいにさ、本当にいつ使うんだよ?みたいな
本当を持ってるっていうのが一つのステータスになったりするわけじゃん。
スピーカー 2
そういうのってさ。
そういうのってね、たしかにね。
そのかっこよさがまたわかってるっていう、そこがセンスの良さだったりするわけだよね。
スピーカー 1
かゆいところに手が届く本当ってあるんだよ。
スピーカー 2
あるのかね。しかも森沢本当はもう王道中の王道らしいから。
スピーカー 1
そういう意味ではポスターの世界ではMSゴシックでって言ってるようなもんなのかもしれないね。
スピーカー 2
そもそも、え、Windowsでやってるんですか?みたいなレベルだと思うよ。
スピーカー 1
Macは別に今、一昔前はそんなイメージだけど。
スピーカー 2
今のご時世どっちでもいけるんだろうけどね。
デザイナーの中ではね、まだまだマッキントッシュらしいね。
やっぱフォントが美しいっていうことでなってるわけじゃん。もともとね。
みんなMacですよ。
で、俺はWindowsだから、普段は印刷だけやってるんだけど、まあ文字化けする。環境知恵から。
まあ文字化けするね。
Windowsの環境で回答すると文字化けするっていうのが分かって。
スピーカー 1
7zipっていうのをね、使えばアラフしてる。
スピーカー 2
っていうのを見つけてからMac卒業しましたけどね。
フォルダーごと文字化けしてるから、リンクがバシバシ切れるわけですよ。
そんな名前のデータはないようになっていて、
暗号解読みたいな感じで一個一個文字化けを、そのコードを戻しながら、
これはこれかみたいな感じでね、手探りでリンクを繋ぎ直して、
見事全然違う画像が表示されてるみたいな。
そんなレベルの仕事をしてたけど。
スピーカー 1
時間がいくらあっても足んねーな。
スピーカー 2
いくらあっても足りないし、そんなことに時間使いたくないっていうやつだよね。
クソみたいな仕事ですよね。
スピーカー 1
君がクソと思ってるんだったらクソなんだろうけどさ。
スピーカー 2
本当に環境改善してきたけどさ。
正直誰も教えてくれないわけだよ。
社内にプロのデザイナーがいないから、
手探りで、これが普通なんだみたいな、デザイン界の。
そういうのを知らないままね、手探りでやってるからね。
まだ未だにそんな常識が、みたいなのが残ってるんだと思うんだけど、
それがまさに今回、森沢フォントだったね。
スピーカー 1
大変だね。
スピーカー 2
大変ですね。時間がいくらあっても足りない上に、
結局僕、LINEポコポコやめられてないわけじゃない。
やめられてないよ。もう終わるみたいなこと言ってたけど。