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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネル。 今回は、上手な愚痴の聴き方を一つご紹介します。
みなさん、今週も1週間お疲れ様でした。公認心理師、臨床心理師のわたるんと申します。 このチャンネルでは、あなたの週末の時間を少しだけいただいて、就職や復職など、働くのサポートをしてきた
カウンセラーが、主に社会人の方々に役立つような カウンセリングの豆知識や心理師のあれこれを簡単にお伝えしています。
あなたは最近、近しい人の愚痴を聞いたこと、元に聞かされたことがありますでしょうか? 愚痴って、話している人が話しているうちに感情的になっちゃって、聞いてるこっちはなんか話してる
ことは分かるんだけど、話が長くて結局何が言いたいのか分かんない。 っていう感じになりますよね。
そういう時って、話の筋を覆うとするとものすごく疲れるし、 しかも結局何が言いたいのかよく分からないことも多いんじゃないでしょうか。
あと、それを理解できたとしても、正論で返したりすると、余計日に油注いじゃう感じになったりすることありませんか?
そうなると本当にうんざりですよね。 あのこれはあれですかね。
巷では旦那さんや彼氏さんが、奥さん彼女さんの愚痴を聞いている時によくあることなのかな。
あの女性は共感してほしいのに、男性は理論で返すから喧嘩になるって、よくそんな風に聞きますよね。
真偽のほどは分かりませんが、でも割と女性の方が女性の話をうまく聞けるってイメージありますよね。
じゃあ、うまく聞けないことが多いなぁという方は、どんな風にうまく愚痴を聞いていけばいいのか。
今回はこれについてお話ししていこうと思います。 ちなみに今からお話しすることは、カウンセリングスキルというよりは、
カウンセリングスキルを日常生活に落とし込んで、僕が普段使っているコミュニケーションのちょっとしたコツになります。
カウンセリングって実は愚痴を聞くだけで時間いっぱいを使うことってそんなにないんですね。
それはまた別の機会にお話ししようかなと思います。
結論から言うと、愚痴を聞くときは話の筋は多いすぎず、その人の話している愚痴を諸々から感情を汲み取ってあげるということになります。
具体例を出すとですね、例えば仕事の愚痴を言っているケースにしましょうか。
あいつ今日も電話に一回も出ようとしなかったわ。マジで社会人として終わってるわ。
って言っている人がいたとします。いきなりですがイメージできましたか?
誰がとってもいい位置にある電話を取らない人がいて、その人のことを愚痴っている人の話を聞いている場面ですね。
そうですね。もしあなたが同じチームにいて、その状況を同じように体験したのなら、話が盛り上がるかもしれませんが、
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全然違う職場にいて、その人の言うあいつもよく知らなかったとしたら、話に乗りづらいですよね。
ちょっと聞き方に工夫が必要そうです。 じゃあまず、ここで火に油を注ぐことを受け合いの返し方は何でしょう。
そうですね。そんな職場やめちゃえよ。とか、あいつって誰よ。知らんわ。とかですね。
愚痴をこぼした人は、ひとまずはただ話を聞いて共感してほしいだけの可能性が高いので、具体的な解決策を言われると、そんな風に聞いてほしいわけじゃなかったと残念に思ったり、怒ったりすると思います。
じゃああんたはどう返すんだい。というと、そうですね。 あーそれは腹が立つな。とか、余裕があったら、えー何それ、あいつって前話してた何姉さんだっけ。とかって返すことが多いです。
感情に焦点を当てたり、相手の話に興味を持っていることを示すような返し方ですね。 その後はですね、同じように相手の話の筋はそこそこに追いつつ、感情に焦点を当てて返していきます。
そうすると、相手もなんとなくクールダウンしてくるので、だんだん言いたいことがわかってくるようになります。
愚痴を話し始めるときって、実はその人自身もどんなことを相手に伝えたいのかわかってないことが多かったりするんです。
だから、相手の話を紡ぐように話を続けさせてあげることが第一で、聞き続けていくと、聞いているあなたも、ああそれはきつかったよなぁとか、真に共感できる部分が出てくるんですね。
そうなんです。人って言っていることと本当に言いたいことが違うことがよくあるんですね。 だからよく話を聞いてあげる必要があるんです。
僕もですね、誰とは言いませんが、近しい人の愚痴を聞くことが多いのですが、なんというか、そういうスタンスを自然と取っていると、だんだん話が楽しい方向に行ったりとか、
こっちも聞くのが楽しい話題になっていったりとかするんですよね。 これってきっと、相手の感情をこっちが汲み取ったことで、相手がその感情に飲まれずにいられたということだと思うんです。
それでよく、「なんで俺がここまで聞いてあげなくちゃいけないんだ?」とおっしゃる方、もしくは思う方もいると思います。
まあ、俺っていうくらいですから、男性前提でお話をしているんですけれども、そうですね、その疑問についてあえてちょっと男性能にマッチした言い方でお返しすると、話を聞いてあげた方が結果的にコスパやタイムパフォーマンスがいいからですね。
なぜかというと、「そんな尺はやめちゃえよ。」だと確実に喧嘩になるので、確実にエネルギーと時間を消費します。
で、関係にも溝が生まれます。 ただ、早めに相手に乗ってあげて話を聞いていくと、まあその間は聞く方にエネルギーが逆らえますが、
例えば食事とか他の作業を止める必要まで迫られるケースは少ないし、 あとは多分後半はある程度話がわかるようになってくると思うので、
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さっき僕の話で言ったように、自分も楽しめるようになると思います。 あとはそうですね、信頼度は確実に上がりますよね。
これは目に見えないものですが、聞いた分の時間、エネルギーに見合うものになる可能性があると思います。
そういった理由から、結果的には聞いてあげた方が短期的にも長期的にもメリットが大きいんじゃないかなと僕は考えます。
ちなみに、なんで俺がここまで聞いてあげなくちゃいけないんだと思っていて、さらに今の僕の解説で少しイラッとした男性の方、
もしいらしたらですね、もしかしたらあなたが言いたいことは、なんで俺がここまで聞いてあげなくちゃいけないんだではなくて、もうちょっと別の感情や言いたいことがあるのかもしれないですね。
例えば、俺も仕事のことはいつも我慢しているのに、本当は俺の話も聞いてほしいのにとか、
どうせ聞いても感謝してくれないんだろう、本当は感謝してほしいのにとかでしょうか。
ドンピシャの方、もしいらしたら、そうですね、一緒に飲みに行きましょう。僕もよくそう感じることがありますから、きっと共感し合えるはずです。
はい、ちょっと話が込み入りましたが、今回の話を聞いていただいて、ああそうだなと思った方はですね、ぜひ近しい人の話はいつものより少しだけ注意を向けて聞いてあげて、感情を汲み取ってあげてください。
そして、お互いに気持ちいい時間を過ごしていただけると嬉しいなと思います。
やっぱり近しい人の関係性って仕事とか日常生活のパフォーマンスに影響しますからね。
さて、そろそろおしまいにしようかと思いますが、いかがでしたでしょうか。
もし今回の話についてもう少し聞きたいという方、こんな風に感じたよという方とかがいらしたら、お便りフォームまでコメントをいただけると嬉しいです。
丁寧に読ませていただきます。
では今回はここまで。おやすみなさい。ここまで聞いてくれてありがとうございました。また来週をお楽しみに。