00:01
心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネル。 今回は、やる気にまつわる諸々について解説していきます。
みなさん、今週も1週間お疲れ様でした。 公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。
このチャンネルでは、就職や復職などいろんな働くをサポートしてきたカウンセラーが、お仕事やご家庭で役立つような
カウンセリングの豆知識や心理師のアレコレを簡単にお伝えしています。 あの僕、XQツイッターの方でですね、仲の良いポッドキャスターの方々と
やり取りをすることが多いんですが、 最近、働く人の立ち話しというポッドキャストを配信されている
児島さん、船田さんとやり取りをしていたんですね。 ビジネスメールを考えるの難しい問題について、どんな風に工夫しているのかという話をしていたんですが、
あのビジネスメールって、なんというか取り掛かるまでに時間がかかるというか、 腰が重くないですか。
特に取引先とか上司とか、文面に気を遣わないといけない人へのメールは本当に気を遣いますよね。
で、僕はですね、そんなメールの作成の作業をですね、2段階に分けてやっているよ、というお話をしたんです。
具体的には、まず言いたいことをため語で打って、そこからそこに適した敬語を自分で考えるなり調べるなりして、
付け加えたりしていくということをしているんです。 ため語っていうのは本当にため語で、例えば、これこれこういうことになったから、ごめんだけどこれ見といてよ、
みたいな感じです。 で、そこから敬語を考えて、これこれこういった運びとなりましたので、お手数ですがご確認いただけますと
個人に存じます、って感じでメールを作ってるんです。 でも実はこの方法って、めんどくさいけどやんなきゃいけないことを
細分化することで取り掛かりやすくなる効果もあるし、 最初の取り掛かりのハードルを低くすることで、やる気が出やすいんですね。
そしてちょうど小島さんから、やる気スイッチについて何か解説を、というプチリクエストをいただいていたので、
今回はこの心理師渡るん流メール作成術笑いを通して、やる気スイッチのシステムについて解説していこうと思います。
それでこれからお話しすることは、行動活性化とスモールステップという考え方に基づいてお話しします。
実はこれ以前のエピソードでもそれぞれ解説していますので、リンクを概要欄に貼っておきますね。
それでやる気スイッチって言うと、なんとなく自分の背中かどこかにやる気になるスイッチがあって、そこのスイッチを入れるといきなりやる気がみなぎる、というイメージをしがちかと思うんですが、
03:04
実はやる気ってそんな感じで出ることってあんまりないんですよね。どちらかっていうと、作業をやり始めてだんだん集中できてくる、やる気が出てくる、というようなケースが多いんです。
例えばですね、さっきのメールの例だと、なんというかメールを送らないといけないって考えると、メールアプリを開くことすら億劫に思えてきて、別の優先順位の低い仕事に手をつけて、
でギリギリになってやっと取りかかって、でも取りかかったら取りかかったで、なんかすごく集中してメールの文章を考えている自分もいて、
なんだこれだったらもっと早く取りかかった方が良かったじゃん、って思うと、そんなこと皆さんもありませんか?僕めっちゃよくあるんですけれども。
あれもですね、最初の行動を起こしたのは、やる気スイッチが入るまで待ってから動き出した、というよりは、時間的にそろそろ変身しないと失礼だからダラダラ動き始めた、
という感じで動いたっていうことの方が多いんじゃないかなと思うんです。 そしてダラダラないに動き始めたら意外といい感じに動けた、
っていうことも多いんじゃないかなと思います。いかがでしょうか。 でですね、さっき言った行動活性化というのは、気持ちが行動に影響するけど、行動が気持ちに影響することもあるよね。
じゃあ落ち込んでいる時も、できる範囲で気分が変わる行動を取ってみようぜ、という考え方です。
やる気スイッチが入るのを待つんじゃなくて、とりあえず行動してみることでやる気スイッチが入るんだぜ、ってことですね。
さっきの例だと、とりあえずメール作るか、ってゆっくりでも行動さえ起こせば、もうちょい早くいい感じにメール作成に取り組めるかもね、ってことになります。
じゃあ、もうとっとと行動に起こせば取引先のメールなんて朝飯前じゃん。 来週月曜から1日100件メール返せるわ、となるかというと、そう簡単にはいかないものですよね。
なぜかというと、そもそも億劫に感じているものに取り掛かる、という一歩目が精神的なハードルがめちゃめちゃ高いからですね。
夏休みの宿題も最初の一歩がめちゃめちゃ重いと思います。 なんでかって、終わらせないといけない宿題の量は当然ながら一歩目が一番多いからですね。
これからこれに取り掛かるのかーって今からやることが途方もない作業に思えてきて、 やる気が一気にしぼんでしまうものですよね。
さっきのメールの例も一緒です。 その時に役に立つのが、スモールステップという考え方です。
夏休みの宿題だったら、1日1ページで作業を細分化する。 メールだったら、さっきお話ししたように、作業の内容を細分化するということをやっていきます。
そうすることで、一歩目に踏み出す精神的なハードルを下げていきます。 でかい作業に取り組む最初の一歩目って、その日中にこれを全部やらないといけないって、どうしても無意識的にイメージしがちなんです。
06:06
少しずつやればいいとよく言われますが、それだけでは頭ではわかってても気持ち的になかなか取り組めないものなんですね。
だから大事なのは、より具体的に丁寧にやるべきことを細分化して、 今はこれをやればいいという意識に持っていくことなんです。
メールの例だと、まあそうですね、もう少し細分化するのであれば、 とりあえずメールボックスを開くというのを最初の一歩にしてもいいかもしれません。
そしたら次は取引先のメールを見るだけ見る。 次は返信のメールにアババババーって入れて、とりあえず下書きだけ作る。
次は言いたいことをタメ語で書く。次は… って感じで一つずつメールを完成させていきます。
その段階をイメージできて、スモールステップで最初の一歩を踏み出せたら、 あとはこっちの門、行動活性化のおかげでやる気スイッチが入っていきます。
やる気スイッチが入ったら、あとはやる気に任せてメールを完成させてしまいましょう。 やる気スイッチが入るのはやっぱり行動の後ということですね。
これがですね、やる気スイッチの正体です。 やる気スイッチというよりやる気ボリュームの方が近いのかもなぁなんて個人的には思っています。
まあそうですよね。何事もいきなりすべてがひっくり返るよりも、少しずつじわじわと状況が変わるっていうことの方が多いですからね。
さてみなさん今回はいかがでしたでしょうか。 まとめると、やるべきことを細分化して一歩目を踏み出せれば、あとやる気がついてきて集中できるよということですね。
あの一応別にこのやる気スイッチという言葉を批判する意図はなくてですね、 むしろなんというか共感を得やすい使いやすい言葉で現場でもたまに使っていますし、
こんな話をするきっかけをくれたことにも感謝しています。 そうですね、あの今回の話を通して皆さんのやる気について考えるきっかけになれれば嬉しいな
なんて思っていますし、あと皆さんのやる気スイッチをオンというか上げる工夫もお聞きできたら嬉しいので、ご質問やコメント
お便りフォームを通していただけたらなぁなんて思います。 では今回はここまでお休みなさい。
ここまで聞いてくれてありがとうございました。 また来週をお楽しみに。