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2023-11-24 08:14

73.お便り回ーあの時の苦労は無駄だったの?ー

要約:環境が変わると色々な気持ちが動いて整理ができないこともあります。その中で嫌な気持ちももちろん出てくることもありますが、それは時がたつにつれて薄れていったり、違う気持ちになったりもします。「意味が無い」と思っていたことが、「実はこういう意味があったんだ」と発見をもたらしたりとか。


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みなさん、今週も1週間お疲れ様でした。公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。 このチャンネルでは、あなたの週末のお時間を少しだけいただいて、就職や復職など
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早速ですが、今回はいただいたお便りにお答えしていこうと思います。 あのですね、僕の番組はあんまり有名じゃないので、というのも僕が広報活動をサボっているって
いうのもあるんですけど、お便りをいただくのって本当に貴重なんですね。 こういうお便りをいただくと、自分の番組を聞いてくださっている方がいるんだなぁと本当に励みになります。
今回は匿名希望の方だったんですが、ありがとうございます。 精一杯回答しますね。
というわけで、いただいたご質問の内容を読み上げていきます。 転職をしていい環境、上司、同僚に恵まれました。
全職で上司の顔色を先々恐々と伺っていた日々は何だったのだろうかと虚無感に襲われます。 どのように捉えれば良いでしょうか。
ということです。 あのまずですね、いい環境に転職できたことはとても良かったんじゃないかなと思います。
お仕事の方はら転職活動は大変だったかと思いますが、身を結びましたね。 本当におめでとうございます。
ただ一方で問題は全職の日々を思い出すと虚無感に襲われるところですね。 上司の顔色を先々恐々と伺っていた日々に虚無感を抱かれると。
さて実際にご質問いただいた方と会話はできないので、ここからは僕の推測を踏まえながらこの虚無感をどう捉えればいいのかについて考えていければと思います。
まず質問された方は転職ができたことで、前の職場みたいに上司の顔色を伺う必要もないし、せいせいするぜ、イエーイ!
ではなくって虚無感に襲われているんですね。 このですね、虚無感という言葉が僕にとっては印象的で、前の上司に対して怒りを抱いたりするわけではなく、
虚無感、虚無し意気持ちを抱かれていると。 あと書き方から考えるに、転職先がよかったからこそ虚無感を感じられているわけですね。
虚無感の原因はそのギャップにあるのでしょうか。
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虚無感、虚無しさというのは、つまりは何かぼっかり心に穴が開いたような感覚ですよね。
もうすでに過ぎ去っている過去の職場で上司の顔色をうかがっていた日々を思い出すと、何だったのだろうか、と心にポカンと穴が開く。
これってちょっと辛いと思うんです。転職ができたのに、なんかまだ前の職場のことの整理がついていない、なんか釈然としない感じがあるんでしょうね。
虚しさと言うと、何か泥感というか何も得られなかったというような、そういう感じもします。 しかもそれは前の職場に関してのことなので、
どうなんでしょう。これは仮説なんですが、前の職場で上司の顔色を良くするためにやってた努力は本当に意味がなかったわ、
という虚無感、虚しさを転職されたことで実感されている、そういうことなんでしょうか。
もう少し言うと、顔色をうかがう中で何か得られていたものがあったと思っていたけど、違う環境に行ってみたらそれには意味がなかったことを実感した、
ということなんじゃないでしょうか。 今まで意味がある、何か得られるものがあると思って、それなりの時間を抑えてやってきた努力が、
なんか実は全然意味ないやつだったじゃん、というのを感じている。 そういう虚無感なんじゃないかなと思います。
ちょっと言い換えると、本当は顔色をうかがっていた日々に何かしらの意味をもたらしたかった、という気持ちがあるんじゃないでしょうか。
どうでしょう。僕はエスパーではないので、あくまで推測になってしまうんですが。 さて、いろいろ考えましたが、これ以上やるとあまりに妄想が過ぎるので、話を少し変えようと思います。
今までの推測を踏まえて、虚無感をどう扱うかというところを考えると、 ちょっと積極的にどうこうするというのは難しいかもしれないですね。
こういう気持ちは時が経つにつれて変化したり、薄れたりするものと思います。 今は家中にいるかもしれませんが、時間が経つと少し離れた視点からその経験を見ることができて、
そうするとまた違った形、違った意味合いが感じられるものなんですね。 そして少なくともその虚無感は環境を変えられたからこそ得られた虚無感であって、おそらく前の職場にいたままでは感じられなかった虚無感だったと思います。
違う環境、違う現実を知ったことで、実は虚無感以外にもいろんな気持ちが動いていらっしゃるんじゃないでしょうか。
気持ちが追いついていないし、自分の今までの経験をどう捉え直せばいいのか整理がついていないというのが大きいんじゃないかなと思います。
変革の時期には気もしますね。 その中の虚無感もあなたが環境を変えた、動いたことで得られたものと僕は思います。
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そしてこの虚無感をもたらした経験は、今の比較的安心安全な職場の中で仕事を続けていく中で、
あ、これはこういう意味だったんだなぁとか、意外とこういうところで役立ってるんだなぁとか、虚無感とは違う感覚を持てることもあるかもしれません。
自分にとってのネガティブな出来事って、その過虫にいる間は本当に嫌だなぁとか、そんなネガティブな出来事に見舞われる自分を呪ってやりたいってくらいの気持ちになることもあるかと思うんですが、
時間が経つ中で、もしくはいろんな人に話したりいろんな経験をする中で、その出来事との付き合い方や意味合いが変わってきますし、自分の心持ちも回復していきます。
これはレジリエンス、精神的回復力というのですが、質問された方はその回復の最中にいるんだろうなと思います。
そうですね、何はともあれ、僕は質問されたあなたが今の職場でのびのびと働けることを願っていますし、その中で今抱かれている虚無感が少しずつ薄れていくであろうと予想しています。
さて、いかがでしたでしょうか。質問された方、掘り下げた部分は完全に僕の推測になるので大きく外れているかもしれませんが、もし聞かれていたら何かその虚無感を考えるヒントになれれば嬉しいなと思います。
改めてお便りをくださってありがとうございました。 そしてこんな風に何かお便りをいただけるのはとても嬉しいことなので、僕の番組を聞かれている方、
もしよければ何か働く中で疑問に思われること、もしくは広く心理学のことで聞きたいことがありましたら、お気軽にお便りフォームまでいただければ嬉しいです。
では今回はここまで。お休みなさい。ここまで聞いてくださってありがとうございました。 また来週をお楽しみに。
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