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2019-10-29 08:41

【お便り回】内海の秘密の本棚を一部解禁 from Radiotalk

#読書 #山田詠美 #ぼくは勉強ができない

「忘れてみたい夜だから」は、OLとバリキャリとオタクの中間地点にいる内海あさが、世界を小さく平和にしていきたい番組です。
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#ひとり語り
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こんばんは、うつみあさです。この番組、【忘れてみたい夜だから】は、私うつみが夜中にぽんへり考えていることをお話しする番組です。
さて本日はお便り回です。
ポッドキャストで【ブックメン】という番組を配信されていらっしゃる、かいわれさんからお便りをいただきました。
【ブックメン】は、かいわれさんとかばさんが楽しく本のご紹介をしてくださる番組です。
うつみ的なスーパー推しポイントは、紹介会と感想会をしっかり分けてくださっているところです。
ラジオトークをお聞きの皆さんも、本好きの方はぜひ、ポッドキャストの方を聞いてみてください。
うつみは【ブックメン】さんのおかげで、読んでみたいと思う本の幅がとても広がりました。
さて、早速いただいたお便りを読み上げたいと思います。
こんばんは、かいわれです。
やっと忘れてみたい夜だからを全部聞きました。
1回が短いので、毎日仕事の休み時間にサクッと聞いています。
うつみさんの番組は端的に言って、とっても面白いです。
私はうつみ朝という怪物を知ってしまったようです。
トーク力があり、話の引き出しがとても多く、しかも毎日配信なので、
ガラスの仮面張りに恐ろしい子と思いながら聞いています。
ということで質問です。
うつみさんは好きな本や本のジャンルはありますか?
これからも配信楽しみにしています。では。
ということで、かいわれさんから大変恐縮なお便りをいただきました。ありがとうございます。
話すことが尽きたり収録の時間が取れない時なんかは、
毎日配信をしたりしなかったりすることもあるかなと思うんですが、
楽しんでいただけたらとても嬉しいです。
さて、うつみの好きな本や本のジャンルというお題をいただきました。
うつみの本棚は全て電子ベースなので全容を犯すことはないのですが、
今回はうつみの秘密の本棚を一部解禁していきたいと思います。
好きな本というよりは本を読むようになったきっかけの小説は、
山田英美さんの僕は勉強ができないです。
この本はうつみの価値観を大きく揺るがした大好きな本です。
出版元の新聴者さんの紹介文を引用いたしますと、
僕は確かに成績が悪いよ。でも勉強より素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ。
17歳の時田英美くんはサッカー好きの高校生。勉強はできないが女性にはよくモテる。
ショットバーで働く年上の桃子さんと熱愛中だ。
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母親と祖父は英美に理解があるけれど、学校はどこか居心地が悪い。
この窮屈さは一体何なんだ。
リリシクでクールな英美くんが時には悩みつつ活躍する高校生小説でございます。
この小説がうつみに与えた影響は計り知れません。
もともとうつみはとても勉強が好きな子供でした。
そして好きこそものの上手なれと言いますか、小学校の勉強でわからないと思ったことはありません。
しかしうつみにとって勉強ができるということはトラウマになり、
ついにはバカになるということがうつみのプライドになっていきました。
それは勉強ができるがためにうつみの小学校生活は孤独を極めたからです。
小学校の勉強で周囲の理解するスピードとうつみの理解するスピードには大きな開きがありました。
うつみは早く次のことが知りたくてたまらなくて周囲を急かすようになりました。
なぜ理解できないのか理解することができず怒るような態度を周囲に対してとっておりました。
そして先生からのわかる人いますかという問いかけにもすぐに手を挙げてしまいます。
次第にうつみが手を挙げても先生には刺されないようになりました。
それに対しても拗ねた態度を取るようになりました。
そんな生意気で偉そうなうつみに対してクラスメイトの取った態度は正直なもので、
お前が勉強が得意なのはもうわかったから放っておいてくれと遠ざけられ、そして孤立しました。
そのトラウマは主に中学校で発揮されることとなりました。
うつみは中学受験をして自分のレベルに合った中学校に入学をすることができました。
しかしそこでうつみは全く勉強をしませんでした。
その時のうつみの価値観ではテストの点数が悪いことは誇らしいことでした。
クラスメイトにはバカだとか勉強おしろだとか言われるのですが、
それは小学生の時の孤立に比べれば大変温かい環境のように思いました。
テストの点数が悪いことよりも大切なことがその時のうつみには両手にたくさんあったのです。
そんな時に出会ったのが山田英美さんの
僕は勉強ができないという小説です。
うつみはこの小説を読むことで小学生の頃の自分や現在の自分のことを客観視できるようになりました。
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そして高校生になってようやく勉強ができるということに対するトラウマが取り払われました。
もちろんすぐにとはいきませんでしたが、大学3、4年生くらいには勉強が好きだと素直に思えるようになりました。
あの時この小説に出会っていなければ高校大学で私が勉強することはきっとありませんでした。
そして勉強しなければ出会えなかったであろう価値がいくつもあります。
そういった意味でうつみにとって最も重大な小説が山田英美さんの僕は勉強ができないです。
そしてついでに紹介は割愛致しますが私の好きな本を羅列致します。
本月のかいわれ屋さんであればああなるほどと思っていただけるかと思います。
軽省略でパンパカ読み上げてまいります。
村田さやか コンビニ人間
三浦詩音 船をあむ
三浦詩音 風が強く吹いている
御田陸 夜のピクニック
御田陸 蜜蜂と縁来
綿谷梨沙 蹴りたい背中
サンテグジュペリ 星の王子様
太宰治 人間失格
西尾舞子 そしてバトンは渡された
有川博 図書館戦争シリーズ
村山ゆか 天使の卵シリーズ
早見一八
パッと思いついたのはこの辺りのラインナップです。
まあ有名どころの賞を受賞したような本を
あらすじだけザーッと読んで気になったら読む
というのがうつみの読書スタイルです。
あとは好きな作家さんの本は基本的に
ザッとすべて読んでいることが多いです。
そんなわけで本日はかいわれさんからのお便り会でした。
山田恵美さんの僕は勉強ができない
この小説は自分にとって重大な小説であると同時に
トラウマも少し蘇る小説なので
お仕掛けをいただけて大変嬉しかったです。
そしてかいわれさんとかばさんのブック面も楽しく配置をしております。
お便りいただき誠にありがとうございました。
それではおやすみなさい。
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