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こんにちは、わかまろです。このチャンネルでは、採用支援を行う会社で働く妊娠の母である私が、理想の生活・働き方を目指して試行錯誤する様子をお届けしております。
皆さん、いかがお過ごしいでしょうか。4月に入って、もう4日も経ってしまい、日々早いな、慌ただしいなと思う毎日です。皆さんはいかがお過ごしいですか。
うちは、0歳10ヶ月の次女が、ならし保育を始めていまして、皆さんの放送を聞いていると、うちは結構ならし保育のペースがゆっくりというか、
本日もですね、保護者同伴で2時間だけ保育園に行って、明日はやっと娘だけ預けるんですけど、それも2時間。
来週も結構保護者同伴の日が続くので、保育園での娘の様子が見られるのは楽しいもんだなと思いながら行っているような感じです。
本日は、アンパンマンという誰もが知る作品を元に、私の物の見方の浅さというか、浅はかさ、表面的にしか見えていないなって思ったよっていうことをお話をしたいなと思います。
私の気づきというよりも、そのアンパンマンについてのお話が、もしかしたら皆さんもご存知がないこと、え、そうだったのかって思えるお話ができると思いますので、よろしければ最後までお付き合いいただけると幸いです。
アンパンマンを知らない人っていないですよね。私は昭和の最後の方の生まれで、毎日アンパンマンを見て育ちましたし、グッズもアンパンマン大好きでしたし、今そこから30数年を経て子供を設けた後も、
おもちゃ屋さんとかに行くとアンパンマンのグッズだらけですよね。いまだに根強い人気があるキャラクターの一つかなというふうに思います。私はですね、自分自身は子供の頃アンパンマン大好きだったにもかかわらず、子供にはあんまりアンパンマンを見せたくないと思っていたんですよ。
それをスタイフでも過去にお話をしているので、もしよければリンクを貼っておくので、ご興味あれば聞いていただければなと思うんですけれども、私がアンパンマンを見せたくなかった理由としては、アンパンマン対バイキンマンの善が悪をやっつけるという単純なストーリーに見えてしまって、
バイキンマンもバイキンマンなりの事情だったり思惑があるかもしれないのに、それを話し合ったり聞く風もあまり見えず、パンチでどこかに追いやる、そして仲間として認めないような感じに見えて、
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なんかそれがいじめの構造に近いような印象を私は持っていて、そんな感じであんまりアンパンマンのアニメは子供に見せたくないなーって思っていたんですね。
ところが、アンパンマンって私が全く想像にしなかった、すごく深いストーリーだったり哲学だったり思想というのがあって、それに感動してしまって、表面的なばかり見て物事を判断しちゃいけないな、私って本当に浅い面しか見てないなということを思ったんですよね。
じゃあそのアンパンマンのストーリーを何で知ったかというと、私が大好きなラジオの一つである古典ラジオという番組で、最近柳瀬隆子の幼少期からアンパンマンの作成費は、制作費はそれから晩年に至るまでっていう話をやっていてですね。
古典ラジオは私以外にも好きだよ、ファンだよっていう方も多いかなと思うのですが、知らない方のために補足をすると、歴史上の人物だったり出来事だったり、あと例えば現象、過去には資本主義とかアメリカの開拓史とか、そういうちょっと大きな、
あと民主主義とか、そういうちょっと大きなテーマを取り上げたりして、歴史を紐解きつつそこの構造だったり背景だったりについて、結構ユーモアを交えながら解説してくれるラジオで、私は大好きで一話残らず聞いているんですね。
その古典ラジオの柳瀬隆の話もリンクを貼っておくので、ぜひぜひお聞きいただければと思うんですけれども、私はその柳瀬隆の話、古典ラジオの話を聞いて、もう心が動かされに動かされてですね、もう涙が止まらなくなって、話数が多分6話ぐらいかな、あったと思うんですけど、後半の方はですね、毎回
私、ラジオを聞く時って大抵自転車に乗っている時なんですけど、ちょっと自転車に乗りながら、おえつが止まらなくなるぐらい泣いてしまって、すごく感動したんですよね。
具体的な部分はぜひこのラジオを聞いて、古典ラジオを聞いていただければと思うんですけれども、
まず私が簡単にちょっとまとめて、柳瀬隆の生い立ちから、どうやってアンパンマンが生まれたのかっていうのをお話しすると、柳瀬隆は第一次世界大戦の間もない頃だったかな、日本がそんなに豊かではない時に生まれているんですよね。
お父さんもお母さんもある事情から一緒に暮らせなくなって、親戚の家で暮らすんだけれども、優秀で可愛い弟と比べられて、ずっと自己肯定感が低いまま育つような、そんな少年だったそうです。
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成年になった柳瀬隆は戦争に行くんですね。そこで将来アンパンマンの思想の元になる壮絶な経験をするんですけれども、それがお互いの善・正義を戦わせる戦争という悲惨な現実と、そして猛烈な飢え、お腹が空いて仕方がないという状況でした。
その後、何人も親友だったり弟の死を乗り越えて、柳瀬隆は日本に戻ってきて戦後を過ごすんですけれども、そこから漫画を描きたいなと思いつつ、なかなか仕事としては形にならないでいるんですね。
ただ仕事をする人としてはかなり優秀な方だったようで、例えば三越の赤い紙袋、わかりますかね。ああいうのをディレクターとなって作成に携わったりとか、あと手のひらを太陽にっていう曲の作詞をして一躍有名になったりとか、そんなことがありつつ、ただ本人はずっと漫画家になりたいっていう夢を抱いて、仕事にはならなくてもコツコツコツコツ漫画を描き続けた。
人生もだいぶ後半になって、その続けてきたことがやっと花開いたっていう、そんな人生です。
じゃあ、なんでアンパンマンを作ったのかっていうところなんですけど、柳瀬隆はよく言われる正義ヒーロー像っていうのに、完璧でかっこよくて悪をやっつけるっていうヒーロー像にすごく違和感を抱いていたそうなんですね。
世の中っていうのは、善か悪かで語られるもの、正義か悪者かで語られるものではないし、その白と黒の二項対立ではなくグレーの部分がすごく大事なんだと。
でじゃあ、万人にとっての正義って何なんだろうかっていうのを考えた時に、お腹が空いている、飢えというのを助けてくれる、お腹いっぱいにしてくれるっていうのが正義なんじゃないかということで、食べ物をわき与えるアンパンマンというのが誕生したんですね。
大事なのがバイキンマンという存在ですよね。私は冒頭で、そのバイキンマンとアンパンマンは二項対立、善か悪かの二項対立で、なんかバイキンマンをいじめてみるように見えてかわいそうみたいな話をしたんですけど、
ところがバイキンマンが誕生したのは全く私の印象とは違った背景からで、アンパンマンとバイキンマンっていうのは共存関係にあって互いが互いを補完し合っている関係なんだそうです。
まずパンっていうのは菌がないと発酵できないですよね。菌によって作られるパンなんだけれども、その後バイキンによってなくなってしまう、悪くなってしまうこともある。
なのでそういった人は良いものだけでできているのではなくて、一見悪いと思えるものを取り入れないと大きくなれないし、そういうものと共存し合っていかなければならない。
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アンパンマンとバイキンマンってお互いにどっちかがどっちかを再起不能までにやっつけることってないんですよ。
そのバイキンマンがいたずらを仕掛けた時に、それをただ止めているだけ。アンパンマンはただ止めて、バイキンマンはただお家に帰るだけ。
時には、例えばアンパンマンがピンチの時はバイキンマンがアンパンマンを助けたりしてですね。
実はお互いに良いライバル仲間として、性質的な部分は違うけれどもお互いに助け合って生きている、そんな関係なんだそうです。
アンパンマンの歌詞とかにもすごく深い内容がたくさんありますよね。
例えば何のために生まれて、何のために生きるのかっていう歌詞があると思うんですけど。
ああいう歌詞も親に捨てられながら、壮絶な戦争に行って、その後なかなか漫画家として目が出ず、ずっと努力し続けた柳瀬隆が書いた詩なんだって思うと、
すっごくジーンとくるものがあるなっていうふうに思います。
ということで今日は、あんまりアンパンマン娘に見せたくない、嫌だなって思ってたけど、実はその裏のストーリーをちゃんと知ると、
思想だったり理念だったりをきちんと理解すると、見えてこないものが見えてきた。
なので、表面的なところで判断せずに、相手の文脈だったりストーリーだったりを理解したいなと思ったよっていうお話をいたしました。
古典ラジオの柳瀬隆編は非常に非常に良いですので、なんか久しぶりにジーンとしたい、熱くなりたい、ちょっと泣きたいかもっていう方はお勧めですので、ぜひ聴いていただければなと思います。
それでは今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
昨日いただいたコメントはまた次回の放送でお返ししたいなと思います。
それではまた次回も聞いていただけると幸いです。