1. 酒の道〜日本酒の聖地から〜
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2025-10-22 18:42

#19-4:地域に根差す蔵|ゲスト五十嵐酒造株式会社 五十嵐正則さん

■内容 
トークテーマ:埼玉・飯能から届ける一杯――五十嵐酒造のこだわり/地域に根差す蔵 

コーナー:さきのひとこと 

 

ゲスト:五十嵐正則さん 

埼玉県飯能市にある「五十嵐酒造株式会社」5代目蔵元代表取締役社長五十嵐正則さんです。 

中学生の頃から「早く働きたい」と考えていたという五十嵐さんは、高校を卒業するとすぐに大阪の酒類販売専門学校へ。そこで学ばれたのち酒販店に勤め、さらに東京都北区にある旧醸造試験所で酒造りを徹底的に学ばれました。当時は未成年で、「飲まない」という誓約書を書いて勉強を始めたというエピソードも。 

広島に移転した研究所でも修行を重ねられ、杜氏との出会いをきっかけに実家の蔵に戻られます。 

2014年からは蔵を率いる立場に。伝統を守りつつも、新しい酒造りへの挑戦を続けていらっしゃいます。 

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サマリー

五十嵐酒造株式会社の代表取締役社長、五十嵐正則さんが登場し、酒造りへのこだわりや地域との関わりについて語ります。特に、生酒の流通や地元イベントへの参加を通じて、地域密着の取り組みが紹介されます。このエピソードでは、五十嵐さんが地域に根ざしたお酒作りの働きかけや蔵の状況について話し、自家組や室加生原酒の特徴を詳しく説明し、リスナーにその魅力を伝えます。

五十嵐酒造の魅力
酒の道 日本酒の聖地から
こんにちは、パーソナリティの平田勝です。この番組はお酒にまつわるゲストをお招きし、お酒の道を歩むストーリー、お酒のあれこれを深掘りしていく番組です。
アシスタントの佐紀さんと共にお送りします。 佐紀です。よろしくお願いします。
今回のゲストは先週に引き続きまして、五十嵐酒造株式会社代表取締役社長 五十嵐正則さんにお越しいただいております。
よろしくお願いします。
前回は醸造試験場、また広島の研究所、そしてちょうど蔵に戻ったタイミングぐらいのお話を伺ってまいりました。
今回はもう今ね、みんなに大人気、あの美味しいお酒のですね、五十嵐製造さんの取り組みについてお伺いしていきたいと思います。
それでは改めて五十嵐製造さんの魅力だとかこだわりとかもお伺いしたいんですけれども、
五十嵐製造さんはあの反応の今の場所から明治13年頃に創業した後代続くと伺っているんですけれども、
うちの酒はこういうところを注目して飲んでほしいとかありますでしょうか?
そうですね。うちのお酒はですね、今天乱山というお酒がメインでやってるんですけど、そのもう一個のブランドとして五十嵐というのを作ってやってます。
この五十嵐というお酒はですね、絞っているところを即瓶詰めしている自家組っていうのをこだわってやっておりまして、
蔵元に来ないと飲めなかったようなお酒をみなさんに届けたいって思いからですね、作り出した商品になります。
嬉しい。
フレッシュ感あふれるね。ちょっとシュワシュワ感あるお酒に仕上がっている感じです。
今だいぶ流通するクールビンもね、発達して、こちらがもう冷蔵だとか、酒屋さんもしっかり冷蔵庫がある。
初販店さんが基本的になってきた時代だからできる。やっぱり20年前とかだとちょっと難しいですよね。
そうですね。ただうちはですね、全体の製造数の7割近くを今も埼玉県の西部地区というところで販売させていただいてるんですけど、
その中でもうち生酒比率半分ぐらいあるんで、地元では結構ね、生酒っていうと、うちのお酒が出てくる可能性が高いお酒になってます。
ありがたい。
私もいがらしさんを知ったきっかけが、いがらしって書いてあるピンクのラベルのやつが、あれが私きっかけでいがらしさんのことを知って、いがらしさんのお酒がすごい好きになったんですよ。
ありがとうございます。
本当にさっきもおっしゃったようにフレッシュですごい飲みやすくて忘れられない、私の一本でした。
いがらし酒造さんに私、蔵見学をさせていただいたんですけれども、8月中に行ったんですけど、酒造りのこの工程の中で大事にしている部分があるというふうに熱く語られてたと思うんですけど、そのお話をぜひラジオでもお願いします。
酒造りのこだわり
はい。やっぱりですね、うちが一番こだわってやってるのは米洗いと浸漬といって、どんだけ米に水分を吸わせるかということを結構重点的にやってます。
米の吸水率っていうんですけど、この吸水率が結構バラバラだと、この後に米を蒸した後に麹を作ったり酒造りをしたり、大きいタンクにお米を入れていったりするときに米が硬かったり柔らかかったりすると、やっぱりそこでひと手間かかるような作業をしなくちゃいけなくなっちゃうので、
この米洗いから浸漬をちゃんと吸水率を守ってやると、麹でもいい感じの蒸し上がった米が使えるので、いい麹ができやすいということで、ここの洗米と浸漬をめちゃくちゃ重点的に今うちではやってます。
洗米にそこがやっぱり重要だという方結構いらっしゃって、ちゃんときれいに水で洗うし、清潔感もないと雑菌が入るときにもいいから、そこだけすごい気をつけていると小倉さんも結構あって、あと気温とかでも変わるじゃないですか。あとお米と洗米でも変わると思うし、そこはもう。
そうですね。気温というよりか水温が結構重要で、水の中に浸けちゃうので、気温はある程度の誤差があっても問題なく吸水率は出してくれます。この水温をうちはサーマルタンクというタンクがあるんですけど、そのタンクに5,000リッターのタンク2つ並べて、1万リッターの水を10度の水温に合わせて、
その10度の水温の水で米を洗い、吸水も10度の水でさせることによって決まった吸水率にピタッと合わせることが結構できやすいという感じになってますね。
やっぱりそういったところに気がつかれているんですかね。
そうですね。
サーマルタンクの水を使っていると、皆さんやってるんですか?結構やってるのかな?
これがあんまりやってないと思いますね。
初めて聞いた気が。
最近増えてはきてるんですけど。
吸水の話、ここまでこの番組をしたのも実は初めてかな。
ストップウォッチでやってるところは何となく多いような気はしてるんですけど。
そうなんです。だからそのストップウォッチも毎日変わる水温だったり。
例えば60%精米だったら何分っていうのが。10度だったら何分だけど、これが5度の水と15度の水はやっぱり違いますもんね。
違います。
そこで毎回時間がかかったとすると10度だとこれは何分でいいねっていうのがある程度定格化していくというか。
最初は目視である程度はわかるんで目視でやってみてその後重さ測って伸ばすか短くするかっていうのを何度か繰り返してその時間を決めていくっていうのを
全ての米に対してやるっていうのをやってます。
だからもうそういうとこ。決まったからこれでいいよ。そんなところはないと思うんですけど。
お酒作りやっぱりいろんなところでリカバリーをしながらこうやって思ってもやっぱりいろんなことが起きるんですよね。酒作り。そのリカバリー方法もやっぱり結構減らせると。
地域とのつながり
そうですね。またそれを修正するとかねカバーするっていうのも当時さんの腕だったり経験だったりしてくるのかなと思っております。
なるほど。
素敵なお話。
いがらし酒造さんは蔵開きでしたりとか地域のイベントにも結構ご出展されていたりとかして地域の方とすごいつながりが深い酒蔵さんかなと思うんですけれども
例えば最近のイベントとかだとどんなものがあったりとかしますか?
8月にはですね地元の半野信用金庫ってあるんですけどそこが盆踊り大会をするということでうちも出展させていただいてお酒を結構振る舞って飲んでいただいたりとかですね。
これからも秋になるといろんな場所でイベントが増えてくるんでお祭りも増えてくるんでお声掛けいただいたところには行きますし
飲食店さんなんかでもお酒の会やってって言われれば行きます。
本当ですか。そうなんですね。そういうお祭りとかイベントに倉本さんが直々にいらっしゃってくれるっていういいですね。
今労働関係厳しいんで僕とかが行かないとですね。
人手が足んないんですよ。
でもイベントに行ったら井原氏さんの例えば自家組とかのお酒が飲めちゃう。おいしいお酒が飲めちゃうってことですもんね。
そうです。
めっちゃ羨ましい。
他にも成人式の日に井原氏酒造さんにチラシか何か配って日本酒を引き換えできるっていうのもちょっと見たんですけどこれ詳しく聞いていいですか。
今繁茂市っていうところなんですけど成人式とか二十歳の集いで何かあげたいっていう思いは強いんですね。
うちはですねやっぱお酒って二十歳になってからじゃないと飲めないんで二十歳の人にお酒をあげたいっていう企業がいるんでその市と企業がちょうどマッチングしたっていうのかな。
それでですねうちはチラシを作って成人式とか二十歳の集いをやるっていう時に市の方はそれを二十歳の集いの資料の中にうちのチラシを入れてくれてですね。
それを持ってきた方はうちのお酒一号ですけどあのお酒と引き換えますよっていうのを5、6年やってる感じですかね。
だって初めて飲むお酒がいがらし酒造さんのお酒っていうことはもう日本酒大好きになっちゃうじゃないですか美味しいから。
そういう風になっていただけるように頑張ってやってます。
結構地元でも地元に酒蔵があるって知らない子いっぱいですもんね。
そうなんです今までがあの二十歳っていうとね二十歳前とか高校生とか中学生ってなるとやっぱりここに何かお店があるのはわかるけど何屋さんかわからない。
興味がないから全くわからないとか。
結構うちの前通学論になってるんですけど知らないっていう人多いですよ。
それを聞いてからですねうち蔵祭りっていうのを始めたんですよ。
年に2回やってるんですけど冬と春にやってます。
アンケート取ると結構こんな近くにあるの知りませんでしたとか書いてくる人多いんですよ。
そうなんですね。
なんか冬になると湯気がもくもく当たってるなーぐらいでお米の匂いするなーだけど何してるかわからないですもんね。
ありがとうございます。
ぜひ反応師の皆さん二十歳になったら茨城酒造さんで日本酒を引き換えにいらしてください。
北区もですね観光協会中心に飛鳥山で自然工房を探しまして、もともとは小山須生さんでさっきもちょっと打ち合わせにも話したんですけど丸心正宗さんがあったんですけどお辞めになられて。
やっぱり北区醸造史研究所もあるしお酒もっかいね日本酒文化はどうにかというところで自然工房を探して見つけまして渋沢栄一の一枚札発行に合わせて昨年リリースしまして。
ヒエというお酒をですね地域の諸先輩方と相談して二十歳の集いの日にそれ振られるような形をちょっとですね諸先輩方と計画したいなという非常にいいアイデアをもらったなと思っております。
ありがとうございます。
次の話題に行きたいと思います。
この井原氏さんが酒作りの中で大変だったことややっていて良かったことを教えていただきたいんですけれど、まずちょっと大変だったことから教えていただければなと思います。
酒作りの苦労と達成感
そうですね大変だったのはやっぱりですね結構地味なことが多くてですね。
職人技じゃないですけどやっぱり機質でですね結構細かいこととかですねやってもやってもですね酒作りってもう手が足んないぐらい色々やらなくちゃいけないとかね。
先ほども言いましたけど重かったりとかですね重いんですよ基本的に中腰になったりとか腰痛めたりとかで休んじゃうと誰かにその負担がかかっちゃうというプレッシャーとかもあったりとかね結構地味な部分が多いなっていうのはつくづく思っています。
今それはねだいぶ変わってきましたけどね。
また良かったところはねやっぱりこう自分で作ったお酒をですね飲んでいただいた時にやっぱり美味しいとかね。
相手良かったとかねそういうことをね言っていただけるとねやってきたこう苦労が報われるような感じになります。
いがらしさんのお酒美味しいですか?もうファンいっぱいいると思うんですけど。
あと蔵見学とかでやっぱりいらっしゃる人とかにあのよく聞いてますけど天然山飲んだことありますか?いがらしの葉飲んだことありますか?ってよくあのこの間も質問してたと思うんですけど。
あの質問ちなみに定番なんですか?
基本的にはあのうちは本当に西部地区で7割売ってるのであんまりだから県内でもですね熊谷だったり大宮とかねあの越谷の方ではほぼ売ってないお酒になるんで。
ましてや東京とかだとねほぼ売ってないのが天然山なんで。
大体聞いてですね知らないっていうのを大体言われるんで。
東京向けのいがらしを出してるわけですもんね。
そうですね。いがらしとかもですね絞る日っていうのがうち早く分かって2日ぐらい前なんですよ。
そうですよね今かなっていうところですよね。
うち絞るタイミングっていうのは全てアミノ酸の数値で絞るようにしてるんですけど数値で言うと1を超えるか超えないかで絞るようにしてます。
全然1.5でも2でも全然発酵はできるんですけどうちの酒質上1.5だとちょっと後味が残っちゃうようなお酒になりやすいのでもう1って決めてそれで絞るようにしてるんですね。
うちのいがらしはですね全て自家組みって言ってもう絞ってるとこ即瓶詰めするようにしてるんで。
ヌロか生原種そのまんまですよね。織り引きもしてないですもんね。
してないです。絞ってるところを詰めちゃうよっていうような感じなんで2日後にですね4人集まればこのいがらしっていうのを瓶詰めするっていう風にしてるんですね。
だから絞る日が決まってから電話かけまくってですねあさって空いてるっていうところから始まるっていう感じです。
パート3にですか?
パート3に。
そうなんですか。
おじいちゃんとかね。空いてる人に。
空いてる人に?そんな感じなんですね。
そうなんです。もううちの社員さんとかはもう空いてれば入るんですけど。
シフトが決まって。
だいたいもう集団員で何やる何やるって決まっちゃってるんでなかなかそこに入れても2時間だったりとかってなっちゃうんで。
そこで空いてる人をまず見つけてやります。
そこもアナログなんですね。
アナログです。
ひと問題これからもっと大変ですよね。
そうですね。
だからこれから先々恐々なわけですね。半年間。
そうです。
ありがとうございます。
室加生原酒と蔵の取り組み
今回は茨城出雄さんのこだわりや茨城出雄さんの現状などをお伺いしました。
今の最後の一振りなんかもすごい面白いお話でありがとうございます。
次回は皆さんお待ちかねの茨城さんオススメの日本酒参戦や今後の酒のうちについてお伺いしたいと思います。
茨城出雄、茨城雅之さんにお越しいただきました。どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
佐紀の今日の一言。
このコーナーでは佐紀が気になる酒に関するワードをピックアップし、それについてゆるく簡単にトークするコーナーです。
今日の一言は?
室加生原酒。
室加生原酒と書かれていたらすぐ買っちゃうくらい私も好きなスペックなんですけど、
初めてこの文字を見た時は全部漢字で書かれてて、なんか驚々しくてちょっと手に取るのはなーっていう風に私も避けていた時代がありました。
ということで室加生原酒を解説します。
まず単語ごとに分けると、室加、生、原酒に分かれます。
一つずつ解説すると、室加はろ過していないお酒のこと、生は引入れされていないということ、原酒は加水していないということ、
つまり、絞ってから何もしていないのが室加生原酒。
フルーティーかつふくよかさが感じられたり、まろやかな飲み口でジューシーさを感じられるのが特徴ですよ。
いがらし酒造さんの代表銘柄でもあるいがらしっては、現代的なチャレンジの一つに室加生原酒や自家組があります。
絞りたてのガス感やお米の旨み、香りがダイレクトに感じられる商品なので、見つけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
以上、さきのきょうのひとことでした。
さて縁も竹縄ではございますが、本日もこのあたりお開きといたしましょう。
それではさようなら、バイバイ!
18:42

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