1. ボイスドラマで学ぶ「日本の歴史」
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2020-10-28 30:17

箱館戦争「星の進軍」 エピローグ 作者対談

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今回はシーズン1箱館戦争「星の進軍」の脚本を書いて頂いた作家「日野草」さんにお越しいただき、この箱館戦争のドラマについて、色々とお話をして頂きました。


●出演:  作家:日野草
 ナビゲーター:熊谷要子
●プロデューサー:富山真明
●制作:PitPa(ピトパ)

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00:05
皆さんこんにちは。ボイスドラマで学ぶ日本の歴史、ナビゲーターの熊谷 陽子です。
幕末箱建戦争を題材としたシーズン1、星の進軍、いかがでしたか? まだお聞きになっていないという方は、ぜひ本編もお聞きいただければと思います。
さて、今回はそのシーズン1、星の進軍の脚本をお書きいただいた、作家の日野聡さんにスタジオにいらしていただきました。日野さんよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。こんにちは、作家の日野聡と申します。今日はよろしくお願いいたします。
私も歴史が大好きでですね、いわゆる最近ね、歴状なんて言われてますけれども、日野さんもやっぱり歴状的な。
歴史は大好きですね。歴状っていう言葉も最近出てきてまして、ただ私は人にラベルを貼るっていう言い方があまり好きではないので、
歴状ですとはあまり名乗らないようにしています。なるほど。昔から歴史が大好きでですね、函館戦争が特に好きで、函館まで行って色々調べるくらいハマってしまってます。
これはすごいですね。歴史好きにはたまらない。そうですね。現地に行って空気を感じるというのはですね、わかります。私も同類同じ匂いを感じます。
ドラマの中でですね、語り尽くせなかったいろんなお話もたくさん挟みながら、今回お話聞いていきたいと思うんですが、早速ですが質問をさせていただきたいと思います。よろしいでしょうか。
今回題材となったのが函館戦争ですけれども、脚本を書き上げた時ですね、一番どういった点をリスナーに伝えたいと思って書き上げたかという点をお聞きしたいんですが。
函館戦争って結構まだマイナーテーマだとは思うんですね。まだ何も知らない方にはこういう戦争があったんだと知っていただけたら嬉しいですし、知っている方にはそうそうそういうことあったよねみたいに頷いていただけたり、ドラマとして楽しんでいただければなと思っております。
なるほど、そうですよね函館戦争ってどこか母親戦争の最後の戦いで、母親戦争一括で函館戦争なんてあったの?みたいな感じでね。
そうなんですよ、母親の戦いってエトのことで母親なんですね。それで言うと函館戦争はその後で騎士の駅と言われています。つまり母親、母親でもないっていうね、ちょっと本当最後の外れた戦いです。
その上戦争中に明治に改元してしまったし、江戸は東京になってしまったしで、あまり取り上げられることも少ない戦争かなと思っています。
大正奉還後のいわゆる国内の内戦ですね。
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内戦のその最後の戦ですね。
この江戸共和国という一個の国、この中でもう独立した国家みたいな感じで扱おうとしたわけですよね。
そうですね、なぜかというとその方が諸外国からなかなか攻撃をされないんですよね。
中立国になっていただきたいわけです。ただの内乱じゃなくて。
それもあったのか、一応本人たちが名乗ったというよりは、外国の人がそういうふうに共和国っていう言葉を使って公式の書類に書いたのが後の世で、江戸共和国って翻訳されたという形なんですけども。
今回のお話は江戸元竹明目線というか、江戸元竹明軸でお話が進んでいますけれども、
この時代の一番取り上げられているのが、いわゆる新戦軍ひじかたというところですけれども、
この江戸元、なかなか超エリートの通じる人ですよね。
そういう社長さんとか企業家になれるんじゃないかなというような感じですがいかがでしょうか。
江戸元さんの人生と言い、ちょっと感覚と言い、現代に近いものがあるなとは思うんですよね。
新戦組がどうしてもかっこいい集団ですし、幕末っていうとみんな目が行きがちなんですけども、
この江戸元竹明っていう方は爆心で生まれて海外オランダに留学をして、そして函館戦争も生き延びて、明治時代には政治に携わっているとんでもなく波乱万丈の人生の人なので。
そうですよね、オセロみたいに黒になったり白になったり。
そこで批判も多い方です。
今までこのお話に物語に似合うまでは、私はあんまり江戸元竹明ってどうなのよみたいな。
取り上げられている話も確かに数も少ないかなと思います。
ただずっといろいろなことを調べていくと、今おっしゃったように早々の頃にオランダとかに留学してて。
すごいことです。
ちょっと面白いなと思ったのは、幼少の頃の15歳ぐらいだから、日本で言うと中学生ですかね。
すごい成績悪かったんですよね。
最初の昇平坂学問所というかね、あそこで昇平坂で。
最初すごく成績が悪くて再入学をしているようになったかな。
そんな話もありますね。
そうですよね、再入学できるっていうのもまた面白いです。
そうなんだ、ギリシャの学校みたいだなと思うんだけどね。
アカデミーみたいだなと。
ところが長崎の海軍の研修所でした。
あっちではとても海外の先生からの評判がいいんですよ。
そうですよね。で、かつ回収の教育を受ける感じの流れになって。
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そうですね。
面白いなと思って、なんかやる気があるんだかないんだか。
いや、やる気。ただもしかしたらなんですが、この方新しいものっていうものにはものすごく興味を持った方なのかなと思うんですよね。
海軍っていうものは、日本にはこの幕末にならないと必要性がなかったわけですよね。
もちろん船での戦っていうのは昔から、原兵合戦の頃からやってはいましたけども、あんな大きい軍艦を持って大砲で戦うっていう戦い方は、この時代になってやっと見えてきた戦い方で。
もしかしたら榎本さんは、新しいものはすごいってこう言うタイプで、なんとなく授学とかそういうものになると、うーんってなってたりしたのかなと思ったりもします。
なるほど、そうかもしれないですね。
それは若いからね。やっぱり新しいものって言ったら楽しいんじゃないでしょうかね。
そうですね。一方、肘方はというところで、肘方と志造ってみんなすごい最後の武士みたいな感じで、ラスト侍みたいな感じで。
いろんなイメージ持ってる方いらっしゃると思いますけれども、日野さん的には肘方について語っていただくとしたらどんな感じでしょうか。
一言で言ったら、神様が丹精を込めて脚本を書いたような人生だなと思いますね。
こんなドラマチックな人生、なかなかいないなと思うんですよ。
このドラマの中でも自分は百姓って言ってますけども、実は肘方家はとても大きな家持ちというか土地持ちのお家、とても大きなお家です。
だけどそれでも当時身分の壁っていうのは大きいものですから、その方が武士になって、この時代日本に、一応ね国とするならば日本にできた束縄の共和国で高い地位に就いて戦死するってすごい人生ですよ。
そうですよね。
熊津以外だったらまずないんじゃないかと。
そこと考えると榎本さんって生まれつき武士ですよ。
なんか対比として書いたら面白いなと思ったんです。
なるほどね。
今回のドラマの中でですね、やっぱり榎本と肘方という二つの二歩の柱があったわけですけれども、
榎本と肘方、和と良とかそういう感じですよね。
比べられますね。
対比するものみたいな、武士の肘方と知識の榎本みたいな、
良好ってね。
専用被れみたいな感じですよね。
この榎本で肘方のことどう思ってたんでしょうかね。
そうですね。ただどう思ってたってもちろん本人ではない限り言い切るってなかなか難しいんですが、
戦後ですね、肘方家の方が榎本さんを訪ねていって、どんな方か聞いたというエピソードがありまして、
その時榎本さんが書を送っているんですよ、隅でササッと書いて。
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それが入室書、西風って書いてある書で、今も残っているんですが、
これはあの人が部屋に入ってくると清らかな風が吹くようだった、とても綺麗な褒め言葉ですね。
だから決してそんな悪い気持ちを持っていたように私は思わないし、
一つ惜しい人というか、本当は無くしたくないと思ってたんじゃないかなとは思ってますね。
それはそうですよね。ただこの流れから言うと、肘方の最後は真っ当だったのではないかと私は思うんですけれども。
仮に本当に降伏をした時に生きていても、明治政府って長州の方いっぱいいましたから、
新選組と長州といったらもう大変な予言のある関係で、肘方さんだけは多分除名なんてなかったろうし、
首を取られるくらいならね、肘方さんとしたらあの死に方場上で銃に撃たれてって、
なんともこんな後世の私たちからすればかっこいい死に方ですよね。
本人に肘方さんには申し訳ないですけど、私たちが遠くの時代から絵になるまさに、
絵にしたかったわけではないかもしれないですけれども。
死に様ってある種、生き様の最後の姿ですからね。
その意味ではなんてかっこいいんだろうって私たちが思う理由にもなっているような気がするんですよね。
私は函館戦争の魅力っていうのが、新しい時代と古い時代が本当に入り混じった、
混ざるんですよね。古いところ、新しいところが。
海と川の境目の岐水域みたいな、それがこの時代の魅力でもあると思っていて、
なんかね、その象徴として肘方俊夫と榎本武明っていう人は面白いなと思うんですよ。
代表ですね。
ただ肘方さんも洋装で戦ってますし、ピストル銃ですけどね、小銃も使って戦ってますし、
古い時代にしがみついたわけではないんですね、決して。便利なものは取り入れてます。
合理的な人だったんでしょうしね。ただ、生き抜くかそこで死ぬかの違いですよね。
そうですよね。運命のいたずらというか。
肘方さんは自分の運命を作った人だったし、榎本さんは定められた運命の通りに生きた人に見えるんです。
新戦組って、肘方でこの函館戦争の後どんな流れになっていったんでしょうか。
この後は弁天台場が降伏した時に降伏しまして、ドラマの中でお名前だけ出した相馬一恵という方がね、
ほぼ戦後処理を引き受けているような、一人でもいろいろ被った方なんですけど。
相馬一恵は戦後抜刑にもなり、ところが刑も終わって釈放された後ですね、
切腹して亡くなってるんですよ。武士の死に方ですよね。
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まるで新戦組の最後の一人として、武士として死ぬっていう死に方。
明治に切腹して死んだ人がいるんですね。
っていうのびっくりですよね、まずね。しかも解釈ない。
解釈なしですか。
自分で腹切って死んだ人。
うわー、本当に武士ですね。
武士ですね。
いやいやいやいやいや。
いろんな人もいて、中島昇さんという方は、
函館戦争で亡くなった戦友の姿を錦衣にして残してますね、供養のために。
この戦友姿錦衣というのも今現存してますし、それぞれに新戦組の人も生きていたし、
長倉新髪さんは有名ですが、小樽に住まってね、映画を見て、
こんな良いものをひじ方や混同は見れなかったなって言ったっていう話もあったり。
そうですよね、なるほどね。
ひじ方さんの死に方っていうのは、まさに武士がいるその時代に死んだ。
本当にかっこいいですよね。
その死にはみんなが憧れるのもよくわかる亡くなり方だなと思います。
江本さんも一応このドラマの中でも描きましたが、
切腹をしようとしたという話もあります。
そうですね、ありました。
なぜ話をと申し上げるかと言いますと、これも一説によるとなんですけども、
狂言の可能性があるというお話が本当にあるんですよ。
大塚さん止めてますよね、大塚角之丞さん止めてますが。
止めてます。
手怪我してます。
そうなんですよ、大塚角之丞さん本当指にね、お怪我して指を落としてしまったじゃないかって話もあるんですが、
本当説なんですけども、わざと大塚角之丞さんが通る時に、
ちょっと扉を開けてやってたんじゃないかなっていう話がある。
今なら助けてもらえるっていう話ですか。
そうなんですよ、狂言説もあるんですね。
説ですね。
説です。
そんな感じなんですね、大塚さんは。
なるほどね。
私は死なないでいてくれて、私は良かったなと思ってるんですけども。
そうですよね、その後の明治維新の、現代日本に向かっていく中で欠かせない人材の人に。
本当にこの方がその後したこと、学校も作ってますしね。
そうですよね。
旧爆心の子息を助ける、就学金でいいのかな、そういう組織も作ってるんですよ。
ありましたね、就学金の。
団体徳川育英会ですね。
この時の学校が後の東京農業大学へ進化していくわけですから。
そうですよね。
面白い話で。
人となりを表す話がいろいろ残ってるんですが、みんなそうじて、
友達には最高なんだけど、仕事仲間としてはちょっとねって話は結構あるんですよね。
親戚の方が残した話ですけど。
そうなんだ、言われちゃうんだ、それみたいに。
そういう意見もあるんですね。
奥様のお兄さん、林忠さんが残した話だったと思います。
あとですね、函館戦争で生き残った人たちたくさんいるじゃないですか。
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この人たちはどうなったんでしょうね、最後。
江本さんはね、そうやっていろんな大臣になったり学校作ったりなんですけど、その他の人もですね。
例えば大取さん、常配将軍と言われた。
でも大取さんは技術者としてかなり出世しまして、技術官僚の最高位に就いたりとかして。
よかったー。
そうなんですよ、学習院の委員長にもなってますね。
本当にそうなんですよ。
人生最後に勝てばいいというかね。
それから新井幸之助さんですね。
この方は初代中央気象台長になってます。
たぶん、お天気おじさん。
そう、海洋が沈んだ件もありましたしね、いろいろ天候に左右されたのを見ていて、
そういう天気を予測するっていうのにとても興味を持ったというか、重要だと思ったんじゃないでしょうかね。
そして、ドラマでは活躍した松岡万吉さん。
この方は唯一、獄中で亡くなってます。
その、倒獄され…。
そうなんです。倒獄されてる時に熱病で亡くなったという話で、本当残念なんですよ。
この方、釈放のね、確か半年前に亡くなってる。あとちょっとだったんですよね。
じゃあ1、2年ぐらいは倒獄されてて。
倒獄されて亡くなってる。
この方一人だけですね、倒獄中に亡くなったのは。
獄死。
獄死してるのは。
それから松平太郎さん。
この方も最初は江本さんと一緒、ロシアに行ったりとか函館に行ったりとかしてたんですが、
結局、いろんな商売に手を出して出版したりなんです。
でも、晩年は江本さんが本当に助けてたという話で、一時期一緒に暮らしたりもしてたんです。
そうなんですね。
そうなんです。
江本さんが亡くなった時、知らせを受けた時に、伊豆で療養をしてたらしいんですけど、
知らせを受けて、江本が死んだらもうダメだっていうつぶやいたとか。
江本さんの死後、7ヶ月後にこの方も亡くなってますね。
最後まで、鎌さん太郎さんは一緒だったんですね。
いろいろ求めているものを、時代の変わり目、価値観の変わり目、その海外のいろんな知識が入ってきたりとかして、
いろいろな様々な選択肢が並べられた時に、その時に経験した様々なことが、後の今の現代の私たちのために構築される、
その起点になっているような感じですね、この時代の人たちってね。
夜明けの後ですからね。坂本龍馬が言った日本の夜明けの、その後、朝ですね。
日本の朝というか。
一番忙しい。
そうかもしれない。一番忙しい時ですね。
主婦とかが一番忙しい時からです。
そっか、日本の夜明けの後を生きたというところから、不思議な繋がりなんですけど、
沈んでしまった海洋、これオランダの名前でフォールリヒターと言います。
18:00
フォールリヒターってどういう意味かというと、夜明け前なんですね。
そうなんですよ。夜明け前の船が沈んだんですね。その後、その人たちは夜明けの後を生きてるんですね。
不思議な巡り合わせですね。
なんかそういう風に繋がってるんですね。
そうですね。
海洋丸。
海洋丸ね、すごい頑張ってましたけれども、沈んじゃうじゃないですか。座礁しちゃうじゃないですか。
そうなんですね。ノート部の機関、とても当時の最先端の船。
そうですね。
この海洋丸がもしもですよ、もしも座礁はあの時座礁してなければ、勝ってましたかね。
でもね、鋼鉄ってあの船、大変な防御力なんですね。やっぱり鉄の装甲でできていますから。
一応ドラマの中で、ちょっと凄さを強調するために、鋼鉄の船ってバーンって言ったんですけど、もちろん一部は木製です。
当時ですから。
ただ、外壁に本当に鋼鉄を巡らしてですね、絶対に当時の砲弾が通らない作りになってまして。
ちょっとこの辺も説明しますと、鋼鉄ってこの船はですね、南北戦争、アメリカの南北戦争ですね。
アメリカのですね。
この時に生まれた船ででして、南軍がですね、当時友好関係にあったフランスに発注したんですけど、その時の発注のテーマというか条件がですね、
北軍の大砲が当たっても穴が開かない船を作ってくれって言ったんです。
まさか。
で、作ったんですけども、ちょっと北軍がクレームをフランス側に入れましたね。
で、フランス側もそういえばどっちが勝つか分かんないし、北軍勝っちゃってね、クレーム入れられてんのに南軍にこの船を渡して、
もしっていうのもあったんでしょうけど、ちょっと保留になったりして。
で、結局右を曲折あって、鋼鉄は新政府軍の手に入れましたよね。
で、鋼鉄から大砲を撃てば海洋って木製ですから、オール木製ですから穴開きます。
で、途中ドラマの中でも出てきたんですけど、徴用艦をうまく沈められたのは火薬庫に砲弾がぶつかって爆発が起こってたんで、
あんな風にうまくやれたらポキッと沈みますけどね。
で、鋼鉄はこの穴がなかなか開かないって大変なことで。
で、さらに。
そうなんですね。さらに鋼鉄って先端にですね、激突して敵の艦に穴を開けられる角じゃないんですけど、
そういう部分がついてたんですね。もともと。作った時から。
これで海洋なんて戦っても木製ですし、穴開いたら沈みますよ。
って考えたら、勝つって難しかったと思うんです。
ただですね、冬になればちょっと攻めてこられないですから、
敵が冬まで持たせて、なおかつ交渉ごとに勝てれば、もしかしたらですね、
独立国まで行かなくても可能性だけだったらあったんじゃないかなとは思います。
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博力ではなくっていうことですね。
ほんと海洋を失ったのは大きいですよね。
なんで沈んだのかっていうと、この時、ひじかたさんがね、軍隊を率いてですね、
えさし、まつまいまで侵入してました。
この時、えのもとさん、じゃあ俺たちは海から援護するよ、大砲撃つよ、
って海洋を出航させてしまったんですね。
北海道ですからちょっと天候がないしとは違います。
突然の暴風に襲われて沈んでしまったという話なんです。
この時もちょっと視点人物にした松平さんに。
これは記事資料を私は確かめられていなくまでも伝聞なんですけども、
松平さんは土地の人から今の季節のえさしっていうのは突然天気が変わることがある。
だから海洋を出すのやばいんじゃないか、沈んじゃったらどうするんだって言ったという話が残ってるんです。
でもえのもとさんは聞かなかったんですね。
海洋沈まないよっていう、で出しちゃった。
それに立派な船だからちょっと見せたい気持ちもあったでしょうし。
そして沈めてしまったんですね。
最悪。
最悪です正直。
しかも海洋を座礁して助けようとした新足丸という船も一緒に沈んじゃって、
ただでさえ大変な時に船2つもなくなっちゃったんですね。
そもそも最初8隻ぐらいしかなかったわけですね。
さらに品川沖で台風にあってまして、脱走の途中に。
そこでもはぐれてますからね。
そうですよね。
えのもとさん結構ミスが多いんですよ。
海洋が沈んだ時、ひじかたさんは本当に悲しいんだって言われてますね。
なぜかというとやっぱりこの方、本当戦に関しては頭の良い方ですから、
機関であって神聖不遇が恐れている海洋が沈むっていうのがどういうことかもすぐ分かったんでしょうね。
この時、えのもとさんとひじかたさんがある旅館を陣地というのか仮の本陣にしてたんですね。
その旅館の方が2人にお茶を持って行ったという話が残っていまして、
本当にお茶持ってただけで全然会話なんかしてないでしょうけど、
それでも怖くて、2人の雰囲気が怖くて震えが止まらなかったという話が残っていると聞いたことがあります。
そのぐらいピリピリしてたんですね。
なるほどね。
この時代って物の価値観とか考え方とかもすごく変わった時代ですから、
いろんな意見が対立したりとか、そもそもの今まで良しとしてたものはダメになって、
全くその通りですね。
そういう荒波の中で函館戦争が終わった後、えのもとは投獄されるわけじゃないですか。
その時に黒田に渡す。
戒律漸渉のことですか。
そうですね、戒律漸渉を託すわけじゃないですか。
そのあたりの黒田との関係とかですね、その辺もお聞きできたらと思うんですけれども。
24:05
ありがとうございます。
黒田さんとえのもとさんは、この函館戦争の降伏の時まで会ってないと思うんですよ。
ただニアミスはあって、同じ先生の下で勉強はしてるんですけど、
えのもとさんが離れたってから、留学してからの黒田さんが入学みたいな、ちょっとニアミス。
だから先輩としては名前は知ってたとは思うんですよね、優秀な人として。
この戒律漸渉、ドラマの中では間違いなく本ではあるんですけども、実は手書きなんですね。
そうなんですね。
全編手書きになってまして、しかも万国法という抗議を受けながら、えのもとさん自身で手書きの注釈まで入れたんですよ。
それもあって、もう翻訳できるのは日本ではえのもとしかいないっていう結論になっていくんですね。
黒田さんも本当にえのもとさんのことを尊敬していたみたいで、戒律漸渉が手元に届いた日の夜なんですが、
ご了覚にですね、マグロとお酒たるで大量に送って、これは本のお礼です。
今夜絶対に自分たちは攻撃をしません。
だから酒飲んでマグロ食べて、くつろいでくださいっていう粋なこともやってるんです。
粋ですね。
本当に面白いなと思って、真っ当に読んでいくと、すごい私自身が、
いやそれ騙されてんじゃないの?とか思っちゃう。自分がけがらわしいというか汚いというか。
いや、私もちょっとそういうところがある。
本当にそういうところはありますね。
あれですよね、えのもと黒田家はその後。
そうなんですよ。面白い話というかね、これも。
えのもとさんの息子さんと黒田さんの娘さんが将来結婚してます。
だから2つの家が親戚になってますね。
面白いですね。
面白いですね。
なんかこう、つながってますよね。
えのもとさんの奥さんって、一緒に留属してた時の人の妹さんとか。
そうなんです。
なんかこう、近場で。
近場でというか。
ただ当時はまだ江戸時代ですからね、家族間も含めて。
それでいうと身分というものもあったわけですし。
今みたいに好きだ嫌いだで結婚するわけじゃないと。
そうですね。ただえのもとさんは結構奥さんに対してね、誠実というか、
当時の人としては結構夫婦仲の良いというか、誠実な話も残ってますね。
箱立て戦争が行われた跡地というか、現地は行かれたことは。
自分でもこいつどうかしてるなと思うんですけど、10回以上行ってます。
そんなにですね。
すごいですね。どんな印象でしょうか。
かなりはっきり意向が残ってますね。
五稜郭はもちろんなんですけども、五稜郭今箱立武行所が再建されてます。
27:01
この武行所は当時の工法で、なるべく当時の素材と同じものを使って建てたというぐらい、
そのままの姿で今見ることができるんですね。
そうなんですね。
何でしょうね、ひとつもどかしいような、150年前って近いといえば近いじゃないですか。
なんかね、すぐそこにあるようで、でも絶対に近づけない。
ある種切ないもどかしさみたいなのがその場に行くと感じますね。
なるほど。
五稜郭もそうですけども、藤方さんが最後に一本木関門まで走った道があるんですけど、
今も残ってはほぼそのまま同じ位置になりますね。
だから私たちは歩くことができるんですね。
いやちょっと、行きます私も。
本当今の箱立ってとても素敵な街で、観光もしやすいのでね、
ちょっとなんか箱立の観光アピールなんてあれですけども、
でも歴史が好きな方にはとてもいいと思います。
そうですね。
意向がかなりしっかり残っているので。
もういろいろ話をたくさん聞かせていただきましたけれども、
最後にですね、日野さんから最近のご活動とか、
これを聞いてくださっているリスナーに向けて一言お願いできますでしょうか。
先日ながらちょっと新刊のご案内をさせていただいてもよろしいでしょうか。
はい、どうぞ。
10月19日にですね、エターナルという新刊発売になります。
実業の日本社さんからになります。
これは5つの時代を生きた5人の殺し屋の物語ということになっています。
もし興味を持ちになっていただけたら、お手に取ってもらえたら幸いだなと思います。
持ちました。
ありがとうございます。
そして聞いてくださったリスナーの方になんですが、
本当は私はもう歴史大好きで、まだまだ勉強途中のところもありますので、
本当は歴史ファンが集えるカフェとかあったらいいなと思っているんですよね。
いいですね。
ただ気をつけないとですね、例えばですけど、
教習ファンの方と私のような新選組ファンが同じテーブルについてしまったら、
その場がね、それこそ抜刀する勢いになるので気をつけてね。
歴史って本当に面白いのでね、ぜひいろんな人に知っていただいて楽しんでいただけたらなと思っています。
過去の歴史を紐解きながら、今のある意味時代の変わり目、
明治維新と同じくらいの価値観の変わりような時代なんじゃないかなというふうに思うんですね。
このコロナ禍によってですね。
この時に歴史を学ぶというのは、とても意義のあることではないかというふうに思っておりますので、
このボイスドラマはぜひ皆様にお楽しみいただきながら、いろんな思いを馳せていただければと思います。
本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
それではボイスドラマで学ぶ日本の歴史、次回シーズン2ですね。
配信準備着々と進めておりますので、どうぞお楽しみにお待ちください。
30:02
今日はですね、日野さんありがとうございました。
ありがとうございました。
30:17

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