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つばきファクトリーの【今夜だけウカレディオ】
約1年ぶりの公開収録の開催が決定しました。
タイトルは、【今夜だけ超ウカレディオ3夜目】
出演メンバーは、小野水穂、よふうるの、鳥ふうかの3人。
2026年1月22日、木曜日の夜、西新宿なる劇で2回開催します。
そして、公開収録の模様は動画でも配信予定です。
詳しくは、公式サイトやSNSをチェックしてください。
来場者プレゼントも準備して待ってますよ。
わぁ、私も行きたい。
お楽しみに。
大塚久美子の家具ナイト
こんばんは。そして、明けましておめでとうございます。
フリーアナウンサーの原千秋です。
そして、この番組のメインパーソナリティの一人、
家具の伝道師、大塚久美子さんです。
こんばんは。明けましておめでとうございます。大塚久美子です。
よろしくお願いします。
さあ、始まりました。耳から鱗ナイト。
この時間お聞きの皆さん、はじめまして。
この番組はですね、メインパーソナリティの元大塚家具社長、
大塚久美子さんとお送りする家具ナイトと、
コミュニケーションデザイン会社、アソボット代表の伊藤武さんとの
言葉ナイトを交互にお送りする知的探究番組です。
というわけで、今週は大塚久美子さんの家具ナイトをお送りします。
改めましてよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
大塚さんは現在どういった活動をされているんですか?
そうですね。家具とかインテリアとか、住宅の業界の関連で
コンサルティング活動をしてます。
なるほど。じゃあ結構家具のことを色々皆さんにお伝えする機会も。
公演活動なんかもしますし、
時には個人の方とか法人の方にインテリアデザインなんかをすることも稀にあります。
ラジオ自体は初めてですか?
初めてですね。
どうですか?
なんだか勝手がわからないのでドキドキっていう感じで、
この間ゼロ回やったじゃないですか。
11月に。
何があったか全く覚えてない真っ白ぐらいな感じ。
まだ2ヶ月前ぐらいですけど。
でも夢中でやってたというか、そんな感じで。
今日はもう少し冷静にできるといいんですけどね。
2ヶ月経つとまたゼロに戻っちゃう感じなんでよろしくお願いします。
そしてこの番組が始まったきっかけとなった、こちらのお方もお呼びしたいと思います。
RKBのクリエイティブプランナーで家具オタクの川上雄介さんです。
4人家族で椅子18脚持っております。
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RKBの椅子好き川上でございます。
よろしくお願いします。
前回から増えてませんか川上さん。
よく気づきましたね。
前回17脚って言ってたような気が。
ちょっと1脚増えまして。
この2ヶ月で。
福岡の実家に置かせていただくんですけども、
まだ実家の両親には伝えてなくて。
めっちゃ迷惑ですね。
ちょっとどうしても今しか手に入らない椅子がちょっと手に入る機会があったので。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
今そもそもご自宅には何脚あるんですか。
11脚ぐらいありますかね。
ほぼ椅子で締めてるんじゃないですかお家。
そうですね。
前回のパイロット版のラジオを聞いて両親がちょっと行き通ってたらしく。
何と言ったらいいのか。
でもどうですか大塚さんから見るとその気持ちわかるっていう感じですか。
どうかな。
好きなものを集める気持ちはすごくわかります。
でも家具ってかさばるじゃないですか。
ご実家すごくお気の毒。
あと5回とかOKしてるんですか。
ご理解をいただいてればいいですけど。
そうですね。両親と大塚さんには非常に迷惑をかけているなという。
でも椅子って意外と置けるんですよね。
置けるんですよ。
そうなんですか。置けます?
必ずしもテーブルの周りに限らずちょっとした飾り椅子で壁にとか廊下にとかちょこちょこ置くことができるので
なんとかなるっていうことはあるかも。
そんな置き方したことないです。
最近買った椅子は両親に歴史と作家さんのストーリーを説明して
実家のリビングに置いていただいてるんですけども。
だったらっていう一言をなんとか引き出してですね。
ちゃんと理解してもらうために努力はされたということですか。
そんな話は共通の知人がいるんですけども。
その方にずっとしていたらご紹介していただいたのが大塚久美子さんなんですよ。
この椅子愛を。
こういう番組は会社になんとか趣味を実現させてくれということで
寄帰としまして無事OKいただきましてこの番組が始まったという感じでございます。
こんな経緯で始まるものなんですね。驚きました。
だから川上さんも出演されてるってことですもんね。
なんでかですね。聞くだけでよかったんですけど。
いろいろ楽しみですよね。家具のお話聞けるのはね。
だいたい最初の出会いの時からめちゃくちゃ盛り上がりましたからね。
そうなんですね。
この番組なんですけれど家具にまつわる歴史、ストーリー、裏話などを紐解きながら
家具の楽しみ方から時には世の中の情勢についてまで語っていきます。
明日周りにこんなことあったよって話したくなる発見があるかもしれません。
先ほどちょっとお話ありましたけど、昨年11月第0回放送しましたけど
06:00
どうでしたか?日本の最古の家具についてのお話してもらいましたけど。
こんなに古い家具が日本でちゃんと残ってる?
どのぐらい古いかって言えば千数百年前からっていうことに
皆さん歴史にとか日本の文化にっていう思いを深くしていただけたら嬉しいなと思うんですけど
意外とね知られてないですもんね。
家具がそんなに昔からあるっていうのはちょっと知らなかったです。
小僧院の中に家具があるっていうこと自体を思い浮かべる人がいないと思うんですよね。
なんとなく教科書に出てる美話とかね。そういうのがもう典型的なイメージじゃないですか。
そこに家具がある。
覚えてらっしゃいます?原さん。
名前はちょっと忘れました。
言っていいですか?
関室文鑑木の御寿司です。
あー、それでした。
関室文鑑木の御寿司ですね。
関室文鑑木の御寿司です。
早口言葉的ですよね。
ギリギリ言えました。
今回もね色々お話伺っていきたいと思います。
というわけで耳から鱗ナイト大塚久美子の家具ナイトの第1回
耳で聞いて目から鱗の家具の深い話をお楽しみください。
耳から鱗ナイト大塚久美子の家具ナイト
さあ大塚さん、記念すべき第1回の今週は何についてお話ししていただけますでしょうか。
家具といえばデザインということと切り離すことができないと思うんですね。
家具のデザイナーっていう職業が最初に出てきた。
これはヨーロッパで出てきたんですけど。
いつ頃からだって思われます?
デザイナーさんがいるんですもんね。
もちろん家具デザイナーと名乗ったわけではないかもしれないんだけれども
実質的に家具デザイナーことはじめだよねって
後から見れば思うようなことが
デザイン専属ってことですもんね。
もうちょっと言うとですね、家具を作る人って昔からいるわけですよ。
家具の始まりから作る人は必ずいて
その時にいろんな創意工夫をしたり素敵にしたりっていうことはしてたと思うんですけれども
そういった家具をデザインし作るっていうことから
デザインすることだけが一人歩きし始めたっていうのが
家具デザイナーことはじめかなと思うんですね。
千年以上前から家具があったってお話あったじゃないですか。
なのでデザインする方もそのくらい前からいたんじゃないかなと
そうですね。
デザインする人はそれぐらいからいました。
デザインする人は。でも作ってもいたかもしれない。
09:00
なるほど。
デザイン専門の方ってことですか?
つまりデザイナーとして成立するっていうことは
その人がデザインしたものをその人じゃない人が作るっていうことですよね。
デザイナーという職業として成立するのは
そうやって作ってくれる人がたくさんいるもしくはたくさん作られる
っていうことになるわけなんですが
なるほど。じゃあ家具が結構作られるようになった時に
デザイナー専門の方が出てきた?
うん。数はやっぱり作られるようになる。家具ってやっぱり贅沢品なんですよ。
食べ物が十分全ての人に行き渡るようになって
家具というのが文化としてということなので
もちろんエジプトのピラミッドにも家具があるわけですよ。
服装品で家具なんかあったりするんですけど
でも言ってみればファラオしか使えないみたいな
ファラオとかそれに準じたような人っていうのは数が少ないわけですね。
そういう時代にも多分家具をデザインももちろんしてたと思うんですけど
職業として家具デザイナーですっていう風になるよりは
家具作家ですってなったと思うんですよ。
そろそろ種博士というかあまり引っ張ってもあれなんですけど
500年前にします。
かなり近づきましたね。数千年前から数百年前までに。
川上さんはどう思います?
もっと手前で1800年代ぐらい。
これは相当正解に近いです。
1700年代の終わりから1800年代の始めっていうのが
イギリスで家具デザイナーという職業が成立したと
私は少なくともそう思ってるんですが
チッペンデールとかアダムとかシェラトンとかっていう
家具のスタイルって言われる名前がありますよね。
もともとチッペンデールも人の名前で
チッペンデールさんっていう人が家具作家兼デザイナーだったんですね。
ちょうど時代的にはフランス革命が起きて
ナポレオンが出てきて大陸ヨーロッパは結構混乱しつつも
一旦革命の混乱が終わると豊かになってきますよね。
イギリスは革命はその時大陸ヨーロッパで起きて
つまり海峡の向こう側のフランスで起きてましたから
イギリスは直接的にはそういう混乱がなく
豊かな時代だったわけですね。
そういう時に家具を作るだけではなくて
その図面とか要するにデザイン画とかあるいは設計図とかを
本にしていっぱい売ったっていうのが
チッペンデールとかシェラトンとかっていう人たちなんです。
チッペンデールさんやシェラトンさんはデザイナーさんの名前ですか?
人の名前です。デザイナーであると同時に
チッペンデールなんか家具作家でもあったんですよ。
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職人の技能も持っていた。
作る方もできる?
作る方もできる人で、もともと作る人から始まって
デザインが素晴らしいということで広がっていったわけですね。
シェラトンは一応作る勉強はしたけれども
作るよりもデザインする方が主だったようですけれども
シェラトンの本なんかは今でもアマゾンで買えるんですよ。
そうなんですか?
そうなんです。びっくりしちゃうんですけど
トーマス・シェラトンという本がちゃんとあってですね
家具の説明をしたり図面を書いたり
写真がない時代なんで写真の代わりに絵が出ている
ものすごくたくさんある本なんですよ。
今でもアンティークディーラーの人たちとかそういうのを見ながら
仕事したりしてるみたいで
重要があるので出版はされている。今でも。
そういう意味でいうと当時はイギリスはデザインの分野でいうと先進的な?
家具のデザインでは先進国。他の国、ヨーロッパの大陸の国っていうのは
まだ王政だった時代にイギリスはそれよりもだいぶ早く
市民革命が起きていて王様はいるんだけれども
軍人すれども統治せずという多少民主的な世界になっているわけですね。
産業革命なんかも早くイギリスで始まりましたよね。
なので大陸ヨーロッパよりも少しやっぱり近代に向かっての進みが早かったのがイギリスなんですね。
そうすると王公貴族、特に貴族というのは土地貴族ですね。
土地を持っていて農業やら牧畜業やらで地代をやる人から地代を取るっていうその土地貴族みたいな人が主だったところから
事業をやって稼ぐ人っていうのが徐々に出てきて
中産階級市民階級の人たちが富を持つようになるわけですね。
そうすると王公貴族とはちょっと違うけれどもやっぱり豊かな生活をするとなったら
家具も欲しいし素敵な家も欲しいしっていうことで
そういう人たちのための家具っていうのがデザインされる作られるようになるわけです。
なので同じその時代なんですけど
例えばゴージャスな煌びやかなピッカピカのものを使っていたフランスの王公貴族みたいな人たちよりも
例えば木だったら金で塗ってないみたいな。
金ピカじゃないようなだけど彫刻ですごくデザインは素敵みたいな
ちょっとやっぱり贅沢の方向性が違う素敵な家具っていうのが作られるようになったのがこの時代で
それで彼らは需要がだから貴族の人数よりも市民のお金持ちの方が人数多いじゃないですか
たくさん作らなきゃいけないわけですよ。
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素敵な椅子を作ればたくさん需要があるのに
作る人は自分の身の回りには何人かしかいない
機械が大量生産するような機械がない時代で手で作るわけですよね木のものっていうのは
なのでたくさんの人にこれを作ってもらって
自分が儲けるためにはどうしたらいいかって考えたんじゃないかなと思うんですよ
それで家具の設計図とか写真の代わりの絵とかを本にして結構分厚いしっかりした本なんですね
それを出版すると出版に対する多分印税ってのは取れたんですよねその当時でも
それでそれをいろんな各地の職人さんが買って
そしてその本の通りに作ると
なのでシェラトンがデザインした椅子で
もしシェラトンが自分の会社でたくさんの職員を雇って作らせたら
シェラトン印のシェラトンブランドの椅子になるんだけど
本を売ってその本を見た人がそれぞれに作ってからシェラトンスタイルの椅子なんですよね
そういうことなんだ
作る人によってちょっとちょっと違っちゃうじゃないですか
同じ設計図でもやっぱり違ってくるものなんですか
そうなんです
イメージとしては同じ振付で踊っても
踊る人によって全然違って見えるっていうの分かります
例えばダンスする人とか
音楽もそうですよね
同じ楽譜で弾いたからといって同じ音楽にはならないじゃないですか
それと同じで同じ図面からものを作っても
出来上がり同じにはならないんですね
使う材料もちょっとずつ違うしということで個性が出るんですよ
でもこれはシェラトンのスタイルだよねっていうことは分かるので
シェラトンスタイルっていうことなのかなと思うんですね
価値としてはどうなんですか
それぞれ同じ設計図で作ってて
それぞれ多分特色は違うと思うんですけど
価値としては同じ価値がある
いやそれは出来の良し悪しですよ
当然材料どのくらい高級な材料で作ってるかとか
完成度がどれだけ高いかとか
それはダンスでも同じじゃないですか
ダンス下手な人と上手い人がいるから
同じ振付で下手っぴな人がいます
こっちにすごい上手な人がいますとか
芸術的センスで踊ってる人がいます
それはもう全然価値が違うから
それ値段も多分違ったと思うし
人気も違ったと思うんですね
だから良くも悪くもシェラトンのコントロールがもう効かないところぐらいまで
そうですね基本的にはもうコントロールできないことが前提なわけですよね
自分の工場だったらコントロールできるけれども
でもコントロールできない
でも需要はあるし
自分としてはマネタイズできる方法があった方がいいわけだから
本の出版っていうのは合理的だったと思うんです
そう思ってたかどうかわかんないですよ
でも客観的に今の時代になってみてみれば
確かに例えばデザインっていうのを届け出をして
衣装券みたいな形で守られて
18:00
それと同じものを作ろうと思ったら
自分のところにロイヤリティを払わなきゃいけないみたいなことっていうのは
制度がきちんと整備してるからできる話じゃないですか
でも作ってほしいわけですよね
そうするとやっぱりそういう制度がきちんとしていたのが
出版という世界だったのであれば
本の出版でマネタイズをするっていうのは
一つの合理的な方法だったんだろうなと
今の私が想像してるだけなんで
歴史家の方に本当はどうだったのかっていうのは
聞かなきゃいけないと思うんですけど
そのシェラトンさんの見た目ってどんな感じなんですか
いろんなものを作ってるんですよ
もともとはキャビネットメーカーなんですけど
椅子も作ってるしキャビネット書棚とかも作ってるし
シェラトンスタイル椅子とかっていうふうに検索すると
写真とかいっぱい出てきます
いくつかやっぱりアイコニックなデザインっていうのがあって
アイコン的な
すいませんちょっと滑舌
あんまり英語が得意じゃない
もういかにもシェラトンだよねっていう代表作みたいなものはあって
その中の一つが私が家で使ってるものなんですけど
持ってらっしゃるんですね
現代で作ったものですね
どういった特徴があるんですか
イギリスとかだとリプロダクション家具って結構重要があって
どういう重要かというとですね
代々お城のようなところに住んでる人がいるとしますよね
住んでるじゃないですか現実に
でも長年の間に壊れたり劣化したりすることありません
使ってるから
そうすると足りなくなったりするじゃないですか
補修もしなきゃいけないし
椅子が一脚足りないなとかこれと同じ椅子欲しいなっていったら
作りたいじゃないですか
っていう流れの中でリプロダクション家具
もう一度作る
同じものをもう一度作るっていう重要が結構あるんですね
中にはやっぱり歴史的価値が非常に高い
出来もいい
それを毎日使っちゃったら
あまりにももったいないよねってなっちゃうと
それは倉庫に取っておいて
で同じようにリプロダクションしたものを普段は使うと
そういう使い道があるんですね
これ聞いたことあるかもわからないですけど
ものすごいゴージャスな宝石ってあるじゃないですか
王妃様がするような
マリー・アントワネットの首飾りじゃないですか
ああいうのって実は成功なイミテーションを作るんですよね
大抵の場合
普段はイミテーション使うっていう話も聞いたことありますけど
本当は実用品として作られてはいるんだけれども
もったいないとか危険だとかね
っていうものはやっぱり金庫に入れておいて
とか倉庫に入れておいて
使うのはイミテーションっていうのは
宝石の場合あるって聞きますけど
家具の場合は質的に同じものですよね
同じ材質同じ技術で作られたものを
普段は使うと
そういう風にして実需があるんですね
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単に昔っぽいものが好きだから私買いたい
そういう動機で買うのは私はそうですけど
実際にその実需として
代替品が必要になってしまうから作るっていう需要があって
そういうリプロダクションのジャンルというのが出来上がってるんですよ
へーそういう家具もあるんですね
家具界でよく聞くじゃないですかリプロダクト
はい聞くんです
問題になるんですよ家庭で
値段が全然違うもののリプロダクトの
そうですね言葉には複数の意味があるわけですね
要するにさっき言った歴史的なものに対するリプロダクション
もう一度作るっていうのと
工業製品のリプロダクションというか
模写みたいな
どうなのかなもちろん現代のものっていうのは
権利関係が明確なものもあるし
また当然権利が切れちゃってるものもあると
さっきも言った通りリプロダクションの
出来の良し悪しっていうのがあるわけですよね
ものすごくいい出来のリプロダクションっていうのは
これは元々のデザインの価値とか
元々のものづくりの価値っていうのが
再現されてるっていう意味ですごくいいものもあるし
逆に写真で撮れば同じに見えるけど
現物見ちゃったら全然違うよねっていう
作りの荒いものもあると
どうしても荒いものっていうのが
リプロダクションっていう名前のもとに
イメージ付けされてしまってる
リプロダクションってこういうもんでしょって
思われてるんで
リプロダクションっていう言葉の
イメージ自体が悪くなっちゃってるんですよね
確かにそれはあると思います
それはすごく残念なことだと思うんですけど
リプロダクションそのものっていうのが
何か問題があるわけではないですね
なるほど
久美子さんこのシェラトンさんの椅子
どこに置いてるんですか
自分家で普通に使ってます
何用に使うんですか
普通のご飯食べるとき
そうです
やっぱり違いますか見てて
いややっぱり好きっていうのすごく大事で
インテリアを作るっていう
自分の住まい環境を作るっていうのは
結局自分の生活における価値観を
形にするものじゃないですか
私の心の中にはこのシェラトンがいた時代
ちょうど作家のジェーン・オースティンって
映画にもなるエマとか分かります
エマっていう映画あったりとかするんですけど
今でいうラブコメ的な小説と言ったら
ちょっと失礼かもしれないんですけど
そういう小説を書く人で
その人の時代なんですよね
そのジェーン・オースティンの原作の映画
そういうのを見たときの
家の中の雰囲気とかね
女の子と男の子がみたいな
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そういうのどかな世界ですよ
平和だなっていうような
そういう感じのイメージを
自分の生活の中にちょっとでも取り入れて
殺伐とした悲しい人生の潤いにしたいと
思うわけですね
じゃあ椅子からそういう心がギターさんになる
そうです
もちろんだからシェラトンの家具だけで
生きてるわけじゃないわけですね
私はキーダンスに衣類は入れてますし
それからシェラトンの椅子とかテーブル
キャビネットに合わせて
ソファーはイタリアのモダンソファーを
使ってるんですね
でも大事なのは自分の心の金銭に触れるものを
自分の一貫性できちんと揃えるってことが
大事なんですよね
ちゃんとそれにTPOと自分の考え方の
価値観の一貫性があれば
どんなに時代の違うものを持ってきたとしても
それは一つの一貫性コンセプトのもとに
一つの空間としてはまとまったものができる
可能性としては
それも上手下手はあるんですけどもちろん
でも時代が違うから合わないということも
ありませんし
ファッションもそうですよね
ミックスマッチ
例えばジーンズにレースのブラウスを着るような
コーディネートスタイリングっていうのも
あったりするじゃないですか
ちょっと個性的な洋服のスタイリングをするように
自分なりの部屋のスタイリングをする
ということはできます
なので本当に好きなものだったら
なんとかそれを上手にスタイリングして
自分の生活に取り入れるっていう
努力を工夫をしてみる
あるいは専門家に相談するっていうことをしたら
本当に自分らしい心が豊かになるような
空間って作れると思うんですね
ちょっともっと家具に力入れたい私も
ぜひぜひしてください
今日本当にリプロダクションについての認識が
ちょっとガラッと変わりました
なんとなくリプロダクトの家具っていうと
今までの僕のイメージであんまりいいイメージは
なくてどっちかというとデザイナーの家を組んでない
アンオフィシャルな作品みたいな感じの
意味合いを強く持ってたんで
あんまり手を出さないようにしてたんですけど
なんかストーリーをめでるリプロダクション
っていうのがあるんだなと
リプロダクションにもいろいろっていうことだと思います
特に数百年前のデザインのものっていうのも
判件も切れていて
そもそも最初から作るときには
この本をベースに自由に作るしかない
という前提の中で
シェラトンなんか作ってるわけですよね
ということはクラシック音楽と演奏家の関係
あるいはバレエの振付師とダンサーの関係
のような形でさまざまな演出や解釈で
それを再現するっていうことを想定してるわけですね
現代のデザインっていうのはもっと固いんですよ
こうでなければいけないものっていうのが
がっちり決まっていて
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それが権利として保証されてるというか
なのでそれは再現ということが容易になって
コピーがどんどん作れるようになってるからこそ
そういう守りも必要なんですけれども
昔はそうじゃなかったわけですね
手作りですから
そういう意味ではやっぱり
そういう時代のリプロダクションと
現代のものづくりの世界のリプロダクション
というのはちょっと意味は変わってきちゃうのかなと思います
なるほど
面白い
いろいろ深いですね
というわけで耳から鱗ナイト大塚久美子の家具ナイトの第一回は
家具のデザインやリプロダクション家具についてお聞きしました
というわけで耳から鱗ナイト大塚久美子の家具ナイト
第一回いかがでしたか
なんか勝手にいろいろしゃべっちゃって誤解を招いてなければいいんですけど
全然勝手にじゃないですよ
だってもう家具オタクの川上さんも
結構目から鱗でしたよね
いやいや本当に面白かったです
もちろんリプロダクトのさっきおっしゃっていただいたような
違法性のあるものだったり
そうです
リプロダクションにもピンから切りまで
違法なものから合法なものまでいろいろあるんで
皆さんやっぱり目を養うことが大事ですよ
なんて
なるほど
あとはやっぱり家具が広まっていく
時代背景みたいなのもすごく勉強になりました
そうやって広がっていったんだなと思って
楽しいでしょこういう歴史とかって
なかなか聞き聞きとはいないですもんね
まだいろいろ聞いていきたいですね今後もね
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アソボット代表の伊藤武さんとお送りする言葉ナイトです
言葉やコミュニケーションについて
耳から鱗なお話をしていきます
お楽しみに
というわけで
お相手は原地役と大塚久美子とRKB川上でした
ではまた来週お耳にかかりましょう
アップリーの今夜だけウカレディオ
約1年ぶりの公開収録の開催が決定しました
タイトルは
今夜だけ超ウカレディオ3夜目
出演メンバーは小野水穂 予風ルノ 土井風華の3人
2026年1月22日木曜日の夜西新宿なる劇で2回開催します
30:03
そして公開収録の模様は動画でも配信予定です
詳しくは公式サイトやSNSをチェックしてください
来場者プレゼントも準備して待ってますよ
わー私も行きたい
お楽しみに