1. 8番のうろ覚え昔話
  2. #6 竹取物語

【あらすじ】
竹取の翁
かぐや姫との出会い
都へ
かぐや姫の秘密
満月の夜
その後

【8番による他のポッドキャスト】
ラーメン、餃子、半カオス - 在豪ワーママによる生活・言語・育児・オーストラリア小話 https://anchor.fm/ramengyozahanchaos
Ramen, gyoza and a bit of chaos https://anchor.fm/hachiban-chaos

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収録日: 2022年01月31日(月)  
#樋口塾

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8番のうろ覚え昔話 第6回 竹取物語
昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
彼らの家の近くには竹屋部があり、 おじいさんはそこから
竹を切ってきて、 知り合いの竹細工職人に
竹を打って整形を立てておりました。 ある日、おじいさんがいつものように竹を切りに行きますと、
なんとピカピカ光る竹を何本か見つけました。 不思議に思ってその竹を切ってみると、
中から たくさんの小板や金塊などが出てきて、おじいさんはびっくりしました。
これらを持ち帰るのは結構な重労働ですが、 おじいさんとおばあさんは趣味で筋トレをしていたので、
なんとか 無理なく持ち帰ることができました。
遊んで暮らせるだけの財宝を手に入れましたが、 おじいさんは真面目だったので、
次の日もまた いつも通り竹を切りに行きました。
なじみの竹細工職人たちに、 急に竹を切るのをやめたと言ったら迷惑がかかると思ったのです。
その日もまた不思議な光る竹を見つけました。 今度の光る竹は1本だけでした。
その竹を切ってみますと、なんと中から とっても可愛らしい、そして小さな女の子、
手のひらサイズの女の子です。 そのような可愛らしい女の子が出てきました。
おじいさんとおばあさんには子供がいませんでしたので、
おじいさんはこれにとっても喜び、 その小さな女の子を家に連れて帰りました。
おじいさんがその小さな女の子を家に連れ帰ると、 おばあさんも大喜びでした。
2人でこの小さな女の子を育てることにしました。 この女の子は輝くように美しいので、
そしてたまにちょくちょく発光していたので、 光輝くという意味の発光です。
ちょくちょく光っていましたので、 おじいさんとおばあさんはこの女の子に
かぐやという名前をつけました。 それからおじいさんとおばあさんは大概親ばかだったので、
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自分たちの子供を姫と呼びたがりましたので、 かぐや姫とこの女の子のことを呼ぶようになりました。
竹から出てきただけあって、 この女の子は普通の人間ではありえないスピードで成長しました。
それこそ竹のように素早く成長したのです。
そういうわけで、このかぐや姫は2ヶ月後には立派な大人の女性に成長しました。
そしてものすごく美しい女性になっておりました。 かぐや姫も成長したことだし、
遊べて、遊べてじゃないよ、遊んで暮らせるだけのお金も手に入ったことだしで、
おじいさんとおばあさんは 生活が楽な都に移り住み、大きな家を建てて住むことにしました。
おじいさんの得意先の竹細工職人たちには他の 竹取りの
竹取りの? 竹取り人を紹介しました。
それでなんとかなりました。 都に移り住んでからは、
驚くほどに美しいかぐや姫の噂は 都中にあっという間に広がりました。
そしてたまにちょくちょく光っているという噂も 同時に広まりました。
その噂を聞いてか、名だたる5人の貴族の男の人たちが かぐや姫に結婚を申し込みました。
今まで特にあったこともないのに。 大変なことですね。
まあその時代ではそういうのが普通だったのです。 今ではあまり考えられないことですけどもね。
お金持ちで名声のある貴族と結婚するということは、 その当時では
すごく喜ばしいことだったのですが、 かぐや姫はその5人からの申し込みを
邸長にお断りしました。
おじいさんとおばあさんはそれについて不思議がありましたが、 彼らは自分の子供に子供の意見を
尊重するタイプの親でしたので、 特にとやかく言ったりはしませんでした。
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かぐや姫がそう決断したのなら、それでいいと思っておりました。
それからしばらく経ったある日の夜、 かぐや姫が月を見ながら悲しそうにしておりました。
それを見ておじいさんとおばあさんは どうしたのかとかぐや姫に
問いかけました。 かぐや姫は泣きそうになりながらこう言いました。
おじいさん、おばあさん、 実は話したいことがあるのです。
どうしたんだいかぐや姫よ。 言いたいことがあるなら何でも言ってみるがいいよ。
おじいさんは答えました。 そうですよかぐや姫や。
私もおじいさんもあなたのことは大好きだから、 何だって受け止められるわよ。
おばあさんもそう答えました。 そこでかぐや姫は言いました。
おじいさん、おばあさん、 私は実は普通の人間ではないのです。
おじいさんとおばあさんのリアクションがとても薄かったので、 かぐや姫はめんくらいました。
おじいさん、おばあさん、 驚かないのですか?
かぐや姫はそう尋ねました。 そりゃあそんな
手のひらサイズの女の子なんてまずいないし、 そして2ヶ月で大人になるとか
普通の人ではありえんからね。 おじいさんは言いました。
そうですよ。 それに普通の人はちょくちょく光ったりしないものですよ。
おばあさんもそう言いました。 普通の人じゃなくたってかぐや姫は私たちの大事な大事な子供なんだよ。
そうですよ。 あなたはとっても大事な大好きな私たちの娘なんですから。
おじいさんとおばあさんは愛情たっぷりにこう答えました。 かぐや姫はとっても嬉しくなりました。
それからこう続けました。 実は私は
月からやってきた月の住人なのでございます。 そして
この日本へやってきたのは 私が実は月である罪を犯してしまったからなのです。
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その罪に対する罰として私は島流しみたいな感じで この日本に送られてしまったのです。
最初の頃は記憶を操作されておりましたので 私は自分のことも全然わかっておりませんでしたが
最近 自分の故郷である月を見ておりましたら
ちょっとずつそれまでの記憶が戻ってきてしまったのです。 そして私の
罰としてのこの島流しというか日本流しの期間がもうそろそろ終わろうとしているのです。
次の満月の夜に私は月に帰らなければいけません。 そう考えるととても悲しくなってしまうのです。
私もおじいさんとおばあさんのことが大好きなのです。 おじいさんとおばあさんも連れて悲しくなってしまいました。
せっかく今まで楽しく過ごしてきた 一緒に過ごしてきた大事な大事な娘であるかぐや姫が
月に行ってしまうなど 到底考えられないことでした。
それからかぐや姫は言いました。 言い忘れておりましたが私が
貴族の男の方たちからの求婚を断ったのは このためでございます。
私どうせ月に帰らなくてはいけませんから この日本で結婚などできないのでございます。
おじいさんとおばあさんはそういう理由があったのかと納得しました。 それから何日か経った頃
なんと 帝から
かぐや姫に 求婚されるという事件がございました。
帝がかぐや姫と結婚したがっているのです。 帝といえばこの時代の最高権力者です。
おじいさんとおばあさんは とってもびっくりしてうろたえてしまいました。
帝のお妃になるということはものすごいことでございますが やはりかぐや姫は月に帰る
帰らないといけないのでこれも帝長にお断りしました。 しかし帝はこれを諦めきれません。
絶世の美女と噂されるかぐや姫をぜひお嫁さんにしたいと言っていました。
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そして何回も
求婚をしてきました。 これをうざく思ってしまったかぐや姫は正直に事情を説明しました。
すると帝は それならば
次からの迎えが来た時に 自分の兵隊を派遣して
かぐや姫を守ってみせるよということを 言ってくれましたが
これに対してかぐや姫は そんな叱責なことに
お国の兵力を派遣するのは良くないと諌めました。 そういうわけで
帝の兵が派遣されることはありませんでした。
そんなこんなで ついに満月の夜がやってきてしまいました。
夜になると 月の方から
何やら 宇宙船のようなものが
やってきて おじいさんとおばあさんの家の近くに泊まりました。
そこから 月の人が出てきて
かぐや姫の前にやってきて かぐや姫が
景気を負えたことを述べました。 そして
月の羽衣も これは一種の洋服 洋服じゃないな 月だから
和服でもないし 月服ですね。
まあ何でもいいんですが アクセサリー的なものでしょうか
ショールみたいなもんですかね 羽衣というと
とにかく衣があったんですよ それをかぐや姫に
着せますと これは月の
何やかんやのテクノロジーで なんとかぐや姫は
おじいさんとおばあさんと過ごした 大切な日々のことを
すっかり忘れてしまいました そしてかぐや姫は月の人に促されて
宇宙船に乗り込み そのまま月へ帰っていってしまいました
おじいさんとおばあさんは 大層悲しみました
かぐや姫がいない お家は
ものすごく寂しい感じがしました ちょくちょく光っていたかぐや姫はいないので
15:01
華やかさも 若干
なくなってしまいました おじいさんとおばあさんは
ずっとかぐや姫のことが忘れられません 次の月の
満月の晩が くると
なんと かぐや姫が戻ってきました
おじいさんとおばあさんは大層喜びました かぐや姫にどうしたことかと聞きますと
彼女はこう答えました 実は
おじいさんとおばあさんとの楽しい思い出を 綴った日記をこっそり
持ち帰っていったのです それを
月に帰ってから読みましたこと…読み… 噛んでしまいました
まあとにかくですね 読みましたところ
この 日本での
おじいさんとおばあさんと過ごした日々が 思い出されました
そして またおじいさんとおばあさんに会いに行こうと思って
今度は正義のルートで宇宙船に乗ってこうして やってきたのです
おじいさんとおばあさんは大層嬉しがりました こういうわけでかぐや姫は
いつも満月の夜になると次から 里帰りに来ました
そして何日かおじいさんとおばあさんと楽しい日々を過ごして また月に帰るという生活を
暮らしていました そしておじいさんとおばあさんが天上を全うするまで
この里帰りは続きました おじいさんとおばあさんが亡くなってしまった後も
かぐや姫はちょくちょく おじいさんとおばあさんの墓参りに来ました
めでたしめでたし おしまい
17:23

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