「習うより慣れよ」の意味を考える
みなさんこんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。 毎月10日と25日は格言シリーズです。
今日は、習うより慣れよという言葉について考えます。 今週は、日常業務で成長するという基本に戻って話をしています。
知っていることとできることは違う。 学んだことは実際の仕事で試してみる。
うまくできなかったら、次に変える行動を決め、もう一度取り組む。 ここまでの話は、習うより慣れよという言葉にもつながります。
仕事は、説明を聞いただけですぐにできるようになるとは限りません。 実際にやってみて、繰り返すことで少しずつ身についていきます。
回数だけでは上達しない理由
その意味で、実践する回数は必要です。 しかし、この言葉を何度もやっていればそのうちにできるようになるという意味だけで受け取ると注意が必要です。
同じやり方を何も考えずに繰り返しても、同じところでつまずく可能性があるからです。
例えば、後輩がお客様への説明を担当することになったとします。 商品について勉強し、説明の内容も覚えています。
ところが、実際の場面では自分が伝えたいことを一方的に話してしまい、お客様が何を知りたいのかを十分に確認できませんでした。
指導者が、まだ慣れていないから回数を重ねれば大丈夫と伝え、同じように何度も説明させたらどうなるでしょうか。
話し方は滑らかになるかもしれません。緊張もしなくなるでしょう。
しかし、お客様の話を聞かずに一方的に説明するやり方まで身についてしまう可能性があります。
実践後の振り返りと行動修正
慣れることと上達することは同じではありません。だからこそ一度実践した後に振り返ります。
指導者は、今回お客様の反応をどこで確認できたと思う?と問いかけます。
後輩が説明することに意識が向き、お客様の反応を確認できませんでした。と振り返ったとします。
そこで次の説明では話す内容を増やすのではなく、説明を始める前にお客様が知りたいことを一つ質問することを決めます。
そして次の機会に実行します。前回との違いを確認し、必要であればまた修正する。
このように実践のために一つ振り返り、次に変えることを決める。
その上で回数を重なるからこそ仕事の質が高まります。
指導者が支える自律的な成長
指導者が毎回細かな指示を出し続ける必要はありません。
最初は一緒に振り返りながら少しずつ本人に考えてもらいます。
今回は何ができた?
次は何を一つ変える?
この問いを繰り返すことで後輩は自分で仕事を振り返り修正できるようになります。
経験年数が長いから必ず仕事ができるとは限りません。
何回実行したかだけでなく、その経験から何を学び、次の行動をどう変えたかが大切です。
日常業務で成長するとは、ただ毎日の仕事を繰り返すことではありません。
一つ一つの仕事を実践の機会として捉え、振り返り、修正し、もう一度試すことです。
経験を学びに変えるために
今日皆さんに考えていただきたいのは、自分は部下に回数だけを重ねさせていないだろうか?
実践するたびに次に変える行動を一つ考えさせているでしょうか?ということです。
習うより慣れよ。この言葉をただ経験を重ねれば良いという意味で終わらせない。
実践し、振り返り、行動を修正しながらできることとして身につけていく。
その繰り返しを支えることが指導者の役割だと思います。
今日のこの話が何かしら参考になれば嬉しいです。
最後までお聞きいただきありがとうございます。それではさようなら。