メンターのゴールについての考察
みなさんこんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。 今日はメンター編のまとめに入る前の大事な話をします。
テーマは、メンターのゴールをもう一度考えてみる、です。
メンターのゴールって何でしょうか? メンターをしていると、ついこんなふうに考えてしまうことがあります。
正しく教えられたか? 成長させられたか?
期待通りに動けるようになったか? もちろんどれも大切です。
でも今日は少し視点を変えてみたいと思います。 ゴールは教えきることではない。
私がこれまで現場で感じてきたのは、メンターのゴールは自分がいなくても回る状態を作ることだと思います。
若手が一人で考え始める。 メンターが一人で抱え込まない。
上司や周囲と話がつながっている。 こうした状態ができていれば育成は回り始めています。
ここまで説明してきた内容はすべてそのためのものです。
この講座でお話ししてきたことを振り返ると、 見立てをする。
判断として言葉にする。 共有する。
連携する。 すべて育成を個人任せにしないための考え方でした。
何か特別なことをしようという話ではありません。 育成がその人だけの頑張りで終わらないようにする。
そこが大切です。 メンターが頑張り続ける状態はゴールではない。
ここであえてお伝えしたいことがあります。 メンターが自分が頑張り続けないといけない状態はゴールではありません。
それは育成が回っていないサインでもあります。 期限を決めて取り組むべきだと思います。
育成の変化とメンターの役割
育成は人と人の関係の中で少しずつ引き継がれていくものです。
ですので会社によって多少の時間の差はあるかもしれませんが、3ヶ月あるいは6ヶ月を関わる時間として設定して取り組むことが
やりやすい、取り組みやすい方法じゃないかなというふうに考えています。 育成が回り始めると景色が変わります。
育成が回り始めると若手の相談の質が変わる。 メンター同士の会話が増える。
上司との連携が自然になる。 完璧ではなくてもつながっている感覚が生まれます。
この状態を作れたらメンターとしての役割は十分に果たせています。 次回はそのメンター経験がどのように自分自身の成長に返ってくるのかを改めて考えたいと思います。
育成は若手のためだけのものではありません。 今日のまとめです。
メンターのゴールは教えきることではない。 育成が回り続ける状態を作ること。
そのために見立て、判断、共有をしてきたということがまとめとなります。 あなたはもう一人で育成を背負う必要はありません。
今日のこの話が何かしら参考になれば嬉しいです。 最後までお聞きいただきありがとうございます。それではさようなら。