フェイクニュースの発端
今回は、書籍やっぱり宇宙はすごいの中から、これから超新星爆発が起きるという天文業界最大規模のフェイクニュースが、世界中になぜ、そしてどうやって広まったのか、こちらについてお話ししていきたいと思います。
今回の内容は、書籍の内容からピックアップさせていただいて、現代ビジネスですね、こちらのサイトに掲載された内容をお届けしていきたいと思います。
宇宙っていうだけでも結構キャッチーなんですけど、最近はフェイクニュースっていうところ、SNSを通じて本物なのか嘘なのかよくわからんみたいなニュースがよく出てたりするじゃないですか。
ああいったところが宇宙分野でも実はSNSだったりメディアを通して起きてたよっていうところ、この辺りを整理してお話ししていこうかなと思っております。
ぜひ最後までお付き合いください。
改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日でエピソードが1595話目を迎えております。
基本的には1話完結でお話ししているので、気になるところからぜひ聞いていただけたらと思いますね。
昨日は、なんかこうちょっとおしゃれな本とかのタイトルになりそうな、
ウミガメはチジキの地図を作って踊るっていう、そんな内容をお届けしまして、
Xとかでもカメ好きには届いてほしい面白い研究の話だよみたいなので、展開してもらえてたので、
いつもの宇宙の話だけじゃない人に刺さるような内容だったんじゃないかなと思うので、ぜひぜひ昨日のエピソードもチェックしてみてください。よろしくお願いします。
今週の内容とかがどんなだったかなっていうのは、日曜の復習の回とかでも聞けるので、
日曜日の日曜特集、明日のエピソードですね。楽しみにしておいてください。ということでじゃあ早速本題行きましょう。
ベテルギウスの特徴
今回お話しするのは、これから超新星爆発が発生するんだという、根も葉もないというか、
天文業界最大規模のフェイクニュースはどうやって、なぜ広まったのか、そんなお話をしていきたいと思います。
ベテルギウスっていう星、ご存知ですか?まあさすがに知ってるか。宇宙好きのみんなは知ってるかもしれない。
まさに今のこの時期、冬の夜空を彩っている星の中で、やっぱり一番有名な星座って何かなって考えたら、
これベテルギウスだと思うんですよね。ベテルギウス…あ、星座だからオリオン座。オリオン座ですよね。
オリオン座っていうのは、ベルトみたいな感じで3つ点がポンポンポンってあって、
それの周りを砂時計型みたいな形の星が囲っていて、外側に星が点在しているみたいなところから、
それを組み合わせて、人の形みたいなので表現されるのがオリオン座ですね。
オリオン座の中にはいろんな星があって、いろんな楽しみ方ができる一方で、ベテルギウスと呼ばれる天体があります。
これはオリオン座って実は人の形をしてるんですよね。
人の形をしている中で、左肩にあたり冬の大三角の一つを担うベテルギウス。
このベテルギウスっていう天体が実は年齢がものすごく高い。年齢が1ている。
そして太陽の重さの18倍もある非常に重い星であるっていう、そういう状態なわけですね。
そしてこういった星っていうのは、年老いてるからこそどんどん死に近づいている。
そしてもういつ死んでいるかわからないっていうのはそんな状態なわけです。
ベテルギウスっていうのは地球から530光年離れた場所にあるからこそ、
今ベテルギウスがどうなっているかっていうのはわからなくて、
僕たちの目に届いているのはあくまでベテルギウスの530年前に出した光っていうのが目の目元に届いているわけですよ。
だからこの530年の間に何が起きているかっていうのは僕らは理解することが把握することができなくて、
それのせいで一個ロマンチックな妄想というか、そんな感じで語られているのが、
今はもうベテルギウスっていう天体自体がないんじゃないかっていう話ですね。
ベテルギウスもう死んじゃってるんじゃないかと。
つまりこのベテルギウスは今見えている姿とは違う過去があって、
それでもう死んじゃってるかもしれないけど僕たちは楽しめるよねみたいな、
そんな感じのニュアンスのJ-POPの内容とかそういった歌詞とかに結構しやすかったりするんで、
曲のタイトルとかにもなってたりするんですよ。
そんなベテルギウス、僕も例えばロックバンドとかが一時期めちゃめちゃ好きで、
特にエルレガーデンとか、僕高校の時にバンドやってたんですよ。
僕の時バンドやってドラムだったんですけど、
その時にエルレガーデンっていうロックバンドの曲とかを何個もコピーして、
高校の部活制度ですけどやってて、
そのエルレガーデンっていうバンドのボーカルの人がハイエイタスっていうバンドをやってるんですけど、
そのバンドでベテルギウスっていう曲が出てたりとか、
ベテルギウスっていう題材については、実際いろんな人が曲名とかにしてるとは思うんですよね。
そういった天体のこのベテルギウスなので、
真実の解明
このベテルギウスにかかってる人間からの期待っていうのは何かっていうと、
今爆発しちゃってるんじゃないかっていう話ですね。
太陽よりも8倍以上重い星っていうのは、
死に際に超新星爆発、スーパーノバーと呼ばれるものを発生させるんですよ。
もう宇宙最大規模の星の一生の最後の大花火みたいなものですね。
これを発生させると。
ベテルギウスっての重さが18倍だからこそ、大爆発が期待されている。
けど、いつ爆発するのか。
もしこれでベテルギウスが爆発したら、
もう昼までも満月が出ている以上に明るいものっていうのが見えるだろうって言われてるぐらい、
その規模の大きさと期待値みたいなのが高まっていて、
そんな中で2020年とか、そのタイミングでベテルギウスがいきなり暗くなった。
もうわけわかんないぐらい暗くなっちゃったっていう、そんな事態が発生したんですよ。
え、なんでみたいな。
もちろんベテルギウスって実は暗くなったり明るくなったりする天体なので、
暗くなること自体は不思議ではないんだけど、
なんか思いっきり暗くなった。
不自然なくらい暗くなって、なんでだろうっていう風になってたと。
で、それを僕が国際宇宙ステーションの中の装置の運用とかをね、
日本とかNASAとかで、JAXAとかNASAとかのそういったところでやってた時に、
出していた速報の論文を出す論文のサイトがあるんですよ。
そこに、ある研究者がベテルギウスの明るさがやたら暗くなっているから、
注意が必要かもしれんみたいな、注目ですよみたいな論文を出したんですよね。
で、これって結構、研究者のその威厳みたいな、
人に対する信用、クレジットみたいなのが載っているから、
結構カジュアルに出せる速報論文のサイトなんですよ。
で、そこにある研究者がドーンって載せたタイミングで、
なぜかわからないけど、ニュースメディアが、
この暗くなったっていう現象が報告された、
これは超新星爆発の前兆なんじゃないか、
っていう内容のニュースを出したんですよね。
そうしたら、これが宇宙好き、浅くも深くもいろんな宇宙好きの方がいるんですけど、
その人たちに刺さって、これがしかも英語で発信された内容だから、
いろんな言語に翻訳されて、世界中にブワーって広がっていったんですよ。
これがベテルギウスが作り出したフェイクニュース。
なぜなら、人類って実は超新星爆発の直前に、
星がどういう状態になるかって知らないんですよ、まだ。
そのタイミングをパッと捉えることができていないからですね。
なので、ベテルギウスが暗くなったっていうことが、
超新星爆発の前兆であるとは誰も言えないんだけど、
何も分からないからこそ、適当なことを抜かしてもどうにかなるっていう分野でもあるんですよ、
その溝みたいなところが。
それで、あるニュースサイトが、これはファクトは、
いきなりベテルギウスが暗くなったっていうだけ。
それに対して、いきなり爆発の前兆かもっていう尾ひれがついて、
ネットニュースにバーンってなった瞬間に、SNSで大拡散されたんですよね。
で、結局は、これ結論から言うと別に爆発の前兆でもなんでもなくて、
ベテルギウスの約半分ぐらいを覆い隠すような塵の塊っていうのが、
僕らとベテルギウスの間を通過したことによるものだろうっていう結論になっていて、
なので、全然爆発、今でも観測されてるわけじゃないんですけど、
ベテルギウスのフェイクニュースの影響
この全く前兆を知らない僕たちがいるにも関わらず、前兆だと言い切って世界中に情報が広まっていく。
そして、もともと発表した研究者は、変わらずその暗くなっているっていう様子だけを論文としてリリースしているんだが、
それをもうフェイクニュースを信じ切った人たちがさらに拡散していくと、その論文を引用してね。
なので、彼はそのメインになって研究者の人たちは、人は続報をどんどん出して正確な情報をファクトを伝えていたのに、
もう世の中に尾ひれがついて広がっていったニュースはもう収集がつかんみたいなそんな状態になって、
世界中が謎のベテルギウス超新星爆発に期待を乗せてた時期があったんですよね。
僕、計算社会科学っていうコンピューテーショナルソーシャルサイエンスっていう学術研究をちょっと仕事でやってたりするんですよ。
この中で非常に面白い研究があって、フェイクニュースだったりっていうのは、遠くまで普通のニュースよりも早く、
バズり方のスピードが速いっていうそういう特徴があるんですよ。
これをまさに体現している内容だなと思って、しかもフェイクニュースっていうのは寿命が長いと。
寿命が長いからさらに遠くまで届いていく。
これをなんか目の前で見た感じがして正直ゾワッとして、
でもこれって絶対になんか本とかに残しておいた方がいいよなと思って今回書籍の内容に入れているというようなそんな感じになっておりますんで、
もしやっぱりうちはすごい、まだ読んでいない方いらっしゃいましたらぜひぜひチェックしてみてください。
手に取っていただいている方はまたコラムの部分読み返していただくと、
今日の話がすっと入ってくるかもしれないですね。
発信活動の重要性
ということで、じゃあちょっとこの後アフタートーク話しますが、
このフェイクニュース取り上げてたきっかけとかの話ちょっとしていきたいと思います。
じゃあアフタートークいきましょう。
はい、ということでアフタートークですね。
で、このニュースなんでコラムで取り上げたかっていう話なんですけど、
実はですね、このポッドキャストを配信するっていう活動、
これ4年半ぐらい続けてるんですけど、今の時点で。
2025年の2月21日の時点でね。
そう、なんだけど、実はこの前身の活動みたいなのがあって、
何かっていうと、日々宇宙の論文読んでブログ書くとか、
あとは、そのツイッターのアカウント、今ね、
フォロワー数結構伸びてありがたいことに1.3万人とかいるんですよ。
けど、まあなんかXとか使ってやってたら、
ちょっと発信力つくのかなーみたいな感じで考えていたもの。
時に初めてすぐだったんですよね。
この2020年とかっていうフェイクニュース出た時に。
で、この時はなんかバズろうみたいな感じではなくて、
単純に科学的な興味で、
え、ベテルギウス暗くなってるんだったら、
なんか面白いこと起こってるのかなと思って調べてたら、
なんかこう、研究者が出した事実と全然違うものっていうのが
どんどん出ていってるっていう現状が見えて、
わーなんかこういう啓蒙って大事なんだなーみたいなのを
痛感した内容だったんですよね。
そこまでツイッターとか全然やってなかったんで、
ツイッターとかで広がっていくフェイクニュースを目の当たりにしたのも
ものすごく久しぶりみたいな、何なら初ぐらいの感じだったので、
で、しかも研究者の端っ暮れとして、
よりファクトに対してめちゃめちゃ誠実に向き合っていた時期だったからこそ、
なんかこう、こういうニュースが出て残念なんだけど、
なんかこう、ちゃんといろんな人に伝えていかなきゃいけないんだって
気持ちになったみたいな。
だからこそ、この今のポッドキャストのこの運営があるっていうのがあるので、
なんとなくこう、この話っていうのは書籍のコラムに載せているよりも
もっと裏側、実は僕のストーリーもあるし、
いろんな人の関わってるストーリーとかもあるなっていう感じなので、
そういったところちょっとね、感じ取ってもらいながら、
今回の話をもう一回聞いてもらえたりとか、
本読み直してもらったりとかするのが、
いいんじゃないかなと思いますね。
とにかく、このベテルギウスのフェイクニュースに関しては、
発信活動を始めるいいきっかけだったなと思ったりもするんで、
ぜひぜひ皆さん、要チェックでございます。
ということで、
宇宙話が始まる大きなきっかけになった一つでもあって、
実際にね、今、ポッドキャスト聞いてくれてるそこのあなた、
もしかしたら、初回から全部聞いてるよみたいな人もいるじゃないですか。
その人もしかしたらね、エピソード100ぐらいまでの間に、
僕がこの話してるエピソードを覚えてるかもしれない。
そしてちょっとその時と喋り口とかどうやって変わってんのかとか、
そういうところもちょっと楽しんでもらえたらと思いますね。
過去のやつ聞いてないよっていう人もしかしたら、
もしかしたら過去のやつ遡ったら面白いのあるかもしれないです。
ということで今回は、宇宙業界に広がったフェイクニュース、
そんなお話をさせていただきました。
明日は日曜日なので日曜特集をお届けしていきたいと思います。
今週の宇宙ニュース、あれ?なんか抜けてるなっていう人は、
ぜひぜひチェックしてみてください。
今回の話も面白いなと思ったら、
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こちらでレビューいただけたら嬉しいです。
それではまた明日お会いしましょう。
バイバーイ。
