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2020-12-22 09:42

74. 爆発を起こす前に太陽がプルプル震えるハナシ

宇宙からの災害として恐れられる「太陽フレア」。

その発生予測にAIが大活躍してる中、爆発前に光が揺れる現象が発見されました。

原始的な方法にもまだ新たな発見がある!AIが全てじゃない!

そんなことを思わせてくれる研究を紹介します。



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元論文

https://arxiv.org/abs/2006.10896


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はい、始まりました、佐々木亮の宇宙話。普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします、こちらのポッドキャスト。
本日はですね、結構キャッチーなお話というか、身近な太陽についてのお話です。
太陽の表面で起こる爆発現象、フレアの直前に太陽がプルプルと震えているといったような、ちょっと面白いお話が出ていたので、今回こちらを皆さんに紹介していきたいと思います。
身近な太陽で、なおかつ自分の、私自身の研究の分野というのが、光勢、太陽みたいに自分で光っている星が起こす爆発現象なので、自分の専門分野にも近いし、なおかつ皆さんからしても一番近い天体である太陽の現象というのは、想像しやすくて面白いんじゃないかなと思っておりますので、最後までぜひ聞いていただけると嬉しいです。
毎日恒例の活動報告になりますが、相も変わらず白紙論文に勤しんでおります。
昨日の放送でも終わりの兆しがようやく見えてきたかなといった感じだと思うんですけど、そこの計算の部分でまたちょっとだけ調整が必要かなというか、これで合っているのかなというようなところで、まだ安心はしきれないなと思っているところでございます。
ただ、大体は終わりが見えてきたかなというところがあるので、最後まで突っ走りたいと思いますね。
なかなか他の研究室のこのタイミングで一緒に白紙語を取得を目指している方と話していると、かなりギリギリまで自分は追い詰められているなという感じはしましたが、頭悪いなりに頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします。
こうやって研究いろいろやっている中で、やっぱり息抜きも必要なので、昨日も紹介させていただいたGreat Conjunction、木星と土星の大接近のやつですね。
あれもしっかりと合間に空を見ながら、近いなみたいなのを確認したりもしました。
インスタグラムの方で、自分がいる理科学研究所の研究室のボスが撮った写真だったりとか、実際に自分で見た写真を送ってくださる方とかもいて、そこら辺の交流がかなり楽しかったなというのが今回の率直な感想ですね。
宇宙のことやってますよっていうので多分集まってきてる人もいるので、宇宙に興味がある方とかは多いかと思うんですけど、そんな方ともやっぱり一方通行じゃなくて、やりとりができると個人的にも楽しいなと。
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相手の顔が想像できると発信してるときも楽しいので、そんな感じで今日はちょっとそういう正規の天文イベントを通して他の方々と交流できたっていうのはちょっと嬉しかったなっていうお話でした。
では早速、問題に入っていきましょうかね。
今日は最初に話した通り、太陽が起こす爆発現象、フレアと呼ばれるものですね。
そのフレアっていうのを起こす直前に太陽がプルプルと震えてるっていうお話をしていきたいと思います。
何回か太陽フレアについてはこのポッドキャストでもお話しさせていただいてるのであれですが、とにかく危険なんですよね、太陽フレアっていうのは。
表面で爆発が起こったときにその爆発の勢いで太陽の物質とかが飛ばされてくると地球の方向に、それによって地球規模の大停電が起きたりだとか、あとはその放射線で宇宙飛行士の方だったり、
地球の大気っていうのも剥ぎ取られたりとかでいろいろと弊害はあるんですね。
このコロナ禍の中でそんな宇宙からの災害なんて来たらたまったものではないんですが、いずれ来る可能性っていうのは全然ある。
怖いお話なんですよ。
そんな中で太陽フレアについての研究っていうのは日々進んでいるわけで、
今回はその太陽フレアが発生する直前の特徴みたいなののお話になります。
さっき言ったみたいに地球に被害を及ぼすレベルの爆発っていうのは太陽の中でXクラスフレアと呼ばれてるんですね。
いかにも都合そうな名前だと思うんですけど、このXクラスフレア、太陽のフレアっていうのは
A、B、C、M、Xといった感じで巨大になっていくんですね。
Aが一番小さくてXが一番大きいみたいな。
Xクラスのフレアっていうのが起きると地球にいる研究者たちはざわつくと。
宇宙ステーションの方もざわつくといったような感じですね。
ただそうそうそう起きないので、1年に1回とかそのぐらいの規模でしか起きないので、
今回の研究の中ではその1個下のクラス、Mクラスと呼ばれるフレアについて紹介したいと思います。
太陽フレアっていうのはどこで発生するかというと、太陽の表面をよく観察してあげるとある黒い点々、
黒点と呼ばれる領域ですね。黒点と呼ばれる領域で太陽フレアっていうのは発生いたします。
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普通だったらその黒い点のところがいきなりドワーッと明るくなってゆっくりと暗くなってまた暗くなって戻っていくっていうような感じでフレアっていうのは見えるんですね。
いきなり明るくなって徐々に暗くなるみたいな。
そんな感じで起こるんですけど、いきなり明るくなる前の状態の黒点っていうのをちゃんと性能の良い望遠鏡で観測してあげたんですね。
そうすると、この黒点の周りの領域っていうところが9.3分の周期でうーっといった感じで力み始めてるような感じで震えると光が。
9.3分の周期で光が震える現象が起きたんですね。
本当に力んでうーっとよりプルプルプルみたいな感じで震えるこの現象っていうのが今回初めて発見されたといったところらしいですね。
何回かこちらのポッドキャストで紹介している通り、太陽フレアを予測するのは結構大変で、1日後とか2日後のやつっていうのは最近はAIを使って予測していったりするわけなんですよ。
1日あればそういう宇宙からの災害っていうのにもどうにか対応できるんじゃないかっていうところがあるので、何日か前に予測できるのは非常に良いことなんですが、
もしなかなか予測が難しいってなったとき、発生する前に知れる方がまだいいっていうところで言うと、この黒点っていうのをよく観測してあげてブルブルと震えてる。
そんな時には太陽フレアが起こりそうだぞっていうところが今回の研究でわかったっていう感じになります。
太陽フレアって実は危険なだけじゃなくて、オーロラを発生させてるのもこいつなんですね。
オーロラ、綺麗な虹のカーテンみたいなやつですね。
なので、もしこの情報がすごいリアルタイムに撮れるのであれば、そのプルプルって震える光をリアルタイムで撮れるんだと、例えば北欧のツアーコンダクターの人が、太陽が震え始めましたのでそろそろ爆発します。
オーロラ来ますよみたいな。
そんな感じで予言までしてくれるような、そんなオーロラ予報っていうのがあっても面白いのかななんて思ったりもしております。
こんな感じでAIと言われてますが、結構大元のデータにもいろんな情報が隠されてるねっていうお話でした。
なので皆さんがAIとかブロックチェーンとかそういうのに流される前にですね、もっと堅実な方法っていうのを考えてから新しいところに取り組むっていうのがいいんじゃないかなといった感じで、
少し皆さんの身近なお話に落とし込んで、今日は以上とさせていただきます。
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それではまた明日お会いしましょう。
もしよければ、明日も夜空を眺めてみてみるといいかもしれません。
それではまた明日。さよなら。
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