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2021-04-25 12:55

198. 太陽のお隣さんで大爆発発生!?なハナシ

太陽のお隣の星「プロキシマ・ケンタウリ」を紹介します!!

そいつを40時間も観測してあげた、かなり泥臭い研究ですが、なんと太陽の100倍もの爆発がなん度も。。。

地球みたいに生命がいうる星を持つプロキシマちゃんが、大暴れです。


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00:04
はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。こちらのチャンネルでは、天文学で博士号を取得した私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
この放送は、ポッドキャストチャンネル、朝日の大人太さんの提供でお送りしております。朝日の大人太さん、どうもありがとうございます。
ポッドキャストチャンネルのURLについては、概要欄にも記載しておきますので、もし興味がある方は覗きに行ってみてください。よろしくお願いいたします。
この冒頭で紹介しているスポンサー枠については、引き続き個人、ポッドキャストチャンネル、あとは企業様からのスポンサー枠を募集しております。
番組の現状を言うと、科学ポッドキャストランキングでは1位を取らせていただき、今国内の全体ランキングですね、オールナイトニッポンとかいろいろ入っているランキングで、国内36位まで位置づけさせていただいております。
これはもう毎回聞いてくださっている皆さんのおかげなんですけど、ここからもう一段階、やっぱりチャンネルを花開かせていただきたいと思っておりますので、もし応援してやりたいと、うちも興味あるぞっていう方ですね、是非スポンサー枠を覗いてみていただけると嬉しいです。
Googleで天文やスペース、ベースで検索してみると出てくるので、よければ見てみてください。よろしくお願いいたします。
ということで、今日の本題はですね、今日は私たちの近くの太陽に一番近い星で、太陽の100倍強力な爆発が複数見つかったっていうお話をしていきたいと思います。
今回のお話はですね、私がずっと博士を間で研究していた内容にすごい近くて、ざっくり言うと、地球みたいに生命がいてもおかしくない惑星を持つ星が、太陽よりも100倍大きい爆発を複数回起こしていた。
で、こんな環境で果たして生命なんて生きていけるの?なんていうところまで考察がされているような論文になっておりますので、是非最後までお付き合いいただけたらなと思っております。よろしくお願いいたします。
ということで、毎日恒例の近況報告というか活動報告になりますが、今週はですね、天文学のニュース、実は結構多かったんですね。
宇宙全般が多くて、もちろん宇宙飛行士の方々が宇宙ステーションに行った話であったりとか、あとは火星からのいろんなニュースが飛んできたりとかありましたが、天文学のプレスリリースも結構いろいろ出ていたんですね。
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特に国内とかを見ていると。そんな中でものすごい嬉しかったニュースが一つありまして、それが超新星爆発とニュートリノっていうところの関連に言及した論文が、立教大学で今研究をされている佐藤敏樹さんが出された論文ですね。
こちらがネイチャーに掲載され、しかもネイチャーの表紙まで飾ったという、日本の研究者の方が完全に世界のトップを取った瞬間というか、そういうのが公開されていて、非常に感激しておりました。
単純にこれ日本人の人が取ったからすごいとか、そういうお話ではなくてですね、完全に個人的な感情が一つ載っておりまして、このメインで論文を書かれた佐藤敏樹さんですね。実は自分と一緒に理研の研究室にいらっしゃったんですね。
その頃私は学生研究員として入っていて、佐藤さんは理研が雇用しているポスドクの研究員として入っていたと。で、同じタイミングで研究室に入っただけでなくですね、私がアメリカのNASAの研究所で研究させていただいているときも、実は同じ期間一緒に行っていて、
もう現地では休みの日にご飯一緒に行ってもらったりとか、あとは研究所内でもいろいろ話してもらったりとかで結構仲良くさせていただいてた方なんですね。
なのでもうそんな方が一気に世界のトップまで駆け上った瞬間を見れたところは、なんかすごい感慨深いものがありました。
で、もうぜひこのポッドキャストチャンネルでその研究内容を紹介したいんですけど、私が喋るよりも本人に喋ってもらった方が絶対いいしと思ってですね、今絶賛オファー中でございます。
ただですね、研究者がこのネイチャーとかそういうのに論文を載せるとですね、世界中からやっぱり結構引っ張りだこになるんですよ。
研究発表してくれとか、セミナーしてくれとか。
そういう状況になっていることはもう容易に想像がつくので、忙しい可能性が十分にあっても断ってもいいですよとか、無理じゃないですかねっていうぐらいの感じなので、
もし厳しそうでしたら、自分が責任を持ってですね、皆様にこの研究の素晴らしさ、どれだけ偉大かっていうところを熱を込めて長々と話させていただきますので、
その回はぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいかなと思っております。
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本人来たら超ラッキーというところでお待ちいただければと思っております。
楽しみですね。
ぜひ話したいです。自分でも話したい。
そんな感じで今週はすごいテンションの上がる話が多かったですというところで本題に入っていきたいと思います。
今日の本題はですね、私たちの一番近くにある星、プロキシマケンタウリで超巨大な爆発が複数見つかったというお話させていただきたいと思います。
今回のお話ですね、もう率直に世界中で話題になって何がそこまでこの星の面白いところなのかっていうところを先にお話ししておくと、
このプロキシマケンタウリと呼ばれる星、実はその星の周りに2つの惑星を持っています。
惑星っていうのは太陽の周りに回っている私たち、地球とか火星とかそういうものですね。
そんな惑星を2つ持っている中で、なおかつそのうちの1つに関しては生命が存在している可能性のある星として分類されているんですね。
この分類されている理由というか、この分類に当てはまるのは真ん中の星からどれぐらいの距離にある惑星なのかというところが大きい判断基準になると。
それが真ん中の星から与えられる熱の量とかが結構ちょうど良さそうだよね、生命が生きるのに。
というところで、そういうクラス分けがされているんですね。
今回はそんな生命がいるかもしれない惑星を持つ星で、太陽で見られるような爆発現象、これが見つかったっていうのが今回のお話のざっくり言ったらこれで全てです。
今回お話しさせていただくフレアって呼ばれる現象がどういうものかというと、これ実は私の博士論文の中でも散々扱っているような、言ってしまえば私も専門の分野の1つなんですね。
フレアっていうのは太陽の表面で見たときに突発的にバーンと爆発する現象でして、
その爆発に伴ってその勢いで太陽の物質が飛ばされたりとか、あとはえげつない量の放射線が一気にバーッと降り注ぐなんていうことも起こる、結構危険な現象なんですね、このフレアと呼ばれるものは。
このフレア、太陽でどこまで大きい爆発が起こるのかっていうところは注目の的になっていて、
今までで一番巨大な爆発が起きたとき、最大規模の爆発が起きたときっていうのは、例えばカナダとかアメリカの大きい範囲が一気にブラックアウトですね、停電してしまったりだとか、
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その時の損害額っていうのが数百億円とかなんですよね。ただ30年も前の話なので、これが今IT化が進んだ現代でそんな爆発が起きたら、人類の文明なんか一たまりもないというような怖さを持ってます。
あとは放射線がすごい量になるっていうところの面でいくと、例えば宇宙飛行士の方とかが基本的には戦害活動っていうのができなくなったりだとかしますね。
そういうところの危険性、とにかく放射線の量が異常に増えることによって、生命は被爆状態に陥ってしまうので、なかなかフレアっていうのは起こってほしくない現象の一つなわけですよ。
そんなことを言っていたら、今回注目しているプロキシマケンタウリという星、この星実は私たちから最も近い恒星なんですね。私たちって今太陽に生かされてるじゃないですか。
この太陽の次に近い自分で光ってるような星って何なんだろうっていうと、このプロキシマケンタウリなんですね。今回の研究ではこのプロキシマケンタウリ、生命がいるかもしれない惑星をもつこのプロキシマケンタウリをざっと何十時間とか100時間弱ぐらいでしたかね。
確か観測してあげたと。ごめんなさい、40時間みたいです。申し訳ありません。盛りましたね。そんだけ観測してあげたところ、それの間にたくさんのフレアが見つかったと。
その太陽で見えるような爆発がですね、そこでも見つかって、それのうちのいくつかは、太陽がこれまでに起こした爆発よりも100倍大きい爆発だったらしいんですね。エネルギーが強いと。
そうなると、もう容易に想像がつくかと思うんですけど、私たちが恐れているような爆発よりも100倍の被害、直接的に100かどうかは分かりませんが、ざっと言っても100倍の被害が想定できると。
もしこれ、例えばプロキシマケンタウルと呼ばれる、今回扱う星ですね。この周りの惑星に例えば生命がいたとして、こんな大きい爆発が頻繁に起こされてしまったものなら、これすごい放射線にさらされた生物とかになってしまったりするんですよね。
やっぱり放射線には結構そういう生命とかが敏感だと思うので、そういったところでまた新しくこの星には生命いないみたいな、どれだけ過酷な環境なのかどうかっていうところも今回の研究の派生で今後いろんなクラスができていって、
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より生命がいそうな星っていうところが絞られていくんじゃないかなっていうような研究でした。
なので、やっぱり私たちに一番近い星で起こった現象っていうのはお隣さんですからね、しっかりと抑えておきたいと思って今回紹介させていただきました。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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