1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 859. 星のゆりかごを乱す邪悪..
2023-02-16 14:18

859. 星のゆりかごを乱す邪悪な存在!?

がんばれH3ロケット!宇宙開発の長さに比べたら数日の延期なんて大したことないぞ!


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ソース

https://www.nao.ac.jp/news/science/2023/20230203-alma.html


00:00
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。
今回は、太陽みたいな星ができる現場、星のゆりかごに関するお話をしていきたいと思います。
なかなか身近ではないが、天文の中ではかなり面白い分野になっているので、
こちらをピックアップしていくとともに、今、日本中で話題の宇宙開発といえばH3ロケットの打ち上げですね。
この辺りのお話もしていきたいと思っておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
2023年2月16日始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、
毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで、本日でエピソードが859話を迎えるというところになっておりましてですね、
今日紹介していくのは、星のゆりかご。
簡単に言うと、星がたくさん生まれる場所ですね。
ここをかき乱す不思議な天体、こちらについて紹介していきたいと思います。
今日は結構がっつり天文っぽい話というか、星が生まれる場所、太陽とか、そういった自ら輝く光星って呼ばれるやつですね。
これらができる場所、みたいなところに関するお話なので、ちょっと身近ではないけど、みたいなところかなというふうに思っております。
ちょっとこれ本題に入る前なんですけど、皆さん、今、宇宙開発で最も話題になっていることなんだろうって言って、何が思い浮かびますか?
これですね、やっぱりH3ロケットなんじゃないかなと思うんですよ、僕は。
たぶんネットニュースとか、僕テレビ見ないからちょっとわかんないんですけど、たぶんテレビのニュースとかでもやってるっぽいんですよね。
H3ロケット、簡単に言えばJAXAが打ち上げる大型ロケット、たぶん今後日本の宇宙開発っていうところを大きく支えるであろうと言われている、このH3ロケットの打ち上げがですね、
2月のもともと12日に予定されてたんですよ。
で、実はその12日に決まったっていうエピソードも819話なので、ちょうどもう1ヶ月半くらい前かなに決定したタイミングで
ポッドキャストでも話させてもらったので、ぜひですね819話、日本が誇る巨大ロケットH3ロケットが打ち上げ決定というタイトルでお話ししてますので、
概要欄にも貼っていこうかなと思いますが、ぜひですね聞いてみていただきたくて。
で、まあそれの打ち上げが12日予定だったのがぐんぐんぐんぐん伸びて、結局2023年の2月の17日っていうところまで延期が決まっているっていう状況なんですね。
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で、基本的には何日か以内に打ち上がるだろうみたいな感じで、2泊3日ぐらいで抑えてる人とか結構多い一方で、やっぱりさすがにそんな長い間種ヶ島にずっといれないよみたいなところで見れなくて帰る人もいるっていう、
それは宇宙開発というかロケット打ち上げを見に行くっていうところになった時に見れないっていう可能性の方がなんか正直高いかなと思うぐらいの感じなんですよね。
平気で2、3年とか納期が遅れてっていう業界の中で、2、3日なんてもうちっぽけなものじゃないですか。
って思うとね、そういう感じだろうなと思うし、予備日みたいなのが、例えば今回が2月の12日って言われてたら、1ヶ月ぐらい延期期間みたいなのがあるんですよ。
それかもう本当にガラッと変わるか、1ヶ月間タイミングがいいタイミングで出しますみたいな、打ち上げますみたいな、そういったところがあったりするので、
まあまあまあまあ、言うて5日伸びただけですから、そんな感じで多分、明日打ち上がってたらいいなと思う一方で、
同じぐらいの確率で、というかむしろ延期になる確率の方が実は高いんじゃないかなというところなんですよね。
去年ちょっとH3ロケットの前にイプシロンロケットの打ち上げの失敗があったっていうところを考えると、JAXAとしてもやっぱり慎重にならざるを得ないっていう状況だとは思うので、
そのあたりは成功のための延期っていう感じでね、みんなで温かく見守っていけたらいいんじゃないかなと個人的には思ってるって感じです。
なんか最近H3ロケットに関する話とか質問とかをよくいただくので、本題に入る前にちょっとなんか最近こんな感じっぽいねっていうのを話してみました。
詳細に関してもう1回話そうと思ったんですけど、エピソード819の日本が誇る巨大ロケットH3ロケットの打ち上げ決定というところですね、話してますので、そちらで聞いていただけたらというふうに思っております。
そんな感じでですね、本題に入る前にこんなにしゃべったの久しぶりかなと思っていますが、早速本題に行きましょうか。
今日は、星の揺りかごって呼ばれる、星がたくさん生まれる場所に関する詳細な観測結果っていうところをお話ししていきたいと思います。
これはいわゆる天文学と漫画家のお話になっていて、今まで見ることができなかったその星が作られる現場、ある現場を本当に今世界で一番目がいいと言われている望遠鏡を使って見ていって、その結果がですね、かなり面白いことになっていそうっていう、そういうお話をしていこうという感じになっています。
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宇宙話を結構長い間聞いてくれてる人は、繰り返しされる質問というか、繰り返しされる説明なのかなっていうふうに思うんですけど、星がどうやってできるのかっていうところが、今回の研究内容のスタート地点というか、みんなでそこを理解しておかないと、どうしてもその後の話が理解できないかなと思ってるんですけど、
星がどうやってできるのか、みんなイメージつきますか?
これって宇宙空間って何もないように見えて、実は物がたくさんある状態。
特に、チリとかガスとかっていうような宇宙空間には実はそういうものが漂っているんですよ。
ただ、均一に宇宙空間に漂っているっていうよりは、どっちかっていうと、ある場所にはめちゃめちゃあるし、ある場所には全然ないみたいな密度の村みたいなのが存在するんですね。
で、そんな中で、チリとかガスとか近くにあるやつ同士っていうのは、やっぱり一種総合作用みたいなのを繰り返していって、だんだんくっついてくっついて、チリとかガスとかどんどん塊になっていくんですよね。
で、塊になっていくと、大きくなればなるほど周りのものをどんどん吸収しやすくなるみたいな、昔あった塊だましっていうプレステのゲームがあるんですけど、
多分あんまり知る人いないのかな。僕はめっちゃ好きでめっちゃやってたんですけど、小学校の時に。
そんな感じでどんどんどんどん物をかき集めていくみたいな。
そういえば、あのゲームは最終的に星作ってたなって今話しながら思いましたね。
まあいいや。ということで、そんな感じで星ができていくと。
で、単純にぽそぽそぽそぽそとできるような星ができる領域っていうのもあるんですけど、
基本的には単体で単独で生まれるっていうことはあんまなくて、材料がたくさんあるところでたくさんの星が生まれるみたいな星団、星の団体と書いて星団ですね。
っていうのを作っていくのが一般的な星のできる場所なんですよ。
この領域のこと、星ができる場所で星団と呼ばれるところを星のゆりかごっていうふうに表現するような。
これよく国立専門大のプレスリリースとか、
あとはまあ日本国内のプレスリリースでも若い星のたくさんできる場所っていうのに注目すると、
こういう星のゆりかごっていう表現をよく使われるかなと思うので、ちょっと頭の片隅に入れといていただきたいですね。
この星のゆりかごの中で生まれたばかりの星たちっていうのはたくさんバーって生まれるわけなんですけど、
単純にたくさん生まれるっていうだけじゃなくてですね、
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そういう星がたくさんある場所っていうのは、
お互いの力でぐるぐるぐるぐる近くの星との影響を受け合いながら、
塊をどんどん作っていくとですね、
その集まっていったエネルギーっていうのが多くなりすぎて、
そのエネルギーやばい、こいつら放出しないとそこの場所で安定的に存在できないぞみたいな感じで、
ジェットっていうのを吹き出すんですよね。
これが結構面白い部分になっていて、
よく宇宙空間で銀河とかみたいに渦巻きを巻いているもの、
ブラックホールに例えばものが吸い込まれるだったりとか、
そういう現場を見ると、結局一箇所にグーって何かの重力で吸い込まれていってるところから、
そのエネルギーの余剰分みたいなのが、
余った分が外に吹き出されるジェット構造っていうのは実は出てたりするんですよ。
ビームみたいな感じですね。
エネルギーでわーって溜まっていって、
あ、やばいってなったからとりあえず外にバーって高速のジェット流みたいなビームをバーって吐き出すみたいな感じですね。
このジェットとかガスみたいなのを吹き出していると、
何が起こるかっていうと、
さっき言ったみたいに星っていうのは集団で形成されていってるわけじゃないですか。
で、生まれたばっかりのこの原子性って呼ばれるような星っていうのは、
生まれた時にそういうジェットを吹き出すんですよね。
詳細の姿っていうのはちょっとここで話してると、
なんか伝わりきるかなと思って、
ちょっと不安な部分もあるので、
とにかく星ができるタイミングって、
星の周りに円盤が作られていて、
その円盤が星の表面にどんどん物を吸着していく。
吸着していったエネルギーの余剰でガスがブシュッて出るみたいな感じですね。
そうやって出たガスっていうのが、
星がたくさん同じ場所で生まれてるから、
そのガスのジェット気流っていうのが、
他の星を押しのけるじゃないけど、
他の星にぶつかる可能性っていうのが十分あるわけですよ。
そうすると何が起こるかっていうと、
例えばある一箇所だけを見た時に、
満遍なく塵とかガスとかがあったとこに対して、
ジェット気流をそこにブシュッて噴射したらどうなるかっていうと、
そこのバランス崩れるじゃないですか。
で、ある場所は全然星の材料なくなるけど、
ある場所にはジェット気流で押し込められて、
星の材料がめちゃめちゃ存在している領域ができるみたいな、
そういった場所の村みたいなのができて、
そうするとそこで星めっちゃできるとか、
逆に他のところでは全然できないとかみたいな感じで、
バランスが崩れる様子っていうのがちょうど見えたと。
観測中に。
っていうところが今回の研究として非常に面白い部分だったっていうところで、
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結構注目されてる部分なんですね。
で、それによって今実はまだその辺りってしっかりと解明できてなくて、
その星がたくさん同じ場所でできるけど、
できる瞬間に他の星を押しのける作用、
さっき言ったみたいなジェットがあった場合、
その星団の中で星を作るペースというか、
星を作る過程っていうのがどうやってかき乱されるのか、
どうやって星の成長を阻害するのか、
また逆に促進してるのか、
みたいなところは今回の観測でも分かんないけど、
とにかく影響を与えてる現場っていうのを観測的に捉えたっていうところが、
研究の面白い部分としてフィーチャーされてるっていう感じですね。
周りのガスに温めてるとか、
色々観測的な証拠が出てきてる中で、
じゃあそういう状況があるなら、
今後星のできるペースっていうのはこうやって変わるんじゃないかとか、
っていう次の研究とかにどんどんつながりそうな、
結構面白い分野かなと思うので、
とにかく今回は宇宙話聞いてるみんなにですね、
星のゆりかごっていう場所だったり、
星が生まれるときに産声を上げるかのように、
周りの星を吐き散らすようなジェットを噴射するだったり、
それによってバランスが崩れるだったりっていう、
結構天文学的スケールだけど、
割と直感的につかみやすい部分っていうのを、
頭の中に入れといていただきたいなと思って、
こんな話させていただきました。
ということで、今回は星が生まれる現場、
星のゆりかごで起こるジェット噴射が、
一体周りの星にどういう影響を与えているのか、
噛んじゃった、みたいなそんな話をさせていただきました。
序盤で最近の話したので、
今回は以上にしていきたいと思います。
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それではまた明日お会いしましょう。
さようなら。
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