エイトケン盆地の重要性
月の水がたくさんある領域として期待されている月の南極ですね。南極にあるエイトケン盆地と呼ばれる場所。
ここを調査すると過去の地球の歴史そして月の歴史っていうところが結構大きくわかるんじゃないかというようなところが期待されている。
そんな情報が出てまいりましたのでお話ししていきたいと思います。
未来の月探査どういうところに期待していくと何がわかるのかこのあたりについて整理していきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日のエピソードが1660…1670話目か。
ということであと1ヶ月で1700話を迎えるそんな形となっております。
ということでぜひですね皆さん1700に向けて一緒に盛り上がっていってくれたら嬉しいなと思っております。よろしくお願いいたします。
そんな感じでやっておりますが、
今週は結構月の話してるかなっていうのも
日月で紹介させていただいた
同日か同日月か月か
日月かで説明させていただいた
トランプ政権によってアルテミス計画月探査するっていうその熱量の
熱量の向き方が大きく変わっていきそうっていうそういう状況がありました。
その中でアルテミス計画どれぐらい意味のあるものだったのかなとか
そのあたりがちゃんと伝わるといいかなと思っているので
今見えているその月探査に関するものっていうのは色々お話ししていきたいなと思っているっていう感じですね。
この収録するタイミングのちょっと前に
実はトランプ政権の予算案の話を受けて
NASAがどういうふうに動いていくのかっていう施策を発表したんですよね。
予算案的にこうだよねって言われているものを
NASA側から僕たちはこうやって動くよっていうようなのが発表されたという感じになってくるってことは
みたいな感じなのでちょっとそれは明日お話ししていきたいと思います。
ひとまずそのアルテミス計画っていう月を探査していく話の中で
一体どんな面白いことがわかるのかみたいなところをねちょっと先にお話ししていきたいと思っております。
ということでじゃあ今日の本題いきましょうか。
今回お話しするのは月のクレーター、このクレーターの中を調べると結構いろんな状態わかってくるんじゃないのっていう
機体に関するお話ですね。
で月には大きなクレーターとかがたくさんあるじゃないですか。
なんかボコボコしているような印象っていうのを結構持ってると思うんですよね。
でその中でも特に巨大で月の南極にあるそのエイトケンボンチと呼ばれる場所。
エイトケンボンチですね。
これはここ結構有名な場所なんで名前として覚えておいてくれたらいいかなと思うんですけど
この今からだいたい43億年前に大きな天体が月にぶつかってできたという風に考えられているクレーターで
月で一番大きくて一番古いクレーターの一つだという風に言われているものですね。
でこの南極のエイトケンボンチっていうのが科学者にとってどう重要なのかというところで言うと
この月っていうのがどれだけ面白いかっていう話にもつながっていくんですよ。
月が生まれたばっかりの頃っていうのはのあるマグマのマグマオーシャンと呼ばれるその特別な状態の痕跡を
まだこのエイトケンボンチっていうのは持っているんじゃないかというようなところが期待されているわけですね。
どういうことかっていうとその月の始まりっていうのはさっきのは天体がぶつかってクレーターができたのが43億年前
に対して月ができたのは45億年前って言われてるんですよ。
地球ができたばっかりぐらいの時に地球に対して巨大な天体これしかも火星ぐらいの大きさがドカーンとぶつかって
でそこから飛び散った物質っていうのが集まって月ができた。これジャイアントインパクト説っていうんですけど
今は一応このジャイアントインパクト説っていうのが一番有力な月の出来方の説なんですよね。
この衝突で地球も月も一時的にドロドロに溶けるっていう状態が発生してエネルギーを受けて岩石として存在していたものが
熱量が上がってドロドロになっていくっていうのはなんとなく想像もつくと思うんですけどこれをマグマオーシャンと呼ぶんですよね。
このマグマオーシャンっていう状態になってから今はそんなことないじゃないですか。
ドロドロしてないですよね。どっちも月も地球も。
ってことは長い時間をかけて冷えて固まっていくっていうようなそんなフェーズを辿ってきてるわけですよ。
で特に月に関しては月の内側のマントルの部分と表面の地殻と呼ばれる部分ですね。
これに分かれていってでこれなんかイメージはなんか水と油みたいな感じで密度の軽いものが上の近くに行って
重いものっていうのが高いものですね密度のっていうのが下に沈んでマントルになっていったイメージみたいな。
この月を解明していく上ではこのあたりっていうのは非常に重要でこの地殻とマントルの分離っていうのが
月ができた頃にマグマオーシャンがあったことの確かな証拠だっていうふうに考えられていると。
しかもこの時はその今月側の話しましたけど実際そのエネルギーを受けて地球側もドロドロに溶けたマグマオーシャンができるんですよね。
それでその月に対してそのマグマオーシャンが固まった後の状態っていうのを理解するのは
地球から剥ぎ取られたものがどうやって固まっていってそのどうやって今の形を成しているかっていうのを理解することっていうのが
そのまま地球の歴史っていうところにつながっていくんじゃないかっていうふうに考えられてるんですよね。
月が地球からどのように分離して独立した天体として作られていったのかっていうのは同時に地球が巨大衝突を経て
今の姿に進化していく過程の一部を知ることができるので結局は月を調べるっていうことは
地球の誕生について詳しく見ていくっていうところと比較的近いそんなアプローチでもあるわけですね。
地球と月の関係
なのでこのエイトケンボンチを調べるっていうのは非常に重要であると。
でそんな中でエイトケンボンチこのクレーターができた時は非常に強い力でぶつかっていったと。
でぶつかったためこの月の表面の地殻を突き破って内側のマントルの物質だったりとか
マグマオーシャンが最後に固まる時に残った特殊な成分ですね。
これなんかカリウムとかリンとか機動類の元素とかそういったのが詰まった部分っていうのが掘り起こされて飛び散ったっていう風に考えられてるんですよね。
つまりそのエイトケンボンチの周りを調べると月の内側の古いマントルの破片だったりとか
マグマオーシャンの名残っていうのが残ってる可能性があるからこれ地球の歴史月の歴史をひも解くためには
エイトケンボンチ調査するのめちゃめちゃいいんじゃないのっていうそういう話なんですよね。
でしかもこれ面白いのがそのエイトケンボンチの他にもまあいろんな場所がありますよね月の表面には。
で月の特に表側僕たちが見えている側ですねその中にプロセラルムクリープテレーンと呼ばれる物質があるんですけど
これ簡単に言うとさっきのその内側のマントルから出てきた特殊な物質みたいなそういったのが比較的多く存在している領域というか場所ですね。
でこここれがその地球の地球の面に向いている月にもあってでその物質を調べるっていうことが結局はそのエイトケンボンチの物質を調べることに近かったりもするだろうと。
でさらに面白いことにこれっていうのはそのアポロ計画にで持ち帰られた月の物質とか中国の裏側に行ったジョーガ6号ではなくて5号の探査機によって地球に持ち帰られているのも実はこのプロセラルムクリープテレーンっていうものなんですよね。
で南極のエイトケンボンチに関してはまだまだこれから調査なんだけどエイトケンボンチの調査が始まる前にすでに地球上にはアポロ計画の時のものとその中国が持って帰ってきたものとっていうのがダブルで存在していると。
つまり先に片割れの方を調査することができてそれによって月の内部の進化の様子を見ることができる重要な役割を担ってくれるんですよねそいつらが。
でなのでこれ今後アルテミス計画の中でエイトケンボンチっていうのは実際に着陸する近くの場所とかそういったところになってくるんですよ。
やっぱ南極に行こうとしているので。でそうすると宇宙飛行士がこの場所からそのマントルのサンプルっていうのを持ち帰ってくる可能性があって持ち帰ってきた時にそのアポロのサンプルだったり中国のサンプルだったりっていうところのものとの比較ができるようになって
月への理解っていうのが大きく進むんじゃないかというようななんかアルテミス計画って人が宇宙に行く人が月に行く人が火星に行くっていう話ばっかり出てきますがこういう
宇宙の歴史地球の歴史っていうところを紐解くようなそういう研究にもつながっていくというようなのがわかってるので
わかってるとか期待されているのでそういった面はなんか宇宙話だったらどっちかというとそっちがカバーしていきたいなっていう感じがして今回はちょっとそんなお話をさせていただきました。
月の歴史を紐解く
なので月の南極なんで行くのっていうのを理由をねなんか人と喋った時に水めっちゃあるらしいよって話すのが一般的。
でその上で月の歴史まで紐解くサンプルらしいよみたいなサンプルが取れるらしいよみたいなそんな話ができるとちょっと宇宙上級者というか
すごい詳しい人同士の会話とかだったら面白がってもらえるんじゃないかなと思うんでぜひ頭の片隅に入れておいてくださいよろしくお願いします。
はいということで今回は以上にしていきましょうか。
明日は冒頭にもお話ししましたがNASA側からねトランプ政権の予算案の話が出た上でNASA側からどういう意見が出ているのかこの辺りについてちょっとお話ししていこうかなと思っております。
ぜひ明日のエピソードも楽しみにしておいてください。
はいということでアフタートークです。
と言っても今日はめっちゃ喋りすぎちゃいましたね。
僕がもう一つやってるポッドキャストチャンネル隣のデータ分析屋さんという方も毎週水曜日に最新エピソードを公開しておりますのでその最新エピソードぜひぜひこちらもチェックしてみてください。
しかも今回は宇宙かけるAIっていうところで前に天体の光をAIで見たらなんかその種類がわかるみたいなそんな話をさせていただいたんですけどそれについて詳しく話していると。
でなんか隣のデータ分析屋さん2人でやっていて相方の方も研究室の後輩なんですよね。
でお互いデータサイエンスって仕事をしていると。
でなってきた時にその宇宙かけるAIっていう角度を結構面白く見れる2人で喋ってると思うのでなんかこう宇宙話で宇宙の話楽しんでくれてる人にはより深く楽しんでもらえるそんな内容になってるんじゃないかなと思うんで。
単純に宇宙かけるAIって何なんだろうって気になってる人とかAI活用気になってる人とかにも聞いてほしいなと思っておりますよろしくお願いします。
隣のデータ分析屋さんチェックしてみてください。
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それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
