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2022-07-31 16:45

662. 【JAXA特任助教登場】JAXAの衛星事業に革命を起こす【尾崎直哉】【Comet Intercepter】

JAXAの特任助教の尾崎さんが狙う

人工衛星制作プロセスの改革の熱意を語っていただきました!


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はい、ということで、本日もスペシャルゲストを迎えて、ゲスト回をお届けしていきたいと思います。
本日のゲストは、昨日に引き続き、JAXA宇宙科学研究所のテニアトラック特任助教をやられている尾崎さんです。よろしくお願いします。
はい、ということで、昨日に引き続きありがとうございます。ご出演いただいて。
はい、こちらこそ。楽しみにしてました。
はい、ありがとうございます。ということで、一旦、昨日聞き逃した方もいるかもしれないので、自己紹介いただいてもよろしいでしょうか。
はい、紹介いただきました。尾崎直哉と申します。私、専門は宇宙探査機の軌道設計、道を作るようなことをしてまして、
それで様々な、主に月とか惑星を探査しに行くような、そういうミッションに関わっています。
はい、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
早速なんですが、昨日はコメットインターセプターっていう、もうJAXAの中でプロジェクトの概要っていうところの話が上がっていて、
なおかつヨーロッパの宇宙機関、ESAでそれがもうJAXAと一緒に進めていくよっていうところが決定したっていうところまでの、
じゃあプロジェクトどんな内容なのかっていうお話を伺わせていただいたんですけど、
今回は尾崎さんが、今回こうじゃあコメットインターセプターっていうミッションをやられていくっていうところの以前ですね、
今時点だったりとか、これまでの研究内容っていうところがどうやってそこに結びついているのかなっていうところのお話を伺わせていただきたいなというふうに思っております。
そうすると、自己紹介の中でもお話あったかなと思うんですけど、衛星の道を決めていく、軌道を設計していくっていうところが一つ特定の研究分野になるのかなと思うんですが、
これって今取り組んでいるっていう状況なのか、これまでもずっとそういうことをやってきて、今のその軌道設計っていうところに至ってるのかっていうあたりのお話を伺いたいんですけど、いかがですか。
はい、軌道設計は実は大学に入って、学部の頃からずっとこの軌道設計研究っていうのをやってきてたんですね。
ずっとやっていて、もともとなぜ軌道設計をやり始めたかというと、いろんな要因があるんですけど、軌道っていうのは例えば数学や物理っていうのはかなり活かされる分野で、僕自身数学物理っていうのはすごく好きだったこともあって、そういうのが活かせることをしたいっていうのがあったことであったり、
あとは僕がちょうど大学生だったときに、早草初号機が地球基幹したんですよね。
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映画にもなったやつですね。
はい、その頃なんですが、映画になったやつです。
で、あのプロジェクトマネージャーの川口先生っていう先生が軌道設計を専門にされていて、そういうところに感化されて、軌道設計研究したいなと思ってやったっていうところはあります。
えー、じゃあそこから、じゃあきっかけって早草が結構大きいところがあったんですか?
そうですね。はい、大きいところがありました、かなり。
じゃあやっぱ、あれってそういう人の進路を決めてしまうぐらい、逆に言うと大きなイベントだったっていうことなんですね。
そうですね、いや本当に早草はやっぱり何がすごいかって本当にいろいろあると思うんですけど、
一番僕はやっぱ早草すごいなって思うのは、今まで日本には到底できないと思われていたようなことをやってのけた、ギリギリな状況だけどそれをギリギリな状況でもやってのけたっていうその挑戦がめっちゃすごいなと思っていて、
そういうことを僕自身もやりたいなと今も思って日々研究してます。
すごい、数学と物理が好きっていう状況と早草のああいう大きい出来事があったっていうところの間って、実は宇宙に興味持ってる持ってないっていう距離感も若干あると思うんですよね。
そこで言うと、もともと宇宙への興味ってあったのかなっていうのが少し気になったんですけど、もともと好きだったんですか?
はい、こういう話って話をする時によく聞かれることでもあるんですけど、僕自身振り返ってみると、まず宇宙オタクではなかったんですよね、別に僕自身。
だから例えば、アポールが着陸したのは何年の何月何日でっていうのを子供の頃から知っている人とかいるじゃないですか。
いますね。
そういう感じの子じゃなくて、どちらかというといろんな自然科学が好きなんだけど、その中の一つとして宇宙っていうのがあったっていうのがあって、いろんなところで、ふしぶしでどちらかというと宇宙っていう選択をし続けた結果、やはり宇宙好きみたいなのがいつかしっかり宇宙好きに変わったっていう感じですね。
そうなんですね。これって、僕は研究をやっていく中で、なんか自分でもそういうの解き明かせるんだみたいなところの嬉しさから、逆に宇宙をもっとのめり込んでいった好きになったっていうところがあったんですけど、やっぱ研究通していく中でも、そういう宇宙好き度が増していくイベントって何個かやっぱありました?
ありますね。やっぱありますね。
例えば、なんか軌道設計のここが面白かったとかあるんですか?
そうですね。それはやっぱりいろいろあって、工学の研究と理学の研究はちょっと違うんで、そういう意味で解き明かしていくというよりは新しい手法、アプローチを作っていくとか、そういう研究が多いんですけど、やっぱりそういう感動体験っていうのは、研究もそうですし、どちらかというと実際にプロジェクトに関わっていく感じがあったりとか、
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っていう過程でどんどん好きになっていったっていうところはありますね。
そうなんですね。じゃあちなみに、軌道設計ってやっぱ研究っていうところの分野にがっつり入ってから、結構学んでいく部分が多いのかなっていうふうに想像してるんですけど、学部生として入ってから、そのまま大学院、修士、博士までいって、今研究員っていう形でやられてっていうところで、いろんな軌道設計だったりとかミッションに関わってきたと思うんですけど、
それが今やられている研究だったり、コメットインターセプターっていうところだったりっていうのにどう繋がっていくかっていうお話ちょっと伺ってもいいですか。
僕自身の専門性という意味で、軌道設計の専門性もそうなんですし、もう一つ実際に探査機を自分の手で動かしながら開発する、超小型探査機を自分たちで開発するっていう、そういうふうなシステムとかいったりするんですけど、そういうふうな専門分野の半分持っている状態で、
その両方がコメットインターセプターにつながっていってるっていう感じですね。
そうなんですね。そこの両方のスケールを大学院の研究の中で両方とも磨き上げてきたっていうようなイメージですか。
そういうイメージですね。
そういうことなんですね。じゃあそこで、例えばどんなミッションがこれまでにあったとかってお話って伺うことできるんですか。
東京大学に学部生からいたんですけど、その学部生からいたところで、私がちょうど学部から修士に上がるくらいのときに始めたプロジェクトで、プロキヨンっていうミッションがあったんですね。
これは50キログラムぐらいの超小型の探査機で、普通の探査機で500キロとかそういう規模なんですけど、10分の1ぐらいの探査機で、それを学生たちが自分も含めて学生たちが自分たちで考えて実際に開発して、
宇宙に飛ばして、地球から脱出して小惑星まで飛んでいく軌道に打ち上げて、実際にオペレートしたっていう、そういうことをやったんですね。
そんな規模でもう学生の頃から動かれてたんですね。
そうですね、これ本当にめっちゃ貴重な体験で、たまたま修士に上がった頃にハヤブサ2がそろそろ飛びます。
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ハヤブサ2がH-2Aロケットで飛ぶんですけど、余剰スペースがあるんで、何かハヤブサ2と一緒に飛ばしたい人、手を挙げてくださいっていう企画があって、そこで手を挙げて作って飛ばしたんですね。
だから本当に滅多にない機会でした。
確かに確かに、そんだけレアな体験、だってミッションをこういうのをやろうっていうところから、実際にものを作って、もう打ち上げるところまでを学生のうちに体験できたっていうことですよね。
そうなんですよね、それ本当にそこはめちゃくちゃ幸運だったなと思ってます。
そのスピード感を持てる研究室も結構すごいですね。
本当そうだと思います。
このスピード感っていうのが、学生の時に味わってしまったのが、ちょっと今思うと甘い汁を吸いすぎたなっていうところがあって、実際そのプロジェクトは構想を含めてもう2年ぐらいで打ち上がってしまったんですね。
ジャクサーのミッションって普通は10年規模でかかるミッションが多いんで、そういう意味でも10年でも早いかもしれないぐらいのものもあったりするんですよね。
なのでそういう意味で2年でそれをひと回してきたって本当にいい貴重な体験できたなと思いますし、そういうことをどんどんやっていかないとテンション上がらないよなって思うんで。
確かに確かに。
本当にそういうことやっていきたいなと思ってます。
じゃあその経験があったからこそ、じゃあ今回は自分のキャリアの中で次の新しいミッションの構想も立てて、自分でどんどん引っ張っていくぞっていうところでコメットインターセプターっていうコンセプトが立ち上がってるっていう状況なんですか。
そうですね、コメットインターセプターも実はその流れを汲み取っているところがあって、コメットインターセプターも同様に30キロぐらいの長方形、
コメットインターセプター自体はISAとJAXAで一緒にやるものなので、
ISA側は結構大きな探査機なんですけど、JAXA側が提供する探査機は30キロぐらいの長方形探査機なんですね。
その長方形探査機を開発するに至ったのは、やっぱりプロキオンっていうものを開発してきて、その後もいくつか探査機を開発してるんですけど、それがコメットインターセプターにつながっていったという感じですね。
これから今までの経験とかも全部つぎ込みつつ、また新しいチャレンジも含まれつつっていうところで、今もう研究のモチベーション相当高い状態ですよね。
そうですね。今若干レスポンスが個人的に遅れたなと思っているのは、やっぱりプロキオンは2年ぐらいであったっていう話をしましたけど、この小さい探査機って実力ではできてしまうんです。
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実力ではできてしまうんだけれども、実際そういう探査機をJAXAで作ろうとしたら、普通のJAXAのプロセスを踏むと10年ぐらいかかっちゃうんですよね。
いくら小さくても10年ぐらいかかっちゃうんで、そこをやっぱり何とか短縮してクイックにポンポンポンポン飛ばしていけるような、そういう世界に何とかしたいなと思っていて、コメットインターセプターを糸口にそういうことができる世界を作りたいと試行錯誤してます。
なのでコインターセプター自体はめっちゃ苦しんでるんですけど、将来的にはそうなればいいなと思いながら思いを込めてやってます。
じゃあもう昨日なんかすごいいろんな細かい話聞いたけど、そもそもJAXA全体のシステムをこれをきっかけに変えてやろうみたいな結構革命的な思想も一部あるってことですね。
そうですね、本当にそういうことしたいと思って。
うわ、かっこいい。
一個でも実例があると、やっぱこういうのって前例がないからっていうところで過去の方法を踏襲するっていうことは十分にあるのかなと思ってるので、一個ここで尾崎さんが尽力されたことによって、
いやもう早く打ち上げられる流れあるじゃんってなれば、もしかしたら組織全体の流れも変えられるんじゃないかっていうところを狙ってるってことですよね。
まさにそういうことができたらいいなという、一つのモデルケースとして、こういうことができて、できました。JAXAでもやっぱりできましたっていうことで、どんどんやっぱりやりましょうっていうふうに思っていきたいなと思っています。
これじゃあもう、微力ながらこうやってPRの形で少しでも背中を後押しできるような形が作れればなと思うんで、密着ぐらいの勢いでバックアップさせてもらいたいなと思います。
ありがとうございます。いや本当にそういう感じで応援していただけるとめっちゃ嬉しいです。
いやよかったです。なんかこうやっぱ、昨日ミッションのコンセプトについて話してもらったんですけど、やっぱそれ自体を全部聞いてもらうっていうのはなかなか難しい話だと僕は思っていて、
それにプラスで、それの裏に研究者のこんな熱い思いがあるんだっていうところを今回聞けたのが、僕としてはすごい嬉しいなと思って、
で、しかも多分聞いてくださってるリスナーの方は、研究者の人ってもうなんかものすごく頭の良い成人君主超クールみたいな印象を持ってる人が多いんですよ。
で、だから僕みたいにいっぱい喋る人がいたりすると、あ、意外となんか喋れる人もいるんですねみたいなところあるんですけど、
この研究をやってる人がこれだけパッションを持って情熱を持ってやってるっていうところも、これからどんどん伝えていければなと思ってるんで、もうなんか語りたいぞってなったらいつでも来てください。
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ありがとうございます。ありがとうございます。本当にこのパッションが燃え尽きないように。
コメットインターセプターなんとか成就させて次につなげたいなっていう思い。
ぜひご活躍期待してますので、引き続き頑張っていただければなとかけながら応援しています。表立って応援しております。
はい、ありがとうございます。
ということで、これまでの尾崎さんの研究の流れから、今回のコメットインターセプターでどんなことをしていきたいかっていうビジョンだったりっていうところのお話いただいたので、
最後、今回のお話、総括してでもいいですし、今やってる研究とかも含め何かお知らせあればよろしくお願いします。
はい、今回コメットインターセプターっていう切り口でいろいろお話しさせていただいたんですけど、JAXAの中に他にも面白いミッションもありますし、僕自身が伺ってるミッションでディスティニープラスっていうミッションがあります。
で、これはJAXA独自で彗星っぽい小惑星を探査しに行こうっていうそういうミッションになっているんですが、これとこのディスティニープラスというミッションとコメットインターセプターっていうのはかなりシナジーを持っていろいろできたらいいなと思っているので、ぜひディスティニープラスもコメットインターセプターも応援してもらえると嬉しいなと思っています。
はい、今回またじゃあ僕も一人でしゃべる時にディスティニープラスの話しさせていただこうかなと思うのと、またこちらのプロジェクトについても機会があればお話しに来ていただけたらなと思っているので、これからもぜひよろしくお願いします。
はい、ぜひよろしくお願いします。
ということで今回はゲストとしてJAXA宇宙科学研究所のテニアトラック特任助教をやられている尾崎直哉さんに来ていただきました。ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
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