00:01
3、2、1、イギネション
スペース、スーパークォール
ジャパン
佐々木亮の宇宙話
1日10分宇宙時間をテーマに、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております宇宙話。
今回は、昨日に引き続き、エプシロンロケット6号機の打ち上げ記念ということで、JAXAとのスペシャルコラボをお届けしております。
ということで、本日のゲストは、昨日と同じJAXAの架橋悠也さんになってます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
このポッドキャストって、6歳の子とか、11歳の子とかっていうリスナーが、ちゃんとこうメッセージくれるぐらいの感じで聞いてくださってるっていうのがあって、
そういう子たちってやっぱ、宇宙の方面に自分の将来の夢とかを持っていたりするってなると、みんな今宇宙の現場で働いてる人ってどんな感じでそこまでたどり着いたんだろうが気になるんですよ。
そういう将来の夢とかが気になる子たちに、じゃあ架橋さんどうやって宇宙の仕事までたどり着いたんだろうっていうところをちょっと伺えればなっていうふうに思ってるんですよね。
よく小学生とかに講演をするんですけど、特に幼稚園の文集に将来の夢を書いているんですね。
そこの差し絵にロケットの絵とか、土星の絵とか、おうちの絵描いてて、もうこれは宇宙飛行士か宇宙関係の仕事を将来の夢に描いているかなと思いきや、そこにはパイロットって書いてました。
私から宇宙大好きってわけではなかったかなと思ってます。
でもなんとなくロケットに興味のある雰囲気はあったっぽいって感じですか?
そうですね。ただ振り返ると、中学生の頃は漫画の影響でコックさんになりたかったり、ドラマの影響でケンジになりたかったり、建築家になりたかったり、いろいろ夢はてんてんとしてましたね。
あーそうなんですね。じゃあなんかどのタイミングでとかってあるんですか?宇宙気になるみたいな。僕の場合は研究始めるまで正直うっすらとっていう感じで、やり始めたら面白かったっていうのがあるんで、多分比較的遅めなんですけど、かけはしさんの場合っていつのタイミングなのかなっていう。
その中学校、夢コロコロ変わってたんですけど、そのあたりから宇宙の広大なスケールを知って、それまでは水金地下木土展開、太陽系が宇宙のすべてだと思っていたんですけど、太陽系は銀河系の一部で、銀河系すら宇宙の中で僕一部にしか過ぎないというところで、そのスケールも知って宇宙かっこいいなと思って、
03:06
中学生か高校生かそのあたりから漠然と宇宙に関わる仕事をしていきたいなと思うようになりました。
そうなんですね。じゃあそこから宇宙の仕事をできるのってどんな感じなんだろうとかがだんだん濃くなっていって、それで弱さに入るっていう感じなんですか?大学卒業されて。
そうですね。中学生高校の時は漠然と宇宙っていう感じでしたけども、大学等に進むにつれて具体的に弱さで働きたいなという思いを持っていきました。
じゃあ学生終わったらもうそのまま弱さ入ったって感じですか?
はい。大学の後大学院修士課程2年行ってその後弱さに入りました。
じゃあ結構今の道には途中から結構一直線な感じというか。
そうですね。大学くらいからは弱さ目指してやってきました。
ちなみに今回ってイプシロンロケットに乗せるミッションの話をメインに伺っていいっていうところでお話しさせていただいてるんですけど、ずっとそういう衛星とかを学生の頃からやってるんですか?
大学の頃に少し宇宙関係の研究とか、カンサットと呼ばれる機関サイズの大きい人工衛星の開発を大学4年、大学院の時に行っていました。
当時ってカンサットが小型衛星チャレンジするなら一番熱かった分野ですか?なんかよく僕人工衛星の小っちゃい人工衛星開発しようみたいなの研究室でやっていたときに最初何から勉強しようってなって本見ると一時期はもうカンサットブームがすごかったみたいなのを必ず最初の数ページとかで書いてある印象があって、
そのあたりって熱量どれぐらいだったのかなっていうのがちょっと気になるんですけど。
そうですね、私の時はもうですかね、今はだいぶそれこそ革新的衛星衛星実証プログラムをはじめ小型衛星を上げる機会が増えてきていますけど、
その時は実際の人工衛星を上げる機会も少なかったので、その練習と言いますか、導流門としてカンサットを行うという大学は多かったかなと思います。
実際にもの打ち上げて成功したっていう経験がそこで出来るみたいなことですか?そうなると。
いや、失敗ばかりでした。そういった失敗も今に繋がっているのかなと思っています。
カンサットって本当に衛星を軌道上に乗せるみたいなところがゴールだったりするんですか?
06:07
カンサットは実際には宇宙に行かないで、小さなロケットで高度4キロとかまで打ち上げて、ある種地球上でミッションを行います。
ただ宇宙空間に行かないにしても通信系だったり電源系だったり、人工衛星に必要な機能が備わっていますので、実際に人工衛星を作るための練習には非常に良いかなと思っています。
僕がたぶん取り組み始めた時はもうなんか研究室レベルで衛星って打ち上げれるんだよみたいな空気があって、それこそ今回のイプションロケットにも乗る予定になっている6Uぐらいのサイズ?
6Uって1Uが10cm×10cm×10cmの立方体のものが6個分の大きさのものっていうところがチャレンジできる許容の大きさとしてあるよねみたいな雰囲気があったので、
カンサットみたいな限られた能力のところを検証するっていうフェーズを飛び越えちゃってるかなと思うんですよ。
今そのワクチン的衛星技術実証プログラムでも光線星が作る衛星持ち上げられていて、その人工衛星を作るという趣期はどんどん下がってきているのかなと思っています。
いやすごいよな、光線星持ち上げられる。光線の学生のレベルがめっちゃ高いっていうのも絶対ありますよね。
それはありますね。
普通の高校生でできるかっていうとちょっと違うっていうのはあると思うんですけど。
宇宙話。
それでJAXAに入りましたってなってから、いくつかミッション関わってるかなと思うんですよ。
聞いてる皆さんが知ってるようなものも含めて。
その中で僕、経歴見て気になったのが、何年前だあれ、5年前ぐらいに打ち上がったやつですかね、アラセ。
ウクシロンロケット2号機ですね。
打ち上げられたジオスペース探査衛星アラセの開発にも関わっていました。
これって簡単に言えば、地球からちょっと出た宇宙空間の環境を色々測定しましょうっていうのがアラセのミッションとして持っていた部分かなと思ってて。
特に多分注目度高いところで言うと、宇宙空間のちょっと荒い部分。
アラセっていう名前がついてるぐらいあるから、そういうところを狙ってると思うんですけど。
例えば、磁場が強い部分だったりとか、それこそ太陽フレアの影響で一番バチバチなりそうな部分に突っ込んでいくっていう人工衛星ですよね。
09:03
はい、おっしゃる通りです。詳しいです。
私、工学屋さんなので、理学のことあんまり分かってないんですけど、
宇宙を作っておきながらミッションのことをちゃんと分かってない人間なんですけど。
僕があれなんですよ、高性フレアの研究をしていて、太陽フレアに最終的に議論をつなげていくっていうところをメインでやってたので、
太陽から、じゃあ太陽フレア起きて物が吹き出されて、地球にどういう影響が与えられるのかとか、
軌道上の人工衛星にどういう影響を与えてしまうのかみたいなところも、
半分興味半分研究の分野の中としていろいろ見てた中で、
アラセっていう人工衛星が宇宙の結構危険なところになんか飛び込んでいくらしいみたいなのを見てたんで、
それを作ってた方と喋れるっていうのはちょっとワクワクしながら来ていたっていう。
やっぱ放射線、宇宙空間放射線にあふれているんですけど、その中でも特に厳しいところを飛んでいくというような衛星の開発に携わっていました。
やっぱ他の衛星で求められる耐久性みたいなのとか、
一種違う軸でより強いものを作らなきゃいけないみたいな雰囲気があったんですか、当時。
そうですね。ミッション部分に関わっていろいろと厳しい要求もありました。
他の衛星だったら大丈夫なのになみたいな。
そうですね。
えーすごいなー。このアラセ、僕なんか関わってる人には会ったことなくて、研究結果とかっていうのばっかりを見てたんで、担当者いたーって感じです。今回。
そっか、しかもそのアラセもイプシロンロケットで打ち上がったってなると、かなり繋がり深いなって今、今回のコラボさせていただく上で思ったのと。
あとは、さらにその前のイプシロンロケットでヒサキが打ち上がってるんですか。
はい。イプシロンロケット1号機、初号機で、ワックス成分交換速衛星ヒサキが打ち上がっています。
実は私、そのヒサキも部品の開発や評価で少し関わりがありました。
あー。で、これ僕も研究で使ったことがあるっていうところで、僕なんか今回細かい話をどんどん深掘っていくと、イプシロンロケットの今回のキャンペーン入れてめっちゃ良かったなってそう思う部分があって。
なんか1号機にも2号機にもお世話になってるっていう研究の中で。
ヒサキはこう、あれですよね。木製のオーロラとか綺麗に撮ってたやつですよね。
そうですね。
惑星を、地球以外の惑星を宇宙空間で観測していくっていうような人工衛星だったりとかで。
12:04
じゃあそこの2つも関わって、じゃあ結構今までの軸って、イプシロンロケットとその中のミッションとっていう軸にいることが多かったんですか。架橋さんのキャリアは。
なぜかというと、5円があって。
イプシロンロケット1号機のヒサキ、イプシロンロケット2号機のアラッセイ。
3号機は別の衛星、弱算の衛星ではないですけど。
イプシロンロケット4号で打ち上げられた革新的衛星技術実習1号機2号機にも関わりがあって。
今回の6号機、イプシロンロケット6号機。
それとイプシロンロケットには非常に縁があるなと思っています。
それってなんか、俺はイプシロンから離れないんだみたいな感じではなく、たまたまなんですか。
たまたまです。
私のバックグラウンドが先ほど話したカンサットであるとか。
イプシロンロケットは小型衛星を軸にやっていて、イプシロンロケットは小型の衛星を打ち上げるロケットです。
そのあたりで関わりがあるのかなと思っています。
そういうことなんですね。
JAXA入ってから比較的今までの経験とかも考慮されて、アサインされたりすることもあったりなかったり。
表情的にないよって感じが。
人によりけりというところはあると思いますけども、私はイプシロンロケット関係でいろいろ関わり続けてますので、
ロケット関係者だったり、うちの裏、イプシロンロケットを打ち上げるうちの裏の方含めて、
これまでに培った人脈は今回の開発でも役立っているかなと思っています。
わーいいなーめっちゃ繋がってる感じもするし、これからもイプシロンロケットに近い部分でもやるだろうし、
それこそ多分日本が中心になって打ち上がっていく衛星とかミッションって今までの日じゃないぐらい増えると思うんですよ。
そうですね。
打ち上げ機会も増えるだろうし、例えば価格とかが下がればいろんな研究室単位でもっとチャレンジしたくなるってこともあるかなと思ってて、
そんな中で今回ミッション、イプシロンロケット6号機、たくさんのチャレンジングなミッション乗っているかなと思っているんですけど、
ここから未来の宇宙開発につながる技術どう広がっていくかなっていうところを期待しているかというコメントいただけたら嬉しいなと思っているんですが。
宇宙開発宇宙利用は国内外でスタートアップと呼ばれる新規企業も入ってきていて、
JAXAだけではなく多くの民間企業とともに宇宙開発宇宙利用を進めていく必要があるかなと思っています。
15:03
そういった中でJAXAにやるべきところ役割があるかなと思っていますので、
民間企業の方とうまく連携を取りつつ宇宙利用の拡大を図っていきたいなと考えています。
じゃあ今回のはあくまでこう全部成功してほしいし、
今後広がっていく宇宙開発のステップとしてすごい重要だから注目した方がいいなっていう感じですよね。
今後の事業化や商品化を狙って宇宙提供のステップアップの第一歩として今回実施を行っていると思いますので、
今回の実施を踏まえて確実に次につなげていってほしいなと思います。
チャレンジングなミッションがたくさん載っているからこそ、今回のですごい優位性が発揮されたら、
5年後10年後の宇宙開発で、例えばもう人工衛星の推進系はあの時実証したあれが標準装備になるよねとか、
なるようなものが詰まってますもんね。
そうですね、そういったスタンダードを作れるといいかなと。
そこで日本の技術が世界に使われていくとか、そういう未来が開けるといいかなと思っています。
たぶん今までこのポッドキャストを聞いている方は結構宇宙への興味強かったと思うんですけど、
その一方でロケット打ち上げと実際に宇宙で運用している衛星つながらない人多分多かったと思うんですよ。
その中で今回ミッションの話をいろいろ伺わせていただいたので、
少なくとも宇宙話のリスナーの皆様にはこの辺りだけ、
でも中にこういうのが載ってるんだって思いながら打ち上げ一緒にね、
あの中継とかで楽しんでいただければというふうに思っております。
ということで今回はJAXAで小型衛星だったり、
あとはイプシロンロケット6号機のミッション、プロジェクトの中心に動いていられる
架橋優弥さんに来ていただきました。
今回ありがとうございました。
ありがとうございました。