00:01
3,2,1
イギネション
スペース
スーパークール
ジャパン
佐々木亮の宇宙話
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。
今回はスペシャルコラボというところで、JAXAとのコラボをお届けしてます。
先週から、そして昨日に引き続きっていうところですね。
10月7日に打ち上げ予定のイプシロン6号機のロケットエンジニアをやられているJAXAの中谷浩二さんをゲストにお迎えしております。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今回、後編では、日本製ロケットが新時代を迎えてくる、どんどんどんどん打ち上げていくだろうっていうところで、
今回の打ち上げの楽しみ方、そして中谷さん、どうやって今ロケット開発するとこまで至ってるの?みたいな夢の叶え方みたいな。
そんなところをちょっと伺えればなぁと思ってます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
早速なんですけど、昨日もイプシロンロケットの話はたくさん聞いて、これでだいぶ詳しくなったなぁと勝手に思ってるわけなんですが、
中谷さん、ずっとロケットをやられてるんですか?学生の時とかから。
いや、そうではなくて、どっちかというと、学生の時から衛星開発の方をやってました。
そうなんですか。
学生の時に今度イプシロンの6号機でも、CubeSatという大学の方が作った衛星があったんですけど、
まさに私が学生の時は、このCubeSatっていうものの黎明期で、2003年にCubeSat世界初の打ち上げがあったんですけど、
その中の一つのCubeSatの開発に私も参加していて、実際にロシアから打ち上げたんですけど、
ロシアに持っていって、ロケットに搭載してっていうところまでの作業をやってました。
そうなんですね。初めて知った。
じゃあ僕が、ちなみに何ていう衛星ですか?
9と1っていうCubeSatなんですけど。
教科書の衛星開発どうやって進めるの、教科書の前の方に出てくるやつですね。
そうかもしれないですね。
あれをやられてたっていうことなんですね。
すごい。でも学生の時は衛星開発。
ちなみに学生の頃衛星開発するってなると、
その後の運用とか、どういう科学をサイエンスを解き明かしていこうみたいなところまで全部ワンセットでやるんですか?
ワンセットですね。ただ私がやってた時のCubeSatは、
科学観測っていうよりかは、どっちかっていうと技術実証みたいな。
こういう技術のうちで初めて使いたいみたいな、そういった感じだったので、
何かを観測するとかではなかったんですけど、
03:03
設計から打ち上がった後の運用とかそういうのを含めてワンセットでやっていた。
ただそれがですね、大学院とかの修士論文とか博士論文のテーマになるわけではなくて、
それはそれ用の研究はちゃんとやらなきゃいけなくて。
違うんですか?
違う活動として、自発的にやってた活動として、そういうのもやってた。
全然想像ができないぐらい、なんかハードな学生生活って思えてしまうんですけど。
ハードでした、本当に。
ですよね。
すごいな。その熱量ってどこから来たのかなってすごい思うんですけど。
やっぱり小さい時、私もいつからってあんまり自分でも意識はしてないんですけど、
やっぱりちっちゃい時から航空とか宇宙とかそういうのに今興味持ってたんですね。
ある時、どこがそういうきっかけだったのかなっていろいろ考えたことがあって、
その時にもしかしたらこれじゃないかなって思うのが一つ思い浮かんでてですね。
ちょっとこれ、若い方はもしかしたらわからないかもしれないですけど、
1984年にロサンゼルスオリンピックっていうオリンピックがあった。
それYouTubeとか見たら多分出てくるんですけど、
その開会式にですね、ロケットマンって言われるんですね、背中にジェットパックっていうのを背負った人がですね、
聖火台のところから、背中からロケットエンジンに火付けてですね、
競技場に降りてくるっていうシーンがあるんですよ。
そんな演出があったんですか。
それ見て、これすごいなって思った記憶がすごく大きくてですね、
多分それで、なんか航空とか宇宙とかいいな、興味、興味、
こういうところにこういう関係のことやってみたいなって、
多分それが最初だったんじゃないかなと個人的には思ってますね。
そうなんですね。珍しいですよね、多分。
オリンピックきっかけで宇宙航空です。
開会式、今でもYouTubeとか探すとあると思います。
結構私はインパクトをそれで受けましたね。
そうなんですね。ちょっと終わったら見てみます、収録が。
ぜひ見てください。
面白いな、じゃあそこからもう結構一途に宇宙の研究したいとか、
JAXAで働きたいとか思って進んできた。
そうですね、なんかそういうことをやってみたい。
ただJAXAで働きたいとかっていうそういった具体的なところまでは
なかったかもしれないんですけども、
その分野にはやっぱり興味を持ってましたね。
そうなんですね。そこで影響を受けて、
06:01
大学進学とかするときはもうそういう方向がいいなと思って受験もしているっていう状況?
そうですね、やっぱりそういったことを勉強したいなという気持ちはありましたね。
大学入って衛星開発して、その衛星開発の技術とか研究の下地があったからこそJAXAに入所するみたいな形になるんですか?
いや、ここも大学院のときにさっき言ったキューブサッとやってて、
それにのみ込んでたんで、私白紙論文書けなくて全然。
打ち上げが終わって、一生懸命白紙論文を書いて卒業したと。
で卒業した後、この後どうしようかなというときに、
ポス独で宇宙研究の研究室に所属して、
ポス独の期間が終わって、じゃあ次どうしようかって考えて、
ちょうどJAXAで募集があったので、
それで応募してJAXAの職員になったっていうことで、
なんかもう必ずJAXAだっていうことでずっと来てたわけでもなくて、
いろんな道を辿りながら、今ここに至ってるっていう感じ。
そういうことなんですね。
なんかこれ多分聞いてる方にちょっと補足しておくと、
ポス独っていうのは、どっちかというと職員っていう扱いじゃないんですよね、あんまり。
なんかJAXAの肩書きを使って、肩書きを持ちつつ、
自分で個人で研究進める人みたいな感じで、
でもそこから暗がえというか、次いい機会があるからっていうことで、
次はもう本当にJAXAの職員に変わったみたいなステップとしては。
そうですね。
ああ、そういうことなの。それで今じゃあそこからはJAXAさんの中で。
その後に、またそこでもいくつか衛星はやっていたんですけど、
その後、さっき言った日咲の衛星プロジェクト。
日咲がそこで出てくるんだ。
宇宙話、これね、事前に実はちょっと書類を送らせていただいたんですけど、
僕、博士課程の間に日咲をちょっと使って研究をするっていうことを一時期やっていて、
この日咲がイプシロン初号機で打ち上がったんでしたっけ?
そうですね。イプシロン1機目試験機と言ってますけども、イプシロン試験機で打ち上がったんですね。
そうですよね。だからもうそれを逆に言うと中谷さんたちがご活躍されて打ち上げてくれなかったら、
博士課程の中でアメリカ行きつつ結構面白い観測ができたのは、
本当あれのおかげだなと思ってて、今日お礼を言いたくて。ありがとうございます、本当に。
だからそういう意味で今私ロケットをやってますけど、
09:02
イプシロンとの接点は衛星をやりつつ、日咲をやりつつ、
車上作業でイプシロンに乗せるところとかの作業を衛星側としてやってたりとか、
イプシロンと衛星とロケットの間の調整なんかをやってたので、
実はイプシロンに来た時も周りにいる人は、前から知ってる人っていうか、
前は衛星として付き合ってましたけど、今度は衛星からロケット側に入り込んでるっていう、
そんな不思議な感覚をその時持ちましたね。
先週ゲスト出ていただいた架橋さんも同じようなことをおっしゃってたような気がして、
衛星を作っていった時にイプシロンに関わっていて、
次またより近いとこ行っても同じ顔ぶれがいて、なんか不思議な感じだったみたいな。
多分同じ。架橋さんはまだどっちかというと、ずっと衛星としてロケットと付き合ってましたけど、
私は衛星としてロケットと付き合った後、ロケット側から今度は衛星と付き合ってるっていう、
逆になった動きをしてるっていう。
面白いなあ、それ。これだからあれなんですよね、きっとJAXA、
そのポス族っていう立場で行くと、多分これをやるって決まって研究があって進めるけど、
JAXAの職員に代わるとJAXAが力を入れたいところに行って、今までの培った技術力プラス新しいことを学びながら、
どんどん新しいの開発していくっていう、なんか、
働き方がだいぶ違うような気がしますね。
おだしょー そうですね、普通に人事異動って言ったらおかしいですけど、
普通にある会社なので、ただそういう中でもしかしたら、
ここの私衛星開発やってた経験がこれからの後ろのロケットの開発の方に行かせるんじゃないかっていう考えた人がいて、
それでそういうふうに異動になったのかもしれない。
ここはちょっと正しい、正確なところはわからないんですけど、
今はそう思ってますね。
面白いなあ。
いろんなキャリアと、もう同じようなキャリアパスの人っていないから、
誰に聞いても面白いなってすごい思うんですけど、
最後ちょっと伺いたいなと思っていて、
ジャクサでロケットを開発して打ち上げる意義だったりとか、
そもそもロケット開発、世界中見たり、日本国内でもいいですし、
どういう未来につながっていくのかなあみたいなところをちょっと伺いたいなと思っています。
日本でもそういう動きがありますけど、
民間企業がロケットを開発して、
これでロケットを打ち上げる意義っていうのは、
やっぱりロケット開発というのは、
ロケットを打ち上げる意義っていうのは、
やっぱりロケット開発というのは、
12:02
ロケットを打ち上げる意義っていうのは、
やっぱりロケット開発というのは、
民間企業がロケットを開発して、
これで打ち上げ事業をやっていくっていう、
そういう世の中に変わろうとしていて、
ジャクサもその動きはよく理解している。
だからこそ、今後は、
ジャクサは民間がなかなか挑戦できない技術開発に取り組んで、
それを活かして民間の会社が事業化とか、
そういったことにつなげていくっていう。
ジャクサがなかなか民間には手を出しがたい、
費用対効果としてそこに資金を投入できないような、
だけど重要な技術みたいなものを、
ジャクサがそういう技術開発をして、
それを民間の方に活用してもらって、
民間の方はそれで事業を行っていくっていう、
そういった今流れが非常に重要だと思っています。
ロケットもそういう流れに乗っていかないといけないとは思っています。
そういうことですね。
じゃあ今後は民間の力も、
逆に言うとミッションの方は結構民間からの技術、
速攻上げみたいなところがすごい色濃く出てるなと思っているんですけど、
いろんな企業の技術実証入ってたり、
大学の研究室レベルで衛星打ち上げてたり、
みたいなところがあると思うんですけど、
そこをもっとロケット側もその色が強くなっていく未来があるんじゃないかなっていうイメージですかね。
今のお話でいうと。
そうです。まさにその通りで、
そこにはロケットの技術だけじゃなくて、
打ち上げ作業そのものも、
今これまでジャクサが中心にやってきたんですけど、
そこをやはり民間の会社に担当してもらう必要があると思っていて、
今回のシロンロケット6号機では、
ロケットの姿としては見た目変わらないんですけど、
打ち上げまでのジャクサの作業範囲と、
ロケット、IHIアイロスペースさんって会社が、
打ち上げにあたっては、
ジャクサがやる作業とIHIアイロスペースがやる作業っていうのを、
これまでの5号機よりも、
よりIHIアイロスペースが担当する作業を増やしているんですね。
これは将来、民間が打ち上げをやっていくっていう、
そういう事業につなげるために、
ジャクサのやってた範囲を民間に移管し始めている。
そういった意味もこの6号機もあるんです。
なので、6号機の打ち上げは、
技術的な背景だけでなくて、
そういった今後の事業化とか、
そういった感じでも結構一つの大きな、
重要なポイント、打ち上げだというふうに思います。
15:03
うわー、すごー、それめっちゃ面白いですね。
じゃあ今後、それこそ2週間前ぐらいに、
北海道スペースポートを進めているスペースコタンの方に出ていただいたりして、
そこでもどんどん民間のとか、
あとはそもそも今後需要が上がってくるロケット打ち上げの車場を作っていかなきゃ、
みたいな話を結構いろんな角度から伺わせていただいたので、
そことすごいつながってくる話だなと思って。
民間の活動範囲を増やしていくっていう、
そこがロケットでもやっぱり重要なところで、
それをどうスムーズに進めていくかっていうのが、
取り組んでいかなきゃいけない、
一つのポイントだと思いますね。
いやーこれ面白いな。
なんかロケット見た目の派手さというか、
打ち上げの迫力みたいなところに気を取られがちですけど、
そういう裏の仕組みがあるっていうのは、
たぶんこのポッドキャスト聞いて知った方も多いんじゃないかなと思うので、
これからまたジャックさんの体制が変わっていく雰囲気も見えたらいいなと。
見えるかわかんないですけど。
なかなか外から見えない。
しかも実は大きく変わってるっていう。
ぜひ心に思いながら見ていただけるといいかなと思います。
わかりました。ありがとうございます。
ということで2日間にわたってお話いろいろ伺わせていただいたんですけど、
最後、イプシロンロケットを担当されているジャックさんの中谷さんから見るロケットの発射、
現地で見る面白さとか中継の面白さとか、
こういうとこ見てほしいっていうところをお伝えできればなと思います。
私ですね、ロケットエースやってても打ち上げの時はですね、
ずっと完成室に閉じこもってるので、実は肉眼では見たことがないんですね。
ただ、建物の中にいても音とか振動っていうのはものすごいものがあるんです。
だから現地で肉眼でそれを見ると、点火された時の光とか、
あとは当然音振動みたいなもの、
そういうものを身をもって感じていただけるんじゃないかと思います。
それから現地はですね、やっぱりイプシロンって車上がある町ですね。
鹿児島県の下月内野浦っていうエリアなんですけども、
そこの皆さんの応援で支えられている、
応援がなくてはもう打ち上げられないロケットなので、
そこに行くとですね、なんか町とロケットの打ち上げが一体となって、
こうやってるって雰囲気も多分感じられると思うので、
ぜひ現地に行った時にはロケットだけじゃなくて、
町の雰囲気とかそういったものも楽しんでいただければと思います。
これから中継で見られる方は、
現地の音とか振動っていうのはどうしてもモニターとかスピーカーからしか伝わってこないですけど、
18:03
ただ広報の方が頑張ってですね、
いろんな衛星を分かりやすく紹介してくださる動画とか、
あとロケットの説明とかの動画も用意してくださっているので、
現地でなくても中継で見ることで、
いろんな情報がまとめて分かりやすく理解できるっていう、
そういった面となっているので、
ぜひ6号機の打ち上げを皆さんに応援していただければと思います。
はい、ありがとうございます。
いただいた見どころをちょっと抑えながら、
ぜひ皆さんには中継だったり現地で楽しんでいただけたらと思います。
2日間ありがとうございました。
ありがとうございました。
今回の話も面白いなと思ったら、
お手元のSpotifyアプリでフォロー、
フォローボタンの横にあるレビューよろしくお願いいたします。
番組の感想や宇宙に関する質問については、
Twitterのハッシュタグ宇宙話またはSpotifyのQ&Aコーナーから
じゃんじゃんお寄せいただけたら嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。さようなら。