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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。
普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします。こちらのポッドキャスト。
本日はですね、話題の土星についてのお話です。
土星の周りを回っている衛星、タイタンと呼ばれる星の表面にある湖、というか海について紹介していきたいと思います。
まあ、惑星の周りに回っている星なので衛星ですね。地球にとっての月みたいなものが、土星にとってのタイタンですね。
そんな感じで、その衛星について今日はご紹介していきたいと思います。最後までぜひお楽しみください。
ということで、毎日恒例の活動報告みたいなのになりますが、まあ今日は相変わらず白紙論文をずっと進めておりまして
指導教授と打ち合わせもさせていただきまして、今たどり着いている議論でどうにか白紙論文はひとまずはOKかなというところまではようやくたどり着きましたね。
いろんなところ、SNSとかのタイトルにも書かせていただいている通り、私偏差値36を叩き出した超絶バカからスタートしておりますので
白紙仮定を収めるというのも結構ギリギリになってしまうというのが現状ですね。
もちろん頭のいい人というか、すごく研究、遂行能力が高い方っていうのはやっぱりどんどん成果を出していって、あれなんですが私みたいな
頭が少し抜けているというタイプがですね、ギリギリまで頑張らなければいけないというところがあるので、諦めずに最後まで頑張っていこうと
しっかりと審査も受けて合格したいと思っておりますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。
今日紹介するのが土星なんですけど、皆さん、今日何の日か知ってますか?
これ今日12月21日はGreat Conjunctionという日なんですね。
これニュースとかネットとかの記事で見たことある方結構いるんじゃないでしょうか。
これ400年ぶりに見た目の木星と土星が急接近すると。こんなに近づくのが400年ぶりなんですね。
400年って相当前なんで、本当に一生に一度のイベントですよね。
ただこれちょっと次は60何年後というので、もしかしたらもう1回見れる方もいるかなと思うんですけど、自分も際どいですね。
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自分今26なので、ギリギリいけるのかなという感じですね。
もう1回見れたらラッキーだと思うんですけど、今回しっかりと見ておいてよかったなっていうところです。
先生術とかやってる方とも関わりがあるんですけど、どうも風の時代っていうすごい時代に突入するらしくて、今回のGreat Conjunctionを機に。
そうなると、双子座と水亀座と、風の時代にあった星座の人たちの金運ないし、仕事運が爆上がりしていくと言われていて、実は自分水亀座なんで、これはもう時代が来たと。
この後2年間ぐらいでガンガン上がっていくらしいので、30万円に一花咲かせられればいいかなと思って、気合が入っているところでございます。
そんな感じでですね、今日は土星木星っていうのがかなりホットに、世間的にホットになっているので、私としてもこちらでは今回は土星のお話をしていきたいと思います。
冒頭お話しした通り、今回扱うのは土星自体ではなくて、土星の周りを回っている衛星、タイタンと呼ばれるものですね。
聞いたことある方いらっしゃいますかね。非常にのっぺりした衛星ですよ、遠くから見ると。
ただ、タイタンというのは土星の周りを回る衛星の中でも、いくつかあるんですけど、その中でも最も大きい衛星です。
太陽系の中の衛星では2番目に大きいものだそうですね。
存在自体は1655年に望遠鏡で発見されたらしいんですが、その後1997年に土星探査機カッシー2と呼ばれるアメリカとヨーロッパが合同で打ち上げた衛星、土星を探査するミッションですね。
その中で土星に行ったついでに、タイタンも見ておこうみたいな感じで何回か急接近して表面の写真が撮られたと。
その写真を撮られたことによって初めてわかったのが、実はこの衛星の表面には海というか湖みたいなのが存在しているといったような感じですね。
ぜひこのカッシー2、タイタンとかで調べると多分画像が出てくるので、遠く隣さんというんですかね、土星なんで、何個か隣の衛星、惑星の周りを回っている衛星についての写真が見れるってなかなか貴重なことなんでね、ぜひそのカッシー2、タイタンとかで調べてみると面白いかなと思います。
そんな感じでそのカッシー2によって海があると、湖があるとわかったわけなんですよ。
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じゃあこの湖、どういうようなもので満たされているものなのか。
一般的に考える湖っていうのはいわゆる水ですよね。水ですけど、実はこのタイタンにある湖は違います。
ちょっと詳しい話を省きますが、その湖の中に溜まっているのはメタンとかエタンと呼ばれる炭化水素と呼ばれるものですね。
これあんまりピンとこないんじゃないか。高校まで理科とか理科関連をとっている方だったら触れているかなぐらいで、炭素が絡みついた水素みたいなイメージですね。
これ実は地球上にもたくさんあって、地球上で天然ガス、可燃性の天然ガスって言われるものは大体このメタンとかエタンとか言われるようなものになります。炭化水素ですね。
そう聞くと、そいつが液体になって溜まっている状態がタイタンには存在する。燃えそうだし臭そうだし、人間にとっては全然快適そうではない衛星なわけなんですが、可燃性ガスという認識でいてもらって構いませんが、さっき言ったみたいに液体で存在している。
土星の表面というのがマイナス180度ぐらいと非常に寒いので、タイタンも大体それぐらいだと。液体で存在することができるようなすごい寒い環境なわけなんですが、一箇所にそうやって液体として溜まっているというところは結構興味深い点なんですね。
一部の研究者の中では、この湖は地球の湖と同様のものだと考えられている。どういうことかというと、生命というのは結局炭素というのが主な素性になってくるので、炭素の存在というのは生命としては重要なんですね。
それが存在しているわけですから、生命発見の可能性はなくはないというような言い回しをしている方もいるといったところですね。
こんな感じで、メタンとかエタンと呼ばれる炭化水素に出てきた湖の状態が、実は土星の温度、土星表面の温度がちょっと変わることによってこの湖の様子が大きく変わるといったところが今回の研究で明らかになった部分です。
これ、温度が変わるってどういうことかというと、単純にこの地球にもある春夏秋冬じゃないですけど、夏と冬みたいなイメージで太陽との距離というのが軌道によって変わるので、それによって変わる温度ですね。
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その結果、土星の温度の幅でいうと187度、細かく言うと187.15度と189.15度というそのわずか2度の差がこの湖の状態を大きく変えるということが分かりました。
マイナス189度よりも低い状態というのは、湖を形成しているメタンとエタンが湖の中で完全に分かれる、2層になって分かれる状態になるそうです。
一方で、187度以上、それよりもさっきの2層に分かれている状態、メタンとエタンが2層に分かれている状態よりも2度上がるとこいつらがぐちゃぐちゃに混ざるといった感じで、温度2度の差でかなり湖の様子が変わるというのが今回の研究の結果ですね。
土生自体は5度ぐらい変わるらしいんですよ。
一周するのに。そうなるとやっぱりこのメタンとエタンの層が混ざり合ったり離れたりというのを繰り返しているといったところがこのタイタンの湖の特徴だということが分かりました。
さっき書いたみたいに炭素ががっつり含まれている湖の液体なわけですから、生命の可能性というのはなきにしもあらずということで、今回の研究はそういう湖のお話でしたけど、今後分かんないですよね。
今、こちらのポッドキャストでも話させていただいている通り、宇宙の生命体を探査しようという動きはかなり強くなっておりますので、今後もしかしたらタイタンで生命が見つかるなんてこともあるかもしれません。
といったところで本日の話はここまでにしたいと思います。
皆さんももし余裕があったら、まだ見れるのかな?明日とかも土星と木星の距離が非常に近くなっているので、チャンスがある方は覗いてみてください。
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ということで本日はここまでです。また明日お会いしましょう。さようなら。