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2021-01-18 13:35

101. 新しく見つかったブラックホールのハナシ

宇宙にはみなさんの想像以上にブラックホールが見つかっています。

今回もそんなブラックホール発見のハナシ。

10年間の観測データと、過去の研究結果を総動員した非常に泥臭い研究を紹介!!


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始まりました、佐々木亮の宇宙話。
普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします、こちらのポッドキャスト。
本日はですね、新しく見つかったブラックホールの候補天体のお話をしていきたいと思います。
今回のお話は、簡単に言うと、新しくブラックホールっぽい星が見つかったというお話なんですが、
ただ、これの見つけ方というのが今までと少しちょっと違って、結構泥臭い作業をしている、
割と自分的には好みの研究だったので、そちらについてご紹介していきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。よろしくお願いいたします。
といったところで、今回101回目の放送になりました、こちらのポッドキャスト。
先ほどノートの方にですね、これまでの100回を振り返って、こんなことやったなとか、現状こんな感じだなみたいなところをまとめてみたので、
もし興味ある方は概要欄の方から飛んでみてください。
そちらにまとめた話についてはですね、近いうちにこちらのポッドキャストの方でも話していこうかなと思っておりますので、
ぜひお楽しみにといった感じですね。
そこで日常恒例の活動報告みたいなのになりますが、
今日はあんまりがっつり作業はしなかった日っていう感じですかね。
作業といっても研究の作業はあんまりしなかった日っていうのが正しい言い方ですかね。
昨日本当は日曜日完全にオフを取る予定だったんですが、
お話しさせていただいた通り、論文の作業っていうのがちょっと入ってきて、
なるべく早く終わらせたかったので、日曜日を完全に返上して作業にがっつり取り組んでいたので、
今日は少しゆったりめでいいかなと。
あと必要な大学に提出する書類とかっていうのだけ提出して、
一応たまってるタスクは一応大体はっきり切ったかなっていうところですね。
なので、昨日オフの間にいろいろやろうと思ってたノートの記事作成だったりとか、
あとはちょっと本読んでみたりだとかっていうような使い方をちょっとしていました。
明日からは研究も普通にやりつつ、今までって博士論文に全ての時間を捧げてたんですが、
ちょっと前まではですね、どんぐらい前、10月とか9月ぐらいとかまでは、
研究はちゃんといわゆる一般的な業務時間の中でガッとやって、
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その他の時間は自分の好きな勉強をしたりだとか発信活動っていうのに当てていたんですが、
そのバランスを一気に博士論文に全振りしていたので、
それをここから徐々に戻していければなと思っているところでございます。
なので、そういうバランス見つつ、ここからまたアクセル全開で頑張っていければいいかなと思っておりますので、
ぜひ皆さんよろしくお願いいたします。
はい、それでは早速今日の本題入っていきたいと思います。
今日の本題は新しくブラックホールっぽい候補の天体が見つかったというお話をしていきたいと思いますね。
これどうやってやったかっていうのが結構今回の研究のキーポイント、
どうやってやったかっていうのがブラックホールとして認定することができた方法っていうのを紹介していきたいと思います。
で、今回はある星、ブラックホールっぽいのか、それとも中星子星と呼ばれる、
これまた不思議な天体で半径が10キロ、直径か、直径が10キロぐらいしかないけど、
太陽と同じぐらいの重さがあるっていうような非常に高密な天体があるんですね。
密度が高いギュッとした天体があって、
それとブラックホールって非常に性質が遠くから見ると似てる部分があると。
なので、その2つのどっちかだなと思われてる星について、
ある望遠鏡を使って10年間観測してあげたんですね。
1個の天体を。
で、その1個の天体をずっと観測してあげた結果、
ブラックホールだと分かったというようなかなり長期的な計画だったんですね。
で、だいたいこういうブラックホールの正体を探すとき、ないし、
ブラックホールを発見するときっていうのはX線っていうのがよく使われます。
X線っていうのはレントゲンとかでよく聞くX線なんですね。
で、実はこれX線天文学と呼ばれる分野があるぐらい1つの分野として確立していて、
宇宙からというより星とかから飛んでくるX線を検出すると。
で、実は私の専門の分野っていうのもX線天文学になっているので、
身の回りにこういう研究してる方っていうのはたくさんいらっしゃいます。
で、ブラックホールがなぜブラックホールと呼ばれてるか。
さっき中枢季節は直径10キロぐらいの星だっていう話をしたと思うんですけど、
ブラックホールはイメージ的にはそれよりももっとちっちゃくなってるよなっていうよりも、
その姿が見えないぐらい強い重力を持った星で、
なので光も出てこれない強力な重力を持ってるみたいな、
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そんなお話がよくされるのがブラックホールです。
で、そんな重力が強い天体は星に近づいてきたら、
その星がブラックホールないし中枢季節っていうところの近くに、
普通のいわゆる太陽みたいな星が近づいてくると、
その重力のせいで近づいてきた星っていうのを吸い込んでしまうと、
飲み込んでいくっていう現象が発生するんですね。
で、この飲み込んでいくときに、
そのブラックホールまたは中枢季節の周りに円盤っていうのを作っていきます。
この円盤っていうのはいわゆる土星みたいなやつよりももっと、
結局ブラックホールとか中枢季節って自分たちも星だから回転しているので、
その回転しながら周りに来たものをグッと掴んで、
回転しながら引っ込めていくので、周りに円盤ができると。
これちょっとブラックホール円盤とかでググってくれると、
画像ですごいよくわかるかなと思いますね。
で、そんな感じでやってると、
その円盤っていうのがX線で強く光るわけなんですよ。
それは星が持ってるガスとかっていうのを無理やり引っ張ってくるときの力であったりとか、
あとはその円盤を作ったときの円盤の中での物質同士の擦れ合いみたいなので、
そこからX線が放射されたりするといったような現象が確認されるんですね。
今回の研究ではその円盤について10年間観測してあげたときにどんな変化を見せるのか。
この10年間で実はこの天体、たまにいきなり明るくなったり、いきなり暗くなったりとかで、
かなり明るさっていうのが頻繁に変わる天体だということがわかったんですね。
で、他のブラックホールとか中性子星とかいろんなやつもこういう変動を見せるので、
どうしたものかと。
で、これでどうやって真ん中の星、円盤があって円盤光ってるけど、
その真ん中の星っていうのがブラックホールか中性子星かっていうのを明らかにするために、
今回の研究者の方っていうのは他で見つかっている、これまでの長期的な研究で見つかっている
ブラックホールだと思われている円盤の光の変わり方と、
中性子星の円盤が作る光の変わり方っていうところをもう総ざらいしてですね、
どちら側に分類されるかっていうのを調査してあげたんですよ。
なので、この研究、単純に10年間観測したっていうデータを使った、
すごい長期的な研究っていうだけでなく、
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他で見つかっている研究結果も総動員して分類をしてあげようとした、
非常にスケールの大きく、なおかつ泥臭い研究だといった感じですね。
こういう泥臭さっていうのがすごい重要で、
もちろん最近はAIとか使ったり機械的に分類するみたいなところっていうのは、
かなり注目度は高いんですが、やっぱり人間の目って、
意外とこの機械の精度とかに比べてもかなりいいものを持っていると。
人間が感覚的に、これは違うものだなって思ったやつって意外と合ってたりするんですね。
なので、そういうところっていうのもあるので、
割と人間の泥臭さっていうのも重要なポイントの一つになってくると。
今回10年間の観測結果と他の研究との比較を行った結果、
今回の天体っていうのはブラックホールであると考えられるっていうのが、
今回の研究の結論でした。
このいろいろさっき言ったみたいに円盤の明るさが変わる原因っていうのもいろいろあって、
近くの星から落ちてくる物質の量が時々刻々変化していることっていうところが大きく影響したりするんですね。
あとは、この円盤の近くには何回かこちらのポッドキャストでも紹介しているように風が吹いてるんですね。
円盤の中に近くに風が吹いていて、
それは吸い込んでいく物質が外に弾き飛ばされるっていうようなところでできたりするんですが、
この風、高速の3%とか非常に速いスピードで飛び出してるんですね。
なので、こういうところの飛び出していく風とかのスピードないしはその速さみたいなところとか、
あとは落ちていく物質の量ないし光り方っていうところでブラックホールだと分かったっていう感じだと思うんですね。
なので、目の前にあるデータだけを見ずに他に目を向けてですね、長期的に見る、なおかつ他を見る。
大事な視点を教えてくれたような論文かなと。
木を見て森を見ずじゃないですけど、木も見るし森も見るしみたいな。
ガッと広い視野で見ていくっていうのが非常に大事だなと思いました。
といった感じで、今日はブラックホールの候補天体が見つかったというお話をさせていただきました。
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昨日の100回放送を終えてですね、コメントをいくつかいただいているので、今回紹介させていただきます。
12:06
Twitterネームみちこさんからいただきました。
マイクを変えたっていう話をしたら、聞こえやすい、ちゃんと声だけを拾っている感じがします。
マイクの性能アップを非常に褒めていただいて、自分で思っているよりも改善できているのは非常にいいなと思って、こういう声、非常に嬉しいです。ありがとうございます。
あともう一つ、Twitterネームカラフルさんからですね、宇宙話100回放送おめでとうございます。
私みたいに大人になって宇宙好きになった人のために何かやってほしいです。
学生さんや宇宙ベンチャーの方の集まりはよく見かけますが、素人向けに出会ったことがないので、これからも応援していますといったところで、
こういうふうに宇宙に興味を持った方、でも熱量がすごい高い人との温度差は若干あるなみたいな方との作っていけるイベントとかもあったら非常にいいと思うので、
こういうのも考えていきたいと思います。コメントありがとうございました。
この方、グラレコも作ってくれますね。グラフィックレコードっていうのも作ってくれていて、Twitterにあるのでぜひ見ていただけると嬉しいです。
本当に最高です。ありがとうございます。
といったところで今回は以上になります。また明日お会いいたしましょう。さよなら。
13:35

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