1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 138. ブラックホールはお任せ..
2021-02-25 12:57

138. ブラックホールはお任せ!?電波天文学が観測する現象のハナシ

宇宙兄弟の最新刊に触発されて、電波天文学のシリーズを勝手にスタート!!

宇宙兄弟好きは必見。

今日は電波天文学で見える現象について紹介。ブラックホール の写真の話も出てくるよ!


感想、質問は「#宇宙ばなし」をつけてツイッターで呟いてください!

すぐに見に行きます!


Instagram(ryo_astro)

https://www.instagram.com/ryo_astro/

Youtube(佐々木亮の宇宙ばなし)

https://www.youtube.com/channel/UCHW6gg92z7E7hdnhbStpzTA

Twitter(_ryo_astro)

https://twitter.com/_ryo_astro

00:04
始まりました、佐々木亮の宇宙話。普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします。こちらのポッドキャスト。
本日はですね、昨日に引き続き、宇宙兄弟で話題の電波望遠鏡、電波天文学について紹介していきたいと思います。
この企画を始めたのは、宇宙兄弟で月面望遠鏡を作っていて、それが宇宙からの電波を検出するような天文学だろうというところで、
どういう天文学の種類があるのか、そもそも電波天文学って何なのかというお話をしていきたいわけで、
今日はですね、宇宙から飛んでくる電波の光ってどんなところから飛んできているのっていうお話をしていきたいと思いますので、ぜひ皆さん最後までお付き合いください。よろしくお願いいたします。
といったところで、毎日恒例の活動報告、緊急報告になりますが、
今日はですね、先ほどまでクラブハウスでゲストスピーカーとして呼ばれて、宇宙のお話いろいろさせていただきました。
そこで面白かったのが、やっぱり宇宙に興味を持つきっかけって、SF映画だったりアニメだったりすると思うんですね。
で、私はここで紹介している通り宇宙兄弟、結構影響を受けてはいるんですけど、その中で今日クラブハウスで話して多かったのは、やっぱりインターステラーですね。
インターステラーではブラックホールがすごいリアルに描かれていたり、時間の動きがいろいろ違うだなんていうようなところも出てきたり、
あとは人間が移住する先の惑星を探すっていうのが物語のメインで進んでるんですけど、
クラブハウスの中で質問として、宇宙に移住する先の候補とかっていろいろ見つかってるんですか?みたいな話がされて、
たぶん何回かポッドキャストで話したと思うんですけど、地球に似てる星っていうのはたくさん見つかってる中で、移住先っていう確定するようなほどのお話っていうのは、なかなかまだ難しいところ、候補はいくつかあると思うんですけど、
っていう話をさせていただきました。
もしよければ皆さんのこういう宇宙に興味を持ったきっかけの作品なんていうのも、ツイッターとかで教えていただけたらすごい嬉しいなと思いますね。
きっといろいろあると思うので、ガンダムだったり、そういうの教えていただけたら嬉しいです。
今日はそんな話をクラブハウスでしつつ、ちょっとだけ昼間も研究しましたね。
03:06
と言っても、結構やっぱ拍手論文終わるまでかなり追い詰められてたので、休憩が結構多くて、
ちょっとやっぱ拍手論文の発表で言われたコメントとかに関しては整理しておかなきゃいけないなと思って、ゆっくりしなきゃいけないのは分かって、
5つもしっかりと今日も作業してしまったというところで、確実に仕事をしすぎですね。
たぶんもう休める、そういう性格じゃないんだと思います。
ただ、自分の限界を迎えない程度に気長にやっていけたらななんて思っているので、ぜひ最後まで応援しておいてください。
といった感じで、今日はそんな感じで過ごさせていただきました。
それでは早速今日の本題に入っていきたいと思います。
今日の本題は、宇宙兄弟で話題の電波天文学、どんなものがあるんだろうっていうお話ですね。
昨日は、光の種類によって天文学、いろいろ変わってきますよなんていう話をしたと思うんですけど、
今日は実際に電波天文学でどういうものを見ているのかっていうところを2つ簡単に紹介していきたいと思います。
1つは、やっぱり皆さんが記憶にも新しい、ブラックホールの写真を撮ったっていう赤いリングですね。
あれ、実は電波天文学の大きな功績の1つになるわけなんですよ。
あれは、電波天文学、実は2つ特徴があって、
1つは電波を放射する現象、光の速度で動いている物体から出る光とか、そういうのを撮ることができるんですけど、
そういう電波の光を撮れるっていう特徴が1つ。
もう1つは複数の望遠鏡を組み合わせることによって、仮想のめちゃめちゃ大きい望遠鏡を作ることができると。
それによってめちゃめちゃすごい視野の望遠鏡を作ることができるっていうところで、
その性能を大きく活かしたのがブラックホールの写真の画像だったんですね。
あれって、いろいろニュースでやってて聞いたこともある方がいると思うんですけど、
地球上の北極、どっちか忘れちゃいましたけど、そういうところにある望遠鏡だったりとか、
とにかく地球上にあるあらゆる電波望遠鏡を一気に稼働してですね、8個とかを一気に動かして、
06:07
1つの天体を取ってあげたと。
そうすると、南極の方で使った望遠鏡と、その逆側、北極付近で使った望遠鏡っていうところで、
そいつらを全部つなぎ合わせると、仮想の地球サイズの望遠鏡として扱うことができると。
これどういうことかっていうと、端っこと端っこ、あとはその中間にあるいくつかの望遠鏡で同じ天体を取ってあげると、
それぞれの望遠鏡に少しずつ違う情報が入ってくると。
そうすると、結局は私たちが覗いてみる望遠鏡とかっていうのも、
あの筒の中に入った光を1箇所に集めて画像を作ってるみたいなイメージなんですよ。
なので、別に1箇所にどこか集める必要はなくて、
それぞれの望遠鏡が取ったデータっていうのをちゃんと貯めておいてあげて、
データとして最後どこかで合わせてあげる。
そうすると望遠鏡で1箇所に、虫眼鏡で1箇所に集めるみたいなようなことをやってあげると、
望遠鏡として1つ成り立たせることができるといったような感じになるんですね。
それで、そうするとでっかい望遠鏡を作れば作るほど目が良くなるといったところで、
そういう1箇所1箇所の望遠鏡の情報を集めて、
天文学の1つの望遠鏡とすることができる電波天文学ならではの手法で、
今まで点でしか見えてなかったブラックホールの光っていうのを、
画像として分解してイメージとして見えるようにしたっていうのが、
あの研究の功績だったわけですね。
ちなみにどれくらいかっていうと、
人間の視力の300万倍に相当すると。
これどれくらいすごいかっていうと、
月面に置いたゴルフボールを見ることができるぐらいの目の良さ。
もう半端ないじゃないですか。
そんな能力だっていらないしみたいな。
っていうところがあって、
それぐらいの小ささのものを見ることができるぐらいの能力を持った望遠鏡であったと。
そういう感じでいろんな望遠鏡の能力を掛け合わせられるっていう意味で、
電波天文学一つ特徴がありますね。
もう一つ電波天文学で見ることができる現象っていうのが、
ブラックホールからのジェット。
これ多分何回かポッドキャストで話してるんですけど、
ブラックホールっていうのは基本的には、
09:01
基本的にはというか、ブラックホールが存在していたときに、
ブラックホールって光が出れないぐらいすごい重力を持った天体ですと。
でなると、ものすごい重力を持ってものすごい周りを引き込んでいるわけなんですね。
そこにたとえばたまたま周りに宇宙の空間にあるガスとかチリとかがあったり、
あとは星とかがあったりすると、
そういう星とか周りの物質っていうのをガンガン吸い込んでいくと。
いったところで円盤を作るんですね。
なのでブラックホール自体は見えないけど、
その周りの円盤から出てる光っていうのがまずあると。
これはこれで内側に行けば行くほど高速に近いような動きをして光を発せるわけなんですけど、
その物質がブラックホールに落ちていくと。
そうするとその落ちた勢いを弾き飛ばすような形で円盤に垂直な方向にジェットがボーって出ると。
いったところがブラックホールの特徴としてあって、
その飛び出すジェットっていうところが電波天文学で見れる現象の一つとしてすごい有名になっているっていうのがあります。
これによってブラックホールのより内側に近いところの情報を得られるっていうので、
電波天文学っていうのは非常に注目を集めている分野になっているんですね。
こんな感じで光の種類によって見える現象が違ったりとか、
天文学の種類によって実はそういういろんな特徴があったりとか、
今回のでいうとブラックホールの足元にジェットが見えたりとか、
あとはすごい視野のものを作ってブラックホールの写真を撮ったりだとかっていうのができるっていう意味で
非常に重要な役目を持っているのが電波天文学になっているんですね。
こういう特徴がある中で今後いろいろ宇宙の現象とかを紹介したときに、
電波天文学がこうやって使われているんだっていうところを知っていただけたら非常にいいのかなと思っているところでございます。
といったところで今日はこのぐらいにしておこうと思います。
今回の話も面白いなと思ったら是非お手元のポップキャストアプリでフォロー、サブスクライブよろしくお願いいたします。
番組の感想や宇宙に関する質問についてはツイッターで募集しております。
ハッシュタグ宇宙話。宇宙が漢字で話がひらがなになっておりますので、ぜひちゃんちゃんつぶやいていただけると嬉しいです。
それでは一つコメントでお見入れさせていただきます。
ツイッターネームカラフルさんからいただきました。
星を観測するときは大抵光を観測しているのだから光の種類で分けられるのもうなずける。
12:06
りょうさんも正式な朗報をお待ちしております。幻の回聞きたかったというコメントをいただきました。
昨日は天文学の種類の話もしつつ、その一個前のポッドキャスト、ちょっと諸事情で一時的に非公開にしている部分、幻の回として初めてできたところはあるんですけど、
そのうち公開いたしますので、その時に聞き直していただければなと思います。
この方、カラフルさんは毎回私のポッドキャストの内容をグラフィックレコーディングといった感じで一枚の絵としてまとめてくれているので、
もしよかったらツイッターのハッシュタグから飛んでみてください。
それではまた明日お会いいたしましょう。さよなら。
12:57

コメント

スクロール