1. 佐々木亮の宇宙ばなし
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2023-03-10 11:23

881. ブラックホールの種は普通とチョット違う!?

みんな大好きブラックホールは、もともとは星。太陽よりも8倍以上重い星が、どうやって生まれるのか?ブラックホールの起源を紐解く重要な研究です。Nature Astronomyに掲載された世界的にも注目の論文を紹介します。


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ソース

https://www.nature.com/articles/s41550-023-01899-w

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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。 今回は、ブラックホールの種になりうる星が一体どうやってできるのか、そんなお話をしていきたいと思います。
宇宙好きの皆さんの中には、ブラックホールが好き、そんな人多いんじゃないかなと思います。 今回は、そこにつながる研究です。
そして、この研究、ネイチャーアストロノミーと呼ばれる非常に権威のある雑誌に紹介された研究になっていて、世界中でも注目度非常に高くなっておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
3、2、1、イギネション、スペース、ブラックホール、ジャパンチャート、佐々木亮の宇宙話。
2023年3月10日、始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで、本日のエピソードが881話目を迎えております。 基本的には1日10分で1話完結という状態でお話ししておりますので、気になるタイトルから聞いていただいて、面白いなと思ったらぜひですね、フォローしていただけたら嬉しいなと思っております。
881話もあるんでね、好きなタイトル、気になるタイトル1個ぐらいはあるんじゃないかなというふうに期待してますので、ぜひ探してみてください。
ということで、今回お話しするのはですね、ブラックホールの種になるような星ってどうやってできるんだろうっていうお話をしていきたいなというふうに思っております。
ブラックホールになる星って何なんだろうっていうところですね。これ、そもそもブラックホールって星なのかな、何なのかな、みたいなところってあると思うんですよね。
そこから話していって、その種って何なのか、ブラックホールの種って何なのかっていうところから、じゃあそれが一体どうやってできるのか、そんなところまで話していければというふうに思っております。
そもそもブラックホールの種っていうのは、太陽みたいに自ら輝く星なんですね。
ただこの星の中にもいっぱい種類があって、太陽はどんなに成長していってもブラックホールにはなれない。
なぜかっていうところは重さが足りないんですよ、重さが。
とにかく大きい星、大きくて重い星っていうのがブラックホールになり得るっていうところがあって、これいろんな計算だったりこれまでの研究でわかってきたことで言うと、
太陽よりも8倍以上重い星っていうのは、これ最後、超新星爆発っていうのを起こすんですね。
超新星爆発、英語だとスーパーノバって呼ばれるもので、星がこう、大きい星がどんどんどんどん成長していって、そしてこう進化していく。
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太陽も今40億年とかいるわけじゃないですか。その中で普通の星もどんどん年齢を重ねていくと、だんだん年老いていくと。
で、その太陽よりも8倍以上重い星っていうのは、その成長しきった時にどうなるかっていうと、自分の重さに耐えきれなくなって爆発を起こしてしまうというような状況があるんですよね。
そういう状態を超新星爆発っていわゆる、星が最後に死ぬ時の大爆発を起こすっていう状況があります。
で、この超新星爆発を起こした後に残るのが、これちょっと軽めの星だと中星子星って呼ばれるものだったりとか、あとはさっきから話しているブラックホールっていうものだったりとか、
っていうのが爆発の後にできるっていうところで、ブラックホールとかそういう星ができるための種っていうのは、実は重い星、太陽よりも8倍以上重い星っていうところがどうやってできるかっていうのが非常に重要なわけですよ。
ただ、この重い星、大質量星、大きい質量の星って書いて大質量星なんですけど、この大質量星はですね、その誕生のプロセスっていうところが結構まだ未解明な部分が多いんですよ。
だから、こいつらがどうやって生まれてくるのかっていうところの研究が進むと、じゃあ宇宙空間のこういうところにこういう星がこのぐらいあるんじゃないかとか、あとはその途中でできるものだったりとか物質っていうところの研究が進んでくるっていう意味で結構重要だったりするんですよね。
星がどうやってできるのかっていう話。星って、ポッドキャストでも何度か話している通り、何もないところからいきなりポンってできるわけじゃなくて、ちっちゃい粒、塊が一箇所に集まってきてできるのがこれ、星なんですよ。
簡単に言うと、宇宙空間っていうのは何もないわけではなくて、宇宙空間には塵だったりとかガスだったりっていうものがたくさんふわふわ浮いている状態なんですね。そういったものが浮いている中で、物同士が近くにいたりするとやっぱりすごーく微小な引力みたいなのが働いて、一個ずつくっついていったりすると。
その一個一個がくっついていった結果、だんだん大きい塊ができてきて、それがある一定の重さを超えると、星になってくるっていうような、そういう出来方なんですね。
ただ、こういうふうに考えられている。つまり、ちょっとずつちょっとずつ一定のペースで、物がこうだんだん集まってきた感じで、でっかい大質量星って呼ばれるブラックホールの種になるような天体っていうのができるのかっていうところで言うと、これ、これまでの研究でいろいろやられた結果、
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だんだんちょっとずつちょっとずつ集積していって、そういうでかい星ができるかっていうと、それがなんか違いそうだなっていう研究が出てるんですよ。
なんでかっていうと、その大きい星になる前に、もう太陽みたいな星として成り立ってしまうんですよね。で、成り立ってしまうと。そうすると、太陽って自分の光り始めたら、もう外に向かって光の放射の圧をバーって出すから、周りのものをなんかある意味こう風で吹き飛ばすみたいな、そういうような状態を作り得るんですよ。
なので、ゆっくりゆっくり集積していったら、太陽の8倍の重さになるまで、この積もっていくペースが保たれるっていうところは、ちょっと考えづらいっていうのが研究として出ていて、で、じゃあどういう風なプロセスででっかい星ができるのかっていうと、周りの構造がぐにゃぐにゃと曲がりながら、
だいたい100年とか1000年とかっていうような単位で、普通だったらこう、1、1、1って、足す1、プラス1、プラス1っていう感じで、星の塊にものがプラスされていっていたものを、もう一気に、足す100、足す1000みたいな感じで、どんどんどんって、ものを落としてあげるみたいな。
そうすると、その天体が星になって、周りに風をまき散らす、みたいなところになる前に、ものを、ものすごいたくさんの量を、そこに集積できるんじゃないかっていう、そういう研究が出ていたんですね。
で、そういった仮説が出ていて、その上で、こう、いろんな天体、で、今回、あの、研究、最新の研究で、ネイチャーに載っている論文なんですけど、ここに紹介されたのは、まあ、こう、2019年に見つかった、そういう、大きい星を作ると思われている星の中で、その、大量に星の材料がインプットされまくって、巨大な星が作られているっていう、
その状態そのものを観測することに成功したっていうのが、今回の研究結果なんですよ。
なので、こう、普通に今まで考えられていた方法で、星を作っていたら無理そうだから、多分こういう説あるんじゃないかって偉い人たちが計算して、で、その計算した結果、本当に観測的に今回明らかになって、
わあ、やっぱり大質量性、重い、こう、ブラックホールの種になるような星っていうのはこうやってできるんだっていう理解がガツッと深まった。
そういう感じなんですね。なので、こうやって、やっぱりネイチャーっていうすごく権威のある雑誌に載るぐらい、世界中に与えるインパクトが大きい今回の研究は、
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ぜひ皆さんに覚えておいてもらいたいなっていうところと、まあ今日話した流れですね。
ブラックホールって、そもそもどうやってできるの?みたいな話から、ブラックホールの種の話になって、その種を作るための宇宙の動きみたいなところの3段ステップで覚えておいてもらうと、
こう、宇宙の中で一体どういうことが起きているのかな?みたいな、そういったところがわかってくると思うので、頭の片隅に入れといてくださいね。
今日の話、しかもその3ステップの中で、ブラックホールどういう天体でできるか知ってるよ?だったりとか、多分みんな理解度ちょっとずつ違うと思うんですよね。
ブラックホールどうやってできるか知ってる?とか、星がどうやってできるかは知ってる?とか、そういったところあると思います。
なので、こういうとこは知らなかったわ、みたいなところとかは、ぜひTwitterとかでご意見いただけたらですね、
今度からのいろいろポッドキャスト制作の時に、ここはじゃあ結構みんなわかってるからいいか?みたいな作り方できたらいいなと思っているので、
ちょっとこう、ブラックホールに思いを馳せながら感想なんかツイートしていただけたら嬉しいなと思っております。
そんな感じで今回は本題以上というところで、なんか今日若干声が重い感じがすると思うんですけど、
これはちょっと、ご愛嬌というところで、別に喋れないぐらいではないんですが、やっぱ花粉症もすごくて、今鼻をすするのを本当に我慢しながら喋ってるって感じですね。
きっと今聞いてるみんなも鼻を噛みながら聞いてる人もいるんじゃないかなと思うぐらい、花粉症多分なかなかひどい人もいると思います。
僕、母とかもう本当にこの期間もう無理ですみたいな、もう動きたくないですぐらいの感じになるタイプだったので、
それぐらいのひどい人もいると思うんで、ゆっくりいろんなポッドキャスト聞きながら部屋の中にこもってればいいんじゃないでしょうか。
そんな感じで、僕も花粉症なので頑張って戦っていきましょうという、すごく微妙な終わり方をしていきたいと思います。
今回の話も面白いなと思ったら、お手元のSpotifyアプリでフォロー、フォローボタンの下にあるレビュー、ぜひよろしくお願いいたします。
番組の感想や宇宙に関する質問については、Twitterのハッシュタグ、宇宙話で募集しております。
じゃんじゃんお寄せいただけたら嬉しいです。
それではまた明日お会いしましょう。さよならー。
噛んじゃった。
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