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2022-11-26 13:40

782. 論文はレシピだ!宇宙研究でデータ改ざん?をもっと広義に考えよう【JAXA】【宇宙飛行士】【ねつ造】

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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております。宇宙話、今回は皆さんもどこのニュースでも見たかと思います。
JAXAの古川宇宙飛行士がリードを務めていた研究で、データの改ざん、ねつ造があったんじゃないか、そのお話ですね。
この内容の是非だったりとか、これはいけないことだっていう話をするのではなくて、
なぜ、論文を作る、研究をするっていう中で、データをいじくることがいかにいけないことなのかっていうところを、
もうちょっと今回の事件のことではなくて、もっと俯瞰の話で見て、データの重要性っていうところ、
研究者がどれだけデータに対して真摯に向き合っているかっていうお話をしていきますので、ぜひ最後まで楽しんで聞いてください。
ささき寮の宇宙話
2022年11月26日始まりました。ささき寮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の寮が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
ということで、本日でエピソードが782話目を迎えているというところで、
今日お話しするのは、もう多分いろんなニュースで見かけたと思います。
JAXAの古川宇宙飛行士がリードを務めていた医学実験で、熱像改ざんっていうところが明らかになったっていうところのお話を、
今回はしていこうかなというふうに思っております。
ただですね、今回の話、ここがこういけなかった、なんかなんだろうな、
研究の内容がどうのこうのとか、その内容を批判するどうのこうのっていうような話し方にはちょっとしないでおきたいなっていうところがあって、
いつ聞いても楽しめるような、今の時事性っていうところをがっつり取り上げるような内容っていうのはあんまりやりたくないっていうのを、
最近繰り返し話させていただいているかなと思うんですけど、
そんな中で、じゃあデータの改ざんとか、あとはそこのデータを熱像してしまうみたいなところって何がいけないのか、
それって研究の中では一体どういう立て付けでそこが厳しく見られるのかみたいな、
そういったところのお話をしていこうかなというふうに思っております。
今回紹介する、まずこのきっかけですね。
JAXAの古川宇宙飛行士がリード、研究のリードを務めていて、
その中で作られた研究の成果の一部っていうところが、
熱像、つまりもともとなかったデータをそういうふうなのがあったように見せてしまっただったりとか、
取れていたデータっていうところが改ざん、つまりちょっと変えられていたっていうところが明らかになったっていうところだったんですよね。
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これが2016年に実施した実験から、今それが公表されるっていうような形まで持っていったっていうのが、
今回のざっくりとした内容になっていて、
なぜね、これ多分研究とかに触れたことがある人は、なんとなくダメだよねみたいな話をできると思うし、
逆に触れたことない人からすると、なんとなくダメそうな気はするけど、やっぱ改ざんってよくないよねみたいな、
そのぐらいの感じになるかなと思うんですよね。
で、そういった中で、じゃあどういけなかったのか。
そもそも、このポッドキャストでも基本的にはほとんど8割9割っていうところが論文をベースにお話しさせていただいているっていうところがあって、
なぜそうしてるかっていうと、論文になって出てきている結果っていうのは、
これ、全く10年後、20年後っていうところを見ても、その成果が間違っていたということにはならないような、そういう仕組みになっているというところが大前提としてあるわけですよ。
で、これはその間違っているというふうにはならないっていうのは、ミスがあったりとか、
不手際、実験機の不都合だったりとか、そういったところを除いてっていうところですね、になってるんですよ。
で、これ、なんでかっていうと、そもそも論文になるような研究っていうのは、再現性っていうところが一つ重要になってくるんですね。
再現性、つまり、他の人がその論文を見て同じことをやってもできるかできないかっていうところのラインが結構重要になってくると。
これは僕がずっと学生をやっていた頃に、指導教授に散々言われたことですね。
論文っていうのは、料理とかで例えるとレシピなわけですよ。
なんか、すごく独創的な料理を作れる人、もちろんすごいなっていうふうに思うかもしれないんですけど、
その人は、それができるから能力が高いっていうふうになっていても、研究の世界ではそうではなくて、
それをレシピまで落とし込むっていうところ。
で、そのレシピを見れば、例えば明日から来た新人の人でも作れるよみたいな極端なことを言えば。
っていうような状況までするのが、いわゆる論文化するっていうところの役割だったりするんですよね。
なので、論文における再現性っていうところ、
誰でも再現できるっていうところが非常に重要で、
時間が経っても、それ通りにやれば同じ結果が出るっていうところが、
そういうふうに事実をまとめていくことっていうのが、いわゆる研究であって、
そこにプラスして結果があって、
じゃあそれをどう解釈していくのかっていうところのパズルの組み合わせみたいなところに、
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一種研究の独創性だったりとか、
あとはそこの研究の結果、変えがたい結果っていうのを出すための実験の立て付けみたいなところに、
研究者の独創性みたいなところが出てくるっていうのが、論文の立て付けなわけですよ。
で、ポッドキャストにも通ずるって言った理由っていうのは、
科学系ポッドキャスト結構全般に通ずる部分があるんですが、
論文とか研究成果を話すことっていうのが多いと思うんですね。
で、これってレシピだから、
例えばオムライスの作り方ってよくはなるかもしれない。
例えば実は何かを入れた方が良かったっていうのが何年後かに分かるかもしれないけど、
少なくとも今卵をこうやってやって、これぐらい火を加熱して、
で、ご飯の上に乗せて、で、そのご飯のケチャップライスもこうやって作ってみたいなところって、
それ通りに再現すれば、5年後も10年後も同じ味が再現できるみたいな。
つまり、同じ条件下でこういう研究をやった時には、
その現象っていうのは必ずこうやって見えるっていうような、
そういったところが重要なんですよ。だから科学系ポッドキャストって面白くて、
いつ聞いても、例えばこれを5年後に聞いてもやっぱり面白いなみたいな。
当時の、当時あの時がこの研究で見つかったのって最新だったんだなとか、
そこからプラスして今ってこういう理解まで深まってるけど、
そこまで、その当時まとめられてた論文っていうのは別に、
その後くつがえることってほとんどないから、
その当時ってここまで踏み込めてたんだなっていうような楽しみ方ができるのが、
研究成果っていうところだったり、科学的な成果を聞くっていうところの
重要性の一部なんじゃないかなというふうに思ってるわけなんですよ。
そんな感じで、とにかく論文っていうのはそういう立て付けがある。
で、そういう中でデータが改ざんされてしまっているだったりとか、
捏造されてしまってるっていう状況になると、
この論文の中に載っている成果、結果だったりとか、
数値っていうのが全く信用できない。
塩1グラムって書いてあったのに、
研究者のさじ加減で10グラム入れることになってるみたいな。
そうすると、あの論文の真似しても違うぞみたいなことになるじゃないですか。
そういったところが、研究のデータが改ざんされることへの
良くない点として指摘される理由なのかなと、
僕は個人的に思ってるわけですね。
で、やっぱりデータ改ざんとか、
だからこそ理科学研究所、僕が所属していた機関でもあるわけなんですけど、
そこであったじゃないですか。
STAP細胞の話とか。
あれも結局、科学者の目線みたいなところで言わせると、
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できるできないっていうのは、もしかしたら本当にできるのかもしれないと。
ただ、そうなったときに、
さっき話させていただいた論文の大前提の話、
っていうところを思い出してほしいんですけど、
論文はレシピなんですよ。
再現性が重要なわけですよ。
なので、その再現性っていうところが担保できない。
つまりSTAP細胞の場合だったら、
おぼかたさんしか作れないっていうところは、
個人目指すの良くないのか。
でも、そういうのは良くないわけです。
つまり、論文として成り立っていないよねっていう理解になるので、
当時、研究をやっている教授の人とかから話を聞いても、
そういう目線で見るとどう考えても論文としては成り立ってないみたいな、
そういう目線になってくるというふうに聞いていたので、
それってやっぱり自分が研究をやったり論文を書いていく中で、
あ、そういうことかっていうのは腑に落ちたので、
ちょっと今回のこのニュースを見て、
このデータ改ざんの是非とかっていうところではなくて、
論文っていうものがどういう立て付けで、
だからこそ研究の中でデータの改ざんっていうのが
これだけ良くないんだみたいなところですね。
そういったところで、ここからどんどん、
もしそれが正として受け入れられてしまった場合っていうのは、
ここからそれの上にどんどん研究が積み上がっていくわけですよ。
そうすると100年後とかに、それをベースにした人類の
例えば何か大発見、英知にたどり着いたとしても、
実は根本にあった研究成果が間違っている、改ざんされたところに、
変な土壌の上にお城を建ててしまったみたいなことになりかねないので、
そういった連鎖反応を防ぐためにも、やっぱりそれが重要だなというふうに思うわけですよ。
で、そういうのを防ぐために、論文の発行、大元のところっていうのは
レビュアーっていうのを雇っていて、レビューをする人、つまりその論文を
さどく、審査する人がいて、その人たちも専門家だったりするので、
そこの論理に破綻がないのか、数値に間違いがないのか、
みたいなところをチェックしてもらう役割っていうところがあったりするんですよね。
なので、そういったところで改ざんが起きないように、そして、
誤解を招くような表現になっていないか、みたいなところっていうのは見ているので、
そういうところを飼いくぐってしまうっていうのも、
一部どこかに問題があったんだと思うんですけど、
今後この問題がどういうふうに展開していくのかっていうところは、
宇宙話を聞いているあなたの心の中に、そういった論文の立て付けがあるんだよ
っていうところを思いながら、ニュースを見ていただけたら
ちょっと面白いんじゃないかなと思って、今回はこんな話をさせていただきました。
ということで、今回はですね、古川宇宙飛行士ジャクサーの実施された
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医学研究の捏造改ざんについて、一体どういう研究における
ダメな部分があったのかっていうところのお話をさせていただきました。
そうですね、近況報告する時間がちょっとなくなってきちゃったんですけど、
これ実はこの話最初もともとするつもりなかったんですけど、
ポッドキャストができるまでとかを作っている、
ポッドキャストの制作をやっているコンさんっているんですよね。
僕は仲良くさせていただいてて、職場近かったりとか、
あとはフービーっていう会社、古典ラジオの編集をやっている
マオヤ君と3人で、同世代だから一緒にポッドキャストを撮ったりとか、
いろいろポッドキャストの情報交換したりとかしてるんですけど、
コンさんからこういうネガティブな話ってポッドキャストでするときってどうするんですかって
LINEが来てたので、そこでちょっと頭の中を整理して送った内容、
これポッドキャストで話したら面白いなと思ったんで、
今日話すことにしました。なのであんまりこうね、
ネガティブ系の話はあんまりするつもりはなかったんですけど、
こういう角度で話すのも面白いかなと思ったので、
なんかちょっと感想とかいただけたら嬉しいなというふうに思っております。
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それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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