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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。こちらのチャンネルでは、天文学で博士号を取得した私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
この放送は、マーコさんの提供でお送りしております。マーコさんどうもありがとうございます。
冒頭で読んでいるこちらのスポンサー枠、興味ある方は概要欄から覗いてみてください。よろしくお願いいたします。
ということで、早速今日の本題を先に紹介しておこうと思うんですが、
今日の本題は、昨日に引き続きですね、はやぶさの仕事についてお話ししていきたいと思います。
昨日は、はやぶさ2のお話をしたんですけど、じゃあそもそも10年前、11年前とか、はやぶさ1ですね、はやぶさが持って帰ってきたサンプルでどんなことがわかったのか、
っていうお話をしていこうと思います。というのも、やっぱり昨日の話ってこれから実験がどんどん進んでいきますよっていうような発表がありましたっていう感じで言ったんですけど、
それよりもやっぱり11年前に実際にあった話、そこからどんなことがわかったのかっていうようなお話ってやっぱり必要だなと思って、
なので今回はそこのお話をして、じゃあ今回はやぶさ2でどんなことわかるのか楽しみですねというような感じでお話ししていけたらなと思っているところなので、
ぜひ最後まで今日もお付き合いいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
ということで本題に入る前に早速今日緊急報告というか活動報告になると、
昨日かな、中国の独自の宇宙ステーションがあって、そこに中国の宇宙飛行士3名が実際に行ったというところで内装の写真、宇宙ステーションの中の状態とかの写真が上がっていたんですけど、
これが国際宇宙ステーションの中と結構似てるんですね。これは後から作ったから真似したんだろうとかっていう話ではなくて、
やっぱり多分国際宇宙ステーション自体も動線、動く宇宙飛行士が動く動線はなるべく効率化されるように作ってるはずなんですよ。
もちろん昔に作ったものだからある程度は今のほうがより動線を考えて作れるんだろうなと思うんですけど、
そういうのがある中で宇宙空間にまたそうやって居住スペースプラスで実験施設とかっていうのを作るってなった場合は似てもしょうがないんじゃないかなって思ったりもしました。
結構そっくりなので、例えばどうなんでしょう。国際的に難しいのかもしれないですけど、お互いが行き来するようなことができるようになっても、
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あんまり違和感を覚えずにいけたりするのかななんて勝手に思ったりしてました。
っていうのも、こういう国際宇宙ステーションとかの話になると、僕自身がずっと研究で使ってた装置が国際宇宙ステーションの外側に搭載されてるもので、
学部の頃からずっとそれの運用チームにいて、その縁で理研とかJAXAとかPASAとかに出入りさせてもらってたので、
そういう宇宙ステーション周りのニュースっていうのは、他の天文の話とかよりもより自分の中にスッと入ってくるというか、興味を持ってしまうんですね。
なので今後、宇宙ステーションでできることってやっぱりすごいので、これまでも何回か紹介したと思うんですけど、
なのでやっぱり中国の宇宙ステーションでできる実験とかっていうところから、なんかこう世界を変えるというか、地上の方にも影響が出るような新しい実験結果とかも出てきたら面白いなぁなんて思って、
今後の活躍をすごい楽しみにしているところでございました。
ということで、今日は僕が目にした、これをメインのトピックにしてもよかったんですけど、内装が似てるよねっていう話で終わってしまいそうだったので、
今日は昨日に引き続き、はやぶさ2の関連のお話をしていけたらなと思ってます。
ということで、そのままさらっと本題に入っていきましょうか。
今日本題入っていくのうまいですね。現在11時55分。あと5分でしっかり話し切りたいと思います。
今回お話しするのは、はやぶさが超惑星イトカワから持って帰ってきたサンプル、表面の物質ですね。
それの解析結果がどういうものだったのかっていうようなお話をしていきたいと思います。
この小惑星イトカワに行った理由、これは昨日話した小惑星リュウグウに行ったはやぶさ2の目的と結構似ているものがあっているというか、
基本的には同じベクトルを向いた、同じ方向を向いた目的を持っています。
地球近傍にある小惑星っていうのは、もともと太陽系が作られた初期の状態、
初期の同じ星っていうのは、宇宙空間にある塵とかガスとか、そういうのの中でできるので、
同じガスとかの中で生まれたものだというふうに考えられていて、
そうすると太陽系ができたすぐの、誕生してすぐの時の情報っていうのを握ってるんじゃないか。
そうなると、そこの情報から太陽系の歴史引いては、
この人類がどういうふうに太陽系の中で育ってきたのかっていうところがひも解けるんじゃないかっていうところで、
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この小惑星探査っていうところには非常に注目をされていると。
もちろん他にもいろいろ理由はあるんですが、こんなお話もあったりします。
この小惑星探査機、ハヤブサが実際に小惑星に行って、
その小惑星イトカワっていうところから物質を持って帰ってくるってことに成功したんですね。
これが2011年とか10年とかのお話になっていて、
これのおかげで地球、月以外からの物質を持って帰ってくるっていうことに成功した、
非常にセンセーショナルな研究結果にはなっていたわけなんですよ。
これがあった後、持って帰ってきた物質から太陽系の歴史とか、
そもそもその小惑星がどういう物質でできているのかっていうところを調査するのが本当の目的なので、
持って帰ってきた物質について調査が始まります。
ここでやられたのも、昨日紹介したX線をそこに当てて、
人間でいうレントゲンみたいな感じですね。
っていう感じでX線を当てて、そのX線から帰ってきた光によって、
その中でどういう物質が含まれているのかっていうところを調査していくっていうような方法。
プラスして、今回の研究にもHayabusa2のサンプルリターンの調査でも使われる電子顕微鏡っていう、
ものすごくざっくり言えば、めちゃめちゃ細かく見れる顕微鏡ですね。
そういうものを使ってサンプルっていうのを調べてあげたんですね。
その結果、先に結果だけ言っておきますね。
そうすると小惑星イトカワっていうのは、もともと何か大きな母天体と呼ばれる、
だいたい直径20キロぐらいの、そこまで大きくないもともとの天体があり、
それが太陽系ができたときに完成し、そいつが爆発というか、他の天体との衝突によって飛び散り、
その飛び散ったやつも結局は近くに残ってたり、遠くまで飛散していってしまったものもあったりするので、
その近くにあったものが再結合する、再集積するっていう状況になってできた天体だということが今回明らかになったそうなんですね。
これがどうやってそういう歴史が分かったのか。
イトカワっていう小惑星がどうやって理解できたのかというと、
そのX線を当てることによって、中がどういう物質になっているかっていうのを明らかにしたんですね。
そこにどういう物質が存在しているかが分かれば、その物質が形成される条件、
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つまり今回でいうと、何かしらの大きい天体がガッとでき、ここが抜けてましたね。
最初にできた天体の中心は、その重力でガシャっとくっついてきた時のエネルギーによって中心が800度とかまで一気に上昇していた。
その後、ゆっくり冷えた後に粉々になった天体だと思われてるんですね、小惑星イトカワは。
なので、その中の物質を見ることによって、どのぐらいの温度で石が集まってきて、その石ができて、どのぐらいのペースで冷えていったのかっていうような、
これまで地球上の岩とかを調べるときの、例えば噴火したときのマグマが凍ったときの火山岩みたいな、
火山でできた軽い石とか、あとは密度がすごい重い石とかもあるじゃないですか。
ああいうのってどういうふうに作られたかによって現在の姿が決まっているので、それと同じようなことを小惑星イトカワの物質にもしてあげた、そんなようなイメージですね。
これとプラスして、地球に落ちてきた隕石とかとの比較をして、もともとどういう天体にあったのか、宇宙空間にはどういう天体があって、それが粉々になってとかっていうお話がどんどん繰り広げられていくと。
これが、このハヤブサが持って帰ってきたサンプルに対して行われた初期の実験でわかったことなんですね。
なので逆に言うと、ちょっと持って帰ってきて解析をがあって、専門家の方が一生懸命やられた後にですね、こういった結果が出てくるということは、今回6月25日にどんなことをやりますっていう記者会見があり、そこから実験がスタートし、
そこから出てくる研究結果っていうところには、今回お話ししたような糸川の時と同じぐらいの衝撃的な結果っていうのが出てくる可能性が十分にあると僕は考えているので、ぜひ専門家の方には頑張っていただきたいと。
この研究をハヤブサ2、今回持って帰ってきたサンプルを研究するためには様々なチームが加わっていて、その研究の精度だったりとか、結構大変なんですよ。
この初めて何かものを見つけたってなった時の、いろんなところで検算みたいな、確かめ算みたいなのをして、間違いないものだって出すので、そこの段階でかなり時間が食われて、いつ発表されるのか、なるべく早く発表されたらすごい嬉しいなと僕は思ってます。
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なので、ハヤブサ2の持ってきたサンプル、こちらの続報が出てきたら、今後も随時紹介していきたいと思いますので、ハヤブサ好きの方はぜひこのチャンネル登録して、続報をお待ちいただければと思います。
でですね、僕の話した内容とか、もし本当はもっとこうなんじゃないかとかありましたら、じゃんじゃんTwitterの方とかにお寄せいただけたら嬉しいです。皆さんと一緒に番組を作っていけると、より良い番組になるのかなと思っているので、よろしくお願いいたします。
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それではまた明日お会いしましょう。明日はコラボ会ですね。12時過ぎましたが、これから編集して明日アップロードします。頑張ります。さよなら。