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2023-08-24 18:49

1050. 着陸成功!インドが世界初の月面の南極付近へ【徹底解説】【チャンドラヤーン3】

インド宇宙機関(ISRO)が打ち上げた月面着陸船「チャンドラヤーン3」が、月の極付近への着陸に成功しました!月面着陸成功は4カ国目。極域は初めてです。このミッションが、どういうことを想定しているか、どんな未来が待っているかを徹底解説しました。日本も負けてられない!


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ソース

https://www.isro.gov.in/Chandrayaan3_New.html

Credit :  NASA


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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。
インド、月面着陸成功おめでとー!というところで、今回は、月面着陸に成功したインドのミッション
【チャンドラヤーン3】っていうのは、一体どういう歴史を持っていて、これからどういうことをしようとしているのか。
実は、この着陸成功だけがミッションの全てではなく、これから未来の宇宙開発を切り開いていくために必要な情報をガンガンかき集めていくミッション
まだまだ控えているので、そのあたりをまるっと【チャンドラヤーン3】のホームページだったり、プレスの資料だったりっていうのを見ながらお話ししていこうと思っておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
ささき涼の宇宙話
2023年8月24日始まりました。ささき涼の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の涼が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1050話目を迎えております。 基本的には1話完結でお話ししておりますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたら嬉しいです。
前回は月からブラックホールの波を見るっていう話だったり、 その前は宇宙の膨張の話だったり、その前は地球に隕石がぶつかる
そんな話だったり、そういったところ、幅広くいろんな話ししているので、ぜひですね、気になるトピック、気になるタイトルから聞いていただけたら嬉しいなと。
でですね、そこから面白いなと思ったらぜひフォローもしていただけたら嬉しいです。 そんな感じで、今回じゃあどんなお話をしていくかっていうところなんですけど、
今回はもうね、超ホットな話題、インドが世界で4カ国目の月面着陸に成功したっていうところから、その月面着陸に成功したことによって、一体どんなことを成し遂げていこうとしているか、そんなお話をしていきたいと思っております。
今回のお話は本当にすごい良いニュースだったなっていうところで、ちょっとね、時事的なお話もしつつ、この後の宇宙科学の研究にとっても重要な話っていう、まあ1年後2年後に聞いても全然問題ないような話っていうところに移っていきたいと思っております。
でですね、今回インドが月面着陸に成功したのは、チャンドラヤーン3というようなミッションの名前になっています。 チャンドラヤーン3号機ですね。
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まあこれもう3号機って書いてあるぐらいだから、チャンドラヤーン2号機に次ぐミッションになっていて、インドが月面を解明していくっていうところで主軸になる
ミッションの一つであるというようなところですね。それが2023年の8月の、まあ日本時間でいうとこの23日ですね、の夜。
で、だからまあ現地でも23日かっていうところで、月面の着陸に成功したと。 で、今回はソフトランディングって呼ばれるものを成功させたっていうところですね。
ソフトランディング、これの大義語にはハードランディングっていう言葉があって、もうソフトとハード、文字通り柔らかく着地するかガチャーンと着陸するかっていうようなところですね。
着陸する、ソフトランディングっていうぐらいだから柔らかく着陸するっていうので、いろんな逆噴射とかもしながらふわーっと降りていくと。
で、中にはドシャーンと行きながらハードに着地して、はい着陸成功っていうものもあったりするので、まあそういったところでソフトランディングっていうところを強調するのも実は重要だったりします。
で、そんな中でこうやってね、チャンドライアンの着陸っていうのを成功させたことによって、アメリカ、ロシア、中国に次いで世界4カ国目というようなところになってます。
これは別に人が乗っているとかっていうわけではなくて、月面に何か物を持っていったっていうところが今回の成果としては重要な部分になっていて、
月面に物をしっかりと運んでいくことができる技術がインドにはあるんだぞっていうところをアピールできる、いいチャンスだった。そしてそれをしっかり生かしたっていうような、そういう見え方のアスルニュースですね。
だからこれはやっぱり日本も頑張らなきゃいけないわけですよ。日本は実はまだ月面着陸っていうところを成功させていなくて、
今までで言うと、アクエリアスっていう人工衛星が月面着陸しようとして失敗してしまって、民間のアイスペースっていう月面着陸の船ですね。
作っていた会社の取り組みっていうのも数ヶ月前に行われて失敗してしまって、っていうようなところで、日本は月面着陸っていうところをまだ成功させられていないんですね。
なのでこのインドに抜かされてしまったっていうところは、かなりゾワッとするところというか、ここは日本も頑張っていかなきゃなっていうフェーズなんですよ。
そんな話はちょっと最後にしようと思っていて、じゃあチャンドラヤーンっていうのはどういうミッションなのか。
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今回着陸に成功したのはチャンドラヤーン3と呼ばれるもので、チャンドラヤーン2の意思を継いだネクストミッションとなっています。
チャンドラヤーン2っていうのは、これインドの宇宙機関のイスロっていうところから打ち上げられたミッションになっていて、大きく2種類ですね。
月面への着陸を行うっていうところと、月の周りをぐるぐる回るオービターと呼ばれる周回機ですね。これを打ち上げていったと。
で、それが行われたのが2010年初頭とかっていうところになって、そのぐらいかな?になっていて、2013年とかに打ち上げられたのか。
っていうところになっていて、もうちょっとだ。ごめん、全然ですね。2019年とかか、結局。
っていうところになっていて、打ち上げられたもののですね、片方は成功して片方は失敗してしまったと。
で、今回のチャンドラヤーン3自体が初めてのソフトランディング成功っていう話をしたということは、当時ランダー、つまり着陸船っていうのは失敗してしまっていて、
その当時はオービターと呼ばれるような月の周りをぐるぐる回る人工衛星も打ち上げていたので、こちらは一定成果を残してくれたっていうような形ですね。
それによって人類が今まで見たことない精度で月面の写真が撮れたみたいなところで、
実はチャンドラヤーン2っていうのはすごく科学的にも意味のある観測をしてきたというような評価をされるぐらいいいミッションだったわけですよ。
で、そんな中で今回チャンドラヤーン3っていうのは、その意思を継いだ上で着陸っていうところを主にミッションのメインにおいて、今回ね、実験が行われていたというような状況ですね。
実は今回のエピソードって過去にも話していて、エピソード1010はですね、どんなミッションやったかっていう話してるんですけど、
ちょうど1ヶ月前か、もうちょっとか40日前だから、月に行くのにそもそも40日かかるんだなっていうところもみんなに意識してもらいたいっていうところもあるし、
で、じゃあチャンドラヤーン3一体どんなために宇宙に向かったのか、月に向かったのかっていうところで言うと、
今後、月面に安全に着陸していって、月面をベースにして、惑星間、つまりだからここから火星に行くとか木星に行くっていうようなミッションに必要な新技術の開発と実証っていうのを目的にしています。
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つまり今後、月を拠点にして他の惑星を攻めていくために重要な開発っていうのの第一歩をこのチャンドラヤーン3で実施していこうとしているっていうのはそういうところですね。
で、一体どんなことをしようとしているのか、まずは月面に着陸するっていうところが大きなミッションとなってました。
チャンドラヤーン3が抱えているミッションって大きく3つあって、4つかな、4つか。
まず月面への安全かつソフトランディングの実証、で、ローバーによる月面移動の実証、そしてその場での科学実験の実施っていうところが3つ目。
っていうようなところでやっぱり3つですね。そこに加えてミッションの目的を達成するためにランダーっていうのはいろんな設備を持っていたりしますよっていう。
ランダーっていうのがランディング、着陸するものになっていて、そこからそこに搭載されている車、ローバーですね。
ローバーっていうので月面をどんどん探査していくというような形が想定されています。
なのでチャンドラヤーン3っていうのが到達したいミッションのうちの3つ、月面への安全なソフトランディング、
そしてローバーによる月面移動、月面を移動した上での科学実験のその場観測、つまり月面で実験を行う、観測を行う、測定を行うっていうところですね。
これの結果、つまり1個のミッションはもうクリアしたというようなところで、これから2個目、3個目っていうところのミッションに入っていくっていうところです。
今回のこのチャンドラヤーンが一体どんなことをしようとしているのか、実はその110話の時には話しきれなかった部分をお話ししていこうかなと思っていて、
ミッションがもういろんなもの、いろんな観測器が詰め込まれています。
例えば、表面の熱物理の実験を行う、チャンドラズサーフェイスサーモフィジカルエクスペリメント、略してチャステっていうかわいい名前のがあるんですけど、
これを紹介する前に、チャンドラヤーン、どこに着陸したのか、そしてこの性質が実は今後の宇宙開発にとってめちゃめちゃ重要だし、
世界初めての取り組みだったっていうところをお話ししていきたいと思います。
実験の話を入る前にこの話をしたかったのは、チャンドラヤーンが着陸した場所っていうのがものすごくユニークな場所なんですね。
どういうことか。チャンドラヤーン3が着陸したのは、今まで人類が着陸することが成功していない極域っていうところですね。
南極とか北極とかあるじゃないですか。あれの南極付近に対して着陸を成功させたっていうところのニュースが入ってるんですね。
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で、これなんでその極域に着陸をしていくのかっていうところで言うと、実はこのチャンドラヤーンの活躍もそうだし、
日本のカグヤっていう人工衛星、まさにね、カグヤ姫からとってるカグヤですね。
月の実験するからカグヤっていうネーミングが実際日本語としては一番適してるんじゃないかなと個人的には思うんですけど、
それとNASAが打ち上げたLRO、ルナーリコネッサンスオービターっていうところの過去の観測から月面には水があることがわかってます。
そして月面に水がある中でも水が豊富に含まれているのは実は南極付近だったりするんですよね。
なので月面の南極に行くっていうのはそういった新しい結果が得られた上で、資源が豊富な場所であるっていうことなんですよ。
それに対してインドは今回そこにアプローチをする。極域にアプローチをしていって、その着陸に成功させたっていうところで、
今後水の探査っていうところの第一人者というか第一国になり得るっていうところが、
このチャンドラヤーン3に秘められているかなり重要なポイントになってきてるんですね。
そんな中で、じゃあどんなミッションを行っていこうかっていうところになると、
1,2,3,4,5,6,7、7とか8とか9とか10ぐらいのミッション数があるわけですよ。
そこをちょっとかいつまんで話していこうかなと思ってて。
チャステ、Chantras Surface Thermophysical Experimentの略でチャステなんですけど、
これは極域近傍の月表面の熱物質性の測定をするというところで、
太陽の光が当たったところが熱に対する物質性、つまりどういう感じで熱を運んでるのかとか、
どうやって熱を保持してるのかだったりとか、そういったところの観測を行うっていう話だったりとか、
あとは、昨日のエピソードにも実はつながるんですけど、
月の地震を測定する、そして月の中身っていうところを理解していこうっていう装置が置かれたりとか、
あとは月の近くのプラズマですね、イオンとか電子とかっていうところを測定する装置があったり、
月のシステムっていうところをしっかりと理解するための反射鏡アレイだったりとか、
あとは地質学っていうところを求める観測装置がいくつか載ってますね。
これで鉱物の性質、つまりどんな岩ができているのかっていう話だったりとか、
あとはレゴリスとか、そういう砂の元素分析とかできたりするし、
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あとは水がたくさん含まれてるって言われている南極付近の土地の土壌だったり岩石の
元素素性を見るためにマグネシウムだったりアルゴンだったりシリコンだったり、
カッパーとか銅ですね、とかチタンとか鉄とかっていうようなところをカルシウム、
間違えたカッパーじゃないや、カルシウムとかカリウムとかチタンとか鉄とかっていうようなところを測定するような
アルファ粒子X線分析っていうものがあったりですね、
アルファパーティクルXレスペクトロミターとかっていうのがあったり、
あとはこれ、最初このチャンドライアン3の目的の部分でも話しましたけど、
チャンドライアン3はこれからインドが月面を軸にして惑星探査をしていく上で重要な役割を担うことを目的としているとさせていただきました。
これね、チャンドライアンのホームページに書いてあったりするんですけど、
そういったところを実現させるために将来はより小さな惑星が発見されたときに、
その惑星をより詳細に観測できるようにっていうような、いわゆる惑星を見る望遠鏡みたいなものもしっかりと搭載されているというところに、
今挙げただけでも本当にたくさんの観測機が乗っていて、それぞれが本当にブレイクスルーになるような、
いわゆる業界の中でもすごいなって言われるような観測結果っていうのを出してくるんじゃないかなと思うんですね。
なので、そういったところをチャンドライアン3が出してくることっていうのを祈りながら、
いろいろ研究結果を待っていければと思っています。
こんな感じでどんなことをやるかっていうのをまとめさせてもらったんですけど、
とにかくインドおめでとうっていうところが一番強いですね。
僕も最近、仕事でインド人の学生とかっていうところとずっとやり取りしてたりとかすると、
勝手にインドへの親近感みたいなのもあいたりするんですよ。
インターン生のメンターみたいなのをやったりとかっていうのあって、
かなり最近英語を鍛えられたりするんですけど、
そんな感じでインドへの思い入れみたいなのがちょっと強まってきている中で、
こういうニュースっていうのが出てくるのは非常に嬉しいことだなと個人的には思っているというような感じですね。
これからこういう観測機器いろいろ全部がうまく正常に作動するかわからないけど、
ここから取れたデータによって未来の宇宙開発っていうのが大きく変わってくる可能性があるっていうのは、
本当に面白い部分だと思うので、これからもインドのね、
チャンドライアン3の化学成果っていうところがどんな風に出てくるのかっていうところに注目していければと思っております。
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いやーこれは本当に面白いですね。
ぜひですね、インドどうですか?みんなインド来てるんだっていうのを再認識できた部分かなと思うので、
これからもね、インドの活躍を期待していきましょう。
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それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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