1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 1099. 8億年前に地球に生命の..
2023-10-12 18:55

1099. 8億年前に地球に生命の多様性をもたらしたきっかけを月で発見?

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ソース

https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/topics/8571/

Credit : Terada et al. 2020

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サマリー

月を探査することで、地球の生命の多様性のきっかけが明らかになっています。月の表面の特徴を利用して行われた研究結果から、約8億年前に大量の小さい隕石が地球に衝突したことがわかりました。月が地球に多様な生命をもたらしたきっかけが8億年前にあった可能性があるという研究結果があります。これにより、月の研究が地球の生命科学や地球科学にも応用される可能性があります。

月の探査と地球の生命の多様性
1日10分宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。今回は、月の歴史を見ることで、地球の生命の多様性が生まれたきっかけまでわかる。
そんな、月を探査する一番大きなメリット、この辺りを生かした地球の歴史にまで足を踏み入れる面白い研究、見つけてきましたので、紹介していきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
3、2、1、イクネション、スタート。
佐々木亮の宇宙話。
2023年10月12日。始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1099話目を迎えております。
基本的には1話完結でお話ししておりますので、気になるトピックだったりから聞いていただけたら嬉しいです。
前回は中国とロシアが進める月探査のプロジェクト、ここにアゼルバイジャンが加わった、そんな話だったりとか、
前回、その前は月まで一体旅行しに行こうとしたらどれぐらいかかるのか、
その前はプラダを着た宇宙飛行士、そんな話していますので、結構キャッチーな話が多かったんじゃないかなっていうところで、
最近、もう直近10回15回は月特集してます。まだまだ話していこうと思っておりますが、ぜひですね、月が好きな人は過去のからどんどんどんどん聞いていただけると
楽しんでいただけるんじゃないかなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
ということでですね、今回1099話目ということで、次回は100回ですね。
1100回、かなり数が来たなーっていうところなんですけど、今回お話しするのは月の研究と地球の研究、
これを合わせることによって、8億年前の地球の周りの環境っていうところが明らかになった、そんなお話をしていきたいと思います。
そしてこの研究からは、僕たちの体の中にとって重要、そして地球上の農作物とかの栄養素の循環にとって必要な
リン、リンって呼ばれる物質、この物質が地球に豊富に存在したタイミングとか、そのあたりに関するお話まで広がっていく、かなり面白いトピックになっていると思うので、ぜひですね、最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。
今日ちょっと天髪が多そうな、口があまり回ってない日なのかなと思うんですけど、まあそのあたりはご了承いただいて、早速本題に入っていきたいと思います。
今回紹介するのは、月の特徴を、そして月の性質をいい感じに使った研究結果っていうところで、最終何がわかったかっていうと、約8億年前に月と地球を大量の小さい隕石が襲っていた、そんな研究結果がわかったっていうところですね。
地球の歴史っていうところを探っていくためには、いろんな方法があります。地層を見たりだとか、あとは人間が残した記録を見たりだとか、いろんなところがあるんですけど、ただ、地球の遥か昔の情報っていうのはなかなか残っていない。
それこそ、地球ができたのは、太陽ができて、太陽系が形成されたっていうところで、かれこれ歴史は40億年から50億年あると言われてます。
その中で、じゃあ数億年前、数十億年前には、一体地球がどういう状態だったのか、太陽系ができたタイミングでは、太陽系の中はどういう環境が繰り広げられていたのか、
そういった話って、地球上ではなかなかできないんですよね。 その理由は、地震があって、地殻が崩れたりだとか、地層とかが崩れたりだとか、
火山活動によって、すべての痕跡が溶かされてしまうだったりとか、 地殻変動、津波とかの侵食、あとは空気にずっと触れ続けることで起こる風化
っていうところ、様々な要因によって、 地球上では、昔の地球の状態を把握するのはなかなか難しい。
そんな課題がありました。 その一方で、月
この月特集の中で見ている月っていうのは、これ面白いのが、 風化がほとんど起きないっていうところ、大きな特徴です。
風化が起きない。 つまりは月の表面には空気がなかったりとかするので、
どんなに時間が経っても、昔の地形の情報が基本的には残り続けるっていうところですね。 これが
月の表面の特徴になります。 逆に言うと、昔月の表面で何かが起きたら、その上から新しい現象が塗り替えられない限りは、
月の表面を観測するだけで一定その情報っていうのを取り入れることができるんですよね。 今回の場合もそうで、今回はクレーターに注目します。
月のクレーターに注目して、 そのクレーターの大きさだったりとか、あとはどれだけ
月の研究から明らかになった地球の環境
掘り起こしているのか、そしてそのクレーターができた後に、 他の現象がどれぐらい起きているのか、
そんな情報を見ていくことによって、 クレーターの歴史、
そこを探ることができるんですね。 この月の表面では風化が起きない、そして
当時の情報がそのまま残っているっていう性質を使って、何をしたかっていうと、 人工衛星のデータを使って、とにかく大きいクレーターを調べまくった。
その大きいクレーターを調べまくったところ、 同じ時期にできたクレーターがいくつか見つかったんじゃないか、
っていう研究結果から今回スタートします。 大阪大学の研究チームが進めた研究によると、
月の表面に見える直径20キロ以上のクレーター、 これを59個ピックアップして研究の対象としました。
この時に利用される人工衛星は、日本の月周回衛星、 カグヤと呼ばれるもの。
カグヤは月の表面の画像だったり動画っていうのを僕らに届けてくれた、 そんな成果を持っていたりとか、
そもそも映像の制作協力がNHKだったりするので、 NHKのニュースで月の表面の動画を見たことある人もいたり、
そんな状態の中で運用されていたカグヤ。 きっと知ってる人も多いんじゃないかなと思います。
日本人にとっては名前もかなり 馴染みのある名前ですよね、カグヤ。
竹取物語でカグヤ姫の話ってきっと誰もが一回は通る。 そう思うとなんか僕たちって昔からこう紡がれてきた
そういう物語とかで月っていうのが身近に感じるような、 そういうすり込みがされていたりもするんですよね。
カグヤ姫からきっと名前のインスピレーションを受けたであろう、 日本の月周回衛星カグヤ。
このカグヤのデータを使って月表面の画像を分析していくっていう研究を行いました。
そうするとその直径20キロ以上のクレーターを59個ピックアップして、 そこの詳細の分析をしてあげた結果ですね、
20キロメートルのクレーターがドカーンとできて大きい穴を作ります。 その穴の表面をさらに細かく見てあげたときに、
数百メートルから1キロぐらいの大きさのちっちゃいクレーターが どれだけできているかっていうところを数える。
そんな2段階の構成で研究が行われました。 なぜこのちっちゃいクレーター、大きいクレーターの中に起きるちっちゃいクレーターを見るのか。
これは月の表面には一定数の隕石、ちっちゃいクレーターを作るちっちゃい天体の衝突っていうのが頻繁に起こるんですね。
このペースを考えていくと、1回20キロ以上の大きいクレーターがバコーンって作られて、 大きい穴はできたものの、地表は一旦リセットされてますよね。
そこに対して微小なクレーターがどれぐらい 飛んできているかを数えることによって、どれだけそのクレーターが歴史を持っているか、
どれだけ宇宙空間に月の表面でさらされたかっていうのがわかるというところで、 大きいクレーターの中にあるちっちゃいクレーターの数とかを数えることで、
クレーターの古さっていうのを考えていこうとしたんですね。 そうすると59個のクレーターのうち8個、
パターンによっては17個っていうところで、 形成の年代が一致する天体が発見されたというふうに報告されました、論文の中で。
これは実はこれだけの特徴が見えるっていうところは、 月の表面の研究の中では注目するべき数なんですね。
約8億年前の隕石衝突エピソード
これだけ見つかったから、じゃあその当時それだけ同じ大きさの 20キロ以上の大きいクレーターを作る性質って一体何だったのかっていう研究が行われました。
その結果ですね、 月に対して約8億年前に大きさが100キロメートル以上の小惑星が近づいてきて、
それが空中で粉砕して、 バコーンって爆発して、
その総量がブワーッと小っちゃい小惑星に分かれるみたいになって、 そのシャワーみたいなものが月に対して降り注いだんじゃないかっていう説が今回指摘されました。
でもこの小惑星の大きさっていうのは、 恐竜を絶滅させるような大きさの小惑星に比べて本当10倍とか100倍までは行かないけど、
10倍以上大きいものっていうところを考えると、 相当大きな危険が地球に対して接近していたというふうに考えられるんですよね。
ただ、その100キロ以上の大きな小惑星が直接ぶつかってきたわけではなくて、 空中で粉砕して、その細かくなったものが一気に月に降り注いだというような状況が考えられる。
実際に、僕らが多分月を見て、あ、でっかいクレーターあるなーみたいな、 ちっちゃい柄みたいなの見えるじゃないですか。
あれとかは、それで作られたものっていうのも一部あるぐらいのマッピングが実は出てますね。 そんな中で、月にたくさんの小惑星が衝突するような隕石シャワーみたいなのができたっていうのが指摘されてるんですけど、
これ、地球にも起こったんじゃないかというような指摘までされていると。 つまり、地球と月それぞれに向かってこの隕石のシャワーがドバドバドバドバーっと降り注いだんじゃないかっていうところですね。
で、これの歴史的な裏付けとして、この8億年前のタイミングですね。 地球に降った、地球にこう、宇宙の外部からもたらされた隕石のせいで、リン。リンと呼ばれる物質。
これ、僕たちの体を作り上げる物質でもあるし、自然の農作物の化学肥料とかにも使われたり、 いろんなものに使われるぐらい、僕たちの体にとって非常に重要な物質。
これがこう、地球環境を脅かしてるとかっていう話もあるんですけど、そういうのは一旦置いておいて、とにかくリンの存在っていうのは、リンって本当にカタカナでリンって書くやつですね。
あれは、こう、生命が地球上で生きていく上では重要な物質であると。
そんな中、今の海に対してリンの濃度が10倍ぐらいになったっていうところが、8億年前のこう、地質学の研究とか諸々でわかっていると。
つまり、この偶然の一致、8億年前のタイミングで小惑星のシャワーが降り注いだ。 地球にも降り注いだだろうっていうタイミングで、
海中のリンの濃度がグーッと上がるとかっていうところで、このタイミングで生命の多様化が促進されたんじゃないかとも言われてるんですよね。
つまり、この8億年前の、本当は恐竜とかを絶滅させ得る大きさだった小惑星が空中でバラバラになり、それが降り注いだ結果、
月の研究が地球科学にも応用される可能性
地球に対してもそういう生命の多様化を促進させた効果もありそうだし、月の地質を見ることによってその事実にたどり着くことができたっていう、この月を研究する意味がものすごくあったよなって思えるような、そんな研究結果なんですよね。
この研究が今後、地球科学とか地球の生命科学みたいなところまで広がっていったらかなり面白い話になるんじゃないかなと思っていて、
ちょっとこれから楽しみにしていきたい部分の一つになっております。 でですね、まあこういう話がいろいろ出てくるぐらい月注目できるし、これ
クレーターに注目するとこういう輪の研究とかの、もしかしたら性質の共通点も見つかるかもしれません。
なので、今後月に人間が行って地質学の研究をしていくっていう時に、このクレーターが対象になった時、
もしかしたら新しく見えてくる地球の生命に対する理解っていうのも生まれてくるんじゃないかなと、期待できる部分もあるので、今後アルテミス計画だったりで月に人が行くっていうところには
さらに期待ができる面白い研究結果なんじゃないかなと個人的には思っております。 こんな感じでいろいろこう月を使うことによって地球の歴史を探れるっていう、
なんか月を開拓するっていう目線だけじゃない月探査の目的もあったりするので、これからいろんな月の情報が出てくることで、
地球の歴史の理解っていうところが深まる可能性っていうのも、みんなちょっと頭の中に入れておいていただけたら嬉しいですね。
そして、こういう目線で月のことを知ってると、それこそ宇宙好きとかの間で話をするときにちょっとマウント取れるんじゃないかなと。
宇宙話を聞いていることがそういうメリットにつながったら嬉しいなあというふうに思ってるし、ここで話している内容って
一般的に話しても面白いような内容、前半の方に話して、後半の方は結構コアな話もしているので、そういうコアな部分と一般的にみんなが知っていたら面白いなっていう部分をちょっと
切り分けながら頭の中で整理してくれたら面白いんじゃないかなと思ってます。 とにかく最近は月、月、月、月の特集たくさんしてます。
このあたりぜひですね、月の理解一緒に深めてくれたら嬉しいです。 概要欄にSpotifyのプレイリストとかも入れているので、今のこの月特集の勢いぜひ皆さんにも感じていただけたら嬉しいです。
でですね、まあそんな感じで宇宙話もガンガンやってるわけなんですけど、昨日水曜日は
もう一つ僕がやっている番組、隣のデータ分析屋さんの最新エピソードも公開されました。 そちらではですね、スポーツデータっていうところで
サッカーのJリーグ、Jリーグのマーケティングデータの話とか、でそれがどうやって使われて、どういう売り上げ貢献になっているのかなとか、そういったところまで話している
サッカー好きだけじゃなくて、ちょっとビジネスの話も好きだなぁみたいな人にも響くような話にしているので、そちらもぜひチェックしてみてください。
宇宙もデータだし、身の回りの仕事の時もデータっていうところで、データの見方とか、そういうのが養える番組いっぱい作っていけたら面白いなと思っているので、ぜひ応援よろしくお願いします。
今回の話も面白いなぁと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォロー、フォローボタンの近くにある星マーク、こちらからレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問については、ツイッターのハッシュタグ宇宙話、またはスポーティファイのQ&Aコーナーだったり、概要欄のお便りフォームからじゃんじゃんお寄せください。
1100話目前ですが、宇宙話のことだったり、最近の僕の話だったり、これまでの振り返りだったりは、なんかキリがいいので、1111話でお話ししていこうと思ってます。
ぜひそちらも楽しみにしておいてください。それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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