1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 1100. 月の表と裏は別世界?海..
2023-10-13 16:35

1100. 月の表と裏は別世界?海の正体とは?

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ソース

https://www.nature.com/articles/s41561-020-0559-4

https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11365_moon

Credit : NASA

サマリー

東京大学の研究チームによるモデリングと観測の結果、月の表側では火山活動が観測されない一方、裏側では活動が見られないことが明らかになりました。月の表側には黒い部分以外にも放射性元素が含まれており、その崩壊熱がマグマの生成に一因として関与していることが分かりました。このことから、月の表と裏は別々の世界なのかという指摘があり、月の表面の物質の偏りによってマグマができやすい部分とそうでない部分がある可能性が浮上しています。月の表面と裏面で性質が変わり始めることが、初期からの偏りが積み重なっていることから分かりました。

月の表と裏の違い
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。今回は月には表と裏がある。
そして表では火山活動が起こっていたが裏では起こっていなそうだ。 なぜ月に表裏があってその表裏の性質が違うのか
そのあたりに関する研究、お話ししていこうと思っております。 ぜひ最後までお付き合いください。
2023年10月13日始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1100話目を迎えております。 とうとう1100話まで来ましたね。
1000回だーって言ってから100エピソードも経ったと思うとかなり早いんですけど、 まあ毎日毎日更新しているのでいつの間にかいきますね。
ぜひですね過去のエピソードも聞いていただきたいなぁと思っておりますのでよろしくお願い致します。
ということで最近は月特集してます。 もう月、月、月の話ガンガンしてこうみたいな。
でこの理由はこのポッドキャスト、 やっぱりみんな月好きなんだなっていうのを実感できるタイミングっていうのがよくあったのと、
みんな結構聞いてくれるんですよね月特集になると。 もう全部聞いていくと今月でどんな開発が行われていて、
どんな最新の天文学的な理解、科学的な理解っていうのが進んでいるかまでわかるようにしているので、
ぜひですねこのあたり聞き流しながら たくさん言っていただけたらと思います。
で前回は8億年前に地球に生命の多様性をもたらしたのを月で発見しただったり、
あとは中国とロシアが進める月探査に、 新たにアゼルバイジャンが加わったみたいな話とか色々しているので、
ぜひですねそのあたり聞いてみていただけたらと思います。 でじゃあ今回どんな話をしていくのかっていうところで言うと、
月の表と裏、なんであんなに違うのか、 そんなお話ししていきたいと思います。
そもそもみんな月に表と裏があるって知ってますか? 実は地球側に向いている月っていうのは、
あくまで片方の面だけなんですよ。 月は自分が回る時点と呼ばれる動き、そして月が地球の周りを回る光点という周り、
この時点と光点の周期が一致している。 このため何が起こるかっていうと、
地球の周りをぐるーっと回るんだけど、 普通にね何も回転しないで回ってたら、
地球の裏側に行ったら逆側が見えるしっていうような感じになるんですよね。 ただ、
月も回転しながら地球の周りを回っているので、 角度が変わった時にそれと同じタイミングでまた同じ面をこっちに見せてくれるみたいな、
っていうような、そういう動きをしているからこそ、 地球から月っていうのは基本的には全く同じ面が見えるというようなところですね。
月の海とその性質
なんかこう、バスケとかでマークついてるとかっていうのも、 基本相手の方に体を向けてとかっていう時もそうですよね。
もちろんなんか後ろで手で触ったりとかもあると思うんですけど、
そういった、一つの面を何かに向け続けながら動くっていうような、 そういった動きをしているのが月なんですよ。
で、これを一般的にですよ。その正式にとかではなく、一般的に月の表、 地球に見えている方を表と呼んで、
地球に見えてない方を裏というふうに呼んでいる。 で、この表と裏の性質って実は全然違うんですよね。
いろんな性質の違いがあって、 一つは、その、
クレーターの数が裏側めちゃめちゃあるとか、そういったところも実はあったりするんですけど、 もう一つは柄ですね、柄。
満月の夜に月を見たとき、月ってどういうふうに見えますか。 単純に白いのっぺりした姿なのかっていうところで言うと、そうではなくて、
むしろ月っていうのは模様がありますよね。 最近のこのポッドキャストの月特集の中でも話したんですけど、
あの黒い部分のことを海と呼ぶんですよ、月の。 月の海と呼んでいる。
で、あの海の部分、月の黒い部分って一体どういう状態なのかっていうと、 月の表面の火山活動が活発になって、で、火山活動の結果、
持ち上がってきたり、あの火山が終わった後に固まる物質とか っていうところで、固まった色が黒だったっていう、そういう話なんですよね。
あれは火山活動の名残なんですよ。 なんかあのイメージで言うと、富士山とかの山って、実は近くに行くとめちゃめちゃゴツゴツした黒い岩で
できているみたいなのってわかりますかね。 僕も今年の夏、富士山登ったので、それをすごい実感したんですけど、
黒いんですよね。まあそのざっくり、ほんとざっくりで火山活動が起こった結果、 黒いエリアができた、みたいな、そういう状態だというふうに思ってください。
で、あの模様が、月には当たり前にあるように感じるじゃないですか。 ただですね、これ面白いのが、
月の裏側には、そういった海なるものはほとんど見られないという、そういう状態なんですよね。
月の表と裏の性質の違いの解明
これ不思議ですよね。1個の天体、月っていう1個の天体の中で、なぜ表側と裏側で、その性質が異なっていくのか、
っていうようなところ、ここを研究した研究成果っていうのが出ていたというところで、この結果って、
ネイチャージオサイエンスって呼ばれる、ネイチャーっていう本当に権威のある雑誌があって、それのジオサイエンスバージョン、
ジオサイエンスだから、地球科学とか、そういったところに精通するような姉妹雑誌っていうのがあって、そこに掲載された論文ですね。
で、これ何でかっていうところなんですけど、これ実は多分、月が形成された初期の頃から、だんだんだんだんちょっとずつ差ができてきて、
今の月の表と裏の違いが出てきたんじゃないかっていうふうに言われてます。
もう少し詳細に話していきましょう。NASAが行ってきたアポロ計画では、大量の月の石っていうのが持ち帰られてきてるんですね。
で、それによって、月のその火山活動が活発だった月の海と呼ばれるところ、この物質の中からカリウムだったり、
キド類の元素だったり、リンだったりっていうような物質たちが豊富に見つかってるんですよね。
これは火山活動の一環だっていうふうに考えられてきていて、ここら辺の物質がそういう性質を持ってるっていうのは、
今となっては結構一般的に受け入れられている部分ですね。
昨日の話でもリン出てきましたね。原子のあれで言うとPですね、P。
というので、この海のところの性質が全然違うと。
で、その一方で裏側には、じゃあそういう物質が豊富に含まれているところはあんまりないというようなところが大前提としてあります。
数十年に渡る観測とか探査によって、月は従来考えられていたものよりも遥かに活発で、
10億年前には火山活動があったりとかっていうのが考えられてきてるんですね。
昨日のエピソードで隕石がたくさん降ってきたみたいな話は、大体8億年ぐらい前の話なので、
その隕石がたくさん落ちてくる前に、実は火山活動がたくさんあったというのが、月の現状を理解されている部分。
ただ、この火山活動の痕跡っていうのが、じゃあなんで表側だけにあるんだろうっていうところは、なかなかこう議論が進んでいない部分の一つになっています。
で、そんな中で、東京大学の研究チームがいろんなモデリングをしてみたりだとか、観測をしてみたりだ、実験してみたりっていうところをしたときに、
ある性質の違いが明らかになりました。それは表側にある黒い部分、カリウムとかトリウムとか、そういった黒い部分以外にもたくさんの豊富な放射性元素と呼ばれるものが
含まれているんですね。ウランとかもそこに含まれています。 で、これらの元素が崩壊していく。
元素って放射性崩壊って言って、どんどんどんどん形を変えていくんですよ。 放射線を出しながら。で、そうするとその放射線を出すときに、
崩壊熱っていうのを持っていて、その崩壊熱によってだんだんだんだん地盤が熱くなっていく。 そんなところが実は知られています。
そうすると、その熱がマグマを作っていく1個の要因になってたんじゃないか っていうふうに考えられているんですが、
ただ、どうしてもその放射性崩壊だけで起こる、発生する熱だけではマグマを作ることができないんじゃないかというようなところで議論が止まっていたらしいですね。
で、そうすると、じゃあこれ、 もっとそういう放射性元素の崩壊熱だけで作れないって言ってたけど、
地面の、そもそもの土地の材質によって、 岩石の中にさっき言ってた放射性元素がたくさん含まれていたりだとか、
そういった状況になると、そもそもマグマを作るために必要な、誘拐するために必要な温度、
月の表面の物質の偏りとマグマ
有点みたいなのがグーッと下がるんじゃないかと。 つまり、初期の月の表面の物質の偏りによってマグマができやすい部分とそうじゃない部分があって、
で、そこでマグマが発生したことによって、今の溶岩流とかっていうのが作られたんじゃないかというふうな結果が今回指摘されています。
で、実際にこの結果によって放射性崩壊だけの熱、 崩壊熱だけで作られるマグマっていうのの可能性が4倍から13倍まで上がっていくというようなところになって、
月のその物質の偏りっていうのが、 月の表面にできるマグマとかの成長に影響してたんじゃないかと。
で、これに加えて、これがもうほんと初期の頃から発生していた、初期からそういう偏りがあったってなると、それらがどんどんどんどん積み重なっていって、
で、その45億年前に月ができて以来、その偏りがどんどんどんどん大きい変化に、最初はちっちゃい偏りだったけど、
だんだんだんだん月の表側と裏側で性質を大きく変え始めて、今まさに月の表面は海があるのに逆側はないっていうような状況が見えてるんじゃないかというところが、
あくまで計算的に求められた結果ではあるんですけど、月の歴史を見る上では非常に重要な研究結果出てきたなというようなところになってますね。
ここら辺もアルテミス計画って呼ばれる、このNASAが主導している計画の中で、宇宙飛行士が行って、地質検査がもっと詳しく行われて、
で、こういう研究があるからこそ、じゃあ裏のここからも物質取ろう、で、ここはちょっと物質が多そうだからちょっと取ってみようとかっていうサンプリングの場所の候補が決まるんですよね。
そうやって決まっていった場所で、地質学の調査が行われていくことで、月の今後の理解っていうのがガラッと変わっていく可能性があるというところで、これから数年間の間に、
月の理解っていうのは多分どんどん深まっていく。そして、理解深まっていくだけじゃなくて、月の物質を使って、その先の宇宙を目指していくっていうところも
期待できるんじゃないかなというところで、今回のお話は以上とさせていただきたいと思っております。
ということで今回は、なぜ月の表と裏で火山活動の痕跡だったり、月の海っていうのが見えるのか見えないのか、そんなお話をさせていただきました。
月の表と裏あるの知ってたよーとか、それ初めてだったなーっていうのがあればね、ぜひコメントとかにお寄せいただけたら嬉しいです。
実際に今回いただいているコメントを一つ読み上げさせていただきたいと思います。リスナーネームるーぼさんからいただきました。
でですね、このコメント、今まさに月特集をやっている理由の一つなんですけど、青山道子さんっていう方の小説
月の立つ林でっていう小説があって、本屋大賞2023年でノミネートされている本なんですけど、そこの中に出てくるポッドキャスト
めっちゃ佐々木亮の宇宙話っぽくないかって、仲のいいワインノアっていう番組から教えてもらったので、読んでみたら本当にそうで、でこっから来てくれてる人いんのかなーっていうので月特集始めたんですよね。
その作品読んでくれたっていう感想、るーぼさん、送ってくれたので、読み上げさせていただきます。
月の立つ林でを読み終わりました。ポッドキャストから様々な人の人生が動き出すのは感動的でした。
実際こういうことがあるんだと思うと、ポッドキャストにより親しみが湧いてきました。宇宙話のおかげで夕方、月を眺めて配信内容を思い返したりなど、小さいことですがそういうことの積み重ねが心の支えです。
リスナーとして聞いているだけで、他の人と少し繋がっている感じもします。 本当に毎日の配信ありがとうございますという、こんな素敵なコメントいただけるっていうの嬉しいですね。ありがとうございます。
るーぼさんよくコメントくれてて、それこそこう、宇宙話、これ聞いて面白かったですとか、そういうのくれるので本当に僕にとっても心の支えになってるなぁと本当に思っているので、これからもぜひよろしくお願いします。
なんかね、宇宙話思い出しながら月見てますみたいな話で、もしかしたらね、同じタイミングで見てる人とかいるかもしれない。
なんかすごい臭いことを言ってる気がするので、まあこれぐらいにしておいて、まあとにかくね、宇宙話聞いているよっていうなんか共通話題とかがだんだんみんなの近くとかで作れていけたら嬉しいなと思っているので、ぜひですね、皆さんも不況活動していってください。
よろしくお願いいたします。
今回の話も面白いなと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォロー、フォローボタンの近くにある星マーク、こちらからレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問については、Twitterのハッシュタグ宇宙話し、またはSpotifyのQ&Aコーナーだったり、概要欄のお便りフォームからお寄せください。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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