1. 佐々木亮の宇宙ばなし
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2020-10-30 10:56

23. 宇宙航行のGPS!宇宙の灯台と呼ばれるパルサーって何?

宇宙の灯台と呼ばれるパルサーと呼ばれる天体を紹介!

将来的には宇宙航行のGPSとしても機能する可能性を秘めている、将来性抜群の星。

ここらでいっちょ、知っておかないと乗り遅れるぞ!!

週末の話題のネタにおひとつどうぞ。


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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。今回はですね、ちょっと最新の研究というよりは、宇宙の灯台と言われるパルサーっていう天体について紹介してみたいと思います。
で、こいつを紹介しようと思ったのは、結構頻繁にこの星、パルサーと呼ばれる星っていうのは論文としていろいろ出てくるので、
それにかなり面白い性質を持っている星なので、それについて紹介して、皆さんが休日、誰かと会った時に話せるようなネタを提供できればいいかなと思って、こちらを紹介してみようと思います。
と、その前にちょっと今日どんな感じだったかなっていう話もしていきたいなと思うんですけど、今は自分は博士課程の3年生で、今年博士論文っていうのを収めて博士号を取得しようと今奮闘中なわけですが、
それの実際に論文をいろいろ書いてるっていう状況で、論文を書いてる中で大きい枠組みで過去の研究でこういうことがわかってます、こういうことがわかってますみたいなのをまとめるようなセクションっていうのもあるんですね。
で、まあなんか普段こういろんな人と議論している中で当たり前のように喋ってる内容っていうところが、結構もう本当に何十年も前に定義されたものだけど、元の論文を実は知らなかったとか、あとはまあ逆にそういう星の性質っていうのを人に説明するときに何か文献がないと、やはり論文の中では
なんかそういった情報の制度みたいな、これはこの人が言ったことだ、この人が言ったことだっていうのを明確にしていかないと論理性が崩れてしまうっていうようなことがあるので、そこを細かく詰めてるとなかなか論文書きが進まないなぁと結構メンタルに来てる状況であります。
まあそんな感じで論文頑張ってますっていう話をさせていただいたところで、今日の本題に入っていきましょうか。
今日はパルサーと呼ばれる星について紹介していきたいと思います。
で、こいつ別名宇宙の灯台、灯台っていうのはあの岬とか海のところに立ってるあの光を定期的にパッとこうなんか示すあいつですね。
あの灯台、宇宙の灯台と言われていて、その名前の通りこの星は一定のペースで光をこちらにパッパッと飛ばしている星なんですね。
これまあなんかどういうことかっていうと、星ってまあ単純に極みたいな部分があるじゃないですか南極北極みたいなっていう感じで、
星の頭とお尻からビームみたいなのを常に出し続けてるんですね。
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で、ビームみたいなのをバーって出し続けてて、それが自分たちがいる今この地球の方にいる私たちの方に向かって、
そのビームが星がぐるぐる回るのに合わせてパッパッパッとこっちに光、そのビームが逆側に一瞬見えてはみたいな感じでなるので、
宇宙の灯台として扱われているっていう感じですね。
で、こんな結構面白い性質を持っているパルサーと呼ばれるものなんですけど、これ結構面白いのがその大きさっていうところもかなり重要です。
で、大きさは直径がだいたい20キロ程度とか10キロとかなっていて、東京10キロとかで東京よりも全然小さい。
なんなら山手線ぐらいの大きさなんですね。
で、そこにどれぐらいの重さかっていうと太陽の重さなんですよ。
なので、僕たちが見ているこの太陽あるじゃないですか。
あの太陽がグーッと圧縮されて山手線の大きさまで縮んだ星だと思ってください。
で、そんな感じでかなり気持ち悪いって言ったらなんですけど不思議な星です。
で、そんな星なわけで密度がかなりすごいんですね。
で、かなり重力も強いと。
で、こいつこの星ってパルサーって実は正体は中性子星と呼ばれる星で、中性子星って星が進化していった最終的な形態の一つなんですよ。
これって実はブラックホールと一緒で、ブラックホールも星が進化していった最終的にたどり着く状態の一つなんですね。
これじゃあ中性子星とブラックホールになる違いって何なのかっていうと、進化していく段階で最初にあった星の重さによって変わるわけです。
星っていうのは単純に考えると重ければ重いほど重力が強くて、軽ければ軽いほど重力が弱い。
で、ブラックホールって多分皆さんも何となくはご存知かと思うんですが、異常に重力が強くて光すらも出てこれない。
光すらも出てこれないから実は暗く見えてるみたいなイメージの星で。
なので最初に星がすごい重い状態にあるとブラックホールになると。
そこまでブラックホールになるほど重くないなっていう星が中性子星になるんですね。
この中性子星の中でもビームを出してるやつがパルサーと呼ばれていて、
その灯台がこちらにピッピッと光を飛ばしてくるペースを見てみると、
だいたい30秒ぐらい。長いもので30秒ぐらい。
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で、速いものではなんと0.01秒の速さで高速回転してるんですね。
これがかなり驚きで、こういう風になる理由っていうのが、
簡単に説明するとフィギュアスケートのぐるぐる回る、
回転するところを想像してもらえるとすごいわかりやすいんですけど、
結局はもともとはみんな太陽みたいにある程度の大きさがあった星なわけですよ。
で、そいつらはだいたい何日、何十日、何百日でゆっくり回ってるんですね。
で、さっき言ったみたいにその太陽とか太陽よりも大きいものっていうのが
だんだん小さくなっていって山手線ぐらいまで収縮すると。
そうするとこれってフィギュアスケートの選手が最初大きく手を広げて回っていたのに、
手をギュッと縮めると速度が一気に増加するっていうのが
なんとなくイメージつくと思うんですよ。
何でもいいですね。車乗ってて小さいカーブだとすごい遠心力感じるし、
これはちょっと違うかな。大きいところだとあまり力が加わらないみたいな。
そんな感じで大きいところで加わってた力っていうのが
一気にその半径が小さくなると力というかスピードが上がると。
これはこういう性質があるんですね。
なので中性質っていうすごい小さいところになったときに
これだけ短い速度、数十秒から0.01秒とかの高速回転で回る星っていうのが誕生するっていうような感じなんですよ。
しかも中性質ってこれ以上小さくならないみたいな最終形態の一つなので、
今知られている数秒のペースっていうのはほとんど変化しないんですね。
ほとんどっていうか変化しません。
そうなると一回光ってるのが見えたら次の光が来るタイミングって大体わかるじゃないですか。
大体というか絶対わかるんですよ。
そうするとその灯台を目印にすると何ができるかっていうと
宇宙航行ができるようになるわけです。航行って船とかの航行ですね。
つまり本当に宇宙の灯台って言われてるけど、
宇宙の中で実際に何十年後何百年後になるかわかんないけど、
宇宙旅行っていうのができたときに自分の場所を知るための本当の灯台として使えるんですよ。
あそこにある星は○○っていう星だと。
あの星は大体何秒に何回光をパッパってやる星だってわかると
どっちの方向に進んでるみたいなGPSみたいなどっちの方向に進んでるかわかると。
そういうのをいくつか組み合わせるといわゆるGPSみたいな使い方ができるっていうので
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かなり可能性に注目されてる天体なんですね。
こんな天体が実際にあるわけで、そのパルサ宇宙の灯台を本当に宇宙のGPSとして使ってやろう
っていうので研究が始まっているミッションがNASAに実際にあります。
それを解明するためのGPSとして使えるんじゃないかっていう可能性を研究しているチームに
実は自分、研究員として1年半前ぐらいにいさせていただきました。
合計7ヶ月ぐらいですかね。
いさせていただいて、自分の研究との組み合わせが良かったのでそのチームに入らせていただいたんですけど
そんな感じで足元の研究もやりつつ、未来を見据えた研究もやっているかなり面白いNASAのチームでした。
そこの運営チームに入れたっていうのはかなりいい経験だったなと個人的には思っています。
ということで今回は宇宙にある不思議な灯台、宇宙の灯台といわれる不思議な星、パルサについて紹介させていただきました。
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ということで今日はこの辺りにしていきたいと思います。
毎日更新するのでまた明日お会いしましょう。さよなら。
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