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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、毎日誰でも最新の宇宙が学べる話題を、ドクター佐々木がお届けしております。
ということで、早速今日の本題です。今日の本題は、太陽にこれまでで一番近づく、そんな目的のために打ち上げられたNASAの太陽探査機が、
暇な時間を使って金星を観測したら、思いがけない大きな成果を発見した、というようなお話をしていきたいと思っております。
今回紹介するのは、太陽に近づこうとしていた、パーカー・ソーラープローブという観測機ですね。
この観測機が、ずっと太陽を見ることができるわけではないので、いろんな動きをしながら太陽に近づいたり離れたり、
そんなことをする中で、金星の近くを通る、そんなタイミングで、これ金星を撮ったら面白いんじゃないの、という研究者の発想の下、観測が行われた結果ですね。
なんと金星の表面の地形の構造が明らかになってきた、というようなお話をしていこうかなというふうに思っております。
これですね、もともとは金星の表面ってなかなか見えない、雲に覆われてて見えないっていうところで、ある一定の条件をクリアすると見えることができたというところで、これかなり面白い研究なんですよね。
加えて金星を見ていく、金星の研究が面白いっていうところのトピックの一つとしては、生命がいたかもしれないっていう痕跡、これが結構話題を集めているので、
そんなところも含めて、地球外生命体探査というところに最終的につながるかもしれない、面白い研究になってますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
はい、ということでですね、本題に入る前に毎日恒例の緊急報告をさせていただこうかなと思うんですが、その前に今回の配信は大人気宇宙ポータルサイトSORAEとのコラボ企画になっております。
音声で気になる内容があったときにはですね、記事でより詳細に、そして画像だったり動画を見ながら宇宙の理解を楽しむことができるようになってますので、ぜひ見てみてください。
はい、ということでですね、本題の前の緊急報告なんですけど、今ですね、なんとApple Podcastのホーム画面で特集を組んでいただいております。
Apple Podcastさん、本当にありがとうございます。
で、これ特集いただいたきっかけっていうのはもう皆さんには何度かお話ししてるかなと思うんですけど、今週の金曜日でなんと500回放送を迎えるというところで500回放送おめでとうっていう特集を組んでいただいております。
で、昨日、一昨日か何か話したかと思うんですけど、今Apple Podcastのアプリのページのサムネイルにもアートワーク使っていただいてっていうところで勝手にものすごい期待をされてると思っております。
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まあそんなことはさておきですね。
このタイミングで新しく聞いてくださる方もいるかなと思うので、簡単に改めて自己紹介もしておこうかなと思っています。
僕、佐々木亮と申しまして、28歳。
で、去年の3月に宇宙物理学で博士号を取って、その間は理科学研究所だったりNASAだったりとかで研究していたりしました。
で、その経験を生かして1年半ぐらいPodcast配信しているという状況で、これ元々聞いてる人は本当に申し訳ないです。知ってるような話かもしれないですけど。
で、今はデータサイエンス、データサイエンティストやったり、あと宇宙ベンチャーで働いてたり、あとは宇宙ビジネス系のライターの仕事もやっていたり、で、Podcastもやっていたり、あとはまあいろんな講演の仕事とかやったりとかっていうような感じになっている。
まあそんな人間ですので、で、毎日Podcast更新しながら自分の宇宙への理解を深めて。
そしてなんとですね、このPodcastの最終的な目標はランキングで日本一位になると。これまでの最高ランクはApple Podcastで23位で、科学カテゴリーでは日本一位というところなので、まあこれで全体のランキング日本一位を目指していきたいと本気で考えてますので、今回お気にですね聞いていただいた方にはこれからも継続的に聞いていただければと思います。
頑張って面白い話します。はい、じゃあそんな感じで、まあ今まで聞いてくださってた方には改めて自己紹介というように思っていただければいいかなと思うので、本題に入っていこうと思います。
今日の本題はNASAが打ち上げた太陽探査機で、これが暇な時間を使って近星を観測した結果、思いもよらぬ成果を発見したというお話をしていきたいと思っております。
冒頭でほとんど結論とかも言ってしまったので、導入から入っていこうかなと思うんですが、今回観測に利用されたのは太陽探査機パーカーソーラープローブというものですね。
この探査機、細かい話は抜きにして何をしようとしているかというと、太陽に今まで他の人が近づいたことないぐらい近くまで行って、それでその場でいろんな観測をしてあげようと。
基本的に宇宙空間の観測っていうのは、地球の地上から離れて対象物に近ければ近いほどいいと。一概には言えないけど、だいたいそういうものなので、本当に太陽のことを本当に知りたいのであれば、太陽まで近づいちゃえばいいじゃんというような脳筋的な発想で生まれた、そんな探査機になっていたりします。
で、この太陽に近づくっていうところで、一直線に太陽に近づいていってるというわけではなくて、これどうやって太陽に近づいていこうかっていう話をしたときに、スイングバイっていう方法を使うんですね。スイングバイ、この言葉、聞いたことある方いるかなと思うんですけど、一番注目を集めたタイミングっていうのは、
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ハヤブサⅡ、小惑星探査機ハヤブサですね。ハヤブサだったりハヤブサⅡが、地球の重力を使ってだったりとかで、より燃料を消費せずに加速して宇宙空間を航行するっていうときに使ったスイングバイっていうので、簡単に言えば、金星の重力を使って加速して太陽に近づくっていうのを繰り返しているのかなっていうような状況になっています。
なので、今回の観測っていうのは、その金星の重力を利用しようとしたときに、金星の表面の観測も行ってしまえばいいんじゃないかっていう発想で出た研究内容になります。
本当にずるいですよね。金星に重力だけ借りるだけでなくて、そのときに表面まで勝手に取ってしまおうというような、そんな一石何鳥かの研究になってると。
こういう天文学の研究の方法って実はよくあって、見たことある方いるかもしれないですけど、木星の表面でオーロラが発生するっていう、これ完全に余談ですね。
木星の表面でオーロラが発生するみたいなところをより深めていく研究っていうのが進んだのも、これ宇宙空間を紫外線で見るっていう観測機が、他の天体を見るまでの間に姿勢を整えたり、それこそ軌道の問題だったりとかで観測できない期間があったんですよね。
軌道的に。そんな中で、これ時間余ってる間に太陽系の惑星見てみたら面白いことわかるんじゃないかっていう、これまた研究者の発想があったので成功したっていうような、そんな研究もあったりするので、天文学だったりっていう領域で、こういう空いた時間というかメインの研究の道、筋以外のところで成果を出すっていうのは、
結構頻繁に見られる現象ではあったりします。そんな感じで、パーカーソーラープローブ、太陽探査機も金星の近くを通るときに金星の表面を観測してみようというふうに思ったというところで、じゃあ観測してみた結果どうなったのかっていうと、
簡単に言えば、これ金星の表面の構造を明らかにすることができたんじゃないかというような、そんな研究結果が出てきたんですね。金星っていうのは基本的に表面がものすごく雲で覆われていて、温室効果ガスとかも結構すごいと言われているんですよ。
なので、なかなか金星の表面の情報を獲得することができなかった。金星っていうのは、例えば木星とかみたいにガスでできてるわけじゃなくて、どっちかっていうと地球に近いというか、岩石でできていて地表もしっかりある、そんな天体になるので、観測することによって地表の情報が取れるっていうのは言ってしまえば当たり前のことだったというふうに考えられるんですね。
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金星の表面っていうのは温度が非常に高くて、というのも太陽からの距離がものすごく近いというところがあるので、夜のタイミングであってもだいたい地表の温度っていうのが460度とかにもなっているというような、そんな非常に高温な天体になるんですが、その天体を上空から観測してあげた結果ですね、温度の勾配があった。
つまり温度が低いところと高いところっていうところで、まばらな模様というのが今回の研究で観測されたんですね。これを過去の他の検出機での調査とかといろいろ見比べてあげた結果、これって金星の表面の高低差を反映してるんじゃないかっていうふうに、そんな示唆が得られたというふうになっていたりします。
これ、どこが温度が高くてどこが温度が低かったのかっていうと、金星表面の岩肌の中で標高が高ければ高いほど温度が低くなって、低ければ低いほど温度が高くなるっていうような、一応逆相関ですよね。地表の高さに対して温度が変化するっていうようなところが明らかになったんじゃないかっていうふうに言われています。
加えてですね、この表面の光り方だったりっていうのも天文学者はよく注目したりするんですけど、この光り方っていうのを注目してあげた結果ですね、単純に高低差を表しているだけではなくて、金星表面にある鉱物、つまり岩の種類だったりとかまで反映されている非常に面白い研究なんじゃないかっていうふうに言われております。
ただですね、今回のこの観測結果だけでは、その岩肌にどういう物質があるのかっていうところまでは明らかにすることはできていませんが、そういったところも今回の観測で明らかになりそうという、こういうきっかけを与えたパーカーソーラープローブっていう太陽探査機の成果っていうのは非常に重要であるっていうのが今回の内容になっております。
なのでですね、今後金星の探査っていうのは実は各世界の宇宙機関からどんどん予定されていたりするんですね。大気を観測しようとするだったりとか、金星の表面だけじゃなくて内側まで観測していこうっていうような動きがあったりとかで、今後10年で金星をどんどん丸裸にしていく、そんな研究が出てくるので、今後ですね、今回話したパーカーソーラープローブの結果っていうところが、
生きてくるんじゃないかと、ワクワクして話しておりますというところで、今回のお話は太陽を研究しようとしていた探査機が、思いがけない成果を金星の表面から獲得したというような、そんなお話をさせていただきました。
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