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2021-03-17 12:57

159. 金星で発見された新たな気象現象とは!?なハナシ

昨日に引き続き、金星のお話。

金星探査機「あかつき」が発見した、金星の未知の気候のハナシ。

星の回転の60倍も早いスーパーローテーションを解明するタネが発見された!!


本日の放送は「Podcastチャンネル『すこしふしぎナイト ~藤子・F・不二雄先生の描く物語~』のゆうすけ」さんの提供でお送りします。

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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。普段、国の研究機関で、天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします。こちらのポッドキャスト。
今日の放送は、ポッドキャストチャンネル、少し不思議ないと藤子悠夫藤代先生の書く物語の、ゆうすけさんの提供でお送りさせていただきます。
ゆうすけさん、どうもありがとうございます。ということで、今日はですね、昨日に引き続き、金星のお話をしていきたいと思います。
金星の特に、雲の動きが、夜と昼で全く違う動きをするという、少し面白いお話を見つけたので、今回はそちらについて紹介させていただきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。よろしくお願いいたします。
ということで、毎日恒例の近況報告というか活動報告になりますが、今日はですね、実は今、沖縄に来ております。
というのも、妹がですね、沖縄に住んでまして、ちょっと家の用事があって沖縄の方に来ているような形になるんですけど、
時間もあったのでね、というのと、実際にまだ学会の前とかなので、書き入れときというか、作業がたくさん詰まっている状態なので、
基本的に沖縄に来ても仕事をしている状態だと、若干病気チックなところはありますが、
そうですね、やっぱり東京にいるとすごい寒いので、それだけで若干テンションが下がるみたいなところがあって、
この気温がいいところでやる作業とかっていうのは全然違いますね。
感染症対策とかいろいろあるので、基本的には外で作業するときとかっていうのはテラス席とかを選ぶようにしているんですけど、
東京ではやっぱり厳しいような、ガッツリ外の一席とかでもですね、全然半袖で過ごせるぐらいのところで非常に良いと。
あと、どうも今年から発症したであろう花粉症が出てこないという沖縄の最高の気候がある状況で、
今、ポッドキャストを撮っております。妹の家に泊まっているので、しばらくは沖縄からの配信になるかなという感じで、
家以外で撮るのが初めてなので、もし聞こえ方みたいなのが若干違ったら申し訳ありません。
こっちに来て、そうやって学会の準備したりとか、あとは宇宙系のメディアでですね、記事の執筆の依頼っていうのもいただいていて、
その記事を書いたりですね、いろいろと好きに仕事をさせてもらっている感じですね。
明後日の学会発表とかっていうのもあるので、そういうところに備えつつですね、いろいろまた手庇録やっていきたいなと思っているところでございます。
03:03
といった感じで、今日は沖縄から配信しておりますと、沖縄でも仕事をしておりますといった状況で本題に入っていきたいと思います。
今日の本題はですね、金星の雲の動きが夜と朝で全く違う動きをするという面白いお話を見つけたので、今回はそちらのお話をしていきたいと思います。
で、こちら金星を取り上げている理由というのは、昨日のポッドキャストを聞いてくださった方はわかるかと思いますが、
金星探査機、アカツキと呼ばれる人工衛星が今金星の周りを回っているわけなんですけど、
その金星探査機、アカツキの特集番組がNHKのコズミックフロントネクストで取り上げられるということで、
それを記念してですね、少しでも金星の科学とかに興味がある方の興味に応えられればいいかなっていうのと、
あとはもうコズミックフロントにあやかってやろうというような感じで、今日、昨日、金星特集にやらせていただいております。
昨日は探査機のアカツキのお話をさせていただいたんですけど、
今日はその金星探査機、アカツキが発見した科学的な成果についてお話ししていきたいと思います。
このアカツキという衛星は金星の周りをぐるぐる回っていて、基本的に何を解明したいかというと、
金星の気候っていうのを解明したいというのが大きいミッションとして掲げられています。
金星に着目する理由っていうのはいくつかあるんですけど、まず一つはこれ、地球と同じぐらいの大きさの惑星なんですね。
地球の兄弟星なんていうふうに言われることもあるんですが、そんな金星っていうところがじゃあ地球と同じぐらいの大きさだけど、どう違うのかっていうところを解明してあげるというところが一つ。
で、あとは最近金星の観測で話題になった金星に生命がいたかもしれないというその痕跡がですね、発見された話がありまして、
そうなると金星にもしかしたら生命がいたとしたらですね、その生命がいたときの環境っていうのがどういうものなのかっていうところのお話にもつながってくるというところで、結構金星の研究っていうのは重要なわけですよ。
で、今回はその金星の雲の動きを実際に赤月が観測したというお話をしていきたいと思いますね。
で、金星の雲の動きには非常に特徴的なものがあります。どういうのかっていうと、こちらスーパーローテーションと呼ばれるめちゃめちゃ早い風が、暴風が吹いているというようなことが実際に金星では起こっているんですね。
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どういうことかというと、地球とかと同じように金星自体も持点をしているわけなんですね。
ただ、それがじゃあ表面が持点しているのは分かったとして、その上空の大気の動きっていうのを観測してあげるとですね、
だいたい地上から高さ70キロとか100キロとかっていうところの雲の動きを見てあげると、なんとその持点しているスピードに対して60倍も速い雲の動きっていうのが観測されてるんですね。
つまり、地上と上空で全く速さの違う動きをしている。これが金星の大気の特徴になっています。
このスーパーローテーションという現象、上空と地上の速さが60倍も違う。これが何で起きているのかっていうところっていうのは実はまだ分かっていないんですね。
もともと一説によると、いろいろ計算で予測されていた結果からですね、太陽から受けている熱、太陽光が光を発していて、それが金星の表面に当たったときに熱として吸収すると。
その熱の動きがそのまま雲の動きに反映されているんじゃないかっていうようなお話が結構計算としては出てきたらしいんですね。
ただ、それ自体っていうのを検証する術がなかったといったところで、ここで登場したのが金星探査機赤月ですね。
金星探査機の赤月っていうのは、金星の周りをぐるぐる回って、その表面の画像を赤外線のカメラで撮影するっていうことをしているんですよ。
この赤外線のカメラを使うっていうメリットで言うと、赤外線っていうのはサーモグラフィーとかでよく見かけると思うんですけど、温度にすごく敏感なんですね。
なので、温度村っていうんですかね。ここが何度で、ここが何度でみたいな。
多分この赤外線の能力っていうのは、それこそ今、体温を例えば大きい施設とかの入り口で測られるかと思うんですけど、ああいうのにも使われているようなものですね。
なので、星の表面を見るときも、そうやって赤外線で見てあげることによって、熱の分布っていうのがどうなっているのかが分かるんです。
その熱っていうのが動いている状況、つまりは上空の雲の動きがどうなっているのかっていうところを初めて今回細かく人工衛星が写真を撮ることで明らかにすることができるわけなんですよ。
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そうするとですね、ここが不思議なのが、細かい島模様とか筋っぽい構造っていうのが金星の表面でいくつもできていると。
この雲の流れっていうのが、どうも地球であったりとかっていうところで見つかる気象現象とは全く異なる動きだったということなんですね。
この雲の動きっていうのが、さらに昼間、太陽が当たっている面では、北極とか南極とか言われるような極の方向に雲が流れていく。
一方で太陽が当たっていない面っていうのは赤道の向き、つまり中心の方向に向かって雲が流れるといった感じで、
夜の方向ですね、夜側の太陽の光が当たってない方で赤道の方に向かって、つまり星の中心部分というか星の帯状、一番広がっている部分に向かって上の方から雲が流れてくるっていうところは、
なんと今回世界初めて発見されたと。
これは地球から観測しているときっていうのは、結局太陽の光が反射して飛んできた光を捉えて金星っていうのを確認するわけじゃないですか。
だから基本的には地球から観測したとき、金星っていうのは昼の状態、太陽が当たっている面しか捉えられないんですが、
今回金星の周りをぐるぐる回っていることで夜側の情報っていうのを獲得できるようになったといったところで、
初めて金星の中夜両方ともの気候を明らかにしたっていうのが今回の赤月の大きな成果になります。
そしてですね、この雲の動きにプラスしてできた表面の筋状の雲だったり、粒状の雲っていうような雲の動きっていうところはですね、
未知の気象現象の現れと考えられているので、
今後この太陽から受けた熱がどのような雲の動きを作っているかなんていうところの研究がどんどん盛んに行われていくんじゃないかなというところが、
今後の研究の広がり方の部分になってきます。
今回の話いかがだったでしょうか。
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ツイッターでいただいたコメントを一つ紹介させていただきたいと思います。
ツイッターネームあやなさんからいただきました。
12:02
宇宙話106話から115話を聞きました。
ジェームスウェップ宇宙望遠鏡のお話、ニュースでまた見れたらいいなと思いました。
検索して宇宙船みたいで乗ってみたくなりますねっていうコメントいただきました。
ありがとうございます。
このジェームスウェップ宇宙望遠鏡っていうのは、これ今後打ち上がる、本当に世界の天文学をリードするであろう研究。
しかも今日お話しした赤外線っていうところに非常に感動を持った望遠鏡になっています。
ぜひこのジェームスウェップ宇宙望遠鏡ググってみてください。
本当に宇宙船みたいでかっこいいです。
といったところで、本日は以上になります。
またツイッターでもコメント募集しているので、皆さんジャンジャンつぶやいてください。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
12:57

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