ブラックホールの写真が撮れた!という赤いリングを覚えていますか?あれをもう一回撮ってみた研究をピックアップ。
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ジングル作成:モリグチさんfromワクワクラジオ
ソース
00:02
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙ばなし。 今回は2019年に話題に上がった
ブラックホールの写真を撮ることに成功した。 こんなニュース覚えてますでしょうか。
その観測の1年後に同じデータを観測し分析してみた結果、 ブラックホールの新しい一面がわかった。
今回はそんなお話をしてますので、昔ニュースで見た あの赤いリング、あんなのを想像しながら聴いていただけたら嬉しいです。
それではどうぞ。
2024年1月23日、始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の
亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 本日でエピソードが1201話ということで、昨日で1200話を
大事なとこで噛んじゃいましたね。 1200話を迎えた宇宙話。
ここからもガンガンやっていこうというところになっておりますので、 引き続き応援の方よろしくお願い致します。
なので前回は1100から1200ぐらいのエピソードでどんなことがあったのか と、あと今後の抱負とか話しましたし、その前も日曜日だったので、いわゆる
1週間の振り返りみたいなところをお話しさせていただいてます。 その前はもう月面の話ばっかりですね。スリム着陸で大盛り上がりしてますから。
そのあたりの話してますので、ぜひ気になるトピックから聞いていただけたら嬉しいなぁ と思っております。
ということで、いつも通り今日もいきましょうか。 やっていきたいとおもいます。今日の本題はブラックホールの写真が撮れた
そんなニュースが2018年、2017年か
に発表された そんなニュース覚えてますでしょうか
これはね、赤いリングを見たらみんながさすがに思い出す出来事なんじゃないかなと思っていて 世界中同時で
記者会見が行われて、もうすごかったですね当時の盛り上がりは。 ブラックホールの写真が撮れたっていうニュースはやっぱり世界中に対してインパクトを与えたので
世界中同時で記者会見すると。 だから
日本のね、何時だっけなぁ、なんか10時とか11時夜のそのタイミングで記者会見を行われたんですよね。 記者の人も大変だなぁって当時は思っていて
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で ブラックホールのその画像が出て朝、もういろんな新聞社が一面で報じて
そんな中で僕確か理研の研究室で 研究室のボスと一緒にそのいろんな新聞の記事見たり
そもそもこれどういう理解なんだろうみたいなのをなんかこう図解とかしながら いろいろ見ていた記憶があります
それの撮影が行われたのが2018年 2017年の4月の11日
でその解析はばーって行われて発表されたのが あれは1年経ったぐらいかな、2018年ぐらいに
公開された。そんな感じですね。で今回の研究はどんなお話をしていきたいのかっていうと
2017年に観測されて 世界中に形が発表されたブラックホール
これが1年経った後の姿 2018年に撮影したらどういう形になっていたのか
そんな研究になっています
でこれ面白いのが理論的に考えられていた範囲でおおむね同じで その中でブラックホールの今まで見えてなかった特徴みたいなのが新しく見えてきた
そんなお話をしていこうかなと思っています
で今回紹介するのは その当時ブラックホールの写真が撮れたっていうふうに言われて大きく発表されていた天体ですね
これはだいたい地球から あ、やばいその情報をずっと見ていたのにすっかり忘れてしまった
地球から5500万光年先にある乙女座の方向ですね にある銀河M87この中心にあるブラックホールが今回の研究対象になります
これはブラックホール撮影したっていうところでガーッと人気が出たというか認知された
ブラックホールの一つで これどうやってブラックホールの画像を取得したのか
って言うと 当時よく使われていた表現で言うと地球サイズの仮想の望遠鏡を作り出した
っていうふうに言われています 地球サイズの望遠鏡ってどういうことなんだろう
これはいろんな世界各地アメリカにあったり 日本にあったりあとは南極だったかなとかにあったりっていういろんな
同じような性能を持っている望遠鏡 この望遠鏡すべてで
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同じ天体を同じタイミングで観測する そうするとイメージとしては望遠鏡があって望遠鏡の左端から来る光がこれで
右端から来る光がこれで あとは真ん中あたりから来る光がこれでっていうような
なんかこう地球全体を1個の望遠鏡とみなして その一部一部から飛んできている光を合算して
一つの像を作っていく これがブラックホールの撮像を成功させるために利用された
イベントホライズンテレスコープ 略称EHTと呼ばれるものですね
この取り組みを用いることによって地球上で再現できる最も大きな望遠鏡っていうのを作り出し
でその作り出された望遠鏡によってブラックホールを観測して 望遠鏡っていうのは大きければ大きいほどいいんですよ
ざっくり言うとね ざっくり言うと大きければ大きいほどいいと
だから宇宙に望遠鏡を持っていく時とかもなるべく畳んで畳んで宇宙で大きく展開する こういう手法を取るんですよ
なぜなら大きい方がいいから なので地球上で再現できる最大の望遠鏡の大きさっていうのは
言わずもがな地球のサイズなわけですね で地球規模のサイズの望遠鏡っていうのを当時実現させた
そしてその実現させた地球規模の望遠鏡でブラックホールを観測してあげる これを1年越しに
2017年と2018年それぞれに観測してあげた で今回は2018年の研究結果が
新たに発表された そして比較したらどんなことがわかるのかっていうところですね
これざっくり ざっくり見ていくとそのブラックホール赤いリングとして
検出されたの多分覚えていると思います その赤く光ったリングの形そして一部が黒くなっていて一部が明るくなって
いてっていうその明るさのバランスですね この明るさのバランスっていうのが1年経った後に観測されても同じ
バランスで見えていたそこがまず一つ確認されたポイントでした 2017年と2018年の観測の違いは基本的にほぼ同じものを使っていて
1個だけグリーンランドにある望遠鏡が新たに2018年は観測に参加したっていうぐらいの差です
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ただ同じ設備を使って独立に観測された結果 これが今回のブラックホールの撮像の違いになります
天文学の研究っていうのは独立した観測によって同じような結果が得られる ここって非常に重要で
1個ちょっとこうなんか鼻につく言葉を使うと再現性って言葉ですね 再現性論文というのはいわばレシピみたいなもので
この画像を撮ってこういう結果になるためにはこういう手順を踏んで分析しなきゃいけ ませんよ
これを明示的に書いたものが論文なんですね そしてそこからどんなことがわかったのか
つまり結果リザルトの部分まではみんな同じような結論にたどり着くんですよ それをどうやって解釈していくかっていうところに
まあ研究者のセンスみたいなのが出てきたりする そんな中で結果までは一緒のはずなんだから
2017年に発表した結果がちゃんと正しいのであれば 全く別の観測で同じ天体を見て
データ処理をしても同じ結果が出てくるはずであるというそういうイメージですね で今回はそういう
再現性っていうところをしっかり担保できるような独立した観測によって再現ができる 同じ結果を得られたっていうところが確認できた
これが今回の研究のまず大きなポイントの一つです で基本的に全体の明るさのバランスっていうのは同じだよねっていう話を
しつつ 一部暗くなっているポイントっていうのがちょっと2018年は2017年よりずれていた
そんな傾向も見えています じゃあその結果が一体何を意味するのか
これは ブラックホールの周りにはブラックホールに吸い込まれていく物質があって
でそこそれを引っ張り込む重力があってっていう ブラックホールの周りにも物質があるんですよね
でそれらが乱流乱れた流れによって そこの環境が一部こう1年前とは崩れているような
つまり違う状況が作り出されているこれが観測的に明らかになった ブラックホール周りでの事象ではないか
っていうのが今回の研究の面白いポイントですね つまりこれまとめるとブラックホールの今回画像をもう1回新しく
2017年の観測だけじゃなくて2018年も作り出した でこの作り出された結果を見てみると2017年の観測と同じ傾向が見える
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だけじゃなくて一部ちょっとアンバランスな部分も見えてきた でアンバランスな部分が見えているものがブラックホールの形というか
周りの環境っていうのをしっかりと表現できている そんな状態なんじゃないかっていうふうに考えられているっていうところですね
これによってブラックホールの研究これからどんどん進んでいくと思いますし このEHTイベントホライズンテレスコープコラボレーション
つまり地球サイズの望遠鏡を使って他のブラックホールを見る そんな研究っていうのがどんどん出てくるとブラックホールの形
そしてブラックホールの周囲の環境 このあたりに言及できる説っていうのが出てくるんじゃないかなと思って個人的には
ワクワクしているポイントの一つです ちなみにこの研究
このコラボレーションの中で 天の川銀河の中心にある太陽の400万倍の重さを持つブラックホール
こちらも実は観測されています こちら観測されているのでもしかしたらそれの比較の研究っていうのがまた出てくるかもしれないし
結構ね面白いポイントの一つなんじゃないかなと思ってますね
でそうそうちょっとした裏話で言うと もうこれアフタートークに近いのかな
ちょっとした裏話で言うとこの一箇所一箇所 南極だったりグリーンランドだったり日本だったり
あとはどこだろうねアメリカだったりいろんなところで観測するけどデータ量が異常に多いんですよ
データ量異常に多くてこれほとんどのケースで送れないっていう 共有がしきれないっていう現象が発生してじゃあどうするのか
まずそもそもそのそれぞれの観測地点でデータを保存しなきゃいけない っていうので実は
これ面白いのがハードディスクをそのまんま輸送したりするっていう手段を取ったりするんですよね
これすごくてだから僕がいた研究室でも同じような研究 このEHTほどではないけどやったことがあって
多地点のデータを一箇所に集積するみたいな けどちょっと保存媒体ないからハードディスクもしあったら送ってくれないみたいな
それに書くからみたいなのでパソコンの中から抜き出したでかいハードディスクをそのまま 輸送で送ってそれが返ってくるみたいな
っていうなんかUSB メモリー送って返してもらうみたいなのの超巨大バージョンみたいなのが実際に当時はあったので
でこのブラックホール殺蔵したっていうチームのデータのやり取りも デジタルでやると相当な費用というか容量が必要になってきちゃうから
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物理的な輸送が利用されたっていう話をなんか小耳に挟んだことがありますね 果たして本当なのかどうかっていうのは
わかんないけどまぁ多分本当なんでしょうね まあそんな感じでかなり面白い研究だなと思ったので国立専門大からこれ年明けに
1月の18日に公開されていた面白い研究だったので紹介させていただきました ということで一つお便り紹介させていただきたいと思います
リスナーネーム守さんからいただきました こんにちはいつも楽しく拝聴してさせていただいています
私は佐々木さんと同世代の女性です 珍しいな
宇宙兄弟のコラボから知って宇宙兄弟と共にハマり 今では宇宙に関する記事を自分から読んだりもよくしています
宇宙が大好きになりました 毎日目の前のことを考えるので精一杯な中このポッドキャストを聞いている間は
遠くに行けるような気がします 結婚だとかなんだとかいろいろある年齢で将来考えるのが嫌だなと思う時も未来が
パーッと楽しみになるんです そんなふうに思える時間をくださって暮らしが豊かに感じています
宇宙話のおかげですねすごい 特に質問や面白い情報共有もないお便りですが反応が一つあるだけできっと嬉しいもの
なんじゃないかと思い短文ですが送らせていただきました 以上お読み下さりありがとうございます隣のデータ分析屋さんと共に今後も楽しみにしています
コメントいただきましたありがとうございます こういうお手紙最高ですね
嬉しいです本当にありがとうございます 同世代の女性は結構レアなんですよこの番組にとってはなんか結構よくね
番組のどんな人たちが聞いてるかっていう話 共有していると思うんですけど僕とかよりも
あとまもりさんとかよりも全然年上の男性の方がやっぱり多くて けどあの一部女性の方も聞いてくださってるし結構コメントくださる方も多かったりするので
きっとね宇宙話仲間まもりさんの周りにも実は隠れ仲間がいるかもしれないんで まあ不況をするがてら探してみていただけたらいいんじゃないかなと思います
でだからこうやって なんか宇宙の話気になる人どんぐらいいるんだろうなぁって始めてみたポッドキャストだったんです
けど こうやってこう日常の嫌なことを忘れられる少しの時間を提供できてるみたいな
こんなところまでね僕のポッドキャストが届いていると思ったらなんか嬉しいなぁと思って今回 このお便りを届けさせていただきました
ぜひですね守さんもまたあのコメントを送ってください すぐ読ませていただきますのでで今回の守さんのこのコメントですね
あ私もそうだみたいな僕もそうだ そんな感じの方いらっしゃいましたらぜひコメントお待ちしております
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マジで嬉しいありがとうございました ということでじゃあ今回は以上にしていきたいと思います
今回の話も面白いなぁと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォロー フォローボタンの近くにある星マーク
こちらでレビューいただけたら嬉しいです 番組の感想や宇宙に関する質問については
ツイッターのハッシュタグ宇宙話 またはスポティファイの q & a コーナーだったり
アップルポッドキャストのレビュー概要欄のお便りフォームからじゃんじゃんお寄せください それではまた明日お会いしましょうさようなら
18:42
コメント
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