00:01
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております。宇宙話。
今回は、初期の宇宙で生まれた銀河、その銀河の中心にあるブラックホールが、
めっちゃでかくてびっくりしている。そんなお話ししていきたいと思います。
今回の研究は、Natureに掲載された最新の研究になっていて、
こんなに大きなブラックホール、今までなかったんじゃないの?っていう、そんな目の付けどころ。
面白かったので、紹介していきたいと思います。ぜひ最後までお付き合いください。どうぞ。
2024年4月8日、始まりました。佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、
毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1277話目を迎えるというところで、基本的には1話完結でお話ししています。
ぜひですね、気になるトピック、気になるタイトルから聞いていただけたらと思いますね。
ちなみに、前回は日曜特集っていう形で、毎日宇宙の話ししてるとなかなか聞けないなっていう人とか、
そういうパターンもいると思うので、まとめて振り返れるようにっていうところと、
気になったところはね、個々のエピソードに行ってもらえたら嬉しいなっていうところを思いながら更新してますので、
ぜひこちらもチェックしてください。 過去のエピソードを聞いていただく際には、ぜひフォローも忘れなくという感じで、
今回お届けするのは、最新のネイチャー論文に載っている内容ですね。
2024年の4月の4日、公開されたネイチャーのブラックホールに関するお話です。
1週間の最初は、みんな大好きなブラックホールから攻めていきたいと思います。
僕たちが住んでいる銀河系、天の川銀河の中心には、巨大なブラックホールが存在します。
そんな巨大なブラックホールの周りに住んでいる僕たちなんですが、他の銀河とか見ても、
銀河の中心にはブラックホールがあったりする、そんな状態が比較的よく見られるわけですね。
つまり、ブラックホールって、姿形そのもの自体が見えないんだけど、周りにある星とかそういったところの情報から、
実際にそこにブラックホールがあるのか、というとこまで予想できるっていうのが重要なポイントなわけですね。
そんな中で、じゃあブラックホールってどうやってできるのか、その過程をちょっとイメージしてみると、
03:05
ブラックホールっていうのは、光すらも出ていけない光重力の天体なわけです。
で、これが一般的にできるステップとしては、太陽みたいに自分で輝いている光星っていう星があって、
その星が、もともと巨大なパターン、太陽の、
どんぐらいだっけな、20倍30倍とかっていう重さになってくると、その星が一生を終えたときに超新星爆発っていう爆発を起こして、
で、その爆発を起こした後に、中心に残った名残としてできるのが、これブラックホールなんですよ。
そんな感じで、星の成長の後に出来上がるのがブラックホールっていう中で、それがどんどんどんどん宇宙が130億年、140億年っていうのでガーって進化していく中で、
いろんなパターンでブラックホールができていく。で、その周りに銀河が出来上がっていくとかね。そういったふうに考えられてるんですよ。
じゃあ、初期の方のブラックホールと、宇宙がね、できてすぐの頃のブラックホールと、最近のブラックホール、なんとなく性質が違うんじゃなかろうかと、
いうところも疑われながら、研究がどんどん進んでいるんです。 そんな中で今回、ジェームスウェップ宇宙望遠鏡っていう、宇宙で一番最初にできた星を観測しようとしている望遠鏡があるんですが、
この望遠鏡が、宇宙の初期の頃のブラックホールっていうのを今回発見しました。
で、これは、活動銀河核って呼ばれる銀河の中にあって、その中心にあるブラックホールの性質を今回注目してあげたんですね。
そうすると、面白かったのが、これ、銀河全体の重さに対して、ブラックホールの重さっていうのが、これ3%ぐらいあった。
全質量の中のブラックホールの質量が、約全体の3%である。 これ、大きいなって感じるか、ちっちゃいなって感じるか、この3%っていう数字だけ見たらわからないじゃないですか。
で、多分だけど、ちっちゃって思った人多いんじゃないかな。 銀河全体の3%ぐらいの重さしかないんだって思った人の方が多いかなと思うんですけど、
実際、この比率っていうのは、めちゃめちゃ大きくて、他の、僕たちのこの近くにある銀河に比べると、一桁ぐらい違います。
つまり、僕たちの周りにある銀河とかは、銀河全体の重さに対して、ブラックホールの重さっていうのは、だいたい0.3%とか、
06:04
0.何%っていう世界の中で、今回見つけた初期の宇宙にある銀河っていうのが、なんと銀河に対してブラックホールが重さ3%も占めているっていう状態ですね。
こんなに、比率として、巨大なブラックホールって存在するんだっていうところを観測的に見つけることができたっていうのが、
今回の研究としては、やっぱりインパクトが大きくて、このネイチャーっていう雑誌に載っている、そんな感じですね。
ネイチャーに載るっていうのは、天文学の中で新しいことっていうよりは、その発見自体が、科学全体とか、ブラックホールの研究だけじゃなくて、物理全体みたいな、
そういったところに影響を及ぼすっていうのが、理解されると、掲載が決まったりするんですよね。
なので、今回の研究は、新しいブラックホールの種類みたいなものを見つけることができたっていう功績が大きいっていう判断がされているし、
なおかつ、これ、ブラックホールの種になるようなもの、ブラックホールと、後は、宇宙の初期にある明るいクエーサーと呼ばれる天体、
これ、ここら辺に似てるんですけど、ちょっと離れていて、ここのミッシングリンクになり得る。
つまり、これの間を説明するのに、非常に重要な研究になるんじゃなかろうかというのが、今回指摘されているので、
これから、いろんな研究されていく中で、ブラックホールの研究を深めていく、そこで重要な研究になってきそうということで、今回紹介させていただきました。
なので、これまとめるとですね、初期の宇宙にある、銀河の中心にあるブラックホールが、僕たちの身の回りのブラックホールよりもやけにでかいぞっていう、
こんなに質量の割合を持っているブラックホール、銀河、なかなかないんじゃないかっていうところで、これからは実は常識になっていくかもしれない、
この情報がすごい重要になってくるかもしれない、そんなブラックホールについて紹介させていただきました。
ということで、今回のエピソードは以上ということですね。アフタートーク行きたいと思います。
今回、Natureの内容を紹介したんですけど、面白いですね。やっぱNatureって、
結構天文学に関するニュースとかが、ニュースというか新しい論文とかがね、多かったりするんで、
僕は見出しとかは結構ちゃんとチェックしてるんですよ。で、その中で面白そうなのがあったら、本文読みに行くみたいな、そんなステップですね。
ぜひ皆さんも論文の本誌というか、そういうところを見てもらえると、最新の科学研究っていうのの傾向がわかったりするので、おすすめです。
09:04
あとは、いや、論文ってなかなか読めないよみたいな人は、
チャットGPTとか使って、20ドルとかの有料版、僕はデータサイエンスとかやってるんで、サブスク登録してるんですけど、
そこに例えばダウンロードしたPDFとか入れて、日本語でサマリー書いてくださいみたいな、要約してくださいみたいな話とか、
これのどんなところが新しいのかなみたいなのを対話しながら読むこともできると思うので、なんかハードルが下がってる、今。
ちょっと本文みたいなのを読んでみると、新しい科学の深掘り方っていうのができるんじゃないかなと思いますね。
ぜひ皆さんチェックしてみてください。で、あ、そうだそうだ。
昨日ですね。
ツイッターにもあげたんですけど、まあ、医学系の研究をされているミネさん、通称ツイッターで有名なバブ先生ですね、と、ちょっと久しぶりに会ってきて、アメリカ時代。
このポッドキャストに出てもらったのか、一回出てもらったことあって、アメリカ時代僕NASAで研究してた時に、
同じ地域で、別の研究所で医学の研究してて、日本人のコミュニティってよく横の繋がりでいろんな人に会えたりするんですけど、そこにいたお友達の一人なんですよね。
で、こう久しぶりに会って、アメリカの時会ったよねみたいな話しながら、最近どんなんやってんのーみたいな。
なんかこう、フェイスブックとかそういうのでは見るけど、最近どんななのーみたいな話をバーってしてたら、めっちゃ盛り上がって面白かったなっていう、この
アメリカにいたからこそ知り合えて、当時全然そんな有名な先生だって知らなかったんですけど、最近はね、ホリエモンチャンネルとかなんか出てたりとかして、すごい人になっているなっていうのを実感した、そんな方でした。
で、ツイッターにあげたら、ものすごい、あの、バブ先生のファンの方たちに見つかって、わーすげーみたいな久しぶりに見たーみたいなね。
なんか仕事の関係上、SNSとかを止めなきゃいけないってなって、いないからこそ、なんか需要がめちゃめちゃあったっぽくて、プチバズりしてましたね。
なので、このポッドキャストも、当時コラボしたときとかに、聞き始めてくれた人もいると思うので、ぜひツイッターの方チェックしてもらえると、久しぶりのミネさん、バブ先生がいるんじゃないかなと思います。ぜひチェックしてみてください。
今回の話も面白いなと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォロー、フォローボタンの近くにある星マーク、こちらでレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問については、ツイッターのハッシュタグ、宇宙話、またはスポーティファイのQ&Aコーナーだったり、概要欄のお便りフォームから、じゃんじゃんお寄せください。
それではまた明日お会いしましょう。バイバーイ。