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2023-09-30 17:13

1087. 中秋の名月!土星の輪っかの謎は月にあった?【月の立つ林で】

中秋の名月ですね!宇宙の話を聴きながら秋の夜長をこえてみませんか?今日は月の話。けど地球の月じゃない。。。


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ソース

https://iopscience.iop.org/article/10.3847/1538-4357/acf4ed

Credit : NASA

サマリー

今回は、中秋の名月について話し、土星の輪っかと土星にあった月の謎を解明する研究についてご紹介します。月の輪っかはカッシーニによって観測され、スーパーコンピューターのシミュレーションでその原因が分かりました。

00:02
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。今回は、中秋の名月、月きれいだねーっていうところで、月の話をしていきたいと思います。
ただ、夜空を見上げて見つかる、地球にとっての月ではなく、 太陽系の惑星である、土星にとっての月の話をしていきます。
今はないけど、昔あった土星にとっての月。 この月が、なんと、今の土星の輪っかを作っているんじゃないか。
そんな最新の研究が出てきて、NASAが打ち上げたカッシーニ衛星の観測結果とかからも、いろいろインスピレーションを受けている、そんな研究になっているので、ぜひ最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。
ささき涼の宇宙話。
2023年9月30日、始まりました、ささき涼の宇宙話。 このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の涼が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日で、エピソードが1087話目を迎えるというところになっておりまして、基本的には1話完結でお話ししておりますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたら嬉しいです。
中秋の名月
今日は、9月29日がこう、中秋の明月というところでね、
まあ、秋の夜長について話すにはちょうどいいと言いますか、まあ、中秋の明月って言っても言うて、あれですよ、
旧暦の8月の満月みたいなところで、まあ9月に見える満月のことを指しますというところで、
日付はちょっとずつずれていくんですけど、まあとにかく満月、綺麗に見えているところが多いんじゃないかなというところがあるので、
中秋の明月に合わせて、中秋の明月と満月、ずれることはまあまああるっていうところなんですけど、
まあとにかくね、秋の月、楽しんでいただけたらと思います。そういうことで、月の話をしていきたいと思います。
ただ、月と言っても、今回は僕たちが見上げている月ではなく、
今回は土星にあった月のお話をしていきます。
どんな話をしていくかっていうと、土星の輪っかっていうのが、昔あった土星の月によって作られたんじゃないかっていう、そういう研究が
2023年の9月の27日に発表されたっていうところで、このお話をしていきたいと思います。
ちゃんと普通に僕たちにとっての月の話してほしかったなーって思った方はですね、
前回、前々回か、前々回の1085話っていうところで、月に水を発見するまでの120年の科学的な歴史に関するお話
してみたりとか、その前の1084話ではアポロ計画いくらお金かかってたんだろうみたいな話とか、
そういったところの話しているので、ぜひそちらから楽しんでいただけたらいいんじゃないかなと思っております。よろしくお願いします。
ということで、まあ今はない、昔はあった土星の月の話をしていこうと思います。
土星の月の衝突
今回お話しするのは、かつて土星の周りを回っていたのかもしれない、2つの古代の氷でできた衛星、土星にとっての月に関するお話です。
そしてこの月同士が衝突して、土星の今象徴的な形といえば、輪っかを形成しているあれですね。
もうなんかブランドのロゴにもなっているぐらい、やっぱりなんか土星っていうところには、なんかロマンチックな雰囲気というか、
あの形に惹かれるっていう人は結構いると思うんですよね。 そんな土星の輪っかってどうやってできたかみんな知ってるっていうところで、
最近の研究では、ね、土星の輪っかに関する理解っていうのがどんどんどんどん深まっていってたんですよ。
そんな中で、実は、土星の輪っかっていうのは、太陽系ができてすぐの頃にはなくて、
太陽系の45億年という歴史の中にはなくて、土星の輪っかっていうのは、数百万年しか経っていないような、比較的新しい、太陽系の中にとっては新しいって意味ですね。
数百万年は新しいっていうかっていう話はあるんですけど、宇宙の中ではもう若いというような、そういう輪っかだというふうに言われてるんですよ。
じゃあ、その輪っかってどうやってできたのか。 まあもうネタバレしちゃってるんですけど、土星の周りを回っていた
氷の月っていうところがお互いに衝突して できたんじゃないかっていうところの研究結果が、スーパーコンピューターのシミュレーションによって明らかになりました。
土星っていうのは太陽系の中でもっとも人目を引く、人目をね、引く惑星であって、本当にすごい惑星なんですよ。
何かっていうと、あの輪っかっていうのは7つの、7種類の輪っかっていうのがまずそもそも土星の周りにはあって、
なので色の濃淡とか、なんかシマシマ模様とかが綺麗に見ると見えるんですよね。 そういう輪っかがあって、でさらに土星の周りにはなんと地球の月みたいなものが
245個あるというふうに言われています。 すごいですね。245個の月を持ち、7種類の輪っかを持つ巨大な惑星、土星というところで、主成分はガスなんですね。
ガスでできていて木星に次ぐ大きさで、太陽系にとってはなくてはならない存在の土星ですね。 で、この輪っかに対する研究っていうのがどんどん進んできていて、
NASAが打ち上げたカッシーニ探査機と呼ばれる、カッシーニと呼ばれる探査機があったんですね。
で、この探査機が2004年から2017年の13年間、 土星の周りをぐるぐるぐるぐると周回して、土星のデータを取得してきた。
そういった研究がすでに行われておりました。 で、この探査機が観測していった結果ですね。
1610年にガリレオガリレイ、すごいところまで戻りましたね。 ガリレオガリレイによって初めて観測された輪を構成する物質っていうのが、
ほんと氷の破片ばっかりでできているっていうのを、この2004年から2017年のカッシーニの土星の周りをぐるぐるする、そんなミッションの中で発見されたと。
で、さっき話したみたいに、その氷の輪っかっていうのは数百万年しか経っていなくて、 太陽系の45億年の歴史に比べると非常に短いというようなところで、
これはなぜなんだろうっていうところがずっと疑問に思われていたんですよ。 そんな中でNASAとイギリスの大学の研究チームによって、この輪っていうのが2つの
氷でできた衛星っていうのが衝突したことによって、その破片によって作られたんじゃないかっていうところの指摘がされました。
土星の輪っかの謎
で、このような衝突のシナリオっていうところにたどり着くまでに、約200回のシナリオっていうのを探査して、その結果一番確からしかったのがこの説なんですね。
で、これどういうものかっていうと、シミュレーションの結果、現在の土星の周りを回ってる月、 ディオーネとレアって呼ばれる天体があって、それぞれが地球の月、
僕たちにとっての月の大きさの3分の1、 ディオーネが3分の1で、レアが2分の1ぐらいの大きさを持っている星なんですけど、
僕たちが見てる月の半分とかの大きさですね。 それと同じぐらいの大きさの
2つの衛星が衝突することによって、 しかもその衛星が氷であるっていうところの条件があると、今の輪っかの存在っていうのが説明できるんじゃないかと。
いうところが今回の研究で明らかになりました。 で、この輪っかができるためには、やっぱりその氷っていう性質が大事だし、
月のね。で、それに加えて氷の真ん中には角と呼ばれるような物質があって、 まあ岩石ですね。岩石の角があってっていうような、なんか結構細かい条件まで見えてる
みたいで、 まとめると、土星の周りに岩石の角を持っている氷の塊っていうのがぐるぐる回ってて、
その回ってた2つが衝突して、氷の部分だけ輪っかになったと。 で、この中心にあった岩石の角っていうところは、
ぶつかった衝撃でチリジリになって、で、チリジリになったものがまた新しく岩石の塊として 土星の月になったというような、なんか輪廻転生みたいなのを繰り返して今の土星を
作っているんじゃないかというふうに言われています。 まあこういった手法を、コンピューターシミュレーションを用いてね、
今は見えない土星の姿っていうところを想像して再現することができるっていうのは非常に面白い研究だなっていうところと、
あとは、 これは天文学の中でも観測っていうところが重要視されるような研究だったっていうところですね。
僕は結構ポッドキャストの中で繰り返しお話ししてるんですけど、 天文学の発見の仕方っていうのは大きく2つあって、
コンピューターシミュレーションで宇宙っていうのはこうである、こうあるべきだっていう数値が出て、
ただそれはあくまでも今確認されてない未来予想図みたいなもので、それが将来的に発見されてくる。
一番それでびっくりしたのが重力波って呼ばれるもの。 アインシュタインが100年前に予想していたものが見つかったとか、
そういう理論が確からしいと現実にそのうち起こってくるっていうようなところのパターンと、
あとは天文学の中では観測器望遠鏡というのをたくさん作って、いろんな星を見て観測的な証拠を獲得しようとしている、
そういう側面がありますね。 そんな中で観測したデータっていうのを見て、
あ、こういうふうになってるんだ、 っていうところまで分かった上で、じゃあなんでこれができてたのかっていうところを
理論的なところから攻めていくっていうような、後から計算の検算みたいな、 確かめ算みたいなのが行われるパターンというのが2種類あるんですよね。
カッシーニの観測とスーパーコンピューターのシミュレーション
で、そんな中で今回はその後者、 まずはカッシーニによって月の輪っかっていうところがしっかりと観測されて、
そしてその輪っかを作ったところっていうのが、実はこういう原因があったんじゃないかっていうのが スーパーコンピューターのシミュレーションで分かってきたというようなところで、
なかなかね、この手順っていうのも面白いし、 カッシーニの観測ってやっぱすげー重要だったんだな、
っていうところが分かる、そんな研究だったので、今回は面白いなと思って紹介させていただきました。
まあ、秋のね、中秋の明月を見ながら少しでも宇宙を妄想している人がいるんじゃないかなと思って、 ちょっと月のお話しさせていただきましたので、ぜひですね、他の月のエピソードとかもいろいろ聞いていただけたら嬉しいです。
でですね、まあ本題は以上なんですけど、なんか1個ちょっと面白い話がありまして、 月に関連するお話です。
僕のポッドキャスト、これ1日10分っていうところをテーマにして、 2019年の9月からスタートしたんですよね。
2019年?2020年か。2020年の9月からスタートしたというようなところになっていて、 で、今21、22、23っていうところで約3年、てか3周年を超えて、今4年目に入ったっていうところなんですよ。
で、まあそんなポッドキャストを毎日毎日更新しているわけなんですけど、 なんとですね、これ
わかんないですよ。2023年の本屋大賞にノミネートされた小説。 これ、青山美智子さんっていう方の作品で、月の経つ林でっていう作品があるんですよ。
ね。2023年の本屋大賞ノミネートで、 あの
なんとこの小説の中心を、中心の軸になっているのがポッドキャストで、 しかもそのポッドキャストが月に関して
毎日、1日10分で朝7時に更新するポッドキャストだと。 いうところのポッドキャストを聞いているリスナーを軸にエピソードが進んでいくんですよね。
月に対してのいろんなエピソードがつきながら、現実の世界を生きる人たちの心の描写とかを描いていて、 あのめっちゃいいんですよ。
で、何が言いたいかっていうと、この小説本当にめちゃめちゃいいです。 で、そしてもう1個言いたいのは、
これ宇宙話じゃないっていう。 ほんと、え?って思ってびっくりしたんですよ。
実はこれを教えてくれたのって、前にもコラボしているワインの輪っていうポッドキャストチャンネルなんですけど、 ワインの輪からですね、いきなり連絡来て、何かなーと思ったら
これ、リョウくんの宇宙話じゃないって言われて、 えー、みたいな話してて、
実際にそれに関する話をワインの輪でしてるのも聞いて、 あれ、やっぱり宇宙話がこの月の立つ林でっていう、
本屋大賞ノミネート作品の中心になってるっぽいなみたいな。 作りだけはですよ。
ただ、パーソナリティの人も本当になんか素敵な雰囲気を、 そしてちょっとロマンチックな雰囲気を醸し出しながら配信されているので、
そこは若干違うんですけど、でもなんか、 聞いてくれたのかなーみたいな。題材にしてくれたのかなーみたいな感じですごい嬉しくなったっていう。
で、小説も買って、読んで、めっちゃよかったんで、 ぜひ皆さん読んでみてください。
ということで、宇宙話もしかしたら、 青山美智子さんの月の立つ林でっていう小説に、
若干参考にされてるんじゃないか、みたいなそんなところがあったので、 こちらちょっと紹介させていただきました。
いやー嬉しいですよね。一応なんかその、聞いてるかもみたいなぐらいですけど、 あとまぁ同じテーマの番組もないから、そうであってほしいなーっていうところで、
このエピソードが青山さんの耳に届き、 あ、そういえばこの人だ、みたいになってくれたら嬉しいなと思いましたね。
こないだ王様のブランチも出てたし、最新刊が発表された頃なのかな、 っていうところも思いながら、
そんな月にまつわる話と宇宙話、嬉しかった月に関する話と、 っていうところをさせていただきました。
ということで、今回は以上にしていきたいと思います。 今回の話も面白いなぁと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォロー、
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番組の感想や宇宙に関する質問については、Twitterのハッシュタグ、宇宙話、 またはSpotifyのQ&Aコーナーだったり、概要欄のお便りフォームからじゃんじゃんお寄せください。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
17:13

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