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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、前世代が最新の宇宙を学べる話題を、ドクター佐々木が毎日お届けしております。というところで、今日はですね、土日恒例のゲスト会で、昨日に引き続き、宇宙法を専門にやられている弁護士の大島日向さんに来ていただいてます。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。大島です。
はい、じゃあ昨日に引き続きなんですけど、簡単に自己紹介いただけると助かります。
はい、昨日もご紹介させていただきましたけども、弁護士をしております。大島日向と申しまして、東京で企業法務ですね、M&Aとか、いわゆる企業のよろず法律相談ですとか、
あとはスタートアップさんの資金調達の支援ですとか、そういうのを主に担当してますけれども、もともとJAXAの法務コンプライアンス化というところで研修をしたことをきっかけに、
宇宙関係のビジネスとか宇宙開発に興味を持って、わりとお客さんも宇宙関係のスタートアップさんとかが多いという感じで、いわゆる宇宙界隈の法律を扱っていることがそれなりにあるという感じです。
本日もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
昨日は宇宙法ってそもそも何なのかっていう、あんまり聞けないざっくりとした話だとか、
あとは具体的にこのポッドキャストでも扱った宇宙資源法とかっていう話もいろいろお話を伺ったんですけど、
今回はですね、ちょっと思考を変えてというか、ポップに宇宙法に関われるようなケーススタディみたいなのをいくつか用意させていただきましたので、
そちらに弁護士の専門的な目線からご意見いただけたら嬉しいと思ってます。よろしくお願いします。
お願いします。
じゃあ早速、もう今日一発目なんですけど、国際宇宙ステーションで殺人事件が起こったらどうなるのかっていうのを宇宙法的に解説していただきたいというお話です。
はい、えっとですね、まず前提として、どの国の法律で裁くのかっていう問題があります。
例えば、国際宇宙ステーションで日本人がロシア人を殺してしまった場合に、日本の刑法を適用して殺人罪だ、どうのこうのっていうことにするのか、
ロシアの国の法律、どの国の法律でも基本的に殺人はダメってなってると思うので、そこは多分変わりはないと思いますけども、
ロシアの国の法律で殺人罪っていうのを裁くのかどうするのかって話とかがあるにはあります。
で、これについてですね、一応ISSとの関係だと、ISSって国際的なルールがあって、IGAって言われたりするんですけども、
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インターガバメント、なんだっけな、アクリーメントみたいな名前のやつがあってですね、国際宇宙基地登場についての行動規範みたいな感じで、ルールが決められてるんですね。
政府間協定みたいな感じかで、ルールが決められていて、その中でどの国の法律で対応するのかっていうのもざっくりと決められているというところです。
今、殺人事件が起こったっていうケースですけども、このケースでは、基本的にはその人に着目して、どの国の法律かっていうところでルールが決まっていくと。
つまり、殺人をしてしまった場合には、その殺人行為をしてしまった人が何人なのかによって、その国の法律を適用する。
日本人が殺してしまったのであれば、日本の法律で殺人罪ってところが問題になって裁かれるし、殺人をしてしまった人がアメリカ人なのであれば、アメリカの法律で裁かれるみたいな、そういうようなルールになっているというふうに記憶しております。
ちょっと手元に原点がないのであれですけど、確かそうなっていたと思います。
そうなんですね。
じゃあ、宇宙で起こったからといって、宇宙独自でそういう法律がいろいろあるっていうわけではなくて、その人の母国というか、国によって結構変わるみたいな感じなんですかね。
そうですね。ちょっと法律的な話になってしまったあれなんですけども、どの国の法律で問題を対応するかっていうときに、考え方がいくつかあって、
一つは、その当事者の国の法律を適用する、今みたいに犯罪を犯しちゃった人に着目をして、その犯罪を犯しちゃった人の国の法律で裁きますみたいな考え方もあれば、
あるいは、犯罪行為だとか、問題になっている行為っていうのが、どの国の管轄エリア、つまり、例えば、日本の、ここは日本の領土で行われてるので、日本の法律で裁きますよとか、っていうような話があったりとかして、
それぞれ、人に着目して法律を決めるのか、場所に着目して法律を決めるのかみたいな話があったりとかするんですね。
そうなんですよ。
で、ISSの刑事裁判権、つまり、人を殺しちゃったとか殴っちゃったとか、そういうのについては、基本的には、人に着目をして、どの国のルールを適用するかを決めるみたいな。
なるほど、なるほど、なるほど。
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これって、全然不確定な話だとは思うんですけど、今後、宇宙全体で決まる、宇宙を一つの場とみなした法律とかっていうのも、でき得るんですかね?
これはでも、非常に難しいところで、そうすると、昨日のポッドキャストをお聞きいただいた方とかは、ちょっと話が、その話につながるところかもしれないですけども、
どっからが宇宙かって決まってないので、例えば、宇宙空間で人殺したら、全体としてこういうような、どの国の法律とかって話じゃなくて、
宇宙空間で行った犯罪については、この法律、というか条約を世界的に適用しますみたいなルールを作ったとしてですね、どっから宇宙なのかみたいな話になるんですよね。
日本の上空高度90キロとかで、殺人が起こったときに、これは日本の領空、日本の権利が、主権が及ぶ空だから、日本の法律で裁くべきではっていう話は出てくるかもしれないですし、
いや、90キロってほぼ宇宙じゃないみたいな、だから、条約的なルールで裁くべきじゃないみたいな感じになったりとかするので、そうすると、どっからが宇宙かの定義もしなきゃならないみたいな話につながるわけですね。
じゃあ、その場所によって法律変わる、場所着目なのか人着目なのかは、場所がちゃんと明確に区分されてない限りは、なかなか厳しいですね。
そうですね、そうですね。
あー、なるほど、なるほど。わかりました、なんか結構すっきりしました。昨日と今日の話聞いて、そういうことかと。
国際宇宙ステーションに少なくともいる方は、そんなことを起こすような人ではないと思うので、心配は多分ないと思うんですけど、人間何があるかわかんないんで、そこをちょっと単純な疑問として気になってました、宇宙ステーション内での事件。
宇宙ステーションだと、そもそもそんなに人たくさんいるわけでもないですし、いろんな意味で選ばれた人しか行けてないので、人格的なところとかも当然チェックが入ってるのであれですけども、
今、わりと流行りの宇宙旅行とか、サブオービタルだと実際に宇宙空間にいるのって本当に短時間なので、なんか殺人とかってまあないと思いますけども、
月ぐるって回って戻ってきますとか、火星まで行ってきますみたいな、そういう話になると何日とか何十日とか、あるいは一年とかって、そういうレベルの宇宙旅行になると、当然中にずっと同じ人がいると揉め事が起こってとかってあり得ると思うので、
なので、今、佐紀さんにご指摘いただいた論点っていうのは、今後宇宙旅行との関係ではよく考えなきゃならないような話にはなってくるんだろうなと思っているところですかね。
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たしかに。でもこれ、そうなってくると、もう本当に何だろう、火星に行くとかってなってくると、やっぱどうなんだろう、その時その時でこういうルールで取り決めでいきましょうっていう船内ルールとかができる方が、実は現実味があったりするんですかね。
そうですね。その船内ルールっていうのは確かに面白いですね。ただ、なんかそうなると、船内ルールっていうのをどこが作るのかって話に多分なって、アメリカのバージンとかの宇宙旅行機で宇宙旅行しますってなった時に、このアメリカのバージンの中で、仮に宇宙旅行中に人殺した場合には、その人は問答無用で死刑ですみたいなルールを例えば作るかとして、
それって認められるのかみたいな話とかも多分あると思うんですよね。
確かに確かに。そっか。いや、難しいですね、宇宙関連の法律。
難しいんですよね。で、ちょっと話が変わっちゃいますけども、宇宙旅行の話が出てきたので、それにつなげてお話をしてしまうと。今、人殺すんだってブソの話してましたけども、そもそも宇宙旅行をするために必要な法律とかルールっていうのも、まだ完全には決まってないっていうのが実態なんです。
で、例えば、何度も出てきてますけど、サブオビタルフライト。サブオビタルによる宇宙旅行とか、わりと最近話題ですけども、これもですね、アメリカとかの会社のサブオビタルフライトに参加するのであれば、アメリカの法律にのっとって、それは参加するのでいいんですけども、
仮に日本で、日本の宇宙旅行会社がサブオビタルフライトによる宇宙旅行を提供しますみたいなことになったときにですね、日本からサブオビタル機を打ち上げというか、離発着できるのかって問題があるんですね。
うーん、なるほど、なるほど。
で、結構これって難しくて、仮にですね、今の空港ですね、飛行機が離発着してる空港を使ってサブオビタル機っていうのを離発着させようとするとですね、
一応その日本の法律と法実無常、空港を使うためには、法律の言うとこの航空機に該当する必要があるんですね。
なので、サブオビタル機が航空機に該当しないと空港を使えないよねっていうような整理にはなってるんですね。
ただ、仮に航空機に該当するって整理をしようとすると、いわゆる飛行機とかですよね、皆さんが乗ったりする飛行機ですけども、
これって法律上、対空照明って言われる、ちょっと難しいですけども、一定の安全性を備えてますというようなお墨付きを受けないと、法的な航空機として飛ばせないんですね。
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え、そうなんですね。
そうなんですよ。
ただ、いわゆる飛行機であれば、もう何機も何十機も何百機も飛んでるのでいいんですけども、
サブオビタル機とか、当たり前ですけど、飛行機と同じだけの安全性って確保できるはずがないので、保証できるはずがないので、
そうするとこの対空照明って多分取れないんですよね、今の飛行機の基準に照らすと。
なるほどなるほど、確かに言われてみるとそんな感じがします。
そうなんですよ。そうすると、サブオビタル機を法的な航空機と位置づけて、今の空港を使おうっていうふうに整理しようとすると、
対空照明っていう安全の照明が飛行機と同水準に取らなきゃならなくて、取れないので飛ばせないってことになって、
じゃあ、航空機じゃなくてあくまで宇宙機なんだと、宇宙旅行のための専用機なんだって位置づけると、今度は航空機じゃないので空港を使えなくなっちゃうんですよね。
なるほど。
なので、どうしたらよいのだっていうのは結構、その辺も議論がされていて、
最近、大分とかも含めてスペースポート、宇宙港を作りましょうみたいな話とかあったりしますけども、
よく聞きますね。
その辺もまさに同じような、既存の空港の利用に関する法律とかとどう整合させるのかってところも結構重要な議論のポイントとしていろいろ話されているっていうところですね。
そういうことなんだ。このポッドキャストでも、大分の宇宙港の話って何回かしてるんですけど、
あれって、今ある大分の結構滑走路の長いジャンボジェットとか飛べるようなところを使って、
宇宙へ行けるプラットフォームにしましょうっていう話だったと思うんですね。
はいはいはい、そうですね。
で、今話聞いててすごいしっくりきたのが、あそこから飛ばそうとしてる、バージンオービット、
バージンオービットがやろうとしてる、サブオービタルに飛ばす宇宙機は、
ジャンボジェットの下につけて、空港から飛ばして、上空で宇宙に向かって発射するみたいな立てつけだった記憶があって、
それって、今言ってた法律をうまく両方ともクリアするような、
そうですね、そうなってますね。
作戦ってことなんですか?
それだけじゃないかもしれないですけど、その飛ばし方だと、空港に関しては、飛行機、航空機なので使えるし、
飛行機の安全性っていう意味では、対空照明も撮れるし、
っていうところで確かにそこはクリアしてるのかもしれないですね。
そういう目で見たことなかったですけど、確かにそうですね。
そういうことか、なんか、アメリカでバージンギャラクティックの打ち上げがあった時って、
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もっと飛行機っぽくない、どっちかというとパラグライダーっぽいやつで飛ばしてた印象があって、
なんで日本だとわざわざジャンボジェットで飛ばすんだろうなっていうのを思ってたんですよ、僕の中で。
でも、今のこの法律の差分っていうんですか、2つの面を聞いて、ちょっと納得しました。
本当かどうかわからない、そこをクリアしようとしてやってるのかわからないですけど。
そうですね、多分技術的なとことして飛行機から飛ばした方が良い、上手くいくっていうところも当然前提にはあると思うんですけども、
その形を取ると法的にも割とクリアになるっていうところ、本当にクリアなのかわかんないですけども、
少なくとも真っ黒な違反じゃんっていう感じではないのかもしれないですね。
面白い、これぜひ聞いてくださっている方は大分のスペースポートから飛ぶ飛行機調べてほしいんですけど、
今のちょうど話の中間を言ってる絶妙な写真が出てくると思うので、ぜひ確認してください。
ありがとうございます、こんな感じのすごいリアルなというかちょっと未来っぽい話したかったので、
法律の関連多分ちょっとポップに伝えられたのかなと思いつつ、もう一個ちょっとリアルなお話をしたいですね。
ここでは大島さん、宇宙ベンチャーのホームの支援とかもいろいろやられてるじゃないですか。
はい。
なので、最近増えてる宇宙ベンチャーがそもそもどうやってお金を集めてるのかとか、
宇宙ベンチャーまだなかなか形にするの難しいってとこで、多分お金集めるのも難しいだろうなっていうのがあって、
そういったところの難しさって大島さんから見てどうなのかなっていうのをお聞きしてもいいですか。
もちろんです。まず前提としてこれは宇宙ベンチャーに限った話ではないですけれども、
会社のお金の集め方って本当に大きく分けると2種類あります。
1種類目がいわゆる投資って言われてる文脈ですね。
エクイティーファイナンスとか専門用語で言ったりしますけど、これは何かというとお金を投資家から入れてもらってそれに対して株式を発行するっていう形のお金の資金調達の方法です。
特徴としてはこれは投資出資なので借金じゃないんですね。
なので返す必要はないんですよ。ただその代わり会社の株式を渡してあげるので会社の意思決定に一定程度参加することができる権利を渡してあげるっていうところですね。
そういう感じで会社の株式を渡すのと引き換えにお金を集めるエクイティーファイナンスっていわゆる投資のお金の集め方と、
もう一つはこっちの方が聞き馴染みがあるかもしれないですけど、いわゆる借り入れですね。
借金です。銀行とか金融機関からお金を借りるっていう、これデッドファイナンスって言ったりしますけども、こういう形のエクイティーファイナンスとデッドファイナンスっていう二本立てが主な資金調達の方法です。
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これは宇宙ベンチャーに限った話じゃなくて一般的な資金調達の話ですけども、その上でこれもスタートアップ一般の話ですけども、
通常のスタートアップっていうのはデッドファイナンス、つまり借金によるお金の集める方法っていうのはあんまり活用しにくいんですね。ゼロではもちろんないんですけども。
というのは何でかっていうと、銀行とか金融機関がお金を貸すときって当然返してもらう前提なので、何なら利子をつけて返してもらうので、返してもらう宛がないと貸さないわけですね。
返してもらう宛とするためには、もちろんその会社の将来性とかも見ますけども、一番現実的なのが担保です。例えばその低桃圏とか、
いろいろありますけども、会社が潰れちゃったときにその資産っていうのを私のものですって回収しに行く。
これを担保って言いますけど、担保が取れないとお金貸してくれないことが多いんですね。
当然だからスタートアップってそんな土地いっぱい持ってるわけでもないですし、何か売れるような機械いっぱい製造してるわけでもないので、取れる担保っていうのが非常に限られてるんですよね。
そうすると銀行とか金融機関としては借金とか借り入れっていう形でお金は出したくないんですね、スタートアップに対して。
それはもう貸す側のリスクが大きすぎるからってことですよね。
そうですそうです。そうなると基本的には出資っていう形のお金の集め方になるんですけど、ここまでがスタートアップ一般の話なんですけども、
その上で出資者は何を考えてるかっていうと、お金を入れて株式をもらいますよね。
例えばその一番初めに自分たちが出資した段階だと、一株1万円だとします。
100株分出資しますとなると100万円ですよね。
って形で100万円入れるから100株もらいますみたいな感じで出資をして、その会社がどんどん成功すると株価が上がります。
例えば一株3万になると単純に3倍になってるので、その状態で株式を売ると300万になりますよね。
そうすると元々100万で300万になってるので、3分の200万儲かりますよね。
という感じで、お金を入れて株式の価値が高まった段階で株を売ったりとかして開始をすると。
これをいわゆるスタートアップとかの世界でイグジットって言ったりしますけども。
うーん、はい。
これがイグジットっていうようなアレですけど、要するに会社さん、企業からすると出資をした上で株価が高まった段階で、
その株式を売ったりとかして、その差分で儲けるみたいなそういうような形で利益を上げるんですね。
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そうすると重要なポイントは株式の価値が上がるかなんですけども、地球上のスタートアップだとだいたい3年ぐらいでサービスがローンチしますとか、
2年とか3年でローンチします。
ローンチした場合に、はじめは認知度が低くても、ローンチから2年以内に市場がこれぐらいになっていくらぐらいの収益を見込めますみたいな話になるので、
投資家からするとおおむね5年とかで回収できるかなみたいな目線で入れたりとかするんですけど、お金を。
で、ようやく宇宙の話になりますけど、宇宙ベンチャーってそもそも打ち上げたりとかしないとビジネスがスタートしないケースがほとんどなんですよね。
はい。そうすると打ち上げる、まず物を作って、人工衛星ビジネスでも宇宙旅行でもいいですけども、そのための機械とか機材を作って打ち上げるっていうようなプロセスが必要になってしまうと。
これって非常にややこしくて時間がかかるんじゃないですか。しかも実際に打ち上げようとして失敗するかもしれないと。
リスクは大きいですね。
リスク大きいです。そうなると普通のスタートアップへの出資と違って、回収までの年月っていうのがめちゃめちゃかかる可能性がある上に回収できるかもわからんみたいな感じで、
非常にハイリスク、ハイリターン、ミドルリターンみたいな感じの業界なので、投資しにくいっていうようなところがハードルとしてありますと。
ただ、そういうところがあってなかなか投資家っていうのが多いような領域ではなかったんですけども、ここ最近はアメリカのスペースXとかバージンとかもそうですし、
日本国内でもアストロスケールとかアクセルスペースとかアイスペースとか、そういった形でいけてる宇宙関係の会社がどんどん出てきているっていう実態もあって、
割とその辺のリスクを飲んででも出資してあげるよっていうような投資家さんとかVCとかは増えてきているっていう印象ですね。
じゃあ結構、この数年の中で宇宙開発への目の向けられ方っていうのは変わってきてて、ちょっと前よりはだいぶ人が集まってきてるような印象なんですか?
そうですね。だいぶ変わったんじゃないかなというふうに思いますね。
僕も言うて、ポッドキャスト始めて1年とかになって、その前はずっと宇宙の研究やっててってなると、この5、6年の流れ見てても明らかに自分の友達とか知り合いが宇宙のニュースを見る回数が絶対に増えてるっていうのを肌感で感じるので、
そこの肌感が増えてるってことは、その裏でビジネスとして動いてるお金の量だったりとか、たぶん関わってる人の数も確実に増えてるんだろうなっていう雰囲気はあったんですね。
そうですね。あとはあれですかね、割と宇宙のスタートアップとの関係では、今ちょっとお話ししたところと若干観点が違いますけども、
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結構補助金がですね、割と充実してるイメージがあります。茨城とか、地方自治体がですね、宇宙ベンチャーとかを支援してあげようってところで、もちろん金額的にはものすごい数千万とか1億とかってレベルではないですけども、
本当に出来立てホヤホヤの宇宙ベンチャーに対しては、一定金額補助してあげようみたいな動きって結構あって、そういった形で出資とか借金とかと別に補助金って形でお金を集めるっていうのも非常に有効な手段なので、
割と一番初めの出来立てホヤホヤのスタートアップでご相談に来ていただいた方には、投資とか借金で借り入れ以外にも補助金こういうのありますよっていうところでご紹介したりとかすることもそれなりにありますね。
そうですね補助金とかってもう本当に知らなかったら全くわからないまま突き進んでしまうようなものだから、教えてもらえるだけでだいぶ一気に状況が変わるっていうのもありそうだし、さっき言ってた2つ茨城とか鳥取っていわゆる宇宙で地域を盛り上げようっていう動きがあるようなところじゃないですか。
そうですね。
若さがあったり、鳥取悪いですよね。星空?星鳥県とか言ったりする。
そうですねそうですね。
じゃあもうそういう、県自体が宇宙を盛り上げたい。で、なおかつそこに会社が入ってきてくれるんだったら、県としてもバックアップしたいっていうような雰囲気が、雰囲気作りがもうどんどんできてきていると。
そうですね。最近は特に多いんじゃないかなって気がしてるので、なので、もし今回お聞きになられてる方で、宇宙関係の会社をしてみたいとかやってるとかいう方がいらっしゃったら、補助金っていうのはぜひ調べていただくと良いかもしれないですね。
いや、めっちゃ良いですよね。だって今、がっつりそれこそ今お話出た会社とかって、人工衛星飛ばしてなんか宇宙空間利用したり、月面の資源取ろうっていう話ですけど、そうじゃなくて、なんか解決策の一つとして宇宙があるっていう状況だったら、他の全く関係ない分野でもいきなり宇宙が関わってくることってあり得るじゃないですか、今。
そうですねそうですね。
だから、もう全員が宇宙を取り入れた仕事ができる状況なので、やっぱそういう補助金とか、あとはお金の取り方っていうのはすごい参考になるんだろうなっていうのはすごく感じて聞いてました。ありがとうございます。
はい、そうですね。
じゃあ、実際こう宇宙ベンチャー周りで動かれてるので、多分その肌感強いと思うんですけど、じゃあ大島さんの実際に今やってる活動とか業務内容とかっていうのを最後、宣伝じゃないですけど、大島さんのこんなことやってるんで是非何かあればご相談くださいみたいなのがあれば教えてください。
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はい、宇宙に関して申し上げれば、基本的に会社さんのサポートはほぼ何でもやっているというところが実態で、宇宙に関係なく設立してから会社の中の社内規定みたいな話とか、あるいは実際に取引先と結ぶ契約とかを作ったりってこともありますし、
なんですかね、宇宙にフォーカスした話だと人工衛星とかそういったものを打ち上げる契約みたいなのを作ったりとかすることもありますし、ある意味その辺ってあんまり普通の土地の賃貸色借りたりとか、物の売買とかと違って、あんまりそういう契約書を見たことある専門家の先生も実はそんなに業界にはいないので、
なのでその辺を割と売りにしているのが一つと、あとはスタートアップさんにで言えば資金調達の支援、これは法律的な面でもサポートしてますし、あとはあれですね、結構私の顧問先に投資家さんとかがそれなりにいるので、
本当に面白い宇宙ビジネスの方には、これは僕の仕事というよりも普通にお金もらってるわけではないですけども、投資家さんを紹介して資金調達の話をつなげてあげるみたいなこともやったりしているっていう感じですかね。
これは仕事というよりもなんとなく趣味の世界に入ってますけど、宇宙好きとしてこの会社頑張ってほしいなってなった時には知り合いの投資家さんとつなぎさせていただいて、うまく資金調達まとまれば良いなって感じの活動とかもしたりしてるっていうところですかね。
いやー素敵ですね。宇宙関連の会社を立てて、お金集めていろいろ宇宙に物運んでっていうのをスタートから打ち上げるところまでっていう全体的にサポートしてもらえるってことですよね。
そうですね。基本的に全部サポートをさせていただいてるので、もし何かあればご連絡いただければと思いますし、あとあれですね、このポッドキャスト、法律家を志す人が聞いてるかどうかちょっとわからないですけども、非常に今日も昨日もお話をさせていただいた通り、ルールがあんまり決まってない産業領域なので、面白いんですよね。
結構弁護士とか法律家の仕事って決まってるルールを適用したりとか、あるいはもちろん未知の論点についても、今あるルールをどう適用するかみたいな、適用できるのかみたいな話で議論がされることが多いんですけれども、宇宙の領域ってそもそも寄りどころとなるべきルールが何もないみたいな感じなので、
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一体どうしたらいいのか、法律作んないとダメじゃないみたいな話とかあったりとかして、これって結構エキサイティングな領域だと思っているので、なのでもしご興味ある人いたら是非、同じ宇宙法を志すような方がどんどん増えてきてくれればいいなというふうには個人的には思っているところです。
いやーいいですよね、やっぱ文系だからって言って、もうなんか諦めてしまうみたいなのって、僕いくつかご相談いただいたりするんですけど、やっぱり大島さんの例で言うと、法律家として宇宙に関わるっていうのはもう全然できることなので、そういった道もぜひ志していただけたら嬉しいなと僕も思います。
はい、ということで2日間でなかなか難しそうに聞こえてしまう宇宙法っていうところに関して専門家の大島さんを呼んで、いろいろケーススタディからざっくりとした質問までさせていただきました。今回ご視聴いただいてありがとうございました。
ありがとうございました。
はい、じゃあですね、今回の話も面白いなと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォロー、サブスクライブよろしくお願いいたします。
大島さんにぜひ相談したいことがあるとかってなれば概要欄にいろいろリンク貼っておきますので、そちらからご連絡いただければと思います。
番組の感想や宇宙に関する質問についてはツイッターで募集してます。
ハッシュタグ宇宙話をつけていただいてつぶやいていただけたら嬉しいです。
それではこの2日間大島さんありがとうございました。
ありがとうございました。
また明日お会いしましょう。さようなら。