今回は、太陽系誕生の歴史に関わる新たな研究結果。
これ結構ワクワクするもので、何かっていうと、太陽系の外側、
太陽系の天体って一体どこまで広がってるんだろうっていうところに、ハワイからの観測で新たな成果が見えてきた。
具体的には、ここら辺ってそんな天体ないはずなのに、実はいっぱいあるのかな。
あれ?太陽系ってもっと知らない面たくさんあるのかな?みたいな、そんなところをお話ししていきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、
毎日最新の宇宙トピックをお届けしてます。 今日でエピソードが1433話目を迎えてますね。
基本的には1話完結でお話ししてます。 昨日おどといは、僕たちが実感はしないけどめちゃめちゃ人工衛星のデータが使われてる、
そんな話を紹介したので、意識してないところで使われている宇宙技術、知りたい人は是非そちらチェックしてみていただけたらと思ってます。
それじゃあ今日の本題行きましょうか。今日はがっつり天文解という感じですね。 今回お届けするのは、ハワイからの観測で明らかになった太陽系の新たな事実。
こちらについてお話ししていきたいと思います。 今回お話しする内容は、ポッドキャストの中だったら意外と紹介そんなにできてなかった部分かなぁと思っていて、
太陽系の外側にある海洋星。 海洋星のひと回り外にあるちっちゃい天体がたくさんある領域、カイパーベルトと呼ばれる。
ここに関する研究です。 カイパーベルト。
どうですか?聞き覚えありますか?ないですか? これあの、このポッドキャストを聞きながら天文検定とかを勉強している人とかは知ってそうなもの。
だけど一般的にこのカイパーベルトと呼ばれるものがピックアップされることはまあほとんどないかなっていうそんな感じですね。
正式にはエッジワースカイパーベルトと呼ばれるもので、僕も大学院入って、違うな、研究室入って勉強して初めて知ったって感じかな。
単にカイパーベルトとかって呼ばれるような、そんな領域の部分です。 太陽系の海洋星軌道。
だいたい太陽と地球の距離の30倍ぐらい遠い。 ここから離れてるって感じですね。よりも外側から50、さらに50倍ぐらい離れてるようなところ。
っていうのの辺りにベルト状に存在している天体密集領域。 これのことをエッジワースカイパーベルトと呼ぶんですね。
ここが、いろんな太陽系の歴史を持っているというか、太陽系って内側から惑星がたくさんあるじゃないですか。
水金地下木ドッテン海とある中で、この水金地下木ドッテン海は比較的大きい惑星として存在している一方で、それよりもちっちゃい、もっとカスみたいなやつっていうのが、
ベルト状に存在している部分をエッジワースカイパーベルトと呼んでいて、海洋星よりも外側の領域のことですね。
ここが結局その太陽系ができてきた時の情報とかはやっぱここに詰まってそうじゃないですか。
惑星探査しても惑星の環境に色々左右されそうだけど、ちっちゃい天体たちがたくさんいるところ行けば、その当時の太陽系が形成された当時のまま情報が残っていたりするかもしれないとか。
あとはそもそもこの太陽系、綺麗に7個とか惑星がバーって繋がってるわけじゃないですか。
それでさらに外側にそのベルトがあって、実はもっと大きいくくりまで行くとオールトの雲と呼ばれる、あの先日紹介した彗星ですね、彗星。
あの彗星が誕生する場所、そこの里みたいな。
そんな領域もあったりして、太陽系って実は僕らが知ってる惑星がたくさんある領域だけじゃない、比較的広いところまで含めたところに天体群っていうのが存在している、非常にこう特徴が細かく、そして
いろんな情報が隠れている、そんな領域なんですよね、太陽系って。で、そんな中でこのカイパーベルト内の天体、これをしっかりと観測して、目で見て観測してその場所の特徴っていうのをつかもうというような取り組みが行われました。
ただ、このカイパーベルトっていうのは、なんかこう、太陽との角度だったりとか、月、月明かりとか、いろんな条件、そして地球から見えるその宇宙の角度とか、いろんな条件が重なって、実は観測しづらいっていう、そういう場所なんですよね。
ただ、宇宙に出ていってちょっと違う角度から観測できるとか、カイパーベルトに近づいていくっていうようなところにして、実際に観測を行うこともできるし、で、それができた、
それは実行されているのと同じタイミングとか、あとはそのデータを使って、カウンターパートって言って、なんか一致するものを見つけるとか、そういったアプローチをして観測条件が難しいところの観測も行ってあげようっていう、そういう取り組みがスタートしてるんですね。
これが、スバル望遠鏡っていうハワイにある望遠鏡を使ったりとか、あとはハップル宇宙望遠鏡っていう宇宙の望遠鏡を使ったりとか、あとはそのカイパーベルトの天体を唯一観測することに成功している、ニューホライズンズと呼ばれる探査機っていうのも使って、
これらのデータを使って、実際にカイパーベルトにある天体っていうのを観測してあげようというのが実施されました。
それでよって得られた結果が論文で報告されてるんですけど、カイパーベルト内の天体っていうのが、まず新しく24個発見されたというようなところがあったりとか、
あとそもそも2023年までにですね、こう解析した結果に239個見つかっていたりとかで、かなりこう観測例としてはどんどんどんどん見つかるようになってきたわけですよね。
ただ今回そのハワイの高性能なデータとかを用いることで新たにわかったことは、そのカイパーベルトと呼ばれる領域、そしてそのさらに外側に存在しているオールトの雲という領域、
これの間に属するような、またちっちゃい天体たちがなんと今回11個も発見されたと。
つまり天体がたくさんあるよねって言われている領域が、ちっちゃめのが1個、大きめのが1個ある中で、中くらいの距離に存在するものっていうのが今回のたくさん天体を扱った研究の中で11個だけ見つかったと。
で、この11個の存在している場所っていうのが、どうもエッジワースカイパーベルトの中のものとは一線を隠すような、全然違うところにあるような場所にいて、
いわゆる空間の狭間になぜか存在していると。
やっぱ天体っていうのはお互いに引き合ったりとか重力のバランスとかで、比較的密集しているところにあって、密集しているところにたくさんのものがあって、そうじゃないところにはほとんどないというような感じになる中で、
今回、11個っていうちょっとまだ数は僅少ですけど、なんかまとまって存在している領域があると。
これもしかしたら僕たちの知らない新たな分布、天体の分布っていうのが太陽系の中に存在していて、そうすると太陽系を形成した時の星の存在のバランスとか、
あとはそこにその天体を深掘ることで、新たに見えてくる太陽系形成の歴史とか、そういったところが明らかになってくる、期待が持てるという、非常にワクワクする研究結果が出ていたというところで、今回こちらの研究紹介させていただきました。
今回の研究内容は、アメリカの科学誌プラネタリーサイエンスジャーナルに、2編の学術論文として出版されているものを合わせてお話しさせていただきましたので、
今回の研究内容で言うと、そうですね、エッチワースカイパーベルトって呼ばれる言葉、そしてこのカイパーベルトとその外側にあるオールトの雲、この2つのワード。
で、さらにその間にちょっと不思議な天体たちが存在するかもしれないという示唆、これが得られたっていうところだけでも、
頭の片隅に入れておいていただけたら嬉しいなと思っておりますので、ぜひ続報を楽しみにしておいてください。よろしくお願いします。
はい、ということで、今回以上で、じゃあ次回何しようかなと思ったんですけど、実はここから1週間、
1週間後、満月迎えます。 この満月、何という名称がついているかというと、
中秋の明月ですね。中秋の明月。ということで、日本中がこのお月見、お団子食べてワイワイみたいな雰囲気になるところに合わせて、
こっから1週間はめちゃめちゃ月の話していこうかなと思います。 まあ、中秋の明月だしっていうのもあるし、あとは、今僕が連載の方で書いている記事も実は月に関連する話だったりとか、
結構いろんなものが出てきているワクワクするタイミングなので、 こちらやっていきたいと思います。一緒にみんなで満月楽しみましょう。
ということで、じゃあ一旦明日はですね、明日は月面基地の話しようかな。 今ちょうど調べててかなりワクワクする内容が、アメリカを中心のアルテミス計画っていうとこと、
中国、ロシアが進めているところという世界が二分されている状態。 ちょっとお話しできればと思っておりますので、ぜひ楽しみにしておいてください。
アフタートークです。 ということで、もうなんかフライングで月の状況をお話ししちゃいましたけど、昨日9月の11日がだいたい半月になっていて、
で、今日はそっからだんだんふっくらしている月が見えてきているような状態です。 そしてここから1週間後に満月を迎えると。
だいたいまあ、9月の17、18が満月になってくるので、きれいに見えるタイミングで言うと17の夜なのかな。
みんなでこう、おまんじゅうじゃないや、おだんごね、食べながら、 秋入り口だなぁみたいなところを感じれればいいかなと思います。
台風とかが若干怪しいですよね。 僕はちょっとサーフィンやるんで、台風近づいてくるとちょっとテンション上がるんですけど、
けど満月見れないのは残念なので、 いい感じに過ぎ去ってくれたらいいなぁと思っております。
はい、ということで、じゃあ一ついただいているコメントを紹介させていただきます。 リスナーネームイプシロンさんからいただきました。
1429話のお話からですね。
ち、地球の運動、アニメ放送楽しみです。 天文学だけでなく人間ドラマとしても面白いですよね。
今、伊豆大島に来ています。満天の夜空に感激です。 わ、めっちゃいいなぁ。
虹のように端から端まで天の川が見えるの初めてです。 オリオン座も夏の大三角も都内で見るよりやたらでかく感じるのは目の錯覚なんですかね。
いただきました。ありがとうございます。 いいなぁ伊豆大島。伊豆大島めちゃめちゃ星綺麗に見えるって言いますよね。
行ったことないからマジで行きたい。 こういうのってでもカメラ趣味だったらマジでいいなぁとか思いますよね。
あとは端から端まで綺麗に見える天の川も実は見たことないんですよ。 あの長野県とか行って綺麗なとこで見えるけど、やっぱなんかこうちょっと山に囲まれてたりとかするのがあるから
空がめちゃめちゃ広くてそれも全部見えてっていうのになるとまた違った感動があるん じゃないかなと思うんですよね。
で、オリオン座も夏の大三角もで言うと、もうオリオン座見えんのか? あれかなぁ伊豆大島だからちょっと下…いやそんなことないな。
オリオン座見れんの早いですね。冬っていうイメージ。 夏の大三角も都内で見るよりやたらでかく感じるのは、
たぶん目の錯覚だと思うんですけど、やっぱこう後ろにある星たちが色々光の明暗をつけてくれてるからこそ大きく見えるっていうのもあるだろうし、
あとはなんかこう月がでかく見えるっていうのも同じことなのかなと思って、地上に近いところになってくるとなんかこう僕たちが見てる
普段のものとの比較対象で実はでかく見えるとかっていうのもあって、でかく見えるのが真実なんだろうけど本当にでかくなってるわけではないって感じだと思いますね。
そうやっていろんな天体の大きさとか動きとかを追っていった歴史があるからこそ、天動説地動説っていうところの対比もできたし、
そこがガッツリ盛り込まれているこのアニメとかアニメになる漫画地ですね、地球の運動、これマジで面白いんでぜひ皆さんチェックしてみて、