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2024年5月1日、始まりました佐々木亮の宇宙話。ということで、今回はNASA JPLのエンジニア、そして作家をやられている小野雅裕さん、ゲスト回第3弾となります。
今回は、ここまででいろんな話聞いてきた中で、小野さんがやっていきたい仕事とか、人生かけて最終的にこういうところを目指していきたいっていうね、
そんなちょっと深い話まで踏み込んでいる回になっておりますので、これ単体で聞いていただいてもいいですし、ぜひですね、1話、2話、聞いていただいて、ここら辺楽しんでいただけたらと思っております。それではどうぞ。
佐々木亮の宇宙話。火星の研究がバーってメインで進んでた後に、ここからまた、それぞれの衛星での生命探査というか、追って進んでいくとかいろいろやると思うんですけど、そのあたりの研究の小野さんのやりたいことの軸になっていることとかってあんのかなっていうのをすぐ聞きたくて。
僕ね、入り口はVoyagerなんですよね。
おお、なるほど。
あの、ちょうど昨日復活したVoyager。
そうですね。
ゲームセンター2号のほうなんですけど、1号じゃなくて。僕が6歳の頃ですね、1989年にVoyagerが海洋船に行って、あれがね。
佐々木さん何年生まれですか?
僕94年生まれです。
じゃあもう全くVoyagerは記憶にないかな、海洋船とか。
おもろいですもんね。
そうそうそうそう。いやー、あの、Voyagerの海洋船のフライバーはものすごいセンセーショナルで、なんでか知らないですよ、不思議で。天皇船の時はそんなニュースなかったらしいですね。
なんか知らないけど、海洋船は何かその人のイマジネーションを知りそうになったでしょうね。
青い綺麗な絵とか、天皇船の一番遠い惑星とかわかんないけども、あとトリトンの氷のガイザーとか色々な発見もあったし、その海洋船のフライバーはものすごい世界的なニュースになって、
で、父親が宇宙マニアなんで、父親と一緒に演劇付けスペシャルとか見て、すごいなーと。人が作ったスペースクラフトがこんな遠くまで行って、12年かけて海洋船まで飛んで行って、こんな綺麗な写真でいろんな発見して。
だからそこからなんですね。だからボイジャーみたいな探索機を作りたいなーっていうのが僕の出発点で。で、僕が24年後にJBLに入りましたと。
で、やっぱり大きな発見。人類の科学史を塗り替えるような、そういう大きな発見に携わりたいなーと思ったんですね。僕はサイエンスじゃないから発見する側じゃないけども、そういう発見に寄与するミッションに加えたいなーと思ってて。
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で、やっぱりね、今熱いのは地球外生命炭素じゃないですか。ボイジャーからの積み上げがあって。もしも、今まで人間、人類なり地球生命、生命っていう現象を地球でしか知らないわけですよ。
だから一つには、その生命というのはどこもない偶然なのか、あるいは宇宙にありふれたものなのか、これはまだ全然わかんないと。で、じゃあもし仮にその宇宙に生命がいっぱいあったら、それはどういうものなのかと。
で、もしかしたら地球の生命と同じように20種類のアミノ酸を使ってDNAを使っているものなのか、予想もつかないものなのか。そういうことを知ることによって、生命という現象はいかがなるものなのか。で、突き詰められたら我々は何者なのかっていうのがわかってくると思うんですね。
で、今もVoyagerから始まって、マリナーダのいろんな探査機の探査で、やっとどこを探せばいいかっていうところまでわかってきたんですよ。これから地球外生命探査の黄金期が始まるんですね。
その第一弾が火星ローバーのパースビアナンスなんですよ。40億年前に火星に海があったと。水があったと。で、ちょうどその頃に地球に生命が誕生したと。じゃあ火星に行ってもおかしくないやろと。で、火星の40億年前に水があったところに行って、大石岩を掘って、炭酸塩から石を掘って、で、サンプル持って行って、そこからバイオセミシャンを見つけようと。
で、あるいはエーヨルパイアンケラスの海を探査しようと。もしもね、地球外生命が初めて発見されたら、これはもう人類の未来を残る発見だと思うんですね。
で、その末端にでも探査されたって、これはもうね、やったかいがあったなって思うと思うんですよ。
本当にそうですね。そっか。いやまさに、この間もなんか火星の大気が、当時だから水があったところで生命の循環とか作れた関係やっぱあったんじゃないかっていうのをサポートする研究とかも出てたりしてたんで。
やっぱこう、もう今回火星から物を持って帰ってくるっていうところでわかるいろんな角度ってすごいワクワクしますよね。どんなのが見えるか。
もしも、サンプルリターン遅れそうな気がしますけども、サンプルが2030年代、寝があくまでか40年に戻ってきて、開けてそこをよく見たらね、この勇気分じゃないやーと。
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そうしたらこれはね、あのすごい発見ですよ。もう本当、未来永劫残る発見だし、もうそしたら僕は孫にね、この一帯のおじいちゃんが携わったんやでーって。
いやーすごい。それは最高。やっぱ1個研究とかをやっていく中で、1個そういう大きい発見に携われたとかっていうのは、
そうですねー。何を残せるかっていうね。基本、残る仕事をするって難しいなーと思ってね。だってだいたい論文だってね、99番の論文は5年ぐらい忘れられるものじゃないですか。
本だってほとんどの本は年間何万冊も日本だけでも出てて、ほとんどの本はもう1年で消えちゃう本じゃないですか。
そうですね。
で、どんな製品だってすぐに複合し、10年残る仕事っていうのはすごい難しくて、簡易100年、1000年残る仕事ってなかなかないと思うんですね。
確かに。
だからそういうね、あの仕事をしたいなーと思って、残る仕事をしたいなーと思って、自分の研究においても本を書くっていう面においてもね。
なるほど。
今回6年、6年越しに新版出せるっていうのも、その間にたくさん読んでくれる人がいて。
嬉しかったですよ。
結局として嬉しいポイントですね。
めちゃめちゃ嬉しかったですよ。出版社の方から出しませんって声をかけてくれて、これ嬉しかったですね。6年間ちゃんと読まれてて、さらに気にかけてもらってるっていうのがね。
確かに。
いやー、かっこいいなー、そういう本作れんの。
僕の目標は100年読まれる本だったんですね。100年、100万バー全然遠いですけども。100年のとりあえず6年はね、クリアしましたね。
確かに。
6%、6%。まだまだですね。
いやー、だからもうどんどん新版出していって、出していって100年続いていくみたいなイメージですよね、そうなると。
ただね、今回の本、変えた部分よりも変えない部分の方が多いですね、実は。
もちろんこの本、最新のこともありますけども、いつも逆説的に思ってるのは、新しいものばっかり追っかけていくとすぐに古くなると思うんですよ。
わかります、それは。
最新のものってすぐ古くなるじゃないですか。90年代のファッションを今から見たら古いと思うわけでしょ。
はい。
最新のものを追っかけていくとすぐに古くなるんですよ。古くならないものっていうのは、何百年何千年前から変わらないものなんですね。
多分千年前から変わってないものは、多分千年後も変わってないですよ。
はい。
だからこの本、多分200年くらい前かな、ジュール・ベイの頃から始めて、何千年後の未来まで書いてるんですね。
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そうですね。
テーマは、もちろん最新のことも書いたけどいっぱい。テーマは人間を宇宙に、人間が宇宙の奥へと探査していく、心の底に一番深く描いている原動力は何だろうっていうことなんですね。
それは多分もう未来は変わらないものだと思うんですよ。
はい。
未来は変わらない、昔から変わってないものを書くことがむしろ、新しくないものを書くことの方がむしろ長く見えると思うんですね。
なるほど。
だから今回も過去200年前から、大書200年前から始まって、大語書の最後は何千年後に終わるじゃないですか。
はい。
その両端は全く変えてないんですよ。
そこの中の。
そう、現代を追い越す部分のところで大きく書かれたんだよね。
なるほど。そういう見方するとすごい、もう一回読んだときに楽しめそう。
ありがとうございます。
でもやっぱりね、最新のことってすぐ不服なんですよね。さっき言ったカセデサンプルタイムの話もね、原稿締め切り直前まで書いてるんだけども、この数週間前のニュースでいろいろ変えそうだしね。
確かに確かに。
それが例えば生命の発見、生命の痕跡の発見とかになったら、その発見自体はその時にこういうのがあったっていうので、長く続いていくものになるから。
やっぱりそういう成果に最後自分のキャリアくっつけていきたいなっていう気持ちですよね。さっきの話。
思いますね。
じゃあ次は何故だって思ってて。
確かに確かに。
やっぱり火星の次は氷衛星に行くっていうのが地球外生命探査の順番だと思うんですね。
そのさっき言ったイールズっていうヘビ型ロボットですか。
遠距離予測ね。
あれもそれが目的なんですけども。
今悩んでるのが、
たぶんスタンプリーダーも送れそうだし、今のフォーカスはむしろ月に行ってるし、
氷衛星の方に、月の方に書いたんですけども、遠距離予測はヨーロッパに行くのが何十年くらいかなと思って。
もしかしたら20年30年、僕のキャリア地に行くんだろうかと思って。
そうするとね、僕も40歳、41歳なんで、
こっちは60では引退しないから、でも長くても30年ですよね。
そうですね。
人の一生ってのも本当、宇宙の大きさに比べたら非常に短いんで。
過去10年は非常に経験させてもらったと思うんですよ。
さっきのパワーサビエランスにフェーズAからEまで関わって。
じゃあ、またこういうミッションに関われたらいいと思う。
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反面、どうしても40歳になると人生半分って聞かせてくるから。
そうですね、確かに。
もうちょっと1回やったところを活かして、大きく残る仕事って何なのかなとかって考え始めた。
そうなって思うんですよね。難しいですよね。
さっきの途中でナノジャスミンの話とかもあったり、
いろいろすると失われてきたミッションとかを見てると、
氷衛星の探索とかもちょっと不安な気持ちも残りますもんね。
そうですね。
自分の本の人生をどう使うのが一番大きなインパクトなのかなっていうのは、
いつも考えますよね。
これからこの本がアップデートされていくときに、
そこの気持ちの変化が対応されていく可能性もあるってことですね。
かもしれませんね。アップデートされていくのか、
新しいのかもしれませんけどね。
ありがとうございます。
この本を読みながらそういった、
9番を読んでた人は新版追加されたところだけっていうよりは、
全体の流れでまた楽しむと良さそう。
ぜひ読みながら聞ければ。
さっき言ったね、
そこから未来に伝わる壮大なストーリーとかで、
今やってることはどういう風に位置づけられているのかっていうのを、
読んで感じていけばと思ってるんで、ぜひ。
ぜひ時間があったら読みなしてください。
日本の本は薄いですからね。
少なくともせいぜい3時間で読めるもん。
ぜひ皆さん、宇宙に命はあるのか新版、
ぜひチェックしてみてください。
楽しかったです。ありがとうございます。
ありがとうございます。
ということでいかがでしたでしょうか。
いやー面白かった。
本当に収録一瞬だったんでね、楽しかったですね。
編集しながらも、こんな話したなーとかっていうので振り返れて、
個人的にもすごい楽しいコラボ収録でした。
今回この公開のタイミングでですね、
小野さんの新著書というか、
新版宇宙に命はあるのか発売されておりますので、
もしまだ読んだことない方いらっしゃいましたら、
ぜひこちらの方チェックしていただけたらと思います。
僕もね、この収録に際して読ませていただいたんですけど、
やっぱワクワクしますね。
宇宙話で毎回いろんな宇宙の話を楽しんでくれてる人には、
かなり刺さる内容なんじゃないかなと思います。
あとやっぱ今回のこういうエピソード聞いて、
小野さんの人間味みたいなところが分かった上で読むと、
より面白いんじゃないかなって感じですね。
僕この収録に際したタイミングと、
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全然違うタイミングで一回読んだことあったんですけど、
いやー、よかった。
すごいよかったなと思いました。
ということで皆さんもぜひチェックしてみてください。
そして僕もこういう作品、本とかを出せたらいいなと思ってるんで、
これからも宇宙話頑張っていきたいと思います。
そんな書籍にもつながったら嬉しいなっていう周永社の連載ですね。
こちらもどんどん公開していっておりますので、
最新は金曜日に公開してます。
ぜひこちらもチェックしてみてください。
連載休まずゴールデンウィークもやってますし、
宇宙話もゴールデンウィーク中休まずやっていこうと思っておりますので、
引き続き応援よろしくお願いいたします。
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