太陽の表面で降る謎の雨、これが数値シミュレーションの中でもだんだん見えてきた、そんな研究結果を紹介していきたいと思います。
太陽を観測している中で見えていた、太陽の中で降っている雨のような構造。
地球で起こる雨とは全然違うんですけど、その雨、 数値シミュレーションではこれまで出てこなかったんですよね。
けど現実的には起きている。このミッシングリンクって言われているような なぜここは起きているのにここにはつながっていかないのか
ここが解明されたかもしれない、そんな研究結果出てまいりました。 こちら紹介していきたいとおもいます。ぜひ最後までお付き合いください。
あらためまして始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに
天文学で博士号を取得した専門家の亮が毎日最新の宇宙トピックをお届けしています。 今日でエピソードが1895話目ですね。
はい、ということで今日からまた月曜日1週間始まりました。 頑張っていきましょう。ラスト1週間ですよ。
いろんな会社だとあれかな、日曜12月29日まで仕事がある会社が多いのかなと思いますね。
まあうちもそうか。僕もそういうカレンダーにはなってますが、 まあ年末年始だしね。
ほとんど休みでいいんじゃないかというところを考えながら過ごしております。 けど
どうですかね。まあ休めねえんだよっていうのはいくらでもありますね。 なんかあの経理の仕事をしてるとかそういうのだと全然無理だよみたいなところもあると思うので
そういう方はもう頑張りましょう。 まあそれでもねかなり大きい休みなんで。
僕もあの ここから
なんていうでしょう、ここまでかなりバタバタで過ごしてしまったので ここでまとまった休みがあるから頑張れるみたいなところはありますね。
ここから1週間なんか死ぬ気で 過ごしていっても大丈夫なんだろうなっていう謎の安心感。
これで頑張っていこうかなと思うので今週1週間みんな踏ん張っていきましょう。 忘年会とかで疲れをためて体調悪くするっていうのが最悪なんで
ここはね注意ですよ。次回の念を込めてポッと休んで話しておきます。
そんな感じでじゃあ早速本題入っていきましょう。 ということで今回は見えていたんだけど
シミュレーションではなかなか見つけることができなかった 太陽の表面で起こる謎の雨
コロナルレインに関するお話をしていきたいとおもいます。 今回のお話はとあるリクエストからですね
リスナーネームしゅんとさんから 1回読んだかな。いつかアストロフィジカルジャーナルに掲載されたハワイ大学の研究チームが明らかに
した太陽の雨についての論文を取り扱っていただきたいです。 ということでリクエストいただいております。ありがとうございます。
これねこのコメントで青山学院大学の先週紹介したアリカっていう
人工衛星の話をコメントで取り上げてくれたんですけど そうならきっと天文とかにすごい興味を持ってくれている
方なんだろうなぁというところを思って僕もね あのリクエストいただけてめちゃめちゃ嬉しいなと思ってます
なんか天文系って意外とリクエスト少ないんですよ だからこういう具体的な話は超ウェルカムです
そんな感じで今回紹介するのはハワイ大学から出てきた
その太陽の雨っていうものに関するものですね 太陽の雨っていうのは何なのかっていうところからです
でこれは太陽の外側にあるコロナって呼ばれる領域ですね この部分で起こる現象のことです
コロナってまぁそもそも あの
なんだコロナウイルスとかっていうふうに言われているもの あるじゃないですか
あれも実は太陽のコロナから来ていて 回帰日食太陽が月で完全に覆われるってあの時に周りでキラキラ光ってる部分
まあ人によってはメラメラしているように見えるかもしれません あの部分のことをまあコロナって呼ぶんですよね
面白くってあそこの温度って数百万度とかに回ってるんですけど ほら太陽って中心で核融合を起こしてその核融合の熱が外側に伝わって輝いているように
見えてるわけじゃないですか であのまあ焚火とか
まああの キッチンで火使うとかも全然みんなやると思うんですけどこの
あのその火から離れていけば行くほど普通に温度って感じにくくなりますよね
昨日からまだちょっと体調が悪いんですよね で
あのだろう 例えばキッチンで火使っててリビングでうわリビングめっちゃ暑いとかったら超怖いじゃない
ですか でもそんなことってまあ現実世界ではありえない現実世界というか普通の熱源と
温度の感じ方の常識としてはありえないですよね でキッチンの人は別にそんなに暑くない
はみたいな感じのってありえないんですけどけど太陽はそうじゃないんですよ 太陽は基本的には中心から
外側に行けば行くほど温度は下がっていくんだが ねあの太陽の
からこう一定量離れてほんと縁の部分まで来ると逆に温度が上がるっていう現象が 見えている
これがコロナって呼ばれるもののめちゃめちゃ不思議な現象なんですよね そう
だからこれになっていてで冷たいプラズマの塊が太陽の表面から高く飛び上がって落下 してくるみたいなそういう温度に乗った
プラズマの動きみたいなのが見える これのことをコロナルレインって呼んだりすると
これが太陽の雨と言われているものですね そのコロナの領域で起きている謎のその
雨が降っているようなプラズマの動き っていうことが何なのかっていうのはなかなかこれまでわかっていなかったっていうのが
背景としてはありました でえっとこの
雨が降ってくるっていう現象をしっかり捉えないといけないんじゃないかと っていうのもその
その表面にあるプラズマって呼ばれるものは簡単に言うと太陽の熱でめちゃめちゃ 熱されているような状態なので
そのプラズマの動きっていうのがコロナがなぜそんなに熱いのかっていうところを 理解する上でそしてどうやって熱を放出しているのかみたいなところを理解する上で
非常に重要なわけですよね コロナの動きというかコロナの温度変化みたいなのは
でえっとその温度変化をいろいろ コンピューターのシミュレーションでこれまでやってきたもののですね
どういうシミュレーションをしてもこれまでの課題だったのはこの実際の観測で見えている プラズマが太陽の表面に降り注ぐような
雨コロナルレインという現象はシミュレーション上出てこなかったんですよ けど現実で見えていると
わかりやすいじゃないですか現実で目の前で発生している現象 これはだから太陽の表面で確かに起こっている現象なんだが
けど研究者たちが今研究とかの中ではね シミュレーションとかでどんどんいろんな太陽の姿を見つけて
整理していこうとしている中でその計算式の中で コロナルレインと呼ばれる現象がなかなか見られない
ここがおかしいぞというところで研究者たちはいろんな試行錯誤をしていたわけですね
そんな試行錯誤の中で今回ハワイ大学の研究チームはプラズマシミュレーションツールである ハイドラッドって呼ばれるものを改良して
いろいろ研究してみたんですよそうすると ファーストアイオナイズドポテンシャル元素
で呼ばれるこれねあの鉄とかあのシリコン 軽層ですねマグネシウムとかっていうような
あのなんて言うでしょう イオン化しやすいだから
その電子のやりとりをしやすいみたいなものですね それがしやすいものをFIP低FIPって呼ぶんですけど
これ僕のね拍手論文の中でもめちゃめちゃあの注目した現象ですね ファーストアイオナイズドポテンシャル第一イオン化エネルギー
なんていうふうに言われたりします これが低い電子のやりとりしやすいような鉄軽層マグネシウムみたいなものの
あの動きをしっかりと入れ込むことで今回のシミュレーションが進化したと 簡単に言うと
コロナの中でもコロナのなんか高いてっぺんみたいな部分で起こる 温度の変化冷却のされ方プラズマのね
っていうところと足元っていうのは全然違うよねみたいな 特にそのこの冷却の過程っていうのを
FIP元素たちの動きを中心に正確にこう エスティメートしてあげる見積もりをしてあげることで今回シミュレーションの中で初めて
そのプラズマの動きが雨のように降る太陽雨 ソーラーレインコロナルレインですよねこれが発生してきたというようなところが
今回の研究の面白いポイント そうで実はこれ x 線とかの観測で僕がこう白紙論文に書いたよって言ったような