1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 484. 国際宇宙ステーションは..
2022-02-01 13:00

484. 国際宇宙ステーションはただの実験施設だと理解してほしい

2030年までの運用延長が見込まれている国際宇宙ステーション(ISS)!

そもそも、国際宇宙ステーションって、何!?

を今回は基礎からがっちりお話します。


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はい、始まりました、佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、毎日誰でも最新の宇宙が学べる話題を、ドクター佐々木がお届けしております。
ということで、早速今日の本題を紹介します。今日の本題は、昨日の国際宇宙ステーションが2030年まで運用が延長されるであろうというお話に関連して、
国際宇宙ステーションって、そもそもどういうところなのか、どういう実験が動いていたりするのか、どういう施設なのか、そんなお話をしていきたいなというふうに思っております。
今回のお話は、最新のところを追っていくっていうよりは、今まで当たり前のように見ていた国際宇宙ステーションって、実はこういう場所だったんだっていうのを理解していただきたいなっていうふうに思っています。
プラスでですね、国際宇宙ステーションっていうのは、僕にとっても結構思い入れのある場所になっていて、何でかっていうと、僕がずっと博士号を取るまで研究をしていた、まさにベースになるのがこの国際宇宙ステーションなんですね。
そんなお話もちょっと本編の中でしていきながら、どんなものなのかっていうところ、そういうところをしっかり理解していただくことでですね、より最新の宇宙の研究っていうところに理解を深めることができるんじゃないかなというふうに思っております。
加えてですね、ここで理解していただくと、例えば日本の上空を国際宇宙ステーションが通るっていうふうになった時に、見上げてみようかなっていう機会が増えたりとか、そういうところもあるかもしれないので、そのあたり広く見ながら皆さんと理解を深めていければなと思ってますので、ぜひ最後までお付き合いください。よろしくお願いいたします。
はい、ということでですね、毎日恒例の緊急報告させていただこうかなと思うんですけど、今日の放送ですね、2月1日の放送がなんと444話目になります。
いや、ここまで相当やってきたんだなっていうのを改めて実感しました。正直言うと毎日更新しているせいで、1回1回がどこまで到達したのかっていうのをあまりかみしめる機会がないんですよね。
で、今日数字見てたら、あれ?みたいな、もう484回目か?みたいな。ってなったんですよ。なので、あと2週間ちょっとで、このポッドキャストなんと500回放送を迎えるっていうところなんですよね。
いや、なんか大台に乗ったなと思っていて、始めた頃とかは300回まで行くかなとかっていう話をしてて、で、400回を迎えた時に関しては、なんかついこの間かのような感覚なので、なんか自分の中で時が経つスピードというか、そういったところをなんかまだ実感できずにいるっていう感じです。
ただですね、こう世界中の研究者の方だったりとか、宇宙ビジネスを進めている方のおかげでですね、僕はもう発信する内容には全く困っておらず、なんかこう好き勝手話させてもらってるのは非常にありがたいなというふうに思ってます。
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なので、宇宙の話とかをずっとしてるこのポッドキャストが少しでも最終的に宇宙ビジネスの方だったりとか、あとは天文学者の方だったりとかっていうところに何か還元できるような結果とかをもたらせればいいかなっていうふうには思っております。
ただですね、具体的なプランとかはないので、ひとまず続けてですね、ポッドキャストの中で宇宙といえばここだというような言ってもらえるようなチャンネルにどんどんしていこうと思っておりますので、今聞いている方はですね、ぜひこれからも応援よろしくお願いいたします。
はい、まあそんな感じでですね、こうポッドキャストをどんどん進んでいっているのを実感するそんな回でしたというところで、じゃあ本題に入っていこうと思っております。
今日の本題は国際宇宙ステーションってそもそも何なんだろうっていうお話をしていきたいと思っております。
今回紹介するのは昨日ですね、ポッドキャストの中で国際宇宙ステーションが2030年まで運用が延長されるというお話をさせていただいたと思うんですね。
そうなった時に、なんかああやっぱり長く続けて良かったねみたいな、そんなお話で収まってしまうのはやっぱりもったいないんじゃないかなと思っていてですね、なのでせめて国際宇宙ステーションの中の特に日本が担っている部分っていうところだけでも理解していただくことによって少しは宇宙ステーションが存在している意義だったりとか、
あとはより興味を持ってもらうっていうところができるんじゃないかなというふうに思っています。
そもそも国際宇宙ステーションってどんなところなのか、これ昨日の繰り返しになってしまう部分はありますが、これってやっぱり宇宙空間に浮いている巨大な実験施設だというふうに言えるのが一番適切な表現なんじゃないかなというふうに思っています。
この表現に合わせると国際宇宙ステーションに滞在している宇宙飛行士は、その宇宙空間で行う実験を遂行する、いわば研究員みたいな役割になっていたりするんですね。
じゃあどんなことが国際宇宙ステーションでできるのか。国際宇宙ステーション全体の構造とかっていうのは昨日お話ししたのでぜひ前日のポッドキャストを聞いていただきたいんですけど、まず大きく分けて国際宇宙ステーションの船内と船外っていうところで多分分けられると思うんですよね。
大きく分けてですよ。船内では実は結構いろんな細かい研究設備みたいなものがあって、例えばどんなのがあるかっていうとちょっと前に紹介した動物を飼育する、そしてまた地球に返すみたいなところを考えた時の動物を飼育する装置だったりとか、あとは薬とかの研究とかも結構やっていたりするんですよね。
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これは何でかっていうと、地球上だとどうしても重力がかかってしまうと。
ああいう科学系の研究っていうのは、液体の中でいろんなものを混ぜて、それが結晶になっていくところとかを観察したいってなった時に、ある一方向に力が加わっている状態でできる結晶の状態と、一方向に力がぐっとかかっていない状態で無重力の状態で結晶化させるっていうところでは、結果が異なってくる部分もあったりする。
そして理想的な状態で結晶を作ることができるみたいなところで、そういった無重力空間での結晶化っていうのは重要なんですよね。なので、タンパク質の結晶を作る装置だったりとか、あとはそもそも細胞を培養する装置だったりとか、あとは液体を結晶化させる装置だったりとかっていうのもあったりします。
他にもたくさんですね、何か無重力空間で物を燃やす。つまりこれも炎が上にメラメラ上がるのって、ある重力があるからなんですよね。これ昔のポッドキャストでも話しているので、ぜひ探してもらいたいんですけど、炎が、ロウソクの火とかが上に山なりになって先細りな感じで見えるのって、あれ実は重力があって気流の流れが生じているからこそあの形になるみたいな。
なので、無重力空間でロウソクをつけると火っていうのは丸くなるんですよ。っていったところで火の燃え方っていうのもどんどん変わるから、宇宙空間で物を燃やす設備だったりとかも宇宙ステーションの中には搭載されていたりします。
そんな感じで熱だったりとか結晶だったりとか、あとは電気をどうやって流すかとか、あとは温度がどうやって変わるのかとか、そういったところを実験する設備っていうのがたくさん載っていたりするんですよね。
あとは単純な冷蔵庫だったり、宇宙船のモニターだったりとかっていういろんな設備がついているのがこの宇宙船の船内のお話ですね。
じゃあ逆に船外はどうなっているのかっていうと、一番大きく見えるのはやっぱり太陽光発電のパネルだと思うんですよ。
ああいうのを見ていたりとか、あとは外側の設備を整えるっていうところで宇宙飛行士の方が外に行って何かネジを締めてるみたいなところは見たことあるかなと思うんですけど、
もっとより実験設備としての性能を遺憾なく発揮している部分っていうのが日本のモジュールの中にあるんですね。
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中というか外にあるんですよ。それが一般的にバックロブと呼ばれる部分がありまして、外側につける実験装置つけられる設備みたいなのが外にあってですね、
四角い箱を横からペチペチつけるみたいなところがあるんですよ。
ちょっとこれぜひですね、国際宇宙ステーションスペースバックロブなんていうふうに調べていただけたら分かるんですけど、
いろんな箱が宇宙ステーションの外にペチペチくっついてるんですよね。
そこには僕がずっと6年間研究で運用とかデータ解析をやっていた天文観測装置、マキシと呼ばれるものがあったりとか、
あとはですね、地球を観測する装置だったりっていうのもアメリカのものがついていたりします。
日本のそのスペースっていうのは非常に画期的なシステムだと言われていて、
その中でアメリカとかも使いたいからスペースをくれっていうふうに言って使っている部分もあったりするんですね。
この地球観測っていうので使われている観測器の名前がジェダイって呼ばれるものですね。
ジェダイこれは森を見る、地球上の森を見るっていうようなシステムが載っていたりとか、
あとはいろんな宇宙から飛んでくる粒子、高エネルギー電子とかガンマ線とかっていうのを取る装置だったりとかっていうのがくっついていたりします。
あとは日本のそのスペースの内側外側だけじゃなくて、他の国、例えばアメリカとかで見ても同じような中に実験装置がついていたりとか、
あとはアメリカのモジュールの上にも望遠鏡、天文観測用の望遠鏡が外側に設置されていたりもするんですね。
この望遠鏡が例えば2017年に設置されたものがあったりして、僕はNASAに行っていた研究っていうのは、
この2017年についたアメリカの望遠鏡とさっき説明した日本の方についているマキシと呼ばれる観測機能を連携をさせるためにNASAでずっと研究をしていた、なんていうような背景があったりします。
こんな感じで、例えば宇宙空間に望遠鏡とか天文観測装置を持っていく理由っていうのは、
やっぱり天体観測をするにあたって一番邪魔なのって地球の大気なんですよね。
空気があるせいで、言ってしまえば薄いモヤがかかっている状態でずっと星を見ているっていうことになってしまうので、
そういったのを防ぐために宇宙空間に出ていったりとか、そういったところを行っていくっていう背景があったりします。
こんな感じで、地球を観測したり、あとは宇宙を観測したり、地球のために宇宙空間で何か実験をしたりというところで、
いろんなバリエーションを持った宇宙空間の利用がされているのがこの国際宇宙ステーションなので、
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これからあそこって実は大きいただの研究所なんだよな、みたいな感じで、
日本の上空を通る国際宇宙ステーションを見てみてはいかがでしょうか。
ということで今回は、2030年まで運用が延長されそうな国際宇宙ステーションについて、
宇宙ステーションは実験施設なんだというところを皆さんに理解していただく、そんな回にしてみました。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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