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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、毎日誰でも最新の宇宙が学べる話題を、ドクター佐々木がお届けしております。
ということで、早速今日の本題を紹介いたします。今日の本題は、小惑星同士が衝突したことによって、
普段見えていなかった小惑星の本当の姿、本当の色というものが明らかになってきた。そんなお話をしていきたいと思っております。
でですね、宇宙空間は無重力だと思われている一方で、実はですね、なんか小さな
塵とかガスだったりとかがあったりして、宇宙空間にあるものもだんだん地球上にあるものみたいに風化していったりするんですね。
それによって表面が変化してくるっていうところがあるんですが、それをですね、あえて宇宙空間での衝突によって剥ぎ取った姿っていうのが、今回研究によって明らかになったというところで、そちらを紹介していこうというふうに思っております。
今回のお話は、先週ぐらいだったかなにお話した小惑星のお話ともつながるんですが、
この星を研究する理由っていうところには大きく、私たち人類だったり、そもそも地球上に生命がいる理由なんていうところの起源を明らかにするためのモチベーションというのは非常に大きかったりするので、そのあたりに近づく研究だと思って、ぜひですね、皆さんには聞いていただきたいなというふうに思っております。
ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
はい、ということでですね、今日は近況報告挟まずに本題に入っていこうかなと思います。
このですね、近況報告結構賛否両論あるので、もしかしたら喜んでくださる方もいるかなと思うんですが、楽しみにしてくれてる人の方が多かったら嬉しいなとは個人的には思っております。
はい、そんな感じで置いておいてですね、じゃあ本題に入っていきますね。
今日の本題はJAXAから公開された、今年公開された最新の研究になっていて、小惑星の表面のものが取れたら、本来小惑星が持っているであろう色っていうのが見えてきた
っていうところのお話をしていって、じゃあ宇宙空間の中でこういう惑星がどれぐらいあるのか、なんていうところの分布のお話まで広がっていきそうな、そんな研究結果をご紹介していきたいと思っております。
でですね、冒頭で話した通り、こういった地球みたいな惑星ではなくて、もっと小さい活動性の低い小惑星と呼ばれるものを対象にして研究をすることは
私たち人類が地球上に誕生した、生命が地球上に誕生したっていうところのトリガーを考える、非常に重要な研究になっておりますね。
で、じゃあそもそも、まあ1週間前ぐらいに紹介しましたが、小惑星って何なのかっていうお話をしておくと、宇宙空間には様々な星の種類があったりします。
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まず自ら輝いている星、これが恒星と呼ばれるもので、太陽とかもそれに当てはまりますね。
一方で、自ら輝いていない岩石だったりガスでできている星っていうところ、これらを惑星と呼んだりします。
で、この惑星っていうのに当てはまるのはもちろん地球だったり、火星、土星、木星とかそのあたりですね。
で、さらにもっと小さい規模になっていく。これって今、大きい順に説明しているので、地球とかよりも全然小さいもの。
で、なおかつなんかやっぱりガスとかみたいなものを噴出せずに、そのままなんか静かにただ宇宙空間を漂っている、もうただの石ころみたいなもの、こういうのを小惑星っていうふうに呼んだりするんですね。
こういった小惑星の研究っていうのが最近盛んに行われているという背景があって、
今回のJAXAから報告された研究ではどんなことがされたのかっていうと、宇宙空間にはたくさんの小惑星があるっていうところで、小惑星の天体衝突っていうのが宇宙空間ではたまに起こったりするわけですよ。
そんな中で衝突が起こる前と後である天体っていうのを観測してあげた結果、なんと観測結果からその天体の色が変わったっていうところが明らかになったんですね。
ここがいわゆる研究結果の部分になっていて、じゃあこれをどうやって解釈するのかっていうところのお話になってきます。
これを解釈の仕方としては、宇宙空間にも実は風化と呼ばれる現象があるっていうところから話はスタートするんですね。
風化って、風に化けると書いて風化なんですけど、簡単に言えば地球上でも起こっていて、例えば風を受けるだったりとか砂嵐を受けたりするみたいなところになってくると、
表面が削られるだったりとかっていうので状態が変わったりするじゃないですか。表面がザラザラしてしまうみたいな、そんなイメージを持っていただければいいんですが、
これと同じことが実は宇宙空間でも起こるんですね。これを宇宙風化というふうに呼んだりします。
まさに宇宙空間での風化、そのままの言葉になってるんですけど、宇宙空間って真空だと思われがちですが、もちろん空気はほとんどない一方で、
宇宙空間やっぱり星を作るための材料みたいなところで、ガスとか塵とかっていうのが実は結構あったりするんですよ。
なので長年宇宙空間にものがふわふわ浮いている、滞在しているっていう状況になると、その分そのガスとか塵とかっていうところの影響で表面が変化していくっていうようなのは実際に今まで結構考えられてきたお話ではあるんですよ。
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で、それが実際に起こっていたと。で、その風化によって、宇宙風化によって小惑星の色っていうのは結構変わっていたっていうところが今回の研究でわかったんですね。
具体的には小惑星同士が衝突する前と後で色を比べてあげた時に、
衝突した後の方が物質がより赤い色だった。逆に言うと時間が経って表面が風化されてしまったものっていうのは比較的青い色をしているっていうところがあったんですね。
こういった変化が見られたと。つまり、今宇宙空間に漂っているものっていうのがだんだん青く見えていっているっていう状況があり、
本当はもっともともとの天体っていうのはより赤みがかった、赤い色の天体だったんじゃないかっていうふうに言われているんですよね。
で、しかも今回その衝突の前後が取られた天体っていうのは、宇宙空間、太陽系の中にある小惑星体と呼ばれる、小惑星がものすごいあるところにある一般的な惑星の一つなんですよね。
小惑星体って確か先週のポッドキャストでもお話ししたと思うんですが、火星と木星の間だったかな。ここが結構広いんですけど、その火星と木星の間に細かい星がたくさんある帯状の部分があるっていうのがこの小惑星体っていうものになります。
そんなところに一般的に存在している天体だからこそ、実は宇宙空間にある小惑星っていうのはもともともっと赤い星なんじゃないかっていうふうに言われてくるっていうのが今回の研究結果の波及効果になります。
でですね、こういった暗くて赤みがかった小惑星っていうところは、太陽系の外から持ってこられた天体の可能性っていうのが非常に高いというふうに言われていて、今まで青く見えていた天体が実は赤いとなると、やっぱり先週話したみたいに小惑星っていうのは実はどんどん外側から持ってこられたんじゃないかっていう説が濃厚になってきたりするっていう非常に面白い研究結果になっております。
でですね、今回の研究はそこで終了してはいるんですけど、今後他の研究にもつながるだろうなっていう見込みが立っていて、もちろんいくつもの研究の波及効果はあるものの、一つ面白い例であげるとJAXAが考えている火星探査計画MMXと呼ばれるものがあるんですね。
こちらも先月ぐらいに紹介したかなと思うんですけど、簡単に言えば火星にとっての月を見に行こうっていう研究になります。これは人工衛星を飛ばして探査機を火星の方面まで飛ばします。ただ火星本体を詳しく調べるのではなくて、火星の周りに回っている火星にとっての月、衛星を調べてあげる。
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フォボスって呼ばれる天体を調べるんですけど、こういった地球にとっての月もそうですし、火星の衛星だったりっていうのがどうやってできたのかっていう説がいまだに論争になるんですね。
具体的には火星の表面のものが、例えば外から天体が衝突してバコーンってなって持ち上がった破片によってできた衛星だっていう説と、あとは遠くから今回研究したみたいな小惑星が飛んできて火星の重力につかまって火星の周りをぐるぐる回っているんじゃないかっていう小惑星説っていうのがあるんですね。
この2つで今論争が繰り広げられている中で、実はこの火星の衛星フォボスって呼ばれるものは、今回見られた小惑星と同じタイプの星だっていうふうに言われてます。色とか性質だったりとかが。
そうするとプラスして、もっと実際は赤みがかった天体であるっていうところとかとマッチさせて考えると、これ実は宇宙空間、外から飛んできた小惑星が火星につかまったなんていう話も実際に考えられるんじゃないかなというふうに思っています。
なのでですね、ここから5年10年で進化していく火星だったりっていうのの理解を深める上で、今回の研究っていうのは非常に重要なんじゃないかなと思って紹介させていただきました。
ということでですね、今回は小惑星同士が衝突したことによって本来のお化粧が落とされた小惑星の素顔が見えた。そんなお話をしていきました。
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