ブラックホールの形成
今回は、宇宙ができたばっかり、本当にすぐのタイミングで、超巨大なブラックホールが作られている、そんなお話をしていきたいと思います。
今回の発見は、宇宙の果てを見ようとする、ジェームスウェップ宇宙望遠鏡と、僕が専門にやっていたX専天文学の分野のチャンドラ宇宙望遠鏡。
この2つを組み合わせることで、ブラックホールに対してものすごい高い解像度で、そしてブラックホールの歴史、宇宙の歴史っていうところに新たな一手を打つんじゃないか、そんな研究結果になってますので、ぜひ最後まで楽しんで聞いていただけたらと思います。
改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で白紙語を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしています。
今日でエピソードが1523話ということで、昨日双子座流星群の話しました。まさに今日ですね、12月の13日の夜から14日にかけて、本当に見どきになるかなと思うので、ぜひぜひ夜空見上げながらですね、流れ星探してみてください。
で、見つかったらぜひコメントとかで教えてくださいね。よろしくお願いします。
はい、ということで流星群気になる人は昨日のエピソードから聞いてもらって、ブラックホール好きな人は今回楽しんでいきましょう。
はい、ということで今回お話しするのは、宇宙の初期に出来上がった超巨大なブラックホールに関するお話です。
今回の話は、僕が好きな宇宙望遠鏡の2つが組み合わされた、そんな研究結果ですね。
このポッドキャストでもよく喋ってきました、ジェームスウェップ宇宙望遠鏡。本当宇宙の、なんて言うんでしょう、宇宙船みたいなフォルムをしているものすごくかっこいい、そして今一番宇宙の絵をきれいに撮れる人工衛星と言っても過言ではないのがこのジェームスウェップ宇宙望遠鏡ですね。
このジェームスウェップ宇宙望遠鏡JWST、略すと、ジェームスウェップスペーステレスコープJWSTですね。
これは宇宙で一番最初にできた星、ファーストスターっていうのを観測しようっていうのでものすごく目がいい、そして遠くの宇宙を観測するために設計されているというようなものですね。
で、これプラス、僕が専門でやっていた分野、X線天文学、宇宙をX線で見る。
宇宙って冷たくて静かなイメージあるけど激しくて熱い側面を見れるのがX線天文学って呼ばれるレントゲンのあの光を発する天体の動きっていうのを見ていく。
で、その端緒っていうのがブラックホールだったりとか光勢フレアだったりスーパーノヴァっていう爆発系とかですね、光を結び込むめちゃめちゃ速いものとかそういったものになってます。
こんな2つを組み合わせで、チャンドラ、今回使うそのチャンドラっていうX線望遠鏡も人工衛星として宇宙に飛んでいて、
X線天文学の装置の中だったらかなり目がいい方ですね。そして綺麗に天体を撮れるという。
なのでX線天文学の中でも綺麗にが撮れるものと、
ジェームスウェップに関しては赤外線ですね。赤外線で綺麗に宇宙の絵が撮れるっていうこの2つを組み合わせて宇宙ができてすぐ、
具体的には7億年ですね。7億年経ったっていうタイミングでできているブラックホールを観測した、そんな研究結果ですね。
だから132億光年って感じ。やばいですよね。やばすぎるぐらい遠いっていう。
そんな超巨大なブラックホールを観測してみたところですね。
ブラックホールを観測してみたところ、もうね、びっくりするぐらい大きかったと。
でどのぐらいの大きさだったかっていうと、太陽の重さの1000万倍から1億倍。
随分幅ありますけど、天文の世界においてはこのゼロ1個変わるぐらいが受け入れやすい数字の差。
2倍とか言われても、本当に2倍測定できる?みたいな、そんな遠くの天体からの少ない情報で、
2倍違うとかってそんな正確に言えるんですか?みたいな感じの雰囲気が多くて、
その中で今回みたいにオーダーで変わるって言うんですね。ゼロが1個変わるみたいな話。
このぐらいの精度だったら逆に信頼度あるみたいな感じですね。
そんな感じで、太陽の重さの1000万倍から1億倍の重さに相当するスーパーマッシブブラックホールが、
宇宙ができてわずか7億年の世界にあるということが観測で明らかになったんですよ。
すごいですね。これ何がすごいかっていうと、
宇宙の初期にこういう巨大なブラックホールが出来上がる理由っていうのが、まだ分かってないんですよね。
っていうのも、ブラックホールってどうやってできるんだろう?みたいな話をした時に、
一般的には星が一生を終えた後に出来上がるのがブラックホールだっていうふうに思われていて、
その太陽みたいに自ら輝く恒星がありますね。
恒星っていうのは中で核融合を起こしているから輝いている。
その核融合の燃料を使い切ったタイミングで星の一生を終えるっていう感じで、
特に重い星っていうのは一生を終えた後にブラックホールになるっていうことが知られてるんですよ。
でもその星の一生をかかって潰れて、そのブラックホールが何個もできて合体して、
こんな1000万倍とかってなるには、7億年じゃ足りないんですよね。
だって、もちろん星っていうのは大きい方が寿命が短かったりするんで、
星の一生短いんですよ。ブラックホールになる星っていうのは。
太陽とかはね、もう50億年近く生きてるわけじゃないですか。47億年とか。
それに対して、でっかい星っていうのは本当に短い一生を迎えるんですけど、
そこからブラックホールを作ってブラックホールが合体してとかっていうタイムスケールを考えると、
やっぱ7億年って短すぎるんですよね。
けど、実際に宇宙ができてから7億年のタイミングでブラックホールが見つかってると。
しかもめちゃめちゃ巨大な。だって僕らが住んでいるこの太陽系、
太陽系って天の川銀河っていう銀河の中にいますけど、
この銀河、天の川銀河の中心にもスーパーマッシブブラックホール、超大質量ブラックホールっていうのが存在するんですよ。
で、この存在するブラックホールの重さっていうのが太陽のだいたい400万倍って言われてます。
それぐらいすごいものの周りにいて、天の川銀河のこの大きさっていうのを実感できる場所にいるわけなんですが、
それの最低でも倍以上、2.5倍以上って感じですね。
で、なんなら1億倍だからもう20倍とかの世界の可能性もあるというようなものが見つかっている。
成長過程の仮説
だから単純に星が進化して死んでっていうのを考えると、それじゃできあがんないよねみたいな。
じゃあどうなんだろうって言って最近提唱されているのが、アウトサイズブラックホールと呼ばれる、
星を経由しないで、星の材料になるものが一箇所に集まってたら、
その集まっている密度が高すぎて星にならずに一瞬でブラックホールになるみたいな、
そういう直接重力崩壊って呼ばれる現象を経てブラックホールができて、
それによって成長もものすごいスピードでパーって周りのものを食い散らかして成長していって、
この1000万倍のブラックホールを作ってるんじゃないかなっていう、そういう見立てですね。
今回このジェームスウェップとチャンドラを組み合わせることで、
両方ともブラックホールとかに関する観測しやすいっていうのがあったりするんですよね。
X線はそもそもブラックホールが吸い込んでいるような物質、
そしてそこから吹き出されるものっていうところに対して感度が高くて、
ジェームスウェップに関してはそもそも目がいい。
そしてこのブラックホールが含まれる銀河っていうのを観測するのに適している。
っていうのでこの2つを組み合わせることで多角的な視点で天体を観測することができて、
これだけ深い視差が得られたというような形になってるんで、
これね面白い研究だからぜひみんなの頭の中に残しておいてもらいたいなと思ってますね。
なので今日紹介させていただきました。
そんな感じでぜひぜひ皆さん今日のわかんないポイントとかあったらもう一回聞き直してみたりしながらね、
楽しんでいただけたら嬉しいです。
ということでじゃあ次回。
次回は今日12月の13日金曜日は、
13日の金曜日じゃん。ジェイソンじゃん。
は何の日かっていうと、
僕の収益者で持っているメディアの連載、
これが第2第4金曜日公開なんですよ、記事が。
でなので今日の夜9時かな。
最新の記事が公開されます。
今回の記事は、
漫画そして今NHKでアニメやってる血に関するお話です。
血の世界がどうなっているのかこの辺りについて深掘りする。
そんな記事になってますんで、
今アニメ見てるとか漫画読んでる、
読んだことあるっていう人は是非是非チェックしてみてください。
そうでこっちでも血の記事書かせてもらって、
なんなら本の表紙も、
あのやっぱり宇宙はすごい。
僕が1月8日に発売する本ですが、
SB新書でね。
あのそっちのコメントも書いてもらってるっていうので、
僕がただただ血が大好きなのが、
ダダ漏れてるそんな回になってますね。
是非全部チェックしてみてください。
よろしくお願いします。
ということで、
明日のエピソードではその記事に関するお話を、
記事に書けなかったところとか、
していこうかなと思います。
よろしくお願いします。
それじゃあアフタートークです。
リスナーの反響
はい、ということで、
一つものすごく嬉しいコメントが来ていたので紹介します。
これApple Podcastのレビューに来てたやつですね。
リスナーネームレイくんのマミーさんからいただきました。
初めてレビューします。
今年の7月5日、
Podcastで何か新しい番組を探そうと思い、
一瞬でパッと目に浮かんできた、
目に飛び込んできた宇宙話の番組タイトルで即決。
それ以来毎日電車の、
毎日通勤の車の中で聞いています。
宇宙とは無縁でしたが、
今は日時を調べ子供とISSを見たり、
星を月をよく観察するようになりました。
私には難しい話もあるけど、
分からないときは何度も何度も聞き返して、
毎日勉強させてもらっています。
宇宙のことを知るのは楽しいです。
本も予約しました。
1月8日は娘の誕生日なので、
ダブルで楽しみです。
素敵な世界を教えてくださりありがとうございます。
これからも頑張ってくださいといただきました。
ありがとうございます。
本当に嬉しすぎるな。
なんか宇宙にはまるきっかけになったっていう話を
Podcastでよくしてもらうのは、
マジで嬉しいですね。
しかもなんかそれがお子さんにつながってるっていうのもね、
僕も子供生まれて半年経ったんですよ。
やばいっすよね。
あのなんか生まれましたっていう話をしてから、
そんだけ経っちゃいましたね。
だからなんか自分の子供ともそうやって、
宇宙の話とかできるようになったら、
面白いなと思うし、
自分の子供向けの宇宙の本とかをね、
作ってみたいなっていう気持ちもものすごくあるんですよね。
そうしたら僕がそうやって自分の子供に向かって書いてるものっていうのが、
同じようなシチュエーションで子育てされてる方とかにもきっと刺さるのかなと思うと、
なんかそんな活動もしてみたいなと、
ふわっと思っていたりします。
なのでぜひ皆さん、
もしなんかそういう機会、話ありそうでしたらお声かけいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
はい、ということでレイクのマミさんありがとうございます。
本の予約もしていただいて、
娘さんの誕生日ということで。
嬉しいですね。
ぜひぜひ本楽しんでください。
1月8日の本の発売に向けて、
頑張って最後準備してます。
Amazonで予約していただいてる方、
Amazonで紙の方の書籍購入いただいた方にはですね、
特典がついてます。
その特典が音声データですね。
まあ本の内容を買いつまんで、
そして本に書けなかったところとか、
より本を楽しむためのエッセンスとか、
そういったのをギュッと丸め込んだ、
なんと1時間にもや本源がありますんで、
まあなんか本読みながら聞いてもらうとか、
いつものポッドキャストプラスアルファーで楽しんでもらえるもの作りましたんで、
ぜひぜひ楽しみにしておいてください。
よろしくお願いします。
そんな感じで今回は以上にしていきましょう。
今回の話も面白いなと思ったら、
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こちらでレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問については、
Xのハッシュタグ宇宙話、
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どこでもお待ちしております。
今日のレイくんのマミーさんみたいに、
いただいたコメントをどんどん紹介していきますので、
Appleとかのレビューよろしくお願いします。
それではまた明日お会いしましょう。
さよなら。