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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。
普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けするこちらのポッドキャスト。
本日はですね、宇宙望遠鏡が明らかにした赤ちゃん星の重さというタイトルで話していきたいと思います。
タイトルの通り、星の赤ちゃんがどれくらいの重さを持っているのかというような研究ですね。
最近このポッドキャストでも、星の進化みたいなところを結構注目して話させていただいているんですけど、
ここはちょっと、今まで活発な星っていうのはどういうのなのかみたいな、暴れ回ってる星っていうのは活発ですね。
ってことは、人間の赤ちゃんとかも同じ感じですよねっていうような話とかって何度かしてきたと思うんですけど、
今回生まれた星の重さっていうのを見ると、なんかちょっと面白いなっていうところがあったので紹介してみようと思いました。
ぜひ最後までご覧ください。
で、恒例の近況報告というところになりますが、
昨日ポッドキャストでも上げさせていただいた通り、夜中ですね、今日の12月6日の午前2時とか3時頃に無事、
ハヤブサ2のサンプルリターンっていうのが完了しておりましたね。
非常にめでたい、あれですね、イベントになりましたね。
これ結構気になったのが、オーストラリアの砂漠に落ちるように設計されていたらしいんですね。
なので、大気圏を突入してオーストラリアに落ちてくるわけなんですけど、
オーストラリア人の方は果たしてどれぐらいこのイベントについて知っていたのか。
だって何も知らない可能性もあるじゃないですか。
私たちみたいにこうやって日本にいて、
じゃあヨーロッパの宇宙機関がどういう研究をしているのかみたいな、
っていうのって意外と分からなかったりすると思うので、
もしかしたら本当何も知らずにいきなりなんか物が落ちてきたなんていう人もいたりするのかなと思ったりしておりますね。
それにしても宇宙から軌道計算して狙い撃ちをして、
オーストラリアの砂漠に綺麗に落とせるっていうこの計算力っていうか、
あれはなかなかすごいものだなと思いますね。
で、なんかちょっと小耳に挟んだというか、
こういうふうに他の惑星からサンプルを持ってきて持って帰ってきたものっていうのが、
実は今後ビジネスとしても発展してくる可能性っていうのが結構目をつけられているらしくて、
そうすると月のものを持って帰ってきただけで売上を上げれる企業とかも出てきたりするとかっていう話があるので、
なんかもしかしたらそういうところも面白いのかなと思って、
今度ちゃんと話を聞いてみようと思っているところでございます。
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で、まあ日曜日だったんですけど、個人的には研究をしておりましたね。
もうなんか白紙論文を進めなければいけないんですけど、
なかなかこうやるしかないことは分かっているんですが、
プレッシャーというかいうのに打ち勝とうとしながら何とか頑張っているところでございます。
やっぱり週に1回ぐらいはどっかで休息日みたいなのがあった方が、
実は効率はいいのかなと思いつつ、そんな余裕もないぞっていうような状況でございますね。
そんな感じで今日は研究をしておりました。
ということで、じゃあ早速本題に入っていきましょうか。
今日は宇宙望遠鏡が明らかにした赤ちゃん星の重さっていうところですね。
で、今回紹介するのは3つの星が近くにある状態の若い星ですね。
なんか太陽って1個だから、
恒星ってもともと1個で存在してるんじゃないかっていうイメージがあると思うんですが、
宇宙の中には2個、3個、何なら4個とか一緒にぐるぐる回ってる、
お互いの重力に惹かれながらぐるぐる回ってる星とかっていうのが結構あるんですね。
で、今回は同じ場所で発生した3つの星、
そいつらが一緒にぐるぐる回ってるっていうようなところを紹介したいと思います。
今回の観測は2015年から2019年の4年間観測してあげたときのデータで、
使われたのが2018年に打ち上げられた星の距離を観測するのに特化したガイア衛星と他の衛星っていう感じになるんですね。
このガイア衛星っていうのが非常に優秀で、星の本当に小さいズレとかまで見ることができるんですよ。
それで精密な距離とかを測ったりだとか、あとは星の大きさとかっていうのもしっかりと決めてくれるっていう非常に優秀な衛星になりますね。
で、今回この観測器によってまず距離がわかったと。
その距離が469光年先。めちゃめちゃ遠いですよね。
469光年ですから、なんかこう、星の赤ちゃんだぞとか言ってるけど、そもそも469年前の状態だしな。
赤ちゃんって言うのかな?みたいなところは若干ありつつ、まあそのぐらい遠い星ですと。
で、今回その3つの重さっていうところも測ってあげると、1個、2つがですね、その2つがだいたい太陽の2倍ぐらい。
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で、もう1個の星が太陽の半分ぐらいっていうような感じで、結構アンバランスな重さの組み合わせなんですね。
で、これどういうことかっていうと、なんか同じタイミングで、しかも星っていうのは何度か話している通り、宇宙に固まっているこの塵とかガスの中でできるんですね。
で、生まれたばかりで、なおかつ近くにいるということは、同じ塵の中でできたわけなんですよ。
で、そうすると、例えばこれが人間の場合だと、双子生まれた時っていうのは、その双子結構似た者同士で、大きさとかも同じで、重さも同じで、みたいなイメージが結構あるんですけど、そうではなくて、
星の場合は、その塵とかガスっていうのを、いわゆるその材料として星を作っていくので、限りある資源をお互いに取り合うみたいなイメージになってきてしまうわけですよ。
つまり、大きい星と重い星と軽い星が存在するってことは、もう軽い星の方は重い星に塵とかを全部剥ぎ取られてしまって、なかなかうまく大きくなれずに育ってしまったという、結構不敏な星なんですよね。
なので、そんな感じで重さのバランスが崩れてるっていうところが、観測的にしっかりと明らかになったっていうところが、今回の研究では結構注目なのかなと。
で、まだやっぱり生まれたばっかりの星なので、周りにその塵とかガスとかっていうのをまといながら動いてるんですね。
そうすると、この一緒に生まれた3つの星がお互い回ってる間に近づいたり遠ざかったりするんですけど、近づいたときにそのガス同士とかがぶつかってすごい光を放つっていうタイミングがそろそろやってくると。
で、今回の研究ではそれが大体2023年にやってきそうだぞっていうところで、2023年そういうイベントがあったときにまた新しく研究が発表されるのかなと。
きっとその明るくなるタイミングを測ることによって、ガスの状態だったりっていうところを解明しようとする動きがきっとあると思うので、そこは注目ですね。
2023年頃、新しい研究出るんじゃないかなというところがあります。
ということで、今日は宇宙望遠鏡が明らかにした赤ちゃん星の重さについて紹介してみました。
最近いろんな星の進化の過程を説明してるけど、これはこれで新しくて面白いなと思いましたね。
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こんな感じで本題は以上になります。宇宙の話はですね。
今からTwitterでいただいている感想を読み上げていきたいと思います。
Twitterネームにちこさん。
昨日のハヤブサ2の話でいうと、クソ昨日めちゃくちゃ早く寝てしまいました。
そういえばそもそもなんで地球の中心はマントリーになってるのかな。
気になるし調べてみようというところで。
昨日その話をしたときに、なんで小惑星にわざわざ太陽系の歴史を調べに行くのかっていうところで、
地球にはマグマとかで溶けて情報が失われてしまった部分があるぞという話をしたと思うんですね。
これ実は簡単に言うと、昔地球って全部がそういうドロドロの状態だったと。
小さい惑星みたいなのがくっついてできたと思われているので、
そのくっついたタイミングの衝撃で全部が非常に高温になっていたと。
その表面から冷えていって地盤ができて、その時の熱がまだ地球の中心に残ってるっていうようなイメージらしいんですね。
なので、くっつく前の小さい惑星っていうところに情報を見に行くっていうところが大事なんだなと思いますね。
ではもう一つ感想を読み上げていきましょう。
カラフルさんからいただきました。
ハヤブサ2の何とか起きています。
宇宙話ではハヤブサミッション紹介されていました。
これはレコに書き切れませんでしたが、地球に近づくのいよいよですねということで、
夜中まで起きて楽しみにしていただいてたというところで、情報の共有のしがいがあるなと非常に嬉しく思っております。
こんな感じで皆様からの感想や質問、じゃんじゃん募集しておりますので、
ぜひツイッターでハッシュタグ宇宙話つけてつぶやいてみてください。
ハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになっております。
それではじゃあ今日はこの辺にしていきたいと思います。
また明日お会いしましょう。さよなら。