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木星にとっての月、今回はイオが研究のテーマになってきます。
イオでは、継続的な火山活動だったりっていうのが見られている。そんな中で、地下のマグマがどうやって動いているのか。
そして木星にとっての月であるイオっていうのが、そのマグマによって形をどう変えていっているのか。
そこに対して、新たな研究のアプローチが出てきたので、ご紹介していきたいと思います。
今回の研究は、太陽系を紐解く上で、ひいては地球だったり火星が進化していく過程を理解する上で非常に重要な研究になってきそうなので、こちら紹介していきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日でエピソードが1586話目迎えてますね。
基本的には1話完結でお話ししているので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたら嬉しいなと思っております。
どこから聞けばいいんだろうとかね、今日から聞き始めてくれた人とかも結構いると思うんで、そんなあなたはですね、ぜひぜひ日曜日聞いてみてください。
日曜日、日曜特集っていうので、その1週間のポッドキャストで紹介した内容だったりとか、
ポッドキャストの中で話しきれなかった宇宙のニュースとかっていうのをお話しさせていただいてるんで、
まあそのあたりから見てもらうのがいいかなと思います。
はい、ということで、本日2月の13日ですね。昨日満月でした。
あの夕方月が上がってきたタイミング、あれはどっちのタイミングだ?どっちの方向だろう?
だいたい東の空ですかね。東の方とかでバーって見えていたのがものすごく綺麗でしたね。
きっと夕方綺麗なの見えた人もいるんじゃないかなと思いますがどうでしょうね。
夜はとか結構雲かかっちゃったっていう地域もあったんで、そういう方はまあ、
今日頑張って見つけましょうか。はい、ということで、じゃあ早速本題いきましょう。
今回お話しするのは、太陽系の中でも木星の周りを回っている木星の月、イオの地下の地形に関するお話をしていきたいと思います。
木星の衛星イオってご存知ですか?
んー、ポッドキャストで紹介してきたっけなーぐらい、何度かは紹介してるけど最近なんかイオの話したって言われたら、
なんかあんま記憶ないかなって思うんですよね。まてぐらいイオっていうのは、
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すごい知られてはいるんだけど、最近めちゃめちゃインパクトのある研究を残したかって言ったらそうではないような天体なのかなと思いますね。
ただ注目度はやっぱものすごく高くて、存在は知られているし、で面白いポイントの一つといえば、太陽系の中で一番火山活動が活発な星であるっていう、
そういった背景を実は持ってたりします。イオっていうのは太陽系の中で一番火山活動が活発な星って感じですね。
で、なのでこの火山活動が活発ってことは、中でエネルギーがグワーってかかっていて、
でその内部の構造っていうのが見えないんだけど、まあ面白いだろうというふうに考えられている天体みたいな感じですね。
で、そこで今までなかなかわからなかったイオの内部の構造についてアプローチした新たな研究結果っていうのが今回出てまいりました。
で、しかもこれね、掲載されたのがNature、昨日もNatureだったよね。
確か昨日は火星と木星の間にある隕石の種っていうところをJames Webb宇宙望遠鏡が観測した結果紹介して、
これNatureの表紙に飾った論文なんですけど、今回のはそれと同じタイミングでNatureに掲載されている研究ですね。
まあこう、温泉とか、マグマとか、こういうのって日本にいると結構身近に感じる地球の強い性質だったりしますよね。
マグマとかって、こう、ドロドロに溶けた岩石みたいな、あれがじゃあなぜドロドロに溶けているのかで言うと、やっぱ地底にあるエネルギーを受けて岩石が溶けているみたいな、そんな状態ですよね。
で、これがまあ太陽系で一番火山活動が強いイオでも発生していて、イオの内部もその熱でドロドロに溶けている部分があるんじゃないかっていうふうに考えられていると。
ただ、その、じゃあドロドロに溶けるためのパワーっていうのはどこから供給されているのか、またそのドロドロに溶けているって言っても、どのぐらい深いところが溶けているのか、逆に浅いところが溶けているのかみたいな、そんな話っていうのが浮かび上がってきているんですよね。
で、特にイオ全体が浅い海みたいなマグマオーシャンと呼ばれる、浅いところにマグマの海みたいなのができているんじゃないかと言うように言われていて、つまり表面は僕たちが思っているよりも柔らかいっていうんですか、ムニムニというかドロドロというかグニャグニャというか、そんなような天体だっていうふうにこれまで考えられてきている。
ただ、今回の研究でわかったことは、思ったよりこのイオっていうのがカチカチっぽいっていう、そんな話ですね。
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でも、中って見えないのにどうやって調べるんだっていうところだと思うんですけど、ここが今回の研究のユニークなポイントだし、抑えておきたいポイントになっていて、
イオみたいに星の内部が暑いと火山ができたり地震が起きたり、で、あとはマグマってドロドロだから、中を液体みたいな感じで動いているんですよね。
で、そこに対して木星の近くを回っているとか、周りにも違う星があったりとかっていうので、周りの星から重力で引っ張られる。
引っ張られながら、木星の周りを回っているっていうのがイオなので、回っていきながらかかる力っていうのがどんどんどんどん変わるんですよね。他の星から受ける力っていうのが。
これ、超積っていうんですけど、超積、潮ですね。潮の動き。地球上にいる時でも、海の水の満ち引きみたいなのは、そういった月が引っ張る力とかで発生しているよって言われてるじゃないですか。
あれと同じようなものが他の星でも発生するし、で、その引っ張られる力によって、もし柔らかい星とかだったら、形がものすごく変わりやすくて、その天体自体が。
中がマグマみたいなドロドロのものでできてたら、いくら表面が硬く見えても、中がやっぱ柔らかいから変形しやすいみたいなね。
水風船と、あとは鉄の塊みたいなの。極端ですけど、硬さなんて全然違うから、外から引っ張った時に形変わる変わんないってあるじゃないですか。
餅とかもそうですよね。餅。餅ってカチカチの餅ってなかなか変化させられないけど、じゃあお餅を何か好きな形にしたいってなって、じゃあ好きにやってくださいって言われたら、やっぱりみんな火通すと思うんですよね。
火通して柔らかくするみたいな。そんな感じで、その硬さに対しての柔らかさっていうのは比例するんですよ。
で、そんな中で木星を観測する樹脳だったりとか、他の観測装置とかでイオを観測した時のその見え方、そして形の変化の仕方っていうところをデータを持って分析して、
プラスモデリングとか内部の構造が、イオはこうなってるだろうからみたいな数値のモデリングとかもしてあげた結果、
なんか思ったよりも変形しないじゃんっていうのが、研究として新たに分かってきた部分なんですよね。
つまり、僕たちが今まで想像してたぐらい、中がドロドロに溶けたマグマみたいなので、構成されているのかっていうとそうではなくて、
思ったより岩石でいっぱいできている。つまりカチカチだったってことですね。
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火山活動はものすごくあるんだけど、その表面にマグマがあるような、その表面が柔らかい構造なのかで言うとそんなことはなくて、
火山の活動っていうのは主に深いところで起こっているっていうのが、このイオの実際の姿なんじゃないかっていうのが今回明らかになりました。
これ、じゃあそんなのが分かってどうなのっていう話で言うと、この観測方法っていうのが確立できたっていうところもものすごいポイントで、
それによって太陽系以外の惑星っていうところを探査しに行くときに、こういうアプローチに近いものを使うことができて、
地球とか火星とかっていうのも、実はマグマオーシャンみたいなマグマで覆われまくっているドロドロで柔らかい塊の時期ってあると言われてるんですよね。
あったと思われてる。でも今回そういうふうに思われていた天体がそうじゃなかったっていう発見によって、
これからマグマオーシャンとか惑星のマグマに対する理解っていうのがガラッと変わってくる可能性もある。
っていうのもそうだし、あとはこのエウロパとかエンケラドスとかって言ったような地球外生命体がいるかもしれない他の惑星の月ですね。
土星の月だったり木星の月だったりっていうところの超赤加熱、つまり外の力を受けるパワーっていうところの理解も若干変わってくるかもしれない。
というところで、これからの宇宙開発に大きいクサビみたいのを打ったっていうこのインパクトがネイチャーに乗る研究として認められたっていう感じだなと思っていただけたらいいんじゃないかなと思いますね。
というところで今回は木星の周りを回っている月イオ、この天体に関する柔らかさの話をさせていただきました。
明日ですね、明日何話そうかなーってなると、先週小惑星ぶつかるかもとか、昨日のエピソードでも小惑星いっぱい見つけたよとかって話したじゃないですか。
そうしたらね、なんとなんとほら、先週か先々週話したそのオシリスレックスっていうアメリカ版ハヤブサプロジェクトが言ったベンヌって小惑星があるんですけど、
このベンヌが200年以内にぶつかる可能性があるっていうなんかわけわかんない研究出てきてたんで、一体どういう話なのかっていうのをちょっと紹介していこうかなと思います。
明日のエピソードも楽しみにしておいてください。ということでアフタートーク行きましょう。
はい、アフタートークです。はい、ということでですね、本日2月の13日になってますが、今日の19時とかですかね、
スペースXでのスペースっていうのをちょっと開くかもしれません。これね、実際開催されるかどうかは確率半々ぐらいだと思ってくれていいですかね。
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半々ぐらい。なんでかっていうのは、ちょっと大きい発表がありまして、その情報開示ができるタイミングがあれが、明日、今日のうちか、今日のうちにくれば、
19時にちょっとスペースやるんで、ぜひちょっとX開いてみてください。
僕が最近いろいろ活動している中での一つちょっと発表できるものが出ていくっていう感じなので、ぜひぜひちょっとね、SNS貼り付いていただけたら嬉しいです。
みんなが賑やかしに来てくれないと、本当スペースすげえ寂しいことになっちゃうんでよろしくお願いしますね。
そんな感じで今日ポッドキャストもXのスペース開きながら収録させていただいてて、
いつも聞きに来てくださる方々が出入りしてくれている、そんな状態になっております。嬉しいですね。
ということで、明日のX、19時頃。楽しみにしておいてください。よろしくお願いいたします。
でですね、もう一つお知らせがございます。お知らせがあって、ページがどっか行っちゃった。
えっとですね、えっとですね、イベント開催します。先月ですね、1月の8日に書籍発売させていただきましたね。
やっぱり宇宙はすごい。で、こちらを発売したタイミングからですね、出版社の方と書店さんとお声掛けいただきまして、
下北沢の本屋B&Bっていうところですね。で、トークイベントをやらせていただくことになりました。
で、今回は書籍の発売を記念して、僕ともう一人、こちらですね、超豪華なゲストでございますよ。
東京大学の大学院、理学系研究科、天文学専攻の教授をやられている戸谷智則さん。
めっちゃいろんな本書かれてますね。ブルーバックスとかで天文学辞典だったりとか、
あとはブルーバックスで書かれているのだと、宇宙の果てに何があるのか、爆発する宇宙、宇宙になぜ生命があるのかなどね、
すごい本をたくさん書かれている、いろんなメディアとかにも出られている非常に有名な先生なので、
この戸谷さんとトークイベントをやらせていただくことになりました。
ということで、宇宙の話、リアルタイムでどんなことができるのかというところですね、
ぜひ皆さんには楽しみにしておいていただけたら嬉しいなと思っております。
PTXっていうチケットを購入していただいて参加できるものになってまして、下北沢ですね。
書籍のイベントなので、最後に書籍にサインさせていただく、これ僕の書籍でもそうですし、
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あとは、戸谷さんも本たくさん書かれていて、もしかしたら宇宙好きのあなたも持っているかもしれない。
なので、そちらを持ってきていただけるとサインもさせていただきますし、
90分ぐらいのトークとかそういったところもお届けできるっていうそんなイベントになってますので、
ぜひぜひ遊びに来ていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
そんな感じで、ちょっとね、最近お知らせ多いですね。
なんか宣伝チャンネルみたいなやつけど、
これもポッドキャストをみんなが聞いてくれてるおかげで、こうやってチャンスが広がってきてる。
そうすると、戸谷さんの本好きで来てくださった方に、やっぱり宇宙はすごいとか宇宙話とか届きますし、
逆に戸谷さんの本を新しく知って、より宇宙みなさんに楽しんでもらえるとかね、
そういったところにもなってくると思うんで、ちょっとね、みんな遊びに来てねという感じです。
東京で聞いてくれてる人たくさんいるんで、あなたが来てくれないと僕は困っちゃいます。よろしくお願いします。
ということで今回は以上にしていきましょう。
今回の話も面白いなと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォローボタンの近くにある星マーク、
こちらでレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問については、
Xのハッシュタグ宇宙話、スポティファイのコメントコーナー、概要欄のお便りフォーム、
Apple Podcastのレビュー、YouTube Voice、リッスン、どこでもお待ちしております。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
